み言葉の黙想（2010年11月・12月）～テゼ共同体の昼の祈りから
- 1. みことばの黙想 2010 年 11 月 7 日（日） ルカ 20:27-38 これらの短いみことばは、フランスにある超 イエスは言われた。「神は死んだ者の神 教派男子修道共同体テゼの昼の祈りから取 ではなく、生きている者の神なのだ。す られたものです。 べての人は、神によって生きているから より深くみことばを味わいたい方は、出典箇 である。」 所を参照して文脈のなかでみことばを黙想 なさってください。 8 日（月） ヨハネ 6:37-40 イエスは言われた。「わたしをお遣わしに 聖書本文は、原則として『聖書 新共同訳』 なった方の御心とは、わたしに与えてく （日本聖書協会発行）をもとにしています。 ださった人を一人も失わないで、終わり の日に復活させることである。」 1 日（月） マタイ 5:1-12 9 日（火） サムエル下 22:17-20 † 諸聖人の日 主はわたしを力ある敵から救い出し、広 イエスは言われた。「義に飢え渇く人々 いところに導き出してくださる。 は、幸いである、その人たちは満たされ る。憐れみ深い人々は、幸いである、そ 10 日（水） ヨハネ 14:1-12 の人たちは憐れみを受ける。」 フィリポが「主よ、わたしたちに御父をお 示しください。そうすれば満足できます」 2 日（火） 知 恵 3:1-9 と言うと、イエスは言われた。「わたしを 神に従う人の魂は神の手で守られ、もは 見た者は、父を見たのだ。」 やいかなる責め苦も受けることはない。 11 日（木） イザヤ 6:1-8 3 日（水） ヘブライ 10:19-25 イザヤは主の御声を聞いた。「誰を遣わ 信頼しきって、真心から神に近づこうで すべきか。」彼は答えた。「わたしがここ はありませんか。約束してくださったのは におります。わたしを遣わしてくださ 真実な方なのですから、公に言い表した い。」 希望を揺るがぬようにしっかり保ちましょ う。 12 日（金） １ヨハネ 2:29-3:2 ヨハネは記す。「あなたがたは、御子が 4 日（木） マタイ 6:25-34 正しい方だと知っているなら、義を行う者 イエスは言われた。「自分の命のことで も皆、神から生まれていることが分かるは 思い悩むな。あなたがたの天の父は、あ ずです。」 なたがたに必要なことをご存じである。明 日のことまで思い悩むな。明日のことは 13 日（土） ルカ 10:21-22 明日自らが思い悩む。」 イエスは言われた。「天地の主である父 よ、あなたをほめたたえます。これらのこ 5 日（金） 申命記 7:7-8 とを知恵ある者や賢い者には隠して、幼 モーセは人々に言った。「主が心引かれ 子のような者にお示しになりました。」 てあなたたちを選ばれたのは、あなたた ちが他のどの民よりも数が多かったから 14 日（日） ルカ 21:5-19 ではなく、あなたに対する主の愛のゆえ イエスは弟子たちに言われた。「あなた なのである。」 がたはわたしの名のために迫害を受ける だろう。だが、前もって弁明の準備をする 6 日（土） １ヨハネ 2:24-28 まいと、心に決めなさい。わたしがあなた ヨハネは最初のキリスト者たちにこう書き がたに言葉と知恵とを授けるからであ 送った。「初めから聞いていたことを、心 る。」 にとどめなさい。初めから聞いていたこと が、あなたがたの内にいつもあるならば、 15 日（月） 哀歌 3:22-26 あなたがたも御子の内に、また御父の内 神の憐れみは朝ごとに新たになる。主の にいつもいるでしょう。」 真実はそれほど深い。主の救いを黙して 待てば、幸いを得る。
- 2. 16 日（火） イザヤ 59:15-21 24 日（水） マタイ 7:7-14 主は言われる。「あなたの上にあるわたし イエスは言われた。「狭い門から入りなさ の霊、あなたの口に置いたわたしの言葉 い。命に通じる門はなんと狭いことか。」 は、今もとこしえにあなたから離れること はない。」 25 日（木） ルカ 6:27-38 イエスは言われた。「与えなさい。そうす 17 日（水） イザヤ 59:15-21 れば、あなたがたにも与えられる。押し入 主よ、わたしたちを救い、諸国の中から れ、揺すり入れ、あふれるほどに量りをよ わたしたちを集めてください。聖なる御 くして、ふところに入れてもらえる。あな 名に感謝をささげさせてください。 たがたは自分の量る秤（はかり）で量り返 されるからである。」 18 日（木） １ペトロ 2:19-25 ペトロは記す。「苦しみを受け、それを耐 26 日（金） １テサロニケ 5:4-11 え忍ぶなら、これこそ神の御心に適うこと 神は、わたしたちを、主イエス・キリストに です。あなたがたが召されたのはこのた よる救いにあずからせるように定められま めです。というのは、キリストもあなたが した。主は、わたしたちのために死なれ たのために苦しみを受け、その足跡に続 ましたが、それは、わたしたちが目覚め くようにと、模範を残されたからです。」 ていても眠っていても、主と共に生きるよ うになるためです。 19 日（金） イザヤ 64:3-8 主よ、あなたはわたしたちの父。わたした 27 日（土） ヨハネ 3:1-8 ちは粘土、あなたは陶工。わたしたちは イエスは言われた。「人は、新たに生ま 皆、あなたの御手の業（わざ）。 れなければ、神の国を見ることはできな い。」 20 日（土） ヨハネ 1:1-18 キリストについて、ヨハネはこう記す。「光 28 日（日） マタイ 24:42-44 は暗闇の中で輝いている。そして暗闇は †待降節・アドヴェント 光に勝たなかった。」 イエスは弟子たちに言われた。「あなた がたも用意していなさい。人の子は思い 21 日（日） ルカ 23:33-46 がけない時に来るからである。」 イエスの隣で十字架にかけられていた犯 罪人が言った。「イエスよ、あなたの御国 29 日（月） エフェソ 2:11-18 においでになるときには、わたしを思い あなたがたは、以前は遠く離れていまし 出してください。」するとイエスは言われ たが、今や、キリスト・イエスにおいて、 た。「はっきり言っておくが、あなたは今 近い者となったのです。 日わたしと一緒に楽園にいる。」 30 日（火） 詩 編 19 22 日（月） イザヤ 26:7-13 †使徒聖アンデレ日 主よ、あなたは、あなたに従う者の道を、 天は神の栄光を物語り、大空は御手の業 まっすぐにされる。あなたの裁きによって （わざ）を示す。 定められた道を歩み、わたしたちはあな たを待ち望みます。あなたは、わたした １２月は裏面 ちの魂のあこがれ。 23 日（火） ヘブライ 13:7-16 あなたがたに神の言葉を語った指導者た ちのことを、思い出しなさい。その信仰を 見倣いなさい。イエス・キリストは、きのう も今日も、また永遠に変わることのない 方です。
- 3. みことばの黙想 2010 年 12 月 9 日（木） ヘブライ 3:7-14 これらの短いみことばは、フランスにある超 あなたがたのうちだれ一人、罪に惑わさ 教派男子修道共同体テゼの昼の祈りから取 れてかたくなにならないように、日々励ま られたものです。 し合いなさい。わたしたちは、最初の確 より深くみことばを味わいたい方は、出典箇 信を最後までしっかりと持ち続けるなら、 所を参照して文脈のなかでみことばを黙想 キリストに連なる者となるのです。 なさってください。 10 日（金） 詩 編 65 聖書本文は、原則として『聖書 新共同訳』 罪の数々がわたしを圧倒します。しかし （日本聖書協会発行）をもとにしています。 主よ、あなたはわたしたちを贖（あがな） ってくださいます。 1 日（水） エゼキエル 37:24-27 主は言われる。「わたしは彼らと平和の 11 日（土） ヨハネ 10:1-10 契約を結ぶ。それは永遠の契約となる。 イエスは言われた。「わたしが来たのは、 わたしはまた、永遠に彼らの真ん中にわ 羊が命を受けるため、しかも豊かに受け たしの聖所を置く。」 るためである。」 2 日（木） ２ペトロ 3:14-18 12 日（日） マタイ 11:2-11 平和に過ごすように励みなさい。また、わ イエスは言われた。「行って、見聞きして たしたちの主の忍耐深さを、救いと考え いることを伝えなさい。目の見えない人 なさい。 は見え、足の不自由な人は歩き、死者は 生き返り、貧しい人は福音を告げ知らさ 3 日（金） ヨハネ 12:20-33 れている。」 イエスは言われた。「わたしに仕えようと する者は、わたしに従いなさい。そうすれ 13 日（月） ヘブライ 6:13-20 ば、わたしのいるところに、わたしに仕え 神は、希望を持ち続けようとするわたした る者もいることになる。」 ちを励ましてくださいます。この希望は魂 にとって錨のようなものです。 4 日（土） ２コリント 4:5-18 パウロは記す。「わたしたちは、四方から 14 日（火） 箴言 3:3-6 苦しめられても行き詰まらず、途方に暮 心を尽くして主に信頼しなさい。自分の れても失望しません。」 分別に頼ってはなりません。 5 日（日） マタイ 3:1-11 15 日（水） マタイ 5:17-37 洗礼者ヨハネが荒れ野に現れた。これは イエスは言われた。「あなたが祭壇に供 預言者イザヤによってこう言われている え物を献げようとし、兄弟が自分に反感 人である。「「荒れ野で叫ぶ者の声がす を持っているのをそこで思い出したなら、 る。『主の道を整え、その道筋をまっすぐ その供え物を祭壇の前に置き、まず行っ にせよ。』」 て兄弟と仲直りをし、それから帰って来 て、供え物を献げなさい。」 6 日（月） コロ サイ 4:2-6 目を覚まして感謝を込め、ひたすら祈り 16 日（木） イザヤ 60:18-20 なさい。 神はその民に言われる。「あなたの地は 再び不法を耳にすることなく、破壊と崩 7 日（火） ヘブライ 12:12-24 壊はそこから絶える。太陽は再びあなた すべての人との平和を追い求めなさい。 の昼を照らす光りとならず、月の輝きが 苦い根が現れてあなたがたを悩まさない あなたを照らすこともない。主があなたの ように気をつけなさい。 とこしえの光となり、あなたの神があなた の輝きとなる。」 8 日（水） ルカ 1:26-38 天使はマリアに言った。「マリア、恐れる ことはない。あなたは神から恵みをいた だいた。あなたは身ごもって男の子を産 む。その子をイエスと名付けなさい。」
- 4. 17 日（金） イザヤ 8:11-18 25 日（土） ヨハネ 1:1-18 イザヤは言った。「主は御手をもってわた † クリスマス・降誕日 しをとらえ、言われた。『恐れてはならな 言（ことば）は世にあった。世は言によっ い。おののいてはならない。』主をのみ、 て成ったが、世は言を認めなかった。し 聖なる方とせよ。」 かし、言は、自分を受け入れた人、その 名を信じる人々には神の子となる資格を 18 日（土） ルカ 13:18-21 与えた。 イエスは言われた。「神の国はからし種 に似ている。人がこれを取って庭に蒔く 26 日（日） コロサイ 3:12-17 と、成長して木になり、その枝には空の パウロは記す。「キリストの平和があなた 鳥が巣を作る。」 がたの心を支配するようにしなさい。この 平和にあずからせるために、あなたがた 19 日（日） マタイ 1:18-24 は招かれて一つの体とされたのです。」 主の天使がヨセフの夢に現れて言った。 「恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリ 27 日（月） １ヨハネ 1:1-4 アの胎の子は聖霊によって宿ったのであ †福音記者使徒聖ヨハネ日 る。マリアは男の子を産む。その子をイエ ヨハネは記す。「わたしたちが見、また聞 スと名付けなさい。この子は自分の民を いたことを、あなたがたにも伝えるのは、 罪から救うからである。」 あなたがたもわたしたちとの交わりを持 つようになるためです。わたしたちの交 20 日（月） 申命記 30:11-14 わりは、御父と御子イエス･キリストとの交 モーセは人々に言った。「わたしが今日 わりです。」 あなたに命じるこの戒めは難しすぎるも のではなく、遠く及ばぬものでもない。御 28 日（火） イザヤ 52:7-10 言葉はあなたのごく近くにあり、あなたの 主は聖なる御腕の力を、すべての人の目 口と心にあるのだから、それを行うことが にあらわにされた。地の果てまで、すべ できる。」 ての人がわたしたちの神の救いを仰ぐ。 21 日（火） イザヤ 43:18-21 29 日（水） マタイ 16:21-27 神は言われる。「昔のことを思いめぐらす イエスは言われた。「自分の命を救いた な。見よ、新しいことをわたしは行う。」 いと思う者は、それを失うが、わたしのた めに命を失う者は、それを得る。」 22 日（水） 申命記 4:29-31 あなたは、あなたの神、主を尋ね求めね 30 日（木） マタイ 11:28-30 ばならない。心を尽くし、魂を尽くして求 イエスは言われた。「疲れた者、重荷を めるならば、あなたは神に出会うであろう。 負う者は、だれでもわたしのもとに来なさ い。休ませてあげよう。」 23 日（木） ガラテヤ 1:11-24 パウロは記す。「神は、わたしを母の胎内 31 日（金） １ヨハ ネ 4:12-21 にあるときから選び分け、そして御子を わたしたちが愛するのは、神がまずわた わたしに示してくださいました。」 したちを愛してくださったからです。目に 見える兄弟を愛さない者は、目に見えな 24 日（金） ルカ 1:67-79 い神を愛することができません。 高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、 暗闇と死の陰に座している者たちを照ら し、我らの歩みを平和の道に導く。 いいお年をお迎えください。