SlideShare a Scribd company logo
OpsBear開発チームのスクラム④
~ プランニングポーカー~
八代光平
プランニングポーカー
• ユーザーストーリーマッピングで作成したStoryの優先度付き
リストの各StoryにPointを付与する作業
• PointはStoryの大きさ(大変さ)で他のStoryとの相対値でつけ
る
• この作業により次のリリースまでに実装可能な範囲を見積も
る
プランニングポーカーの手順
① ストーリマッピングで洗い出したStoryを優先度順に並べる
② プランニングポーカー用のカードの用意(普通のトランプで十分)
1 2 3 5 8 13 × 人数分
• カードのPointはフィボナッチ数列にするのが一般的
• カードの種類が多すぎると混乱することもあるので
適当にPointを減らしても良い
• 1,3,5と5より大きいという意味で8を用意すれば十分
21
② 適当なStoryを選び適当なカードのPointを割り当ててる
Story
Story
Story
Story
Story
Story
Story
………
優
先
度
低
高
なるべく一般的なStoryを一つ選ぶ
Storyの実装にどのような作業が必要か話し合う
適当なPoint(3か5あたり)を割り当てる
このStoryとPointがこの後のプランニングポーカー
の基準になる
③ 全てのStoryにプランニングポーカーをする
Story
25
8
• 各人でStoryを見積もりカードを出す
※ 出す数値は基準のStoryとの相対評価
• 全員の数値が揃えば次のStoryに移る
• 揃わなければ基準(or 見積もり済み)との違いを議論
• 各人でStoryで再度カードを出し、揃うまで繰り返す
基準 5
相対評価
プランニングポーカーのステップ
プランニングポーカーは認識の齟齬の確認と素早い見積もりが目的
揃わなそうであれば「見積もり保留」にしてしまう
回数を重ねるにつれメンバーの認識がそろってくるので厄介そうなのは後回しでOK
完璧に合わなくてもある程度認識があっているならば数値の大きいほうに合わせて
しまう等もOK(速度優先)
④ リリースまでに終わるか確認
Story
Story
Story
Story
Story
Story
Story
………
優
先
度
低
高 1
3
5
8
5
3
1
次回の
リリース
2週間のSprintでチームがこなせるPoint数 A を見積もる
リリースまでのSprintの実施回数 B を確認
A × B = C がリリースまでの許容Point数
超えた場合はリリースに含めるStoryを減らす
Cに余裕がある分には問題ない(開発中にStoryは増える)
これがScrumの初期ProductBacklogになる
参考
• アジャイルサムライ
• SCRUM BOOT CAMP

More Related Content

PPTX
スクラムによるOpsBear開発4-プランニングポーカー
PPTX
スクラムによるOpsBear開発1-基本編
PPTX
スクラムによるOpsBear開発2-インセプションデッキ
PPTX
SIerもそろそろ運用をなんとかしたいのでいろんなOSS使ってOpsBearってツールを作りはじめたらしい 2019/02/22 オープンソースカンファレ...
PDF
運用レコメンドPF OpsBear ~運用作業における調査/分析の機械化~ (OpsX Meet Up v18.12)
PDF
運用レコメンドプラッフォーム OpsBear ~運用作業における調査/分析の機械化~ OSC Enterprise 2018
PPTX
Ansible・Serverspecベースの自動化フレームワークSHIFT wareの紹介
PPTX
Ansible・ServerspecベースのOSS開発のCIの成功・失敗談
スクラムによるOpsBear開発4-プランニングポーカー
スクラムによるOpsBear開発1-基本編
スクラムによるOpsBear開発2-インセプションデッキ
SIerもそろそろ運用をなんとかしたいのでいろんなOSS使ってOpsBearってツールを作りはじめたらしい 2019/02/22 オープンソースカンファレ...
運用レコメンドPF OpsBear ~運用作業における調査/分析の機械化~ (OpsX Meet Up v18.12)
運用レコメンドプラッフォーム OpsBear ~運用作業における調査/分析の機械化~ OSC Enterprise 2018
Ansible・Serverspecベースの自動化フレームワークSHIFT wareの紹介
Ansible・ServerspecベースのOSS開発のCIの成功・失敗談
Ad

スクラムによるOpsBear開発3-ユーザーストーリーマッピング