ストーリーを集める
本日はよろしく
                             お願いします。
   酒井 洋平
     Yohei Sakai              Twitter: @yhsk
           as
User Experience Specialist
     Service Planner

           was
  Interaction Designer
 User Interface Designer
HCDプロセスにおける『ストーリーを集める』とは?

ストーリーを集めることは                                                                                           要求定義の第一歩は
人々・文脈・ 目的の理解                                                                                           テーマとパターンを
に役立ちます                                                                                                 発見することです




ストーリーから生み
出されたものが人々に役
立つのかを試みる方法が                                                      デザインは『世界を変える新しい何か』
ユーザビリティ評価です                                                      をストーリーとして語ります
       Original Illustration @ http://www.slideshare.net/StorytellingUX/storytelling-for-ux-workshop
HCDプロセスにおける『ストーリーを集める』とは?

・ユーザーリサーチ                                                                                        ・カードソーティング
・フィールドワーク                                                                                        ・親和図法
・エスノグラフィ                                                                                         ・KJ法
・文脈的質問法                                                                                          ・ペルソナ
・インタビュー




                                                                                            ・シナリオ
・ウォークスルー                                                                                    ・ストーリーボード
・オズの魔法使い                                                                                    ・ストーリーマッピング
・ユーザビリティテスト                                                                                 ・ワイヤーフレーム
・分析                                                                                         ・プロトタイピング
       Original Illustration @ http://www.slideshare.net/StorytellingUX/storytelling-for-ux-workshop
HCDプロセスにおける『ストーリーを集める』とは?


ストーリーを                                                                                   ストーリーを
  集める                                                                                      選ぶ




ストーリーを                                                                                ストーリーを
 使う・試す                                                                                  作る
      Original Illustration @ http://www.slideshare.net/StorytellingUX/storytelling-for-ux-workshop
ストーリーのソース

ストーリーを集める対象




      • ターゲットセグメント / ユーザー
      • ビジネスステークホルダー
      • 同僚
ストーリーのソース

ストーリーを集める対象




     • サーチログ
     • サーバログ
     • オンラインフォーラム / コミュニテイ
     • カスタマーサービスの記録
     • トレーニングとセールスデモの記録
     • マーケティング部門 / 顧客満足度調査
ストーリーを集める
 わかりやすい例
是枝裕和監督作品
  映画
ワンダフルライフ
HCDプロジェクトとしての「ワンダフルライフ」




ゴール:インフォーマントの成仏
 条件:映像により記憶を再現
成果物:映像
 方法:インタビュー調査
HCDプロジェクトとしての「ワンダフルライフ」


プロセス:
 ・インタビュー
 ・ストーリー共有、レビュー
 ・撮影セットプロトタイピング
 ・撮影セット検証
 ・撮影、リリース
インタビュー:
人生で一番印象に
 残ったこと
「ワンダフルライフ」におけるインタビュー




映像再現する=コンテクスト収集
- ナラティブやアネクドートから
- コンテクストの断片を集めて
- イメージを引き出す、生み出す
「ワンダフルライフ」におけるインタビュー




コンテクスト
・誰が / いつ / どこで
・ 何を / なぜ / どのように
「ワンダフルライフ」におけるインタビュー




感情 / 感覚
・喜 怒 哀 楽 / 難しい / 困る
・五感: 視 聴 味 触 温
HCD-net ワークショップ part2
• 半構造化インタビューが便利   ポイント
• クローズドクエスチョン     ・あなたが話したい
• オープンクエスチョン       活動について質問

                  ・活動のイメージを
                   得るための質問

                  ・特定の事例に
                   ついて質問

                  ・ある状況の
                   ストーリー全体
                   について詳細を
                   質問
構造に基づいた効率的なノートテイク     ポイント
• Agile UXにも有効        ・デモグラフィック
  • インタビュー中にメモしやすい    ・アクション
  • キャスト化、ペルソナ化しやすい   ・ニーズ
                      ・ストーリーメモ
                       ・いつ
                       ・どこで
                       ・何を
                       ・(誰と)
                       ・どうやって
                       ・どうした
                       ・その理由
                      ・その他の
                       ディティール
面接のスキルを求
められる全ての人
へ。調査のデザイ
ンから分析、報告
書の書き方まで、
全プロセスを平易
に解説した調査的
面接法に関する体
系的かつ実践的な
入門書。2002年
刊の第2版。
単行本: 196ページ

出版社: ナカニシヤ出版; 第2版 (2005/05)

ISBN-10: 4888489602
ISBN-13: 978-4888489607
発売日: 2005/05
ありがとう
              ございました
酒井 洋平          Twitter: @yhsk
Yohei Sakai
ワークショップ
ストーリーを集める & ストーリーを選ぶ
Timetable

13:00-13:05 イントロダクション(浅野先生)
13:05-13:20 ストーリーテリングとUX(脇阪)
13:20-13:40 ストーリーを集める(酒井)
13:40-14:10 WS:ストーリーを聞く・集める(30min)
14:10-14:20 休憩
14:20-14:50 ストーリーをクラフトする(前田)
14:50-15:50 WS:ストーリーをクラフトする・伝える(60min)
15:50-16:00 休憩
16:00-16:35 ストーリーテリング(各グループ代表)
16:35-16:50 プレゼンテーション(安藤先生)
16:50-17:00 クロージング(浅野先生)
Timetable

13:00-13:05 イントロダクション(浅野先生)
13:05-13:20 ストーリーテリングとUX(脇阪)
13:20-13:40 ストーリーを集める(酒井)
13:40-14:10 WS:ストーリーを聞く・集める(30min)
14:10-14:20 休憩
14:20-14:50 ストーリーをクラフトする(前田)
14:50-15:50 WS:ストーリーをクラフトする・伝える(60min)
15:50-16:00 休憩
16:00-16:35 ストーリーテリング(各グループ代表)
16:35-16:50 プレゼンテーション(安藤先生)
16:50-17:00 クロージング(浅野先生)
ワークショップの流れ

WS前半
                •リアリーリスニングによってアネクドートを聞く
 ストーリーを集める      •ストーリーに役立つアネクドートを選ぶ       ストーリーの素材が揃う




WS後半
                •選んだストーリーを構造にあてはめる
 ストーリーをクラフトする   •ストーリーにディテールを加える          ストーリーが組み上がる




                •ストーリーを使ってアイディアを生み出す       アイディアの創造
 ストーリーを使う       •ストーリーによってアイディアを評価する      アイディアのレビュー




                •オーディエンスにストーリーを共有する        オーディエンスへの
 ストーリーを共有する                                ストーリーの共有
英雄構造を使って骨子をつくる




アネクドートを抽出




                ストーリーテリング
ワークショップ開始      (+アクティングアウト)
ストーリーを伝える

ターゲットオーディエンス

                   役割:戦略やビジョン、経営の方向性を定める。

                   ゴール:時代の先を見据える。

                   目的:優れた製品を、オンタイムで予算内で、提供すること。

                   いらだち:昨日考えていたことにはまり込んでいるストーリー。
       経営者
 それは私のビジョンに合うのか?   勝つための方法:戦略に繋げる、あるいは新しいトレンドを示す。




                   役割:製品やサービスを利用する人。
                   役割:デシジョンメーカー、コーチ、スケジュールキーパー。

                   ゴール:その製品やサービスを利用して、目的を達成する。
                   ゴール:全体像を掴み、トレードオフを理解し、プロジェクトを前に進める。

                   目的:その製品やサービスが自分にとって価値のあるものか見極めること。
                   目的:優れた製品を、オンタイムで予算内で、提供すること。

                   いらだち:自分にとって価値がないもの、役にたたないものを使うこと。
                   いらだち:関連点が見いだせそうにないストーリー。
   プロダクトマネージャー
       ユーザー
    ただ、結果あるのみ。
  “それ私にとって必要なの?”   勝つための方法:プロダクトゴールに繋げる、チームのエンゲージメントを高め、
                   前進する。
ストーリーを集める


困ったことのストーリー
・交通 :: タクシー
・旅行 :: プランニング、予約
・医療 :: 急病
・読書 :: 情報収集
ストーリーを集める

・2人1組または3人1組でチームを組みましょう
  ・これから実際にアクティブリスニングを体験
   してみましょう。

  ・それぞれが交代で
   「リスナー (リサーチャー)」
   「ストーリーテラー (インフォーマント)」
   「ノートテイカー」(3人組のチームの場合)
   を体験します。

  ・一回のセッション時間は5分、合計15分が目安です。
ストーリーを集める

・ストーリーのテーマは「困った経験」についてです。
  ・リスナー役
   リサーチシナリオに従って、ストーリーテラーに
   質問し、話を聞いてください。
   アクティブリスニングを心がけてみてください。
   あとで整理しやすいようにリサーチメモ用紙に
   メモを取ってください。枠線はあくまで構造化の
   補助なので、自由にメモ書きしてもかまいません。

  ・ストーリーテラー
   時間配分を目安に、ご自身の困った体験について
   話してください。
ストーリーを集める




・誰が、いつ、どこで、
・ 何を、 なぜ 、どのように
HCD-net ワークショップ part2
ストーリーを選ぶ


・グループ内でヒアリングした内容を共有してください。
  ・自分がリスナーだった時に取ったメモから、
   要点をチーム内に向けてストーリーテリング。

・チーム内で共有されたストーリーから、際立ったものを
 一つ選んでみましょう。(会場全体に共有します)

・時間があれば、他のチームにはどんなストーリーが
 あったのかを見て回ってください。
 手の開いている人と話してみるのも良いと思います。
お疲れ様でした

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