Veeam外部リポジトリによって、VeeamとN2WSの連携が可能になります。では、外部リポジトリとはそもそも何なのでしょうか。そのしくみはいたってシンプルです。
もしよろしければ、私の前回の記事を参考にしてください。そこでは、N2WS Backup & Recovery 2.4によるAmazon S3へのコピー機能を有効にするコンフィギュレーション手順を詳しく紹介しました。その中で特に重要となるのは、S3リポジトリとして使用されるS3バケットの作成です。外部リポジトリの目的に関して、忘れてはならないのは、N2WSバックアップポリシーによってデータをS3リポジトリにコピーすると、VeeamのVBR形式で保存される点です。それにより、Veeam Backup & Replication(VBR)9.5 Update 4では、そのN2WSのS3リポジトリの中身をVeeamサーバーから見ることができます。この説明ではシンプルに省略しすぎかもしれませんが、つまり、Veeam外部リポジトリとは、VBRサーバーがN2WSのS3リポジトリ(バケット)にアクセスできるようにするものです。この連携が確立されたら、N2WSのS3リポジトリに含まれるデータをVBRコンソールから管理し、リストアできるようになります。