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マーケティング的視点で⾒見見る
      コミュニティ醸成術
- Community Driven Marketing -
    アマゾン データ サービス ジャパン株式会社
      シニアマーケティングマネージャー
               ⼩小島  英揮
         Twitter ID @hide69oz
             May 16, 2012
⾃自⼰己紹介
•  アマゾンのクラウドサービス(AWS)の⽇日本における
  マーケティング全般と「都市伝説」対策を担当
•  主な経歴
 –  約20年間  ITのマーケティングを担当
 –  C/S => Internet => Linux => XML =>電⼦子政府
 => RIA => クラウド(←イマココ)
 –  アドビシステムズ時代:Flex User Group(FxUG)の⽴立立ち上げ
 –  2009年12⽉月より現職
•  休⽇日はMTB、登⼭山、沢登り等
⼀一般消費者様       Eコマース
向けサービス      (Amazon.co.jp)



セラー様向け     マーケットプレイス
 サービス       物流サービス提供
           (Amazon Services)

               クラウド
企業様向け       コンピューティング
サービス      (Amazon Web Services)
190カ国で数千万のお客様
東京リージョン:AWS史上最速の初年度成⻑⾧長
続きはWebで
http://aws.amazon.com/
           jp
今⽇日のお話

"  Why Community?

"  Whatʼ’s JAWS-UG?

"  How did it grow?

"  Whatʼ’s next?
コミュニティ活動とのかかわり
"   1990年代後半:Linuxコミュニティ:傍観者
  →「へえ、無償でみんな開発してるんだ」

"   2000年頃 :XMLコミュニティ:MLでちょっと発⾔言
  →「(⾃自社製品を)もっとコミュニティに知ってほしい」

"   2000年頃 :電⼦子申請推進コンソーシアム:⽴立立上げ&主査
  →100%ビジネス主導。「コミュニティとは違う?」

"   2006年 :アドビFlex User Group:コミュニティリーダーと⼀一緒に⽴立立上げ
  →「コミュニティは重要なマーケティング⼿手法だ!(確信)」
過去からのラーニング
(IT系)コミュニティは

"   技術、製品情報の裾野を広げる
     
"   ビジネスを育成できる=エコシステム
     
"   メーカー、ベンダー主導だけでは活性化しない
     
"   メーカー、ベンダーが離れすぎてもダメ
     
"   技術⾄至上主義、アカデミック指向だけではビジネスが育たない
     
"   ビジネスと技術(スーツとギーク)のバランスが重要!!!
     
                  +
"   最後は「⼈人」で決まる
2009年12⽉月
アマゾン データ サービス
ジャパン⼊入社(初号機)
当時の⽇日本のAWSクラウドを取り巻く状況

  <マーケットの認識>            <AWSの⽇日本組織の状況>

クラウドは危険?              営業:0、SE:0、サポート:0

   クラウドはまだ早い?
                            パートナー:0
エンタープライズには使えない?
                         データセンターは全て海外
         ⽇日本に拠点が無い?
 「⿊黒船」                      Webは全て英語

   誰も本番では使っていない?        マーケティング予算:極⼩小
コミュニティ創成を第⼀一プライオリティに

コミュニティを重要なマーケティングヴィークルに!

"   利⽤用者層を⾃自ら拡⼤大
"   コアメンバーがハイコンテキスト化
  ⇒ 情報流通のスピード向上
"   ローコスト&スケール
"   多くのフィードバックを早く&直接もらえる
2009年当時のGTM戦略
   事例
                     ビジネスパートナー
 ローカライズ              が引きあげる部分
イベント/セミナー
               ダイレクトタッチ

      ビジネス
     パートナー
    エコシステム      ワンタッチ



    コミュニティ     セルフサービス


             コミュニティが広げる部分
JAWS-UG
JAWS-UG




  JAWS-UG Logo was Inspired by Hokusai Katushika’s well-known Ukiyo-e
(Japanese woodblock prints in Edo-period) “The Great Wave off Kanagawa
                                    “
JAWS-UG

 Japan AWS User Group
JAWS-UG とは…
•    AWSに興味のあるデベロッパー、及びユーザで構成
•    全国で約50名の「コアメンバー」
•    東京、⼤大阪、福岡をはじめ、地⽅方都市で勉強会を開催
•    年に1回「JAWS Summit」という総会を開催
•    Webやソーシャルでの情報流通(ハッシュタグ #jawsug)
JAWS-UG  拡張のペース




2012
                           … and more!
        ⻑⾧長崎   ⼤大分   神⼾戸
コミュニティの⽴立立ち上げ
コアメンバー選定がカギ!
最初の2か⽉月は、様々なコミュニティ、レイヤーで「コアメンバー」
候補をリクルーティング


                      Java コミュニティ      Web 開発者
                                       コミュニティ




          AWS 本の著者                  インフラエンジニア
                                       勉強会

                     AWS利⽤用顧客
コアメンバー選定のポイント


✔
□コミュニティ活動に理解がある
✔
□技術がわかる&⼈人的コミュニケーション
  ができる (スーツとギークの要素)
✔
□新しい技術に対して貧欲
□コミュニティ以外でも、確⽴立立された
✔
  ポジションを持つ
コミュニティ継続・拡⼤大のためには
⾃自然には拡⼤大しません

"       やっている事の可視化(ツイッター、USTREAM、ブログ..)
"       コアメンバーのモチベート
"       コアメンバーの 緩やかな新陳代謝
"       ビジネスの匂い
"       ハイコンテキスト化
"       ⼼心理的な参⼊入障壁は常に低く
"       リアルキャッシュでの⽀支援に頼らない

        ⇒結果として、継続的な勉強会開催を実現
参⼊入障壁を下げる例

"   常連お断り の初⼼心者向け勉強会

"   男性お断り のクラウド⼥女女⼦子会

"   初⼼心者向けハンズオン

"   特定テーマの設定:「HPCナイト」「クラウドDBナイト」

"   USTREAMのアーカイブや、Togetter等のまとめサイト活⽤用
クラウド⼥女女⼦子会 (2012/5/13)
http://ow.ly/aTjd5
直近のJAWS-UG開催スケジュール


                                                  今⽇日(5/16)
                                                    は札幌




                                                  6⽉月はTour de
                                                     九州!




http://aws.amazon.com/jp/event_schedule/#jawsug
JAWS SUMMIT:年⼀一回の「総会」的なイベント




   2012年は、2⽇日間で600名の参加
http://www.publickey1.jp/blog/12/10it.html
2012年のチャレンジ

"   AWS48

"   地⽅方勉強会でも、ビジネス的交流を

"   インターコミュ⼆二ティ ‐ コミュニティ間の
  コラボレーション
Fly with the Community!
Questions?

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