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第1回  F レックス 研究会 オープンソース LMS を 活用した FD 実践報告 仁愛女子短期大学 田中 洋一 [email_address]
オープンソースの定義 ( Open Source Initiative,   Wikipedia より) 自由な再頒布ができること 。 ソースコードを入手できること 。 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること。  差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない。  個人やグループを差別しないこと。  適用領域に基づいた差別をしないこと。  再配布において追加ライセンスを必要としないこと。  特定製品に依存しないこと。  同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと。  技術的な中立を保っていること。
LMS Learning Management System e-Learning を運用する際の基盤システム 学習者登録・学習履歴の管理 学習者の進捗管理 成績管理 学習支援機能 学習者と教授者とのコミュニケーション機能 ( NIME ,  2008 )
LMS 利用状況 ( NIME ,  2008 )
利用している LMS   ( NIME ,  2008 ) 機関種別 大学設置者別 (学部・研究科単位)
Moodle サイト ( moodle.org より)
仁短における LMS 利用の歴史(1) 2003 年  富士通  Internet Navigware   導入 自学自習コンテンツ用 LMS TOEIC 、英検、レポート作成など メリット: 買取、あまり高価ではない デメリット: コンテンツ制作や成績管理のため、 別途ソフトウェアが必要 -> 授業支援用 LMS として利用しにくい
仁短における Internet Navigware
仁短における LMS 利用の歴史(2) 2004 年  オープンソース  Moodle   導入 授業支援用 LMS メリット 無料 ブラウザのみで O.K. (制作・管理含む) デメリット 当時は販売しているコンテンツが非対応 (現在は、   O.K.  )
仁短における Moodle
コースの例
動的なシラバスの例 トピックごとの要約 各回:本日の学習目標、内容 ウェブページの作成 トピック0:授業のねらい、評価の方法など 各回:参考サイトへのリンク集、課題説明等 ファイルへのリンク 授業で使用した PowerPoint や PDF の提示 ※欠席者への授業保障
フォーラムの利用例 (標準モジュール) お知らせ(教員のみ書き込み可能) 質問コーナー(学生も書き込み可能)
課題の利用例 (標準モジュール) オンラインテキスト 「作成した保育教材に関して、  以下の項目について書いてください。」 ねらい 工夫したところ 保育教材を用いた設定保育の流れ 単一ファイルのアップロード 「静止画を用いてムービーメーカーで作成した  子ども向け公共 CM の提出」
小テストの利用例 (標準モジュール) 授業の最後や次回の授業初めに確認テスト を行う。 授業を静かに聴かせるための動機づけ 記憶の定着をはかる 重要ポイントを見つける訓練 期末テスト 対策
フィードバックの利用例 (標準モジュールではない) 簡単にアンケートを作成、クラスごとに可視化 毎回、簡易的な授業評価アンケートを実施
フィードバックの分析結果例
相互評価の例1 保育教材ベスト3 課題(オンラインテキスト)の利用 教員のみ閲覧可能 設定:とても簡単 全体の分析:大変
相互評価の例2 5 人が1つの園の先生となり、特色ある教育を 紹介する園児募集の発表をしてもらう。 フィードバックの利用 教員のみ閲覧可能 設定:どちらかと言えば簡単 全体の分析:とても簡単
相互評価の例3 ユニバーサルデザイン商品の企画書を画像添付 にて記述してもらい、4段階で相互評価。 フォーラムの利用 学生も閲覧可能、評価者情報は教員のみ閲覧 設定:簡単 全体の分析:やや大変(学籍順に並ばない)
LMS のメリット 単位制度における自習時間の明確化 レポートのログなど 課題の提出確認の容易さ 「出した、出していない」で、もめない ! 欠席者等に対するフォロー スライド等の提示、 確認テストでの効果測定 アンケートによる学生の理解度の確認
仁短 Moodle の問題点 課題の一括ダウンロードができない ?? 成績の一括アップロードができない ?? ウェブページの階層化ができない ?? 携帯電話対応とは言えない ?? アップロードファイル容量制限 ?? (現在 8MB で昨年より便利になったが…)
でも、オープンソースなので 世界中を探せば、すでにモジュールが存在する ことも多い。 自分たちでモジュールを作成可能。 みなさんも、どんどん利用して、 問題点やアイデアを出し合いましょう !!
引用文献 NIME 「 e ラーニング等の ICT を 活用した 教育に関する調査報告書 2007 年度」 (2008) http://www.nime.ac.jp/reports/001/

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第1回Fレックス研究会

Editor's Notes

  • #2: 第1回 F レックス研究会 田中洋一@仁愛女子短期大学