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- 3. 【METHODS】 Study design and participants
2009年12月1日~2014年5月21日、市中肺炎で入院
した患者は、入院24時間以内に、スイスの7つの3次病
院で登録された。
●市中肺炎の定義:胸部X線写真で新しい浸潤影と、次
の急性呼吸器徴候が1つ以上存在する(咳、痰、呼吸困
難、体温≧38.0℃,聴診で異常な呼吸音またはラ音、白
血球>10000/μLまたは<4000/μL)。
- 4. 【METHODS】 Study design and participants
●Inclusion criteria:18歳以上、市中肺炎で入院。
●Exclusion criteria:インフォームド・コンセントを得ら
れない、静注薬物を使用中、急性熱傷、過去3ヶ月以内
の消化管出血、既知の副腎不全(プレドニゾンの場合
0.5mg/kg/day以上を要する状態)、妊娠、授乳中、重度
の免疫抑制(CD4細胞<350/μLのHIV感染、実質臓器
移植後の免疫抑制療法、好中球<500/μL、化学療法中
好中球500-1000/μLで500/μL未満に減少すると予期
される、嚢胞線維症、活動性結核。
- 5. 【METHODS】 Randomisation and masking
患者は、7日間プレドニゾン50mg/日またはプラセボを
投与する群に、1:1で無作為に割り付けられた。
割り付けは、事前にコンピューターで生成した無作為
化リストで盲検化された。プラセボは、地方のプレドニゾ
ン製造業者で購入した。薬は、無作為化リストに従いス
イス・バーゼル大学病院薬学科で同一の容器に包装さ
れた。患者、治療する医師、調査員、データ評価者は治
療の割り当てに際し盲検化された。
- 14. 【RESULTS】
(Table 2,Fig. 2)
●primary endpoint:ITT解析で臨床的安定までの
期間中央値は、プレドニゾン群3.0日(IQR2.5-3.4)で、
プラセボ群4.4日(IQR4.0-5.0)に比べ有意に短かった
(HR1.33,95%CI1.15-1.50,p<0.0001)。
●secondary endpoint:退院までの期間中央値(プレ
ドニゾン群6.0日vs.プラセボ群7.0日,p=0.012)および
抗菌薬静注投与期間(プレドニゾン群4.0日vs.プラセ
ボ群5.0日,p=0.011)は、プレドニゾン群で有意に短
かった。
肺炎の再発、再入院、ICU入室、全死因死亡、抗菌
薬治療期間などは両群間に差はなかった。