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日本マーケティング学会 ソロモン流消費者行動分析研究会発表資料 「マーケティングリサーチにおける消費者行動論の意義」 (2015.7.10)
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Masashi Hagihara
研究会概要 http://www.j-mac.or.jp/research-project-new/9174/
Marketing
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日本マーケティング学会 ソロモン流消費者行動分析研究会発表資料 「マーケティングリサーチにおける消費者行動論の意義」 (2015.7.10)
1.
1 2015. 7. 10 萩
原 雅 之 masashi.hagihara@gmail.com トランスコスモス・アナリティクス 取締役副社長 マクロミル総合研究所 所長 マーケティングリサーチにおける消費者行動論の意義 日本マーケティング学会 ソロモン流消費者行動分析研究会
2.
2 Copyright 2014. Masashi
Hagihara マーケティングリサーチ業界の不安 • 定量の大部分は質問紙調査、定性の大部分はインタビュー – アドホック調査の85%が定量、15%が定性 – 手法は変わっても、消費者に尋ねるという行為が基本 • 質問紙調査やインタビューへの信頼感の揺らぎ – 消費者は覚えていない – 消費者は言葉で説明できない – 消費者は勘違いする – 消費者は嘘をつく • 消費者の無意識・前意識への関心 – 認知心理学、行動経済学、脳科学、エスノグラフィなどの知見や技術 – リサーチャー自身の「内観」への注目
3.
3 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 「行動する自己」と「記憶する自己」 ・1年以内にクルマを購入したYahoo!会員対象、購入検討開始時期をアンケートで回答 ・アンケート回答者ごとに検索ログデータから検索開始時期を算出 ■ 実際の行動とアンケート回答との差異 (Yahoo! JAPAN) Source : Yahoo! JAPAN マーケティングソリューション(2015.2.20) アンケートの回答 (記憶する自己) 実際の検索行動 (行動する自己)
4.
4 Copyright 2014. Masashi
Hagihara ソロモン消費者行動論 第1部:市場に存在する消費者 第1章 買うこと・所有すること・生きること 第2部:個人としての消費者 第2章 知覚 第3章 学習と記憶 第4章 動機づけとグローバルな価値観 第5章 自己 第6章 パーソナリティとサイコグラフィクス 第3部:意思決定者としての消費者 第7章 態度と説得 第8章 意思決定 第9章 購入と処分 第10章 組織・家庭における意思決定 第4部:消費者とサブカルチャー 第11章 集団とソーシャルメディア 第12章 社会階級とライフスタイル 第13章 サブカルチャー 第14章 文化 人間理解 (認知、心理、自己) 意思決定プロセス (態度、相互作用) 外部要因 (流行、集団、文化) ミクロ視点 マクロ視点
5.
5 Copyright 2014. Masashi
Hagihara ソロモン消費者行動論 人間理解 (認知、心理、自己) 意思決定プロセス (態度、相互作用) 外部要因 (流行、集団、文化) ミクロ視点 マクロ視点 ・古典的/道具的条件付け ・認知学習理論 ・マズローの欲求階層理論 ・多属性態度モデル ・認知的不協和理論 ・コミュニケーションモデル ・インフルエンサー効果 ・社会階級論、文化資本論 ・集団的価値形成 ・モチベーションサーベイ ・ラダリング、バイオメトリクス ・セグメンテーション類型 ・広告接触、広告効果測定 ・ショッパーインサイト ・満足度調査、ブランド評価 ・リーダー尺度、クチコミ測定 ・ライフスタイル調査 ・エスノグラフィ <理論・モデル> <調査・分析手法>
6.
6 Copyright 2014. Masashi
Hagihara リサーチャーからみたソロモン消費者行動論の魅力 1.ビジネスでの実践活用を強く意識 – 一般的に「消費者行動論」の本はビジネスマンに読まれない – 実際の広告を引用して理論がどのように活かされているかを説明 2.ミクロからマクロまで幅広くカバー – 従来のテキストは消費者心理の側面に重点を置いたものが多い – マーケティングリサーチの実務のほぼすべてを網羅 3.実証主義だけでなく解釈主義にも注力 – 多くの調査研究や理論は実証論アプローチが中心 – 予測や最適化だけではなく、イノベーション支援が求められる
7.
7 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 魅力1:理論と実践について ■消費者行動論は「必要から生まれた学問」 • スキルの底上げ:仮説を考えるときの準拠枠を与えたり、シンプル化したりする • リスクの軽減:施策を実行する場合におちいりがちな誤りの可能性を低くする • 競争優位への貢献:貢献が部分的なものであってもそれが競争優位を生み出す 出所:阿部周造「消費者行動研究と方法」(2013) 研究者の関心 (理論、モデル) 実務者の関心 (施策、成果) 説明 統制 予測 理解 行動 計画消費者行動論 マーケティング 施策?
8.
8 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 魅力1:理論と実践について ■マーケティングリサーチは理論と実践を橋渡しする ・消費者行動論から理論とフレームを学ぶ ・企業組織の中でマーケティング施策、意思決定に貢献する ■マーケティングリサーチに求められる機能の変化 ・成果をROIで測る、分析とアクションの一体運用 研究者の関心 (理論、モデル) 実務者の関心 (施策、成果) 理解 行動 計画マーケティングリサーチ (適用、解釈) 消費者行動論 マーケティング 施策 説明 統制 予測
9.
9 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 魅力2:ミクロとマクロについて • Market Reserch /Market Insight – 市場を俯瞰(社会学的視点と技法) • Consumer Research /Consumer Insight – 心理を洞察(心理学的視点と技法) • P&G CMK: Consumer and Market Knowledge – CMKは消費者インサイトと市場についての深い知識に基づき、P&Gにおけるビジネス成長と ブランド発展のための戦略を提案するプロフェショナルです。消費者の深いインサイトを理 解し、消費者の真のニーズに応えるようなブランドが勝つビジネス戦略を作ります。 • Nissan MI: Market Intellgence, CIS: Customer Insight Specialist – どの部門からも信用される顧客情報、市場情報の解釈を提供し、それらに基づいた提案を行 うことで、日産に本当の意味での「顧客志向」を定着させようというのが、市場情報室のミ ッションです。(星野朝子) 統合
10.
10 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 魅力2:ミクロとマクロについて 戦争型の競争:マクロ的な視点 恋愛型の競争:ミクロ的な視点 出所 : 嶋口充輝 『ビューティフルカンパニー』を元に萩原作成 マーケット分析 ・正確な戦況の地図 ・自社の強み・弱み カスタマー分析 ・気持ちの見極め ・相手の幸福感 ターゲット キャンペーン ポジショニング パートナー コラボレーション リレーションシップ
11.
11 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 魅力3:実証主義と解釈主義 • 消費者行動論の二つのアプローチ – 実証主義的アプローチ:客観性、計測により原因を検証、予測可能性 – 解釈主義的アプローチ:意味を解釈すること、文脈依存、深い理解 「ソロモン消費者行動論」p.38 • MRでも解釈論アプローチへの注目が高まる – 消費者も自分のニーズがわからない時代 – 定性リサーチの新技法(行動観察、ソーシャルリスニングMROC など) 最適化(処方) 事実の発見 未来を予測 正解がある アナリシス イノベーション 価値の発見 未来を創造 正解はない インサイト
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12 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 魅力3:実証主義と解釈主義 Asking Method (集めるデータ) Listening Method (集まるデータ) 代表的な手法 アンケート、インタビュー リスニング、ビッグデータ、 エスノグラフィ、コミュニティ 主な分析目的 仮説検証 PDCA 仮説発見 イノベーション データの収集 リサーチャーを通した収集 (バイアスの可能性) 自然な行動・言葉の収集 (ノイズの可能性) データのタイプ 構造化データ、アドホック (集計・分析が比較的容易) 非構造データ、リアルタイム (集計・分析が難しい) 手法のメリット 聞いたことは必ず得られる 想定しない発見も得られる
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13 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 消費者行動論から示唆されるリサーチ手法のイノベーション • コンテクストもあわせてデータ収集、解釈する仕組み (行動観察、ソーシャルリスニング) • 購買や心が動くタイミングをリアルタイムで捉えるツール (モバイルサーベイ、センサートラッキング) • 言葉に頼らずに、感情や反応をそのまま測定する技術 (脳波測定、ヒートマップ、顔表情分析) • 自然な行動、自然な集約が可能になるプラットフォーム (予測市場、ゲーミフィケーション)
14.
14 Copyright 2014. Masashi
Hagihara CASE:消費者行動論から新しいリサーチ手法を採用 • ブランドメジャメントの現状 – 理論は精緻化するが、測定方法はアンケート調査に依存 • 記憶や思考に関する研究と知見 – 二重プロセスモデル(ファスト思考/スロー思考)、認知心理学 • ファスト思考の測定実験 – Web調査で技術的に可能(反応時間測定:Response Latency) – 無意識(ブランドエンゲージメント)の測定 – 実務への適用可能性を検討
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15 Copyright 2014. Masashi
Hagihara Source : 萩原雅之・上田雅夫、ブランドパワーをいかに測定するか、『ブランド戦略全書』 (2014) ■ ブランド想起率と反応時間の関係 「ビールといえば □□□」の回答反応時間を測定する 反応時間はブランドエンゲージメントの指標となりうる CASE:消費者行動論から新しいリサーチ手法を採用
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16 Copyright 2014. Masashi
Hagihara 消費者行動論への期待 • マーケティングサイエンス系アプローチの取り込み – ID-POS 分析、アクセス解析、位置情報(GPS、iBeacon) – アルゴリズムによるリアルタイム・コントロール – アドテクノロジー、ABテスト、オプティマイゼーション • カスタマージャーニー(個々の消費者の行動追跡) – 購買前、購買中、購買後まで個人データの統合(DMP)が可能に – 働きかけ(チャネル、レコメンド、クリエイティブ)との関係 • イノベーションへの貢献 – 統制(予測と最適化)だけでは企業は成長しない – マーケター側の発見を生み出すプロセス解明=本質直観
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