SlideShare a Scribd company logo
z
Redmine導入から5年 12万ticketを5分で振り返る。
メール・エクセル・打ち合わせ・混沌を行くSierにRedmineを導入した
z
z
自己紹介
かるね
Twitter @nekosanzu1
<Tag>
インフラエンジニア
情シス/社内SE
ネットワークスペシャリスト
Uipath/RPA
社内(裏)システム管理者
Redmine
W/Fシステム
一般の
事務員
z
弊社:SIer業務で利用
2016年構築当初~2021年3月まで
CentOS7/vCPU1/MEM2GB/Disk80GB →MEM4GB
Redmine 3.2.1 (途中でVerUp)
Mysql 5.7 (途中でVerUp)
2021年3月~
Myredmineに移行。クラウド万歳!前田さんありがとう!
Ticket:126,531(5/10時点)
ユーザー:729名
弊社のRedmine
z
無事に5年を迎えられた。よかったことしかない。
・ チケット文化のはじめの一歩は超えた。
「チケット作って」部署問わず普通の動作になった
・ 「チケット便利だよね」「Redmine好きです★」
ファンがめっちゃ増えた。
・ まだまだ未熟。機能も増えて活用したい。
・ 外部発信したり、他社の相談に乗る機会があった。
・ エバンジェリストを名乗れるかもしれない。
どうやって広めてきたか5年間を超スピードで振り返ります。
※あくまで弊社(私とその環境)の場合です。
z 進捗報告 > 課題の解決
「Excelのミルフィーユ」毎週徹夜の進捗報告準備
課題一覧全体報告.xlsx
個別課題報告書.xlsx
進捗・打ち合わせ履歴一覧.xlsx
顧客向報告書.xlsx
監査報告.xlsx
1年目:課題管理の崩壊を食い止めろ
Project(課題管理)
Ticket
Custom Field(Link)/添付
Custom Field or Query
管理番号払い出し.xlsx
メール証跡.msg
ほか Ticket ID/添付
z
1年目:作業管理も何とかしたい
作業申請書/報告書.xlsx
Project(課題管理)
組織の課題解決とマルチプロジェクトで
可能性を見せろ! 1歩目よりも2歩目が大事
Project(作業管理)
同じような管理ができるようにトラッカーや
ステータス、ルールの設計をしておく。
作業計画一覧_yyyymmdd.xlsx
あれ・・・
これもできるの?あれもできるかも?
(相手の勝手に思い込みを利用する)
z
2年目:Try&Error とにかくファンを増やせ!
自分と関係ない部門を巻き込め!
「~管理部」「~管理課」日本の組織は宝の山
管理部門
営業部門
製造部門
何かを管理するには「観測可能状態」になってるはず
そして大体Excelだったりする。あぁ日本人
Excel管理をプロジェクトにするでも十分
永続的観測可能状態にする。
※Excel限界点の突破
(組織変更やファイルローテーション、
引継ぎの最小化)
組織によらない業務の(ちいさい)システム化を狙う。
<やったこと>
・ 保守契約一覧のプロジェクトを作った(成功)
・ 販売管理プロジェクトを作った(失敗)
失敗してもめげない。
5%の関係者に芽吹けばいい。
複数の部署で1プロジェクトを使ったら大成功!
z
3年目:利用の幅を広げろ!
申請業務を統合できるか?
「申請業務ありませんか?」管理表認識の脱却
Project(Aシステム利用申請)
Project(親)申請系業務
Project(C貸し出し申請)
依
頼
貸
し
出
し
中
返
却
済
作成したステータス/WFは最小限だが、いろんなことに使えた。
全社のWFはあるが、組織でWFを活用できないケースが多かった。
今思えばPower Appsとか使えばほかのソリューションでもできそうだが
Redmineが一番作りやすかった。(画面操作のみ)
穴埋めのつもりが、意外と好評だった。
依
頼
作
業
中
終
了
Project(Bアカウント作成申請)
z
繋がれ!情報Hubとしての進化しろ
4年目:Redmineの限界を超えろ
2019年のRedmine.Tokyoで発表
slideshare.netに載せてます。
一部の人が使うExcel
一部の人が使うシステム
MyRedmine
RPA(Uipath)
Curl
Python-redmine
なんでもOK
多数のメンバーが参加する
プロジェクトの進捗と統合
z
魅せろ!データ分析!
5年目:情報を活用しろ!
・ Custom Field が主たる情報だった。
データが溜まっても活用しないと陳腐化する。多くの人ができる活用方法を模索
即興でPowerPoint作ったりするのに数値を前提した資料を作りたい。
・ Power BI がよかった。チケット割合を見たいだけなら1分でできる。
・ 数値を見ることで(あーこの値リストにしておけばよかったな)などの気づきもあった。
簡単割合レシピ
1.好きなクエリからCSVをダウンロードして
2.PowerBI読み込み→グラフ選択(円グラフ)
3.「値」に「#」(チケット番号)の一意のカウントとして登録
4.割合の見たいものを「凡例」にもってくる
分析眼鏡君バリのどや顔ができる(かも
図の気になる部分をクリックすると、別の図内での割合も表
示できたりするぞ!すごいぞマイクロソフト!
z
最後に
チケット文化が生まれた後の話。
タスクの抽象化が進み、タスク認識が生まれやすいが
忘れにくい
・ 生まれたタスクに埋もれやすい。回避しにくい。
・ クローズできないチケットだらけで嫌になってしまう事も
・ 機械的なチケットハウスキーピングは大切。
他のシステムに対しての当たりが強い
・ Redmineならこうできるのに。(事務派遣の方)
・ 利用者の見る目が肥えましたね。
z
最後に
Redmine ≠ タスク管理ツール/プロジェクト管理ツール
Redmine = 業務改善ツール

More Related Content

PDF
ある工場のRedmine
PDF
Redmine.tokyo 09 questionnaire
PDF
ある工場のRedmine画面カスタム【View customize plugin 活用例】
PDF
【Redmine】ツールバーボタンを作ろう
PDF
ある工場のRedmine +(Plus)
PDF
ある工場と Redmine 2020
PDF
20091010名古屋Ruby会議01 プログラマとプログラマでない人のための課題管理ツール『Redmine』
PPTX
Redmineで始めるチケット駆動開発
ある工場のRedmine
Redmine.tokyo 09 questionnaire
ある工場のRedmine画面カスタム【View customize plugin 活用例】
【Redmine】ツールバーボタンを作ろう
ある工場のRedmine +(Plus)
ある工場と Redmine 2020
20091010名古屋Ruby会議01 プログラマとプログラマでない人のための課題管理ツール『Redmine』
Redmineで始めるチケット駆動開発

Similar to Redmine導入5年12万チケットを振り返る (20)

PDF
ある工場の Redmine 2016
PDF
20120711 WUM Redmineの使い道_公開版
PDF
Remineを活かしたプロセス支援 - 失敗しないプロセス支援 -
PDF
Redmineでチケット駆動開発を実践する~チケットに分割して統治せよ
PDF
「Redmineの運用パターン集~私に聞くな、チケットシステムに聞け」
PDF
Redmineを使ってみよう
PPTX
Redmine導入しました(公開)
PDF
RxTstudy #1 私のRedmineの使い方@yohhatu
PDF
Rxtstudy紹介(Redmineの機能概要とタスクマネジメントについて)
PDF
第13回名古屋アジャイル勉強会発表資料『チケット駆動開発入門』
PDF
ShinagawaRedmine1
PDF
Redmine導入しました(公開版)
PPTX
情シスがRedmineでPC管理を立て直した話 2025年5月31日(土) 13:00 〜 13:45
PDF
挫折しないRedmine
PDF
「プロジェクト管理」を超えた Redmine 活用の道のりとこれから
PPTX
講演1 Redmine導入のアンチパターン
PPT
Redmine活用術 ~孤独なシス管の場合~
PDF
はじめてのプロジェクト管理ツール-Redmine超入門-
PDF
Redmineの基本と適用事例
PDF
はじめてのプロジェクト管理ツール-Redmine超入門
ある工場の Redmine 2016
20120711 WUM Redmineの使い道_公開版
Remineを活かしたプロセス支援 - 失敗しないプロセス支援 -
Redmineでチケット駆動開発を実践する~チケットに分割して統治せよ
「Redmineの運用パターン集~私に聞くな、チケットシステムに聞け」
Redmineを使ってみよう
Redmine導入しました(公開)
RxTstudy #1 私のRedmineの使い方@yohhatu
Rxtstudy紹介(Redmineの機能概要とタスクマネジメントについて)
第13回名古屋アジャイル勉強会発表資料『チケット駆動開発入門』
ShinagawaRedmine1
Redmine導入しました(公開版)
情シスがRedmineでPC管理を立て直した話 2025年5月31日(土) 13:00 〜 13:45
挫折しないRedmine
「プロジェクト管理」を超えた Redmine 活用の道のりとこれから
講演1 Redmine導入のアンチパターン
Redmine活用術 ~孤独なシス管の場合~
はじめてのプロジェクト管理ツール-Redmine超入門-
Redmineの基本と適用事例
はじめてのプロジェクト管理ツール-Redmine超入門
Ad

Redmine導入5年12万チケットを振り返る