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Java8移行から始めた
技術的負債との戦い
JJUG CCC 2015 Fall
2015.11.28
清 大輔 @ 株式会社ビズリーチ
発表者
 清 大輔
 株式会社ビズリーチ 新卒2年目 エンジニア
 博士課程中退な人
• カオス・フラクタル
• 脳波解析
• やっぱりプログラム書いてたほうが楽しいのでエン
ジニアへ
 趣味や研究でプログラム書いてました
• 基本 C++ とか
2
ビズリーチについて
 Mission
インターネットの力で、
世の中の選択肢と可能性を広げていく
3
BizReach
 ビジネスパーソン、国内外の優良・成長企業、各業界
に精通した一流ヘッドハンターの三者を最適かつ効率
的にマッチングする管理職・グローバル人材に特化し
た会員制転職サイト
4
BizReach woman
 女性が、理想のキャリアを追求・確立するために、多
くの可能性と選択肢から最もふさわしいキャリアを見
つけるための転職サイト
5
careertrek
 日本で初めて全職種に対応した求人レコメンド型20代
向け転職サイトで、キャリア診断結果をもとに求職者
と企業をマッチングするだけでなく、使えば使うほど
マッチング精度が高くなるレコメンド機能を搭載
6
スタンバイ
 インターネット上にある国内のさまざまな求人情報約
300万件を一カ所に集約し、いつでもどこでも、簡単に、
効率的に仕事を探せるサービス
7
RegionUP
 アジアの優秀なビジネスパーソンと、ハイクラス向け
を中心とした求人情報を提供するアジアの企業・ヘッ
ドハンターをつなぐ「アジア版ビズリーチ」
8
zuknow
 スマートフォンとソーシャルの力を使って学習を効率
的で楽しいものに変える学習アプリ
9
ニクリーチ
 お腹を空かせた学生のための肉食就活サイト
 自分が興味のある企業の人と、無料でおニクが食べら
れ、様々なキャリアをもった人とじっくり話せる
10
11
前置きはここまでにして
移行対象: BizReach
 システムの基盤を作った人達が他の新規事業に
行ったりしてしまってチームにいない
 pom などのメンテをする人が特に決まっていな
いような状況
• フレームワーク等のバージョンのアップデートが遅
れていた
• 技術的負債が溜まっていた
12
ビズリーチシステム(Java8移行前)
 使用している技術
• 言語: Java6
• MVC: Struts2
• DI: Spring3
• View: JSP, Velocity … JSP → Velocityへ(混在中)
• ORM: DBFlute 1.0.x
• 他: DWR, AWS, etc
 開発環境: Eclipse 3.7 Indigo
13
移行のきっかけ
 Java8
→ Stream, ラムダ式, Optional使いたい!!
14
List<String> codes = new ArrayList<>();
for (Bean bean : list) {
codes.add(bean.getCode());
}
List<String> codes = list.stream().map(bean-> {
return bean.getCode();
}).collect(Collectors.toList());
for Java7
for Java8
移行のきっかけ
 Java8
→ 使っているライブラリーもJava8の方が書きやすい!!
15
MemberCB cb = new MemberCB();
cb.query().setMemberId(1L);
Member member = candidateBhv.selectEntity(cb);
String memberStatusCd = member == null ? “” :
member.getMemberStatusCd();
String memberStatusCd = candidateBhv.selectEntity(cb -> {
cb.query().setMemberId(1L);
}).map(Member::getMemberStatusCd).orElse(“”);
DBFlute for Java7
for Java8
移行のきっかけ
16
 Eclipse Luna (Release Candidate)
• Eclipse Kepler でもプラグインで対応できたがそちら
は微妙に不安定
• Luna だとかなりましになった
→ そろそろJava8で書けそう?
移行のきっかけ
17
 Eclipse Luna (Release Candidate)
• Eclipse Kepler でもプラグインで対応できたがそちら
は微妙に不安定
• Luna だとかなりましになった
→ そろそろJava8で書けそう?
というのもありましたが
移行のきっかけ
18
A「Java7 のサポート切れるよね〜」
B「そうですね〜」
A「Java8 に上げないの?」
B「(あれ?そもそもうちまだ Java6 じゃん)
上げます!!」
2015年4月下旬
移行開始
19
事件1.
ラムダ書くと
そもそも開発環境で
起動しない
20
事件1. そもそも起動しない
事象
 ラムダを書いた瞬間から、Eclipse上でアプリが
起動してくれない
21
事件1. そもそも起動しない
事象
 ラムダを書いた瞬間から、Eclipse上でアプリが
起動してくれない
22
Java8 にする意味 …
事件1. そもそも起動しない
背景
 起動には Eclipse の Run Jetty Run (RJR) プラグイ
ンを利用していた
 RJR プラグインは2013年に開発ストップ
 最新でJetty 8で起動
23
事件1. そもそも起動しない
原因
 実は Jetty9.2.x で Java8 に対応している
= それ以前のバージョンだと未対応
24
事件1. そもそも起動しない
原因
 実は Jetty9.2.x で Java8 に対応している
= それ以前のバージョンだと未対応
問題
 RJR プラグインには Jetty 8 までしかない
25
事件1. そもそも起動しない
対応
 急遽RJRプラグインをforkして最新のJettyで起動
できるようにしてメンバーに配布
26
事件1. そもそも起動しない
対応
 急遽RJRプラグインをforkして最新のJettyで起動
できるようにしてメンバーに配布
27
起動した!!
(まだスタート地点)
事件1. そもそも起動しない
教訓
 開発の止まっているものは使わない
• 止まっているのは理由があることが多い
 Eclipseプラグインに頼りすぎない
• Eclipseプラグインを作るのは案外辛い
 組み込みAPサーバー化すべき
• プラグインからの脱却
• 開発/本番一致(The Twelve-Factor App)
28
29
さて、デプロイして
動作確認しよう…
事件2.
検証環境だとラムダで
死ぬ
30
事件2. 検証環境だとラムダで死ぬ
事象
 検証環境でデプロイが失敗した!?
→ アプリが立ち上がってない…
31
事件2. 検証環境だとラムダで死ぬ
背景
 本番にリリースする前に検証用の環境にデプロ
イして動作確認を行っている
 ローカルだと Jetty を利用しているが検証及び
本番の環境では Tomcat 8 を利用していた
32
事件2. 検証環境だとラムダで死ぬ
原因
 古い ASM(3.x)ライブラリが足を引っ張って
いるようだ
• Java8 対応は ASM 5.x
• バイトコード周り?(自分は詳しくない)
• Spring のバージョンを 3.2.9以上にあげるしかない
• 公式ブログのアナウンスより
33
事件2. 検証環境だとラムダで死ぬ
対応
 Spring のバージョンを 3.2系にあげる
• Spring 4 は諸事情により見送り
• 一気にいろいろやるのは怖い
34
事件2. 検証環境だとラムダで死ぬ
対応
 Spring のバージョンを 3.2系にあげる
• Spring 4 は諸事情により見送り
• 一気にいろいろやるのは怖い
35
検証でもでラムダが
動いた!!
事件2. 検証環境だとラムダで死ぬ
教訓
 実はフレームワークのマニュアルやブログに全
部開いてあるので、事前にきちんと読もう
36
37
これで安心してラムダが
書けるようになった
事件3.
Actionでラムダ書くと
そこで死ぬ
38
事件3. Actionでラムダ書くと死ぬ
事象
 Actionでラムダ書いたら、そのActionにリクエ
スト投げるとエラーで落ちる
39
@Namespace("/")
public class IndexAction {
@Action(value = "", results = {
@Result(name = SUCCESS, location = “home.vm“)})
public String index() {
return SUCCESS;
}
}
← 例えばここらへんに追加
事件3. Actionでラムダ書くと死ぬ
事象
 Actionでラムダ書いたら、そのActionにリクエ
スト投げるとエラーで落ちる
 Actionのクラスに書かなければ落ちない
↑ これのせいでちょっと発見が遅れた
40
事件3. Actionでラムダ書くと死ぬ
原因
 struts2-java8-support-plugin が必須
• 2015/05/03に出た
• Java8 化リリース予定の1週間前
41
事件3. Actionでラムダ書くと死ぬ
対応
 struts2-java8-support プラグインを入れる
42
事件3. Actionでラムダ書くと死ぬ
対応
 struts2-java8-support プラグインを入れる
43
Actionでラムダが
動いた!!
事件3. Actionでラムダ書くと死ぬ
教訓
 行き当たりばったりは良くない
• でも Java8 で行くって言っちゃったし …
 無意味でもM, V, Cとかいろんな場所にラムダを
書いて炙り出しをしておくべきだった
44
45
もうそろそろ
大丈夫そう?
事件4.
Mac PCだと
ラムダで死ぬ
46
事件4. Mac PCだと死ぬ
事象
 Windows PCでは動作しているのにMac PCだと
ラムダ書いた場所でエラー
 原因は不明
47
事件4. Mac PCだと死ぬ
背景
 開発環境が Windows PC から Mac PC へ一斉に
移行される予定だった
• MacBookがいつ納品されるのかよく分からない!?
• WindowsとMacの混在状況が予定よりも長く続く
 Mac移行を先行した人(人柱さん)が無事地雷
を踏んだ模様
48
事件4. Mac PCだと死ぬ
対応までの流れ
 ORM に DBFlute を使用
 DBFlute の Java8 対応版へのバージョンアップ
を試作していた(後方互換なし)
• 次のリリース直後に一気に移行作業、な予定だった
 なぜか DBFlute Java8 対応状態では正常に動作
 予定を繰り上げて決行
49
事件4. Mac PCだと死ぬ
教訓
 Point of No Return を短いスパンでいくつも超え
るのは怖いが案外なんとかなる
• もちろんやらないほうがいい
50
Windows・Mac PC 混在状況
 両方の環境で動くようにメンテする羽目になる
 両方の環境の手順書を維持する羽目になる
51
Windows・Mac PC 混在状況
 両方の環境で動くようにメンテする羽目になる
 両方の環境の手順書を維持する羽目になる
52
結構辛い…
事件5.
デザインツールの
挙動がおかしい
53
事件5. デザインツールが動かない
背景
 PDFの生成には Jasper Report というライブラリ
を使用していた
 デザインには専用のツールが必要
54
事件5. デザインツールが動かない
事象
 Jasper Report のデザインツールが Java8 だとお
かしな挙動をする
 開発者のデザインツールがまともに動かないと
いうことで、PDFのデザインフォーマットが変
更できない
55
事件5. デザインツールが動かない
原因
 件のツールでは JDK6 が必要
56
事件5. デザインツールが動かない
対応
 取り合えずPDFのフォーマットに関わる仕様変
更をしばらく凍結
• 緊急案件なら JDK6 をいれていただく
 Jasper Report 撲滅へと乗り出す
57
事件5. デザインツールが動かない
教訓
 バージョンを飛ばすと当然踏む地雷は増える
• 妥当に踏みました
58
ここまでで増えたタスク
 組み込みAPサーバー化
 Jasper Report 撲滅作戦
 Spring 4 へのバージョンアップ
59
組み込みAPサーバー化
60
組み込みAPサーバー化
目的
 Eclipse プラグインからの脱却
• Run Jetty Run プラグインのメンテしたくない
 開発環境と本番環境で使うものを合わせる
• 本番環境だけで問題発生、といったことを防ぐ
手段
 組み込み Tomcat を使用する
61
組み込みTomcat
 以下のように書く
 docBase には webapp フォルダを設定
• WEB-INF を持つフォルダ
• ソースを見ると *.war でもいけそうだったが、やって
みたところ異様に起動が重かった
62
Tomcat tomcat = new Tomcat();
Context context = tomcat.addWebapp(contextPath, docBase);
tomcat.start();
tomcat.getServer().await();
63
なんだかんだで
起動までいったところで…
事件6.
JSPの描画で死ぬ
64
事件6. JSPの描画で死ぬ
事象
 JSPをビューとして使用するページで
500 Internal Server Error
65
事件6. JSPの描画で死ぬ
原因
 Jasper Report が依存しているEL式のライブラ
リーが古く、そちらの方を読み込んでしまって
関数が見つからない
66
事件6. JSPの描画で死ぬ
原因
 Jasper Report が依存しているEL式のライブラ
リーが古く、そちらの方を読み込んでしまって
関数が見つからない
67
また Jasper Report
事件6. JSPの描画で死ぬ
対応
 本番への組み込みAPサーバー適用は Jasper
Report を撲滅してからにする
 直近はローカル環境でのみ組み込みAPサーバー
で動くように pom をいじる
 (Jasper Report 撲滅後)全プロダクトで一斉に
切り替えるのは怖いので少しずつ移行
• Maven profile で切り替え
68
組み込みTomcat化
現状
 本番サーバーでの組み込み化は完了
 運用開始後、特にトラブルはない
• びびって小出しにする必要はなかった
• 問題がないと逆に不安になる
69
Jasper Report 撲滅作戦
70
Jasper Report 撲滅作戦
作戦
 Flaying Saucer (with Atlassian’s Patch) を使用
• 日本語周りのバグをAtlassianさんが修正したもの
• HtmlファイルをPDF化するライブラリ
 粛々と置き換える
• デザインを Html へ落とし込む
71
Jasper Report 撲滅作戦
作戦
 Flaying Saucer (with Atlassian’s Patch) を使用
• 日本語周りのバグをAtlassianさんが修正したもの
• HtmlファイルをPDF化するライブラリ
 粛々と置き換える
• デザインを Html へ落とし込む
72
無事リリース
事件7.
ダメ文字で死ぬ
73
事件7. ダメ文字で死ぬ
事象
 垂直タブが含まれているとそこまでで処理が終
わってしまう
→ 中途半端な PDF が出力されてしまう
74
事件7. ダメ文字で死ぬ
事象
 垂直タブが含まれているとそこまでで処理が終
わってしまう
→ 中途半端な PDF が出力されてしまう
対応
 ダメ文字を入力時と出力時にフィルタリング
75
事件7. ダメ文字で死ぬ
教訓
 ユーザーの入力は信用しない
 DBに入っているデータも信用しない
 ライブラリへの入力は慎重に
 あらゆる入力は信用できない
76
Spring 4 移行作戦
77
Spring 4 移行作戦
 Spring 3.x → Spring 4.x へ
 Spring 4.1 だと Quartz Scheduler 周りでコンパイ
ルエラーになったので Spring 4.0 へ
• Quartz Scheduler 移行は後で
 修正はpom の中のバージョンを上げるだけ
78
Spring 4 移行作戦
 Spring 3.x → Spring 4.x へ
 Spring 4.1 だと Quartz Scheduler 周りでコンパイ
ルエラーになったので Spring 4.0 へ
• Quartz Scheduler 移行は後で
 修正はpom の中のバージョンを上げるだけ
79
検証で問題なかったので
リリースしてみた
事件8.
秋のOOM祭り
80
事件8. 秋のOOM祭り
 java.lang.OutOfMemoryError: Metaspace
• Java 8 でクラスなどを確保する領域を Metaspace とい
い、Native メモリとして扱われる
 リリースしてからちょっと経ってから出始める
→ とりあえずインスタンスタイプ(AWS)を
あげると収まった
81
事件8. 秋のOOM祭り
原因究明
 Spring 4.0 はリクエストを処理した時にクラス
数が増加
 Spring 4.1 はリクエストを処理した時にクラス
数が変わらない
Spring 4.1 へ
82
Spring 4.1.x へ
背景
 Spring 4.1 以上では古い Quartz Scheduler の方式
はサポートしなくなった
作戦
 Spring Batch の方式で書き直す
 ついでに Spring 4.1 にアップデートする
• ちなみに Spring 4.2.x だと DWR というライブラリー
が死ぬ
83
Spring をバージョンアップ
結果
 メモリーの使用状況を見る限りバージョンアッ
プ後もあまり変化はなかった
 マシンスペックが上がったことで安定して稼働
しているので、そもそもメモリーが足りていな
かったのかもしれない
84
事件8. 秋のOOM祭り
結論
 金の力は偉大である
85
並行して行っていたこと
86
ついでにいろいろ導入
 Mac導入など環境の作り直しもあって環境周り
の見直しなどを行っていた
= 技術的負債返済の一環
• Vagrant による環境構築手順の簡略化
• パスワードなど重要な情報を環境変数へ
• Spring 3.1.xからの機能で、propertyt 値を上書きできる
• Lombak
• Java Config化
• `mvn -Dmaven.test.skip=true` をやめる
87
Vagrant
 仮想環境構築ツール
 設定を作る人が頑張れば後の人が楽できる
 コマンド数発で MySQL 等のミドルウェアの
セットアップが終了
 PC のスペックと要相談
88
Vagrant
 使用しているPC
• MacBook Pro
• プロセッサ: 3.1 GHz Intel Core i7
• メモリ: 16 GB 1867 MHz DDR3
 現在仮想環境で動作中のもの(割り当て:2GB)
• MySQL
• PostgreSQL
• Redis
• Cassandra
• Solr
89
Lombok – 紹介
 ボイラープレートコードを解消するためのツール
• 自明だが省略できないお決まりのコード断片
 例えば Getter や Setter をクラスの先頭にアノテー
ションをつけるだけで自動生成されたことになる
90
@Getter
class Foo {
private String bar;
}
class Foo {
private String bar;
public String getBar() {
return bar;
}
}
=
Lombok – よく使うもの
 @Getter, @Setter
• 前述の通り
 @Data
• クラスの先頭につけておくだけでGetter/Setter, toString,
equals, hashCode が実装したことになる
 @Value
• Immutable なオブジェクトの定義
 etc
Lombok – メリット・デメリット
メリット
 コードがすっきりと簡潔になる
 実はテストのカバレッジに効く
• コード自体は書かないので
デメリット
 若干検索性が下がる
 変数名の変更時などに若干手間
92
Java Config 化
 XMLは補完が効かなかったり、リファクタリン
グ時に修正を忘れて事故ることがよくある
 Java Config にすれば Java のコードで設定をかけ
るのでIDEの補助が効き、また if 文の利用など
小回りがきく
93
Java Config 化
 以下のような書き換えを行う
94
<bean id=“foo” class=“jp.bizreach.Foo” />
@Configuration
class Config {
@Bean
public Foo foo() {
return new Foo();
}
}
↓
テストの実行
 事業会社はスピードが最重要とはいうけれど、
そろそろテストが実行されないのはまずい
 ようやく Unit Test や Integration Test の自動実行
の環境が整った
• Unit Test: JUnit4
• Integration Test: Selenium WebDriver
• Vagrant で環境を作り、DB には DBFlute 付属の機能でデータ
を流し込み、Solr のインデックス処理を行う関数(自作)を
実行し、Selenium WebDriver による Integration Test を実行
95
テストの実行
 本格運用はこれから
• まだ全然テストが書かれていない
 これから長い旅が始まる
96
他のこまいの
 Optional#orElseThrow が開発環境だと問題ない
が検証環境だとビルドがこける
 Optional#orElseThrow の中で throw すると開発環
境だと問題ないが検証環境だとビルドがこける
 Eclipse で、ちょっと複雑な Lambda 式でコンパ
イルエラーになったりする
 etc...
97
まとめ
98
Java8 化にあたって
 フレームワークやライブラリーが古い状態だと
同時多発的に問題が起こる
 技術的負債が表面化し、いつの間にかそれとの
戦いが中心となっていた
 Java8 化する前にすることはいっぱいあった
99
Java8 にする前に
 各種フレームワークは最新版に
 組み込みAPサーバー化する
 Jasper Report とお別れする
 Eclipse プラグインに依存しない
100
Java8 化等いろいろしての実感
 Lambda 使えるようになって、コード量が減り、
可読性が上がった
 Stream でうまい感じで処理を書くことができる
と気持ち良い
 Lombok が便利
• @Data, @Value, @Builder, @Slf4j, …
 XMLファイルをいじることがなくなった
101
Java8 化により得られたこと
 これからの動きに追従できる
• Spring 5 は Java 8+
• DBFlute 1.1 など、Java8 に対応・最適化されたライブ
ラリ・フレームワークが出てきている
• Lambda の出現により書き方の最適解が変わった
• Java 9 が見え始めている
102
これからやっていくこと
 JSP はやめたい
• 少なくとも混在状況がよくない
• 撲滅運動進行中
 DWR をやめたい
 Struts2 もおさらばしたい
• 新アーキテクチャーへの移行計画
103
これからやっていくこと
 JSP はやめたい
• 少なくとも混在状況がよくない
• 撲滅運動進行中
 DWR をやめたい
 Struts2 もおさらばしたい
• 新アーキテクチャーへの移行計画
104
まだまだ道半ば
お知らせ
ビズリーチでは
Java でサービス開発したい方
大募集!
105
お知らせ
 弊社オフィスのイベントスペースを使用して
様々な勉強会を行っております
 会場提供も可能です
106
107
We are hiring!

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Java8移行から始めた技術的負債との戦い(jjug ccc 2015 fall)

Editor's Notes

  • #2: ----- 会議メモ (15/11/20 18:08) ----- 技術的なこと やった ライブラリー ロードップ的なものと 肉リーチ カドック性 コードをはっつける Lombok追加