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2017年10月15日 第69回 WordBench 大阪
京都大学東南アジア地域研究研究所
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本日の内容
 セッション
Google 認証を使うメリット
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Google 認証のためのキーポイント
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Google 認証を使うメリット
WordPress にログインしても
らうために・・・
WordPress
ログイン
内部
外部
IDとパスワード
IDとパスワード
事前にIDとパスワードを伝える
インターネット
IDとパスワードを伝える方法って
面倒・・・
内部
外部電話
メール
FAX
オンラインストレージ
手渡し(紙)
ちょっと面倒
まさかね..
FAX  メール通知になっていたり
そのストレージに
アクセスするには..
確実だけど..
数が多いと大変そう…
ログインページが非暗号・・・
WordPress
ログイン
内部
外部
http://◯◯/wp-login.php
インターネット
非暗号だと盗聴されるよ!
サーバーが外部だと、「内部」「外部」関係なくインターネット経由になる
Google 認証を使うと・・・
WordPress
ログイン
外部
http://◯◯/wp-login.php
インターネット
ログインページに BASIC認証や、IPアドレス制限をしているケースも多い
内部
Google 認証
暗号化
1. 安全な通信でログインできる!
2. ユーザーにパスワードを教える必要なし!
ユーザーのメールアドレスに Googleアカウントを登録
パスワードは超強力にしておく(忘れてもいい)
Google 認証の流れ
登録されていない
ユーザーの場合
実際の画面
すでに Googleアカ
ウントでログイン
している場合
Googleアカ
ウントでロ
グインして
いない場合
http://◯◯/wp-login.php
Google 認証だけにしたい
自動転送
http://◯◯/wp-login.php
すでに Googleアカ
ウントでログイン
している場合
Google 認証だけにしたい
- ログインできなくなったら -
自動転送
http://◯◯/wp-login.php
登録されていない
ユーザーの場合
FTPなどでアクセスしてプラグインを削除してもよし
Google 認証のキーポイント
WordPress
Google
Cloud
Console
キーワード
クライアント ID
クライアント シークレット
ログイン URL
ドメイン
登録
登録
Google 認証
(OAuth2)
Google API
Google
アカウント
Google 認証
(OAuth 2.0)のた
めのキー取得
クライアント ID
クライアント シークレット
Google 認証(OAuth 2.0)のため
のキー取得
ログインURL = 承認済みのリダイレクト
ドメイン = 承認済みの JavaScript 生成元
例1)http://◯◯/ の場合
承認済みの JavaScript 生成元:http://◯◯
承認済みのリダイレクト URI:http://◯◯/wp-login.php
例2)サイトは、 http://◯◯/ ログインは https://◯◯/wp-login.php
承認済みの JavaScript 生成元:http://◯◯ と https://◯◯
承認済みのリダイレクト URI:
http://◯◯/wp-login.php
https://◯◯/wp-login.php
例3)http://◯◯/wordpress/ の場合(サブディレクトリ以下)
承認済みの JavaScript 生成元:http://◯◯
承認済みのリダイレクト URI:http://◯◯/wordpress/wp-login.php
Google 認証(OAuth 2.0)のため
のキー取得
ログインURL = 承認済みのリダイレクト
ドメイン = 承認済みの JavaScript 生成元
例4)http://◯◯/wordpressA/ と http://◯◯/wordpressB/ の2つある場合
承認済みの JavaScript 生成元:http://◯◯
承認済みのリダイレクト URI:
http://◯◯/wordpressA/wp-login.php
http://◯◯/wordpressB/wp-login.php
例5)http://◯◯/wordpressA/ と https://◯◯/wordpressB/ (SSL)の2つある場合
承認済みの JavaScript 生成元:
http://◯◯
https://◯◯
承認済みのリダイレクト URI:
http://◯◯/wordpressA/wp-login.php
https://◯◯/wordpressB/wp-login.php
Google 認証(OAuth 2.0)のため
のキー取得
ログインURL = 承認済みのリダイレクト
ドメイン = 承認済みの JavaScript 生成元
例6)SiteGuard WP Plugin プラグインなどで ログインURLを変更している場合
SiteGuard WP Pluginの場合には、そのプラグインで「ログインページ変更(デフォル
ト設定)」をONにしている場合のみ、設定ある「変更後のログインページ名」のURL
を設定する必要があります。OFFにしたときを想定して、その設定も追加しておきます。
承認済みの JavaScript 生成元:
http://◯◯
承認済みのリダイレクト URI:
http://◯◯/login_△△
http://◯◯/wp-login.php
ハンズオン
実際に導入してみよう!
流れ
1. Google 認証(OAuth 2.0)のためのキー取得
 Google Cloud Console(Google Cloud Platform)
https://console.cloud.google.com
2. WordPress プラグイン「Google Apps Login」
のインストールと設定
3. WordPress ユーザーのメールアドレスの設定
4. Google 認証でログインしてみよう!
クライアント ID
クライアント シークレットキー
Google 認証のため
のキー取得
クライアント ID
クライアント シークレット
STEP 1.
Step 1-1. Google Cloud Console に
ログイン
https://console.cloud.google.com
Step 1-2. Google API を有効にする
https://console.developers.google.com
Step 1-3. 新しいプロジェクトを
作成する
WordPress with Google Auth
G Suite 向け警告
一般アカウントは
表示されません
覚えやすい名前
Step 1-5. 作成したプロジェクト
へ移動
クリック
Step 1-6. OAuth 同意画面の設定
メールアドレス: Googleアカウント
ユーザーに表示するサービス名
分かりやすい名称
WordPress with Google Auth
Step 1-7. 認証情報を作成(1)
「OAuth クライアント ID」を選択
Step 1-8. 認証情報を作成(2)
どこで利用するのかわかるように
自分のサイト名称とか
ドメイン
ログイン URL
Step 1-9. 認証情報を作成(2)
Google Cloud Consoleでの作業完了
コピー&ペーストで保存する
そのまま表示しておく
クリップボードへコピー
するボタン
WordPress での作業に移る前に・・・
クライアント ID や クライアントシークレットを忘れた
新たにサイトを追加・変更したい!!
https://console.cloud.google.com
または
WordPress での作業に移る前に・・・
認証情報を新規作成
クライアント ID や クライアントシークレットの確認
サイトの追加が可能
1つの認証情報にサイトを沢山含めること
もできますが、サブドメインぐらいに留め
ておくのがよいかと思います。
ß
ß
WordPress に
「Google Apps Login」
プラグインを導入
STEP 2.
Step 2-1. WordPress にログイン
サイト/wp-admin
サイト/wp-login.php
Step 2-2. プラグインのインストール
「Google Apps Login」
①新規追加
②検索
③インストール
④有効化
Step 2-3. 「Google Apps Login」設定
クライアント ID
クライアントシークレット
メールアドレスを確認
しよう
STEP 3.
Step 3. 「Google Apps Login」設定
Googleアカウントのメールアドレスにする
新規ユーザーを作成してもよい
Google 認証でログイン
してみよう!
STEP 4.
Step 4. 「Google Apps Login」設定
① 一旦ログアウトする ② Login with Google ボタン
からログインする
ログインエラーになったら、Google
Cloud Console で設定した
承認済み JavaScript
承認済みのリダイレクトURIをチェック
最後に
Google 認証は通信面での安全
性は極めて高い
Google アカウントを不
正アクセスされたら意
味がない
2段階認証を導入しましょう!

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Editor's Notes

  • #3: 最初はインフラ整備・ヘルプディスクがメインの助手でしたが、途中から研究開発にも軸足を置き、最近では一般向けの体験イベントや東南アジアへの技術供与などの活動も入ってきています。 大学の技術系スタッフは、このような活動をしている人もいると思いますが、私の場合には直接現地に赴いたり、コミュニティに参画していろいろやっている珍しいタイプといえます。
  • #4: 最近はベトナムとラオスに行ってきました。 次はカンボジアです。
  • #5: ここまでくると、大学の技術系スタッフ見かけませんね… Googleは、研究所で G Suite for Education サービスを導入したことで、Googleプロダクトを深く知るために始めたヘルプフォーラムへの質疑応答に端を発して、いつの間にか Top Contributor になっていました。 WordPress も研究所のウェブサイトで WordPress を採用したのをきっかけに WordBenchというコミュニティに参画して、いつのまにか WordCamp の実行委員をやったりするようになりました。 他にも関西オープフォーラムの実行委員をするなど、オープンソース関連のいくつかのコミュニティに深く関わっています。
  • #18: WordPress から Google API を利用して Google 認証(OAuth2)を利用するために必要なキーワード
  • #21: https:// と http:// 両方アクセスできるサイトは、両方いれておくのが無難。
  • #24: 作業は2部構成になります。 最初は、Googleアカウントを使った認証のための準備です。サイトごとに登録していく感じになります。一度設定すれば追加すれば後は慣れですので、それほど難しくはありません。 次は、Google 認証用プラグインのインストールと設定になります。これはサイトごとに1度だけ行えば十分です。 最後に認証はメールアドレス(Googleアカウント)で行いますので、各ユーザーのメールアドレス設定をチェックします。 大体の流れはこのような感じになります。具体的な作業は後のハンズオンにて、実際に皆さんと一緒に試しながら進めていきます。 その前に、もう少し仕組みの説明と利用事例について紹介します。
  • #27: Google Developer Console から直接 API管理ページにアクセスできます。 Google Cloud Console の API管理ページとは異なるUI(大体同じ)ですが、見ているリソースは同一です。 以後、Google Cloud Console をベースに説明していきます。
  • #28: 12件のプロジェクトのみ作成できます。 1つのプロジェクト内に、複数のサイトを個別登録できるので問題ありません。 G Suiteの場合には、管理者によって Google Developer Consoleサービスが利用可能に設定されている必要があります。 許可されていない場合には、プロジェクト作成時に「不明なエラー」となって作成できません。