The Field Guide to UX Strategy
Taking Charge of
a UX Strategy Kickoff
キックオフはとても重要
理想のキックオフ
 良い仮説を共有し、進め方の方針が
固まる
 メンバー間の信頼関係が高まる
→ 「このプロジェクトは成功する」という
自信を全員が感じられる
キックオフがその後の成否を分ける
大炎上したプロジェクトの多くはキックオフの段階。
その後の挽回が難しくなる。
キックオフへ向けた準備
 情報収集をする
 クライアントに聞く質問を考える
 進め方を可視化する
①情報収集をする
 対象となるサイト・サービスを確認
 ユーザに簡易ヒアリング
 ビジネス環境の確認
「キックオフに答えを持っていく」という
つもりで臨む
仮説の精度が高いほど、実のある議論になる。
また、クライアントの信頼も得やすい。
②クライアントへの質問を考える
 クライアントしか知らない情報を
引き出す
 とはいえ、やみくもに聞くのではなく、
自分たちの仮説の精度が上がる
ような質問をする
クライアントに聞くべき主な質問
②過去・現在・未来
①サービスの存在意義
③関係者
+
+
①サービスの存在意義
 このサービスは誰に対してどのような
価値があるのか?
 ユーザに何をさせたいのか?
 競合とはどう違うのか?
→ プロジェクトの答えに関わってくる
最も重要な質問
存在意義の質問が重要な理由
 存在意義が間違っていたり、そもそも
決まっていないサービスが多い
→ プロジェクトの中であるべき存在意義
を定義することで、大きな成果を出す
ことが可能になる
②過去・現在・未来
 過去の調査結果・データ
 過去の意思決定
 その成否・理由
 今のサービスの運用状況
 サービスのライフサイクルの中の位置づけ
 リニューアル・開発の段階
 どのようなサービスになりたいか
 目標数値
 目標達成へのプラン
過
去
未
来
現
在
③関係者について
 チームに誰がいるか?
 意思決定者は誰か?
 メンバーにはどのようなスキルが
あるか?
関係者が多いほど、人間関係の
把握が重要
• 複数の部署が絡む場合
• キーマンが曖昧な場合
• ほとんど発言しない
メンバーがいる場合
→ メンバーごとに課題意識や要望が大きく異なって
いることもある
3:進め方を仕切る
クライアントに任せない。
自分たちで進め方まで決める。
なぜ自分たちで仕切るべきなのか?
 自分たちの得意な方法論を活用して
価値を出しやすくなる
 クライアントの仮説に縛られずに調査
検証を行えるようにする
 クライアントの単なる下請け状態に
なるのを防ぐ
理想のキックオフ(再掲)
 良い仮説を共有し、進め方の方針が
固まる
 メンバー間の信頼関係が高まる
→ 「このプロジェクトは成功する」という
自信を全員が感じられる
順調なキックオフを作ろう

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The Field Guide to UX Strategy Chapter 2: Taking Charge of a UX Strategy Kickoff

Editor's Notes

  • #2: 今日はコンサルタントの立場で話をします
  • #3: 単なる「PJT初日」ではない UX戦略から落とし込んでサービス開発をしていくには、キックオフの場をどう活用するかが非常に重要
  • #4: 「ビービットさんって頼りになるなあ。このPJTはうまくいくぞ」と思ってもらうことを目指す ⇒その後の議論が生産的になる  今後の発注にもつながる
  • #5: ユーザ調査やプロトタイプの段階で失敗しても、まだ日数を積み増すなどすればなんとか対応できる。 キックオフ段階でクライアントから信頼を得られないと、その後の挽回が難しい。
  • #6: キックオフへ向けた準備は大きく3つある
  • #7: この辺は基本。ただし、どんな意識でやるかが大事。
  • #8: 「キックオフからPJTが始まる」という意識はだめ。精度の高い仮説が議論を生む。 たとえクライアントの考えていることと違っていても、「なぜ違いが生まれたのか」というところに注目すれば新しい気づきを得られる
  • #12: ユーザを十分に見れていないため、存在意義を間違って定義してしまっている。 あるいは、バタバタしているために存在意義まで考えが及んでいない。 そのため、存在意義を定義することがプロジェクトの中心になることが多い。
  • #18: 「ビービットさんって頼りになるなあ。このPJTはうまくいくぞ」と思ってもらうことを目指す ⇒その後の議論が生産的になる  今後の発注にもつながる