コース: クラウドコンピューティング入門:基本概念
クラウドの特徴
クラウドコンピューティングの概要を お話ししたので、次は詳細についてです。 最初に特徴を紹介します。 まず、オンデマンド、 セルフサービス式なので、 いつでもすぐにリソースに アクセスできます。 この瞬間にも、クラウドプロバイダーに ログインすればすぐに必要な リソースを起動できます。 プロバイダーの IT 部門に連絡して リソースを提供してもらう必要は ありません。 すぐそこにあるので、 自分で選んで起動できます。 オンデマンドとセルフサービスが 重要な理由を紹介します。 まず、今後必要になる コンピューティング能力やストレージ容量、 インフラを推測する必要も、 それを動かすためのハードウェアや ソフトウェア、 場所やスタッフのための資本投資を する必要もないことです。 必要になるかもしれないリソースは全部、 プロバイダーが持っています。 使わないサービスの料金を 払わなくていいのです。 また、リソースの起動や使用中止、 規模変更のためにクラウドプロバイダーと 密接に協力する必要もありません。 つまりあなたもあなたの会社も 他の誰かに頼ることなく、 好きなようにクラウドリソースを 変更できます。 次にクラウドコンピューティングの 特徴として、 インターネットに接続できれば、 どこからでもクラウドサービスに アクセスできます。 スマートフォンから、 プロバイダーに接続すれば、 サービスの起動や、サービスやリソースの 稼働状態を確認することができます。 データセンター初期は、 センターにいる時間しか、 会社のコンピューティングサービスを 利用することができませんでした。 でも、クラウドでは、ネットに 接続できればどこからでも、 リソースを利用することが可能なのです。 もう1つの重要な特徴は、 リソースプーリングです。 これは、リソースにアクセスして しばらく使用し、リソースプールに戻せば ほかの人がそれを使用できる という仕組みです。 クラウドリソースは普通、 複数のサーバなどのリソースが まとまったクラスタに分かれています。 ですから会社は、 負荷がかかりそうな時間帯にクラスタ内の コンピュータやストレージの リソースを起動して、 キャパシティを増やすことができます。 そして、不要になったら元に戻せます。 リソースプールに戻したリソースは、 ほかの会社が必要なときに 使うかもしれません。 その結果、次の特徴である 速やかな伸縮性が実現し、 必要に応じてクラウドリソースの 規模を変更できます。 スーパーボウルの広告を購入したら、 ウェブサーバを拡張して負荷増大に対処し、 しばらくしてラッシュが落ち着いたら 縮小することができます。 クラウドのメリットは必要に応じて アクセスやリソースの量を 拡張できることです。 ですからアプリケーションのニーズが 高まったらリソースを増やし、 高まった処理負荷に対処することが 可能なのです。 クラウドが提供する、 この速やかな伸縮という メリットのおかげで、 次から次へとソフトウェアや ハードウェアを購入したり、 最悪の場合にはデータセンターを 拡張したりしなくても、 処理能力を増やすことができるのです。 クラウドでは、起動した数分後に オンラインで処理能力を増やして 使用することができます。 これが、クラウドを使いたいと思う 最大の理由でしょう。 最後の特徴は、ペイパーユーズです。 従量制なので、実際に使用した サービスの分だけ料金を払います。 これらの特徴は それぞれ素晴らしいものです。 それが1つになったクラウドが、 世界中のコンピュータの利用方法を 大きく変えたのです。
エクササイズファイルを使って実践してみましょう。
インストラクターがコースで使用しているファイルはダウンロードできます。見て、聞いて、練習することで、理解度を深めることができます。