コース: Tableau Desktop 基本講座
ダッシュボード作成の基本
Tableau のダッシュボード機能を 利用すると、複数のグラフをひとつの 画面に並べて表示し、それぞれを 連動させてインタラクティブに 見たい情報を確認することができます。 こちらは大変便利な機能になります。 このレッスンでは、 ダッシュボード機能の利用方法について 紹介します。 これから作成するダッシュボードの 完成イメージについて見ていきましょう。 このダッシュボードは、訪日外客数の 分析を行うために利用する ダッシュボードになります。 3つのワークシートから 構成されています。 ひとつ目は、国と地域別に 訪日外客数を棒グラフで描いて 降順で並べたものです。 2つ目は、その目的地、都道府県ごとに 来日外客数を棒グラフで表し、 時系列で表示しています。 3つ目は、来日の目的によって 円グラフを表しています。 ここで一番上の国と地域別の 訪日外客数で国をクリックすると、 そのクリックした国について、 下の2つのグラフが 特定されて表示されるということに なります。 このようにクリックしていくと、 クリックした国についての 目的地別の来客数だったり どのような目的で日本に訪れているのかと いった情報が表示されるという 仕組みになっています。 ダッシュボードを構成する ワークシートを作成していきましょう。 新しいワークシートを作り、 「国・地域別訪日外客数(棒グラフ)」 という名前にしておきます。 ここで「国・地域名」を「行」に 「訪日外客数」を「列」に入れて 降順で並べ替えます。 これで完成です。 ダッシュボードでは、 こちらのグラフがアクションを起こす ソースとなりますので、 グラフの国の名前をクリックすると、 他のワークシートに対して クリックした名前の情報に フィルターがかかることになります。 それでは、次にフィルターをかけられる側の グラフを作成してみましょう。 新しいワークシートを作成し 「目的地別訪日外客数(時系列)」という 名前にしておきましょう。 「集計年月日」を「列」に 「訪日外客数」を「行」に入れて、 「マーク」で表示形式を 「棒グラフ」にします。 ここで、目的地によって 色を変えたいので、 目的地の「都道府県名」を 「色」にドラッグします。 すべてのメンバーを追加するかどうかという 警告が出たら、 こちらは「すべてのメンバーを追加」を 選択しましょう。 ここで「国・地域別訪日外客数」の 棒グラフと 「目的地別訪日外客数(時系列)」の グラフができましたので、 これをひとつのダッシュボードに まとめて表示しましょう。 ダッシュボードを作るには、 ツールバーの「ダッシュボード」の メニューから「新しいダッシュボード」を 選択します。 画面右下の「ダッシュボードを作成する」 という、こちらのアイコンを押しても 同じ操作が可能です。 ダッシュボードを作成する画面では ワークシートの画面と少し異なりますが、 画面右側のペインの部分では、 ディメンションやメジャーではなくて 今まで作成したワークシートが 表示されます。 ここで先ほど作った 「国・地域別訪日外客数(棒グラフ)」を ドラッグして画面中央のキャンパスに ドロップしますと、 ダッシュボードにワークシートを 配置することができます。 こちらの下の方に もうひとつ作成した 「目的地別訪日外客数(時系列)」の グラフをドラッグしてドロップしましょう。 このように灰色のガイドが出ますので、 このガイドに従って 画面の下側に配置しましょう。 2つのグラフが配置できました。 サイズについて、デフォルトでは デスクトップブラウザになっていますが、 下向きの三角のマークをクリックして 「固定サイズ」ではなく、 「自動」としておくと、 画面にフィットする形で 自動的にサイズが調整されます。 これで2つのワークシートのグラフが ひとつのダッシュボードに 表示することができました。 この状態でラベルをクリックしても クリックしたラベルの国の名前、 地域の名前で、フィルターは かかっていないようです。 何も起きません。 ここで画面上の「国・地域別訪日外客数 (棒グラフ)」を選択して 灰色のマークが出ているところで 画面の右上にロートのような マークがあります。 このマークを1回クリックすると、 こちらの上側の 「国・地域別訪日外客数」のグラフが フィルターとして利用可能になります。 この状態で国名をクリックすると、 下のグラフの変動して 動いていくのがわかります。 ここで「フィルターとして利用する」を 選択しているグラフで、 選択した国と地域名によって 下側のグラフがフィルターされていると いうことがわかります。 「中国」をクリックすると、 中国の目的地別訪日外客数の 時系列のデータが表示されるということに なりますし、 クリックする国と地域名を変更すれば、 クリックした国と地域名に関する 目的地別訪日外客数の時系列が 表示されているということがわかります。 以上、このレッスンでは、 基本的なダッシュボードの作成方法と フィルターアクションの 設定方法について紹介しました。
エクササイズファイルを使って実践してみましょう。
インストラクターがコースで使用しているファイルはダウンロードできます。見て、聞いて、練習することで、理解度を深めることができます。