コース: DevOpsの基礎

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継続的改善(カイゼン)とは

継続的改善(カイゼン)とは

DevOps では、 日本発祥の言葉がよく使われます。 リーンが広く普及して発達した結果、 アンドンコードやカイゼンといった 日本語が逆輸入されたのです。 カイゼンの取り組みは有名ですね。 DevOps ではこれを、 継続的改善という意味で使っています。 トヨタ生産方式のリーンモデルを 支える重要な柱です。 1986 年に今井正明(いまいまさあき)が 出版した『カイゼン』という本が、 この言葉を欧米に広め、 実践のための6つの原則や、 小さな修正も日々積み重ねることで 大きな成果につながるという 知見を紹介したのです。 6つの原則は、CAMS(キャムス)モデルや、 継続的インテグレーションの 「少しずつ頻繁に」という 精神にも通じています。 このうち、「現場を見る」について もう少し説明します。 犯罪現場から工場の製造現場まで、 幅広く使われている日本語の「現場」が、 英語にも取り入れられたのです。 カイゼンでは、現場を直接見ることを 重視します。 報告や数字、検討プロセスや文書に頼らず、 現場に自分から足を運んで見るように 言われているのです。 工場なら、製造フロアの一画でしょう。 ITなら、作業する場所や、 確かめたいコードやシステムそのものも、 一種の現場です。 「歩き回るマネジメント」という言葉も 「現場を見る」の言い換えです。 「患者について連絡があったら、 行って直接診る」をルールとして 教えている医師もいます。 これも同じことです。 カイゼンのプロセスはシンプルで、 計画、実行、評価、改善のサイクルです。 最初に、やろうとすることと、 期待する結果を計画します。 続いて、計画を実行し、結果を分析して、 必要な修正を行うのです。 修正でよりよい結果になれば、 それが基準になります。 どんな展開も、 次のサイクルに結びつきます。 これは科学的な方法論を ビジネスに応用した、 皆さんにもおなじみの概念でしょう。 そうですね。 それなのに、 驚くほど実践ができていません。 計画、不実行、捏造、放棄の サイクルになっているのです。 それをビジネススクールで教わりました。 ええ。冗談はさておき、計画、実行、 評価、改善というサイクルには、 結果を出すだけでなく、 社員の考える力を養うという 意義もあります。 トヨタが言う 「モノづくりは人づくり」です。…

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