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コンピュータサイエンス専攻 アルゴリズム研究室
修士2年 井上 祐馬
2013/4/30 1
 与えられた問題の答えを出すプログラムを素早く
書く能力を競う
 問題はパズルのようなものであったり、数学的
だったり、データを処理するものであったりいろ
いろ
 本質的には課題とか研究っぽい感じ
2013/4/30 2
 課題でもできた瞬間は爽快
◦ 難しい問題が解けたら達成感、テンション上がる
◦ 教えてもらって「なるほど」ってときも楽しい
 “競技性・ゲーム性”があるからおもしろい
◦ 順位が付く、勝ったら嬉しい、負けたら悔しい
◦ レーティングがつく(一部)、上がると優越感、成長を実
感してモチベーションに
◦ 解いた問題が記録される、コンプすると気持ちいい
2013/4/30 3
2013/4/30 4
 ガソリンスタンドを経由して車で目的地へ
 1ℓで1km進める。各地で一定量のガソリンが補給可
能
 最小何回の補給で目的地へ辿り着けるか?
2ℓ
5ℓ 3ℓ
8ℓ
10ℓ
4km
4km
2km
5km
2km
6km
初期:10ℓ
2013/4/30 5
 答え:2回が最小!!!
 どうすればわかる?
2ℓ
5ℓ 3ℓ
8ℓ
10ℓ
4km
4km
2km
5km
2km
6km
初期:10ℓ

2013/4/30 6
2013/4/30 7

2013/4/30 8
 ガソリンスタンドに辿り着くことは、いつでも使
用可能なガソリンタンクを手に入れることと同じ
 次の地点までの燃料が足りなくなったらタンクか
ら補給する
◦ そのとき持っている中で一番量が多いタンクから使う
2013/4/30 9
10ℓ
10ℓ
5ℓ
10ℓ
8ℓ
残
り:3ℓ
7km
5ℓ8ℓ
残り:13ℓ
7km
 △問題を解く競技である
 ◎問題を効率的にコンピュータに解かせる競技であ
る
 ⇒コンピュータに解かせるための論理的な手順を考
える
 ⇒その手順を素早く正確にプログラミングする
 ⇒効率を評価し、不十分であれば改善案を考える
2013/4/30 10
 ACM-ICPC
◦ 大学生のための世界規模の大会、年1回
 TopCoder・AtCoder・Codeforces etc…
◦ 週1~月1程度で定期開催されているオンラインコンテス
ト
 Google Code Jam・Facebook Hacker Cup
etc…
◦ 企業が主催するコンテスト
 UTPC(東大)・KUPC(京大) etc…
◦ プロコン好きの大学生が主催するコンテスト
2013/4/30 11
 大学生対象の大会で世界最大規模
 主なルール
◦ 使用言語はC,C++,Javaのいずれか
◦ 1チーム3名、マシンは1台だけ
◦ 国内予選は3時間で6~7問を解き、正解数で勝敗を
競う
2013/4/30 12
国内予選
(オンライン)
7月頃
70大学300チーム
アジア地区予選
11月頃
10大学25チー
ム
世界大会
5月頃
3チーム
 論理パズルや効率的なアイデアを考えるのが好き
な人
◦ 問題を解くのは楽しい!
 プログラミングをこれから始めたいor初歩はやっ
たけど次に何をすればいいのか迷っている人
◦ 与えられた問題をやって、基礎的な力を養おう!
 これからの授業の先取りをして有利になりたい人
◦ 「コンピュータサイエンス実験Ⅰ」 、 「人工知能」、
「情報数学」、 「アルゴリズムとデータ構造」などの内
容が含まれます!
2013/4/30 13
 楽しい!!!これが一番!!!
 授業や研究に活かせる
 就職が有利になる(かも)
◦ 2012年 日本スポンサー
◦ Google, IBM, FUJITSU, GREE, DeNA, CyberAgent etc…
 大会後に先生たちがご飯をおごってくれる(?)
◦ 正答数に応じて、ご飯のGrade Up!
2013/4/30 14
 勉強会
◦ プログラミングの基礎知識
◦ コンテストで使えるプログラミングのテクニック
◦ アルゴリズムとデータ構造の解説・その実装
 練習会
◦ ACM-ICPC過去問などを利用
◦ 実際のコンテスト形式
◦ 序盤は簡単な問題を解いて慣れる練習から
 プログラミングコンテストに興味を持っている人
用のメーリスがあります
◦ まずは先生に連絡して、メーリスに入れてもらいましょ
う
2013/4/30 15

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