コース: パフォーマンスの高いチームを築くには

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責任を伴う権限を付与する

責任を伴う権限を付与する

パフォーマンスの高いチームのメンバーは、 結果に貢献できると感じた場合に 最も満足度が高くなります。 その段階に到達するには、 説明責任と実行責任の違いと、 この両者と権限との間の相互作用を 理解する必要があります。 説明責任は他者から求められ、 「あなたには結果に対する責任があり、 結果を達成するための説明責任が 課せられています」と言われることです。 結果を達成すれば良い結果で、 失敗すれば悪い結果です。 一方、実行責任は自分自身に課せられた 責任であり、結果の良し悪しを 誰かに伝える必要はありません。 それを内部から見つけて、 目標達成の基準は自分で決めます。 ここで、こうした活動を実施する際に メンバーが満足できるようにするためには、 リーダーがメンバーに 権限を与える必要があります。 権限とは、意思決定を行うための力です。 これには、委任の実施と、誰かが ミスをした場合のリスクの容認が必要です。 メンバーに権限を与えると 「上司から信頼された」 「意思決定の権限が付与された」 「結果に対する説明責任を求められた」 と感じるようになります。 成果を左右する権限を与えないまま、 結果に対する説明責任を求めるのは 非常に不公平です。 説明責任、実行責任、 権限が効果を発揮する例を、 私自身の経験から説明したいと思います。 私はある時、自部門において 買収を担当することになりました。 市場で企業を買収し、 それによって自社の事業部門を 成長させようとしていたのです。 上司は「君には取引を確実に 成功させるための説明責任がある」 と言いました。 また、1年で成立させる取引の数や規模、 投資額に対する財務上のリターンを示され、 さらに、年末に取引の成果で パフォーマンスを評価することが 告げられました。 このようにして上司は、結果に対する 説明責任を私に課したのです。 私はこの仕事に心が弾みました。 買収に関わったのは初めてでした。 上司には「いろいろなことを学んで、 いい仕事をします。 部門に大きく貢献したいです」 と伝えました。 目標達成の責任を自分自身に課したのです。 自分自身に高い基準を設け、 説明された目標を設定しました。 ここで重要な点は、意思決定に影響する 権限を上司から与えられたことです。 取引が1つ持ち上がりました。…

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