コース: アジャイルプロジェクトマネジメントの基礎

問題とリスクを管理する

どのプロジェクトでも 課題を管理して対処する必要があり そのスキルを身につけておくことが 大切です。 マネージャーは問題が発生した時に何を すべきかをチームに伝える必要があります。 課題管理では戦術的な対処方法よりも メンバー同士の関係性や 関わり方が重要です。 メンバー間で信頼関係ができていると 問題が発生した時に 率直かつ誠実に 話し合いをすることができます。 建設的に話し合うための 技法を確立することがとても重要です。 そうすれば確かな情報に基づいて 課題を迅速に解決できます。 マネージャーとチームが使える 技法を紹介します。 人を批判せずに問題を指摘するよう チームメンバーに念を押します。 メンバー間の対立は プロらしく互いに敬意を持って 当事者同士で解決するように メンバーに伝えます。 噂や人から聞いた話ではなく 事実を伝えるようにします。 当事者間で決着しなかった場合は 長所と短所を十分に考慮した概要を プレゼンしてもらいます。 対立しているメンバーが一緒にプレゼンをして 相手の考え方について説明します。 多くのメンバーは互いにプレゼンをしながら 自分たちで解決策を見つけることができるので この方法が非常に効果的です。 メンバー間で解決できなかった場合にだけ マネージャーが決定を下します。 決定する際は決定事項をはっきりと伝え その理由も説明してください。 メンバーにはその決定を 支持するよう求めます。 私はプロジェクトの主な課題を 3つ張り出してチームが課題を認識し 問題解決の重要性を常に 意識できるようにしています。 同じ場所で作業することは アジャイルプロジェクトの重要な要素ですが 静かな場所で集中して作業できるように 配慮する必要もあります。 その場にいる人にあらゆる情報が 聞こえてしまうようなオープンスペースは 問題が発生しがちです。 様々な活動が行われている チームルームで 集中するのは難しい場合があります。 集中して作業したい時のために 個室を用意したり 邪魔されたくない時のために ヘッドフォンの使用を許可したりします。 作業環境が整っていると 精神状態も安定するため 生産性が向上し、 問題が発生した時にも 落ち着いて対処できるようになります。 チームが機能の開発をしている間 マネージャーは一歩引いた所から 全体の進捗や方向性を 観察することが重要です。 ものごとを戦略的に見て、 大きな課題に確実に対処し、 新たなリスクと既存のリスクを評価して 検討します。 また壁にスペースがある場合は 主なリスクを3つ掲示します。 チームに情報を提供し続けることで メンバー自身がリスクを低減する 能力があることを再認識できます。 課題とリスクの管理では メンバー同士の関係性と関わり方が重要です。 対立の解決方法を明確に決めておくことで チームは課題を解決し 常にリスクを意識しながら 良い成果をあげることができるでしょう。

目次