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株式会社マネーフォワード 統合報告書「Forward Map」2024(日本語版)
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株式会社マネーフォワード 統合報告書「Forward Map」2024(日本語版)
1.
お金を前へ。人生をもっと前へ。 Forward Map 2024 統合報告書
2024 株式会社マネーフォワード
2.
一人ひとりの歩み方で、 人生をもっと前へ 大切な人と安心して暮らす。 やりたいことに夢中になる。 新しいことに挑戦し、 社会にまだない価値を生み出す。 豊かな未来を実現するために、 お金はなくてはならないもの。 だからこそ、 マネーフォワードが目指すのは、 みんなが前向きな気持ちでお金と向き合い、 それぞれのペースで歩み、 チャレンジできる社会です。 私たちを信頼し、 応援してくださる皆さまと共に。 これからも一丸となって、 力強く前へ。
3.
CONTENTS Mission Vision Values
Culture 価値創造モデル CEOメッセージ マネーフォワードの歩みと未来 2 4 6 12 Introduction 3つの重点テーマ User Forward ー 『マネーフォワード クラウド』ユーザーインタビュー ー 『マネーフォワード ME』ユーザーインタビュー Society Forward Talent Forward ー人材戦略 ーDEI (Diversity, Equity & Inclusion) 15 16 18 20 23 27 01 Sustainability 財務データ ESGデータ SPOTLIGHT グローバル採用 株式情報 ・ 会社情報 83 84 88 89 05 Facts & Data コーポレート ・ ガバナンス 社外取締役対談 役員紹介 コンプライアンス リスクマネジメント セキュリティ 67 70 74 78 79 80 04 Governance CFOメッセージ 全社ハイライト 事業ハイライト Businessドメイン Homeドメイン Xドメイン Financeドメイン SaaS Marketingドメイン 海外戦略 SPOTLIGHT アカウントアグリゲーション 29 34 35 36 40 42 44 46 48 49 02 Our Business User Focus ーCPO ・ PdM対談 Tech & Design ーCTO ・ CDO対談 ーベトナム開発拠点 ー研究開発 Fairness Culture SPOTLIGHT 士業パートナー 03 Values & Culture 51 56 59 60 61 62 65 人生が少し前に進んだ エピソードを紹介しています。 Forward Voice
4.
Mission マネーフォワードが追い求め続ける社会への使命 お金を前へ。 人生をもっと前へ。 「お金」 は、 人生においてツールでしかありません。 しかし 「お金」 とは、 自身と家族の身を守るため、 また夢を実現するために必要不可欠な存在でもあります。 私たちは 「お金と前向きに向き合い、 可能性を広げることができる」 サービスを提供することにより、 ユーザーの人生を飛躍的に豊かにすることで、 より良い社会創りに貢献していきます。 Vision Missionを達成するために目指すべき未来 すべての人の、 「お金のプラットフォーム」 になる。 オープンかつ公正な 「お金のプラットフォーム」 を構築すること、 本質的なサービスを提供することにより、 個人や法人すべての人のお金の課題を解決します。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 2
5.
Values マネーフォワードが社会に約束する行動指針 私たちは、 いかなる制約があったとしても、 常に ユーザーを見つめ続け、 本質的な課題を理解し、 ユーザーの期待や想像を超えた価値を提供します。 私たちは、 テクノロジーとデザインこそが、 世界を 大きく変えることができると信じています。 テクノ ロジーとデザインの力を最大限に生かし、 ユー ザーに新しい価 値を届け、 社
会を前に進めて いきます。 私たちは、 ユーザー、 社員、 株主、 社会などのすべて のステークホルダーに対してフェアに誠実に向き 合い、 オープンマインドであることを誓います。 User Focus Tech & Design Fairness Culture マネーフォワードの全員が大切にする文化 意思決定のスピードを上げ、 最速で行動に移し、 最速でやり遂げよう。 絶えず成長し、 最高の結果を出すために、 プロと して高い意識をもってやり抜こう。 One for all, All for one.の精神を大切に、 ひとつのチームとなって目標を成し遂げよう。 Speed Professional Teamwork 感謝と尊敬を忘れずに、 誰に対しても誠実であり 続けよう。 外部環境が常に変化していることを意識し、 自分 たちも変わり続け進化し続けよう。 仕事を楽しみ、 成長を楽しみ、 人生を楽しもう。 Respect Evolution Fun Update! Update! Update! Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 3
6.
Mission マネーフォワードが 追い求め続ける 社会への使命 お金を前へ。 人生を もっと前へ。 Vision Missionを 達成するために 目指すべき未来 すべての人の、 「お金のプラット フォーム」 になる。 Forward Model 価値創造モデル Values Input 人的資本 社会関係資本 知的資本 財務資本 Output
Outcome User Focus Tech & Design (P.51) (P.56) (P.61) Fairness Speed Professional Teamwork Respect Evolution Fun Sustainability 成長戦略 事業ドメイン 3つの重点テーマ シナジー創出と 生産性の改善 SaaS x Fintech の推進 M&A戦略の 遂行 攻めと守りを両立させるガバナンス ユーザーへの 提供価値向上 Business Home X Finance SaaS Marketing Culture (P.5) (P.30) (P.5) (P.62) Governance(P.66) (P.36) (P.40) (P.42) (P.44) (P.46) User Forward ユーザーの人生をもっと前へ。 テクノロジーとデザインの力で、 多様なユー ザーにお金の課題を解決するサービスを 提供します。 (P.16) Society Forward 社会をもっと前へ。 政策提言や多様なパートナーとの共創など により、 より良い社会を実現します。 (P.20) Talent Forward 社員の可能性をもっと前へ。 世界中から集まった優秀で多様なメンバー が能力を最大限発揮し、 成長し続けられる 環境づくりをします。 (P.23) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 4
7.
Input Output サービスの改善や新規サービスの開発に取り組んだ結果、 多くのユーザーの皆さまにご利用いた だいています。 User Forward(P.16) 事業者向けバックオフ ィスSaaS
課金事業者数 『マネーフ ォワード クラウド』法人顧客解約率 0.8% 0.8% 1,352億円 2,872億円 235,798 22/11期 23/11期 23/11期 22/11期 23/11期 23/11期 『マネーフ ォワード ケッサイ ・ アーリーペイメント』累計取扱高 67社 81社 28.1万円 29.5万円 7.7兆円 11.0兆円 17.3兆円 21.3兆円 マネーフ ォワードX 提携企業数 『マネーフ ォワード ME』家計改善実感年額 口座連携資産運用額 口座連携金融資産額 事業者 個人 優秀で多様な人材のポテンシャルを最大化できるよう、 個人や組織の成長を支援しています。 また 多様な人材が安心して働ける環境 ・ 文化創りを推進しています。 Talent Forward(P.23) 女性管理職比率 (全体/ビジネス職のみ) Leadership Forward Program研修累計参加人数 マネージャー基礎研修累計参加人数 126名 419名 20.2%/26.0% 100.0%/50.0% 179名 591名 20.4%/24.1% 92.9%/87.1% (P.87 参照) 育児休業取得率 (女性/男性) 従業員エンゲージメント (MFグループサーベイ) 301,233 22/11期 23/11期 社会課題を解決するために多様なパートナーとの共創を進めた結果、 パートナーシップが拡大して います。 Society Forward(P.20) 『マネーフ ォワード クラウド』公認メンバー総利用者数 『マネーフ ォワード クラウド』提携商工会議所数 123 126件 25,258人 137 180件 32,364人 マネーフ ォワードX 提供サービス数 Valuesの一つにTech & Design (P.56) を掲げ、 テク ノロジーとデザインの力を最大限活用して います。 また、 健全性のある安定した財務基盤 (P.29) を堅持しています。 知的資本 知的財産権累計登録件数 (特許 ・ 意匠 ・ 商標合計) アカウントアグリゲーション技術 (P.49) 連携サービス数 : 法人 2,382件/個人 2,531件 38,856百万円/34,660百万円 239件 現金及び預金/純資産 財務資本 Mission Vision Values Culture (MVVC) に共感する多様な視点と経験を持つ優秀な人材 を、 日本国内だけではなく世界中から採用しています。 人的資本 従業員数 女性比率 34.5% 16.6% 2,130名 Non-Japaneseメンバー比率 社会関係資本 Valuesの一つに、 すべてのステークホルダーに対してフェアに誠実に向き合うFairness (P.61) を掲げ、 社会課題の解決に不可欠である多様なパートナーとの信頼関係の構築を進めています。 多様なパートナーとの信頼関係 当社グループは、 目指す社会の実現に向けて、 User、 Society、 Talentの3つの領域で重点テーマ (マテリアリティ) を設定しています。 3つの重点テーマに取り組むにあたっては、 主にテク ノロジーとデザイ ン力を知的資本、 事業の成長に必要な現金及び預金を財務資本、 パートナーとの信頼関係を社会関係資本、 採用・育成を通じた優秀で多様な人材を人的資本として投下しています。 Values (行動指針) や 成長戦略に基づく活動を通じて、 これらの資本から各テーマのターゲットであるユーザーや社会、 従業員の可能性をより高める成果を生み出しています。 これらの多様な成果を定量で表すことは容易で はありませんが、 3つの重点テーマの実現度を測るための指標としては 「サステナビリティ指標」 (P.83 定義および算出方法) をOutputとして公表し、 経年変化を注視しています。 中長期的な視点で より適切な指標を模索し、 今後も適宜見直しを行っていきます。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 5
8.
先行きの見えない 時代だからこそ あるべき未来に向かう道を つくっていく 今年でマネーフォワードは創業12年になります。 応援をいただいているステークホルダーの皆さまに、 心より感謝を申し上げます。 今期も 「お金を前へ。 人生をもっと前へ。 」 のMissionの実現に向けて、 従前より掲げている 4つの成長戦略 (P.30) を推進していきます。 また、 収益性を高め、 EBITDA黒字化を達成し、 利益創出フェーズに移行していきます。 社員一丸となって取り組んでまいりますので、 引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 代表取締役社長CEO 辻 庸介 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 6
9.
ものづくりには時間がかかる CEOが備えるべき 「瞬発力」 と 「中長期の目」 生成AI 「ChatGPT」 は、 あらゆる業界で大きな衝撃を 社会に与えました。 AIを脅威と見る方々もいらっしゃいま すが、 AIをどうビジネスに活かしていくかが、 今後の経営 戦略において非常に重要なポイントになると思います。 当社グループもこの変化にいち早く対応すべく、 既存 サービスでのAI導入や新規事業の開発を急ピッチで進め ているところです。 オペレーション業務もAIを活用するこ とにより、 コスト削減、 生産性向上が大きく期待できます。 このような環境変化が起きても、 私たちはMissionである 「お金を前へ。 人生をもっと前へ。 」 の実現に向けて、 より パワフルにお客さまの発展を支えられるよう、 AI活用も 一層強化していきます (P.58)。 こうした即時的な対応が迫られる課題をキャッチする 「瞬発力」 とあわせて、 CEOの私が備えるべきだと強く自覚 しているのが 「中長期の目」 です。 世の中の流れ、 マクロ トレンドをつかみ、 3年後、 5年後、 10年後に向けて、 どんな 準備が必要なのか、 今何をするべきなのかを考えて考えて 考え抜く、 そして実行に移していく。 先行きが見えない時代 だからこそ、 経営者に求められる力ではないでしょうか。 毎月のように新しいプロダクトリリースやアップデート を発表し、 スピード経営を重視する当社グループですが、 一方で、 ものづくりには相応の時間がかかります。 真に社会に必要とされるプロダクトを提供するまでに は、 失敗と検証を繰り返し、 何度もユーザーの声を聞いて また試す、 地道なプロセスが欠かせません。 その積み重ねが、 今日までのマネーフォワードをつく ってきたとも言えます。 累計で、 1,530万人以上に利用いただき、 国内ナンバー ワンのサービスに成長した 『マネーフォワード ME』 (P.41) も、 これほど多くのユーザーにご利用いただけるプロダ クトに育つまでに12年の時間を要しました 。 経営者として 「こんなにも時間がかかるのか」 と歯がゆいのも事実です が、 これがものづくりの難しさであり楽しさです。 「自分たちにもっと力があれば」 と悔しさを噛み締める 場面も度々あります。 しかし、 ご支持をいただける皆さま のおかげで、 社会にインパクトを与える存在へと少しずつ 近づいてきた実感や手応えも同時に感じています。 例えば、 『マネーフォワード
クラウド』 を使っていただい ている法人のお客さま、 会計業務を会社単位で1日1時間 圧縮できていたとしたら、 月にして約20時間分、 30社で 約600時間分のゆとりが創出されることになります。 現在 約15万社の企業にお使いいただいているので、 試算では ありますが、 合計では約300万時間もの価値を創造して いることになります。 その時間を使って、 お客さまが本来 取り組みたかったことにチャレンジできるようになる。 これ こそが私たちの実現したい社会であり、 一歩ずつ着実に 歩みを進めることができていると感じています。 幸い、 マネーフォワードには優秀な人材が集まり、 現場 の意思決定を任せられるリーダーがどんどん育っています。 中長期の戦略を練ることに加え、 ユーザーを主語にして 進んでアクションを起こせるメンバーには積極的にリー ダーを任せ、 さらなるアクションを起こしてもらえるように 権限委譲を進め、 成長機会のさらなる提供によって、 組織 全体の力を伸ばしていきます。 そのうえでトップの私が担うべき役割は、 目の前で起き ている変化に 「瞬発力」 で対応し、 「中長期の目」 で変化の先 を読み、 将来にわたって社会に求められる役割とは何か、 そのためにどんな種を蒔くべきかを見極めること、 それに 対してアクションを起こしていくことだと考えています。 変化を追いかけるのではなく、 変化を先取りして、 あるべき 未来を少しでも早くつく っていく。 そんな存在でありたいと 考えています。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 7
10.
12年前にはその名前さえあまり聞かなかった 「Fintech」 や 「SaaS」 も、 耳にする機会が増えたように、 社会を前に 進めるためには、 今ないものへのチャレンジが必要です。 チャレンジは私たちだけでは到底実現できるものではなく、 Visionをともにし、 応援し一緒に進めてくださるステーク ホルダーの皆さまあってこそ叶うものです。 チャレンジに 失敗はつきものですが、 学ぶこと、 挑むことさえ続けていれ ば失敗は成功へと必ず変わります。 つまり、 失敗で終わら せないことがとても重要なのだと思います。 例えば、 上述のようなAIを活用した機能提供にいち早く チャレンジする一方で、 どうしても情報格差が生じやすい 地 域の中 小
企 業のデジタル 化・DXへ 取り組 む べく、 『Mikatano』 シリーズ (P.43) の提供をさせていただいて います。 ベンチャー企業と地域金融機関がタッグを組むと いうのは前例の少ない取り組みだと思いますが、 地域金融 機関と長年築いてきた信頼関係のある私たちだからこそ の取り組みであり、 地域の中小企業のお客さまがデジタル を取り入れる最初のきっかけになればとチャレンジを続け ています。 前例がないことに挑み、 道をつくっていくことで、 お客 さまに 「マネーフォワードがいたからチャレンジできた」 と 思っていただきたい。 そしていつか、 私たちの存在が意識 されないくらい 「社会にとっての当たり前」 の存在になれる ように、 既存の延長にはない非連続の成長を実現していき たいと思っています。 前例がないからこそやるのが 私たちマネーフォワードです Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 8
11.
私たちが目指す社会を実現し、 持続的に企業価値を向上 させるための3つの重点テーマ (マテリアリティ) が 「User Forward」 「Society Forward」 「Talent Forward」 です (P.15) 。 ユーザーの皆さまの人生やビジネスを前に 進め、 社会を活性化する価値提供の努力を怠らないこと。 その実現のためにも、 マネーフォワードで働く一人ひとり の強みや能力が発揮される環境を目指すこと。 中でも、 ここ数年間で私が最も時間とエネルギーを注いでいるの が 「Talent
Forward」 すなわち 「人」 への投資で、 「もの づくりは“人づくり”である」 と位置づけています。 部門リーダーとの定期的な1on1や、 2021年より実施 しているリーダー育成研修 「Leadership Forward Program」 (P.25) へのフルコミットのほか、 新たに入社 したメンバーと対話の時間を設けたり、 月に2回の全社 朝会で直接メッセージを発したりと、 以前にも増して社内 コミュニケーションの量と質を高めています。 また、 今後 は 「社長の頭の中」 を定期的にシェアする社内発信の機会 も増やしていこうと準備を進めているところです。 たった数人で始めたスタートアップが、 12年で2,100人 を超える組織に成長しました。 社員のうちNon-Japanese メンバー比率は16.6%、 オフィスで英語が飛び交う風景 もめずらしくなくなりました。 強みを高め合い、 弱みを補い 合える多様な人材のシナジーによって、 組織全体のパフォー マンスを最大化する。 そのための成長戦略の一環として、 これからもダイバーシティ経営を推進していきます。 多様なメンバー一人ひとりが力を発揮するためには、 トップである私がより丁寧に言葉を尽くし、 社員一丸と なってゴールを目指せる組織づくりに取り組むべきだと 考えています。 この考えに沿って、 マネーフォワードの土台と なるValuesとCultureの項目も今回アップデートしま した。 これまでも重視してきたデザイン思考・経営を、 あら ためて意識づけするために 「Technology Driven」 を 「Tech & Design」 へ (P.56) 、 どんな環境変化にあって も歩みを止めずに進化を目指す 「Evolution」 を新たに 掲げています (P.63)。 ものづくりは “人づくり” Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 9
12.
最後に、 一つだけうれしい体験を共有させてください。 先日、 あるお客さまから 「マネーフォワードはTrust (信頼) がある会社だね」 というお言葉をいただきました。 信頼は、 会社にとって何にも勝る資産です。 これは、 私 一人の行動ではなく、 一人ひとりのメンバーの日々のお客 さまに対する行動がつくり出しているものだと思います。 まだまだ至らないところばかりですが、 そのように感じて いただけるお客さまが一人でもいてくださったという事実 だけで、 私はとてもうれしくなりました。 社長の私が言うのも変ですが、 私はマネーフォワードと いう会社が大好きです。 真面目で、 前向きで人柄がよく、 社会のために貢献したいという意欲のあるすばらしい仲間 がたくさんいます。 「嘘をつかない」 「約束を守る」 といった シンプルな信頼を積み重ねられる人の集合体が、 会社の 信頼の土台となるはずだと信じています。 先行きが見えない時代だからこそ、 サービス提供を通 じて、 一人でも多くの個人・法人の皆さまのお金の課題を 解決すること、 数多くの社会課題を解決していくことが、 私たちにできる最大の社会貢献であり使命です。 この先も変わらず、 「お金を前へ。 人生をもっと前へ。 」 というMissionを握り締め、 信頼という資産を積み重ねな がら、 社員一丸となって挑戦を続けていきます。 引き続き のご指導、 ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 信頼という資産を積み重ね グループ全員でもっと前へ Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 10
13.
Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 11
14.
一人ひとりのお金の悩みに 寄り添い、 ユーザーを前へ 2012年12月- パートナーとの共創に より金融体験を前へ 2015年11月- 2012年5月 「お金を前へ。 人生をもっと前へ。 」 マネーフォワード創業 5 4 3 2 1 バックオフィスを強くし、 ビジネスと働く人を前へ 2013年11月- 政策提言を通じて 社会を前へ 創業間もない時期から、 当社ならでは のアプローチで政策提言を行ってきま した。 現在では金融領域に限らず、 子育て政策 など多様な領域へと広がっています。 社会を 変えていくことは容易ではありませんが、 世の 中を巻き込みながら、 共感してくださるパート ナーと共に、 より良い社会を目指していきたい と思います。 関連ページ Society Forward...P.20 4 『マネーフォワード ME』 ユーザーの 「確定申告で使いたい」 という声から 生まれた 『マネーフ ォワード
クラウド』 。 現在は、 さまざまなステージの企業に広くバックオフ ィ ス向けのSaaSを提供し、 ユーザーも30万 事業者を超えました。 より強いバックオフ ィスを つくることで、 ビジネスの新たな挑戦を支え 続けていきます。 関連ページ 『マネーフォワード クラウド』 ユーザーインタビュー…P.16 Businessドメイン…P.36 3 お金の見える化サービス 『マネーフォ ワード ME』 の提供を開始。 今では累計 で1,530万人以上のユーザーにご利用いただ いています。 これからもユーザー一人ひとりが、 より自分らし く前向きにお金と向き合える未来 を描き、 可能性を広げていけるよう取り組んで いきたいと思います。 関連ページ 『マネーフォワード ME』 ユーザーインタビュー…P.18 Homeドメイン…P.40 2 『マネーフォワード ME』 や 『マネーフォ ワード クラウド』 での連携をきっかけに 構築された、 パートナーとの信頼関係をベース に、 マネーフォワードXの事業を開始。 現在は 36の地域金融機関と共にデジタル格差の解 消に尽力しています。 これからもパートナーと 共に次世代の金融体験の創出に挑み続け たいと思います。 関連ページ Xドメイン…P.42 5 お金に関する悩みを少しでも減らすこ とで、 誰もがやりたいことにチャレンジ できる社会、 「明日はもっと良くなる」 と信じら れる社会をつくりたい。 この想いだけで始 まった当社は多くの仲間に恵まれ、 挑戦と失敗 を積み重ねながらも、 13年目に突入しました。 当時から変わらぬ想いの実現に向けて着実に 歩みを進めています。 1 関連ページ Mission Vision Values Culture…P.2 価値創造モデル…P.4 CEOメッセージ…P.6 マネーフォワードの歩みと未来 マネーフォワードはこれまで、 皆さまとの信頼を積み重ねながら前例のないことに挑戦し続け、 少し ずつ道を切り拓いてきました。 これからも、 マネーフォワードグループ一丸となり、 ユーザーの皆さまに とって、 社会にとって、 より良い未来を描けるよう挑戦を続けていきたいと思います。 描く未来へ、 道なき道を進み続ける
15.
さらなるチャレンジに 向けて上場 2017年9月- グローバル化で、 より多くのユーザーを前へ 同じ未来を描く 仲間と共に前へ 2017年11月- 事業の成長を後押しする ファイナンスを前へ 2017年6月- 8 7 9 6 10 お金の心配のない 未来に向かって前へ MissionやVisionを実現し、 より多くの ユーザーの人生を前へ進めるために、 グローバル化へと挑戦しています。 世界中の 優秀なメンバーを集めるため、 グローバル拠点 の設立や、 Non-Japaneseメンバーの積極採 用を行うほか、 現在は事業のグローバル化を 目指し、 チャレンジを続けています。 関連ページ Talent Forward…P.23 海外戦略…P.48 ベトナム開発拠点…P.59 SPOTLIGHT
グローバル採用…P.88 9 自動記帳サービス 『STREAMED』 を 提供する株式会社クラビスのグループ ジョイン (M&A) を皮切りに、 共にMissionや Visionを目指すことができる企業のM&Aを 進めています。 これまで7社のすばらしい仲間 が当社グループにジョインしました。 これから も描く未来へと、 共に挑戦と成長を積み重ねて いきたいと思います。 関連ページ CFOメッセージ… P.31 8 これまで応援してくださった方々への 感謝の想いを胸に、 東証マザーズへ 上場。 新しい一歩を踏み出しました。 上場時 から時価総額は8倍以上、 売上高は10倍以上 に成長しました。 これからも投資家や株主の皆 さまのご期待に応えていけるよう、 前へ進み 続けます。 ※2021年6月に東京証券取引所市場第 一部へ市場変更。 2022年4月、 市場区分の見直しに 伴い、 東京証券取引所 プライム市場へ移行。 関連ページ CFOメッセージ…P.29 全社ハイライト…P.34 7 誰もがお金の悩みや不安から解放さ れ、 人生をもっと前へ進められる。 当社 のサービスを利用することで、 そんな可能性の 広がる未来を実現したい。 そのために、 当社は これからも前例のないことに挑戦し、 信頼を 積み重ねながら、 新たな道をつくり続けたいと 思います。 関連ページ CEOメッセージ… P.6 研究開発…P.60 10 企業の資金繰りの改善や事業の成長を 後押しするため、 ファイナンス事業を 開 始しました。 現 在は、 三 菱 U FJフィナン シャル ・ グループとの合弁会社である株式会社 Biz Forwardやベンチャーキャピタルファンド 「HIRAC FUND」 の設立など事業領域を拡大 しています。 企業が安心して事業を展開して いける未来に向け、 飽くなき追求を続けてい きたいと思います。 関連ページ Financeドメイン…P.44 6
16.
3つの重点テーマ User Forward ー 『マネーフォワード クラウド』ユーザーインタビュー ー 『マネーフォワード
ME』ユーザーインタビュー Society Forward Talent Forward ー人材戦略 ーDEI (Diversity, Equity & Inclusion) 15 16 18 20 23 27 Sustainability 01
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ユーザーの人生をもっと前へ。 テク ノロジーとデザインの力で、 多様なユーザーにお金の 課題を解決するサービスを提供することを目指します。 Materiality 3つの重点テーマ 私たちは創業以来、 「お金を前へ。 人生をもっと前へ。 」 と いうMissionを掲げ、 世の中からお金に関する課題や悩み をなくすことを目指しています。 私たちが社名にも掲げる 「お金」 は、 向き合うことが難し いテーマです。 お金はあくまで生きるためのツールにすぎま せん。 しかし世の中には、 先行きの見えない不安から 「お金」 に対してネガティブなイメージを投影し、 見たくない情報とし て目を背けてしまうことも多くあります。 「お金」 に関する 展望が見えないことを理由に、 結婚や出産をあきらめたり、 事業撤退を余儀なくされたり、 さまざまな社会的損失も生 まれています。 私たちが考える 「サステナブルな社会」 とは、 個人 ・ 企業を 含むすべての人が 「お金」 に悩まされることなく、 やりたいこ とにチャレンジできる社会です。 その実現に向かい、 持続的 に企業価値を向上させるため、私たちは、 User、 Society、 Talentの3つの領域を取り組むべき重点テーマ (マテリ アリティ) として位置づけています。 ユーザーの 「お金」 の課 題を解決するサービスを開発 ・ 提供し、 パートナーとの共創 を通じてより多くの人に届けるとともに、 政策提言などを通 じてより良い社会の実現を目指しています。 また、 目指す社 会の実現には世界中からすばらしいタレントが集まり、 高め 合える組織づくりが欠かせないと考えています。 これらを推 進していくために、 2021年2月にサステナビリティ担当責任 者を、 翌年にはサステナビリティ推進のための委員会を設 置しました。 この委員会は、 取締役会が選任した委員により 構成され、 CEOが委員長を務め、 サステナビリティ施策の 有効性と実効性を担保しています。 現在、 当社グループは多くのサービスを提供しています が、 「サステナブルな社会」 実現への道のりは果てしなく、 企 業として永遠に続くチャレンジであると考えています。 今後 も、 お金の課題に向き合い、 少しでも目指す社会に近づいて いけるよう社員一同取り組んでいきます。 ※株式会社マネーフ ォワードによるMSCI ESG
Research LLCまたはその関連会社 (以下 「MSCI」 ) の データの使用、 およびMSCIのロゴ、 商標、 サービスマークまたはインデックス名の使用は、 MSCIによる株 式会社マネーフ ォワードの後援、 承認、 推薦、 または宣伝を意味するものではありません。MSCIのサービ スおよびデータはMSCIまたはその情報提供者の所有物であり、 「現状のまま」 提供され、 保証はありませ ん。 MSCIの名称およびロゴは、 MSCIの商標またはサービスマークです。 User Forward Talent Forward 社員の可能性をもっと前へ。 世界中から集まった優秀で多様なメンバーが能力を最 大限発揮し、 成長し続けられる環境づくりを目指します。 Society Forward 社会をもっと前へ。 政策提言や多様なパートナーとの共創などにより、 より良い社会の実現を目指します。 外部機関からの評価 年金積立金管理運用独立行政法人 (GPIF) が採用す る4つのESG投資指数の構成銘柄に選定されています。 また2023年6月には、 MSCI ESGレーテ ィ ング※ において、 前期から1段階格上げされ、 「AA」 評価を獲得しました。 関連する制度や施策の実施状況、 ESGデータなどの開示 を改善したことにより、 特にS (人的資本) およびG (ガバナ ンス) の項目において、 産業平均を大き く上回っています。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 15
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User ユーザーの人生を もっと前へ。 User Interview 01 Forward
日本 有 数の 「 水の 郷 」 安 曇 野 。 この土 地 の 名前を世界に 広げ 、 水の 価 値を高め 続ける 『マネーフォワード クラウド』 ユーザー 株式会社 安曇野ミネラルウォーター 代表取締役 新井 泰憲 様 ご導入サービス 『マネーフォワード クラウド会計』 、 『マネーフォワード クラウド請求書』 、 『マネーフォワード クラウド勤怠』 、 『マネーフォワード クラウド給与』 、 『マネーフォワード クラウド年末調整』 Talent Forward Society Forward User Forward Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 16
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▶ 「User Forward」 の実現度を測る 「サステナビリティ指標」 の一つ 「事業者向けバックオフ ィスSaaS 課金事業者数」 は、 前期から約6万以上増え、 30万を突破いたしました。 安曇野 ミネラルウォーター様のように、 一社でも多くのバックオフ ィスの課題を解決し、 挑戦を後押しさせていただけるよう、 これからも尽力していきます (P.5
サステナビリティ指標) 。 経理はアナログな手法で支払いや請求を管理。 出 張先から過去の決算書を参照する際には、 従業員 がスキャンしてメールで送付していた。 勤怠管理では タイムカードを使用していたため、 申告漏れや遅れ が多かった。 バックオフ ィス業務の負担が減り、 本来やるべき業務 に集中できるように。 いつでもどこからでも簡単に 決算書を参照できるようになったことで、 経営判断や 意思決定のスピードがアップ。 勤怠申請などにおける 従業員の意識も向上し、 申告漏れや遅れが減った。 『マネーフォワード クラウド』 導入 導入前 導入後 私たちは2012年の創業以来、 ミネラルウォーターの製造 販売を主軸に成長してきました。 長野県安曇野市の本社工 場は、 2ℓペットボトルの専用ラインで、 1日に180,000本を 生産しています。 そのほとんどは、 大手コンビニエンスストア やドラッグストアのプライベートブランド 「安曇野の天然水」 として販売しており、 山と川と大地の恩恵を受けた国内有数 の 「水の郷」 である安曇野の名前を全国に広げることに、 誇 りとこだわりを持って事業を推進しています。 水を採って売る。 その際、 多くの場合は 「価格と量」 に フ ォーカスされがちです。 しかし薄利多売では自然への負荷 も大きく、 従業員の労働環境も改善されません。 何より、 良 質な水を生み出す土地のブランド価値を高めることに寄与 できない。 そこで私たちは、 「水の価値を高める」 ためにさま ざまな挑戦をしてきました。 2022年から販売を始めた日本 酒 『mine』 もその一つ。 私たちの想いに賛同してくださった 京都の老舗酒造と手を組み、 水の価値を高め、 広げていこう としています。 会社の成長と事業の拡大に伴って、 バックオフ ィス業務も 増加。 そこで、 私たちがやらなくてもいい仕事を 『マネーフォ ワード クラウド』 によって効率化し、 本来やるべきことや 「水 の価値を高める」 ための新たな挑戦に集中できる環境づく りにも力を入れてきました。 『マネーフォワード クラウド』 の 導入によって、 経理担当者の負担が減ったことはもちろん、 有給休暇や出退勤の申請漏れなども減り、 従業員全体の意 識が向上したと思います。 私自身は出張が多いため、 世界 中どこにいてもスピーディーにデータを参照して意思決定で きるのは、 とても助かっています。 以前は決算書も紙のみで 管理していたため、 出張先で過去の決算書を見るのも一苦 労でしたから。 『マネーフォワード クラウド』 は使い勝手も 良く、 操作画面もスタイリッシュなので、 前向きな気持ちで 使えるのがとても気に入っています。 これからも、 経営者として意思決定の最速化と、 従業員が 創造的な仕事に集中できる環境づくりに努めていきます。 そして、 安曇野の魅力と水の価値を世界中に届け、 地域の 希望の星となることを目指していきたいです。 Talent Forward Society Forward User Forward Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 17
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漠 然とした不安が なくなり
、 好きなことに 前 向きな 気 持ちで お金を 使 えるようになりました User Interview 02 『マネーフォワード ME』 ユーザー|ユウスケ 様 Talent Forward Society Forward User Forward Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 18
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▶ 「User Forward」 の実現度を測る 「サステナビリティ指標」 の一つ 「 『マネーフォワード ME』家計改善実感年額」 は、 前期の28.1万円から増加し、 29.5万円になりました。 ユウスケ様 のように、 ご利用ユーザーのお金の不安を解消し、 やりたいことにチャレンジいただけるよう、 これからもプロダクトの改善を進めていきます (P.5
サステナビリティ指標) 。 「宵越しの銭は持たない」 状態で、 何にいくら使って いるのかわからなかった。 ギリギリまで見境なくお 金を使っていたため、 いつも漠然とした不安を抱えて いたが、 結婚を契機に将来を考え、 その不安な気持ち がさらに強まった。 全体のお金の動きが俯瞰して見えるようになったこ とで、 メリハリをつけて好きなことに前向きにお金を 使えるように。 長期的な見通しが立ち、 家計管理から 資産運用のフェーズに安心して移行できた。 『マネーフォワード ME』 を使い始めたのは2018年、 結 婚がきっかけでした。 それまでは 「宵越しの銭は持たない」 という感じで、 何にいくら使っているのかもわからないよう な状態で。 妻と話し合い、 いろいろなアプリを試してみた結 果、 一番使いやすかったのが 『マネーフォワード ME』 でし た。 全体のお金の動きを俯瞰して見ることができるので、 ど んな収支がどれくらいあるのか、 資産運用における評価損 益も一目でわかるのがありがたいですね。 クレジットカード やポイントカード、 投資信託やネットショッピングなどの自 動連携がとても便利で助かっています。 『マネーフォワード ME』 を始めてから、 お金の使い方に メリハリをつけられるようになったことが一番大きな変化 だと思います。 何から何まで我慢して節約するのではなく、 好きなことや大切なことに前向きにお金を使うために、 そうでないものを減らしていく。 私たち夫婦の場合はおい しいものを食べることが好きなので、 それ以外の余計な出 費を抑えるように意識することで、 ストレスなくお金と向き 合えるようになりました。 好きなことに対する出費が大き いほど、 人生は幸せだと思うので、 この変化はとても大き いですね。 今では、 家計管理から資産運用のフェーズにシフトする ことができました。 これまでのように 「ある分だけ使う」 とい うお金の使い方をしなくなり、 建設的な支出だけになった ことで、 長期的な見通しが立つようになったんです。 これま での漠然とした不安がなくなり、 安心してお金を増やして いこうという気持ちになれたと思います。 これからは、 子どもの習い事にお金を使ってあげたいで すね。 ものをたたいたりして遊ぶのが好きなようなので、 五感を使うようなことをやらせてあげられたらいいのかな と思っています。 子どもが何か趣味を持った時に、 きちんと 予算の見通しを立てたうえで、 やらせてあげられる状態で ありたい。 そのためにも、 『マネーフォワード ME』 でポジ ティブな気持ちでお金と向き合い続けていきたいです。 利用前 利用後 『マネーフォワード ME』 利用 Talent Forward Society Forward User Forward Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 19
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マネーフォワードならではの政策提言を通じて社会をもっと前へ 私たちは、 重点テーマ (マテリアリティ) の一つとして 「Society Forward」 を掲げ、 サービ スの提供を通じてユーザーの課題を解決するだけではなく、 政策提言や多様なパートナーと の共創、 環境に配慮した経営の実践により、 社会全体を前へと進めることを目指しています。 私たちは創業間もない頃から、 社会を前へと進めるための政策提言を行ってきました。 お 金の課題はサービスのみによって解決されるものではなく、 さまざまな社会制度や慣習の変 化を必要とするためです。 また、 テクノロジーの進化に制度が追いついていないということ もめずらしくなく、 社会における実態を踏まえながらあるべき制度の姿を示すことが求めら れる場面もあります。 政策提言においても、 User Focusを大事にする私たちならではの視点や、 ベンチャー企業 私たちにできることを パートナーと共に一歩一歩 ならではのアプローチを意識してきました。 私たちには多くのユーザーとの接点があります。 ユーザーからのお問い合わせの中には、 サービスを通じての解決が叶わない制度面の課題 が含まれることがあり、 このような声を代弁者として社会に届けてきました。 また、 私たちの ようなベンチャー企業の活動だけでは社会を巻き込んだ変革を起こすことは難しいため、 社 会の変化をよく知るメディアと共に働きかけを行ってきました。 私たちの働きかけが一助となって、 政策担当者や社会の意識が少しずつ変わり、 制度が 変わっていく。 その結果、 私たちのサービスは社会のインフラに少しずつ組み込まれ、 生活や 事業を営む基盤として社会的責任も増していきます。 そして、 ユーザーや社会からのより多 くの要望を責任を持って受け止め、 継続的にサービスを改善していく。 その中でまた新たな 制度面の課題があれば、 その解決に向けて働きかけていく。 こうしたサイクルによって、 社会 を一歩一歩変革していくことが私たちのアプローチです。 Society Forward 社会をもっと前へ。 Talent
Forward Society Forward User Forward Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 20
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子育てからデジタル通貨まで広がる政策提言領域 近年は特に、 お金の課題解決を目指す私たちの事業領 域と密接な政策テーマでもある、 ユーザー本位の新たな金 融サービス制度 (電子決済等代行業、 金融サービス仲介 業) を社会に実装していくための自主規制機関の運営や、 デジタル時代の金融インフラの在り方 (中央銀行デジタル 通貨、 新しい決済インフラ) などについて、 調査と提言活動 を積極的に行っています。 また、 多くのユーザーとの接点 を有する当社グループだからこそ、 公共サービスをより身近 なものにすることにも注力しています。 個人向けには、 2023 年に一般社団法人こどもDX推進協会に加盟し、 子育て政 策を利用しやすくする取り組みに参画しているほか、 公的 年金の見える化を進めるための提言活動も行ってきました。 事業者向けには、 クラウドサービス上から役所の手続きが 完結できるような未来像を目指して提言を行っています。 このように、 私たちの事業領域に密接に関わる分野から、 社会の共通課題と言える分野まで、 また、 金融・非金融領 域にまたがって、 政策提言を行っています。 電子決済等代行業に関わるサービスの普及・啓発を推進するために設立し た自主規制団体 「電子決済等代行事業者協会」 が、 2023年に金融庁の認定 を受けたのを契機に、 メディア向けの勉強会を実施しました。 Talent Forward Society Forward User
Forward 当社は、 銀行法上の電子決済等代行業として 登録を受け、 『マネーフォワード ME』 や 『マネー フォワード クラウド』 上で連携されている口座の 入出金明細などのデータを取得し、 ユーザーに 資産状況の把握や会計業務を省力化いただく ためにデータを見える化しています。 現状は、 連 携先のデータを見える化することがメインになっ ていますが、 当社のサービス上で送金などの資 金移動を行える連携を増やし、 連携先である金 融機関の新たな収益源になるとともに、 よりユー ザーに利便性の高いサービスを届けられるよう な未来を目指し、 政策提言を行っています。 Pick Up! 電子決済等代行業のエコシステム拡大 金融領域 当 社 グ ル ー プ の 事 業 領 域 社 会 の 共 通 課 題 非金融領域 金融サービス仲介業の エコシステム拡大 金融インフラ (決済制度 ・ CBDC) 電子決済等代行業の エコシステム拡大 オンライン型 ファクタリングの推進 金融教育の推進 超高齢期の金融 納税環境のデジタル化 (インボイ ス ・ 電子帳簿保存等) データポータビリティの促進 データ利用やEBPMの促進 子育て政策のDX スタートアップ振興 (起業 ・ 資金調達) Fintech産業の セキュリティ高度化 中小企業のDX促進 政府における クラウド活用 公的年金の見える化 Pick Up! ※CBDC (Central Bank Digital Currency/中央銀行デジタル通貨) とは、 中央銀行が発行するデジタル通貨。 ※EBPM (Evidence Based Policy Making /証拠に基づく政策立案) とは、 政策 目的を明確化したうえで合理的根拠に基づき 政策立案を行う取り組み。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 21
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北海道コンサドーレ札幌のホームゲームにて 「まちづくりのDX推 進アライアンス」 の発表会を行いました。 札幌市内における企業 のDXやデジタル人材の育成を推進していきます。 学校でのお金の授業をもっと前へ 私たちは、 教育機関や家庭などの場を通じた金融リテラシーの向上にも貢献していきたい と考えています。 学校における金融教育は、 教える側も不慣れであり、 準備する時間も足りな いなど、 官民で歩調を合わせた努力が求められる領域です。 そのため、 私たちが自ら授業を 行うだけでなく、 教育者向けに教材などのツールを提供することも重要だと考えています。 政府が金融経済教育推進機構を設立するなど、 金融リテラシーの向上が政府においても重 要課題とされる中、 一人でも多くの人がより高いリテラシーを身につけ、 お金の課題から解放 されるように、 さまざまな取り組みを行っていきます。 Letʼs make it!
多様なパートナーと共に創る未来 私たちは 「Let's make it! (共に創り、 実現しよう ! ) 」 というコンセプトを大事にしていま す。 社会を変えることは容易ではありません。 世の中を巻き込みながら、 共感して くださるパー トナーと共に創り上げていくものだと考えています。 また、 テク ノロジーやデザインの力をすべ ての人に届けるためにも、 ユーザーにより近いところで課題解決に取り組む多様なパート ナーとの共創も不可欠となります。 このため 「Society Forward」 の実現度を測る 「サステナビリティ指標」 もパートナーとの 共創に着目して設定しています。 具体的な指標は、 『マネーフ ォワード クラウド』 の提供開始以 降、 全国の中小企業支援のためにパートナーとなって くださった、 士業事務所の公認メンバー の数と商工会議所の数です。 加えて、 デジタル格差という社会課題に挑むべく、 金融機関など のパートナーと共に提供するデジタル金融サービスの数も指標として設定しています。 いずれの指標も順調に推移しており、 『マネーフォワード クラウド』 を利用する事業者数は 30万を超えるなど、 多様なパートナーシップを通じ、 より多くのユーザーにサービスを届ける ことができています。 共創に着目したサステナビリティ指標は今後も継続的に注視していきま すが、 これらの指標に加えて、 中長期的な視点で 「Society Forward」 の実現度を測る指標 の設定および開示も引き続き検討を進めていきます。 また私たちは、 3つのJリーグクラブとパートナーシップを結んでいます。 横浜F・ マリノスと は冠試合 「マネーフォワードDAY」 を開催し、 ファン ・ サポーターと共にクラブを後押しする共 創企画を毎年実施しています。 アビスパ 福岡とは 「オフ ィシャルDXパートナー」 と して九州地域のDX推進、 また、 北海道 コンサドーレ札幌とは札幌市と三者間 で締結した 「まちづくりのDX推進アライ アンス」 など、 スポーツをハブとした地域 のDXに取り組んでいます。 そのほかに も 『マネーフォワード クラウド』 を21のJ クラブへ導入するなど、 スポーツ界への 支援を通じた社会貢献も行っています。 環境に配慮した経営の実践 地球環境の保全は喫緊の課題です。 私たちも全社横断的に対応を進めています。 社内においては、 オフ ィスや社内ツール、 社員の働き方などにおいて見直すべきところを洗 い出し、 環境にやさしい施策を導入しています。 さらに、 今期から非化石証書の購入により国 内拠点のCO2排出量を実質ゼロとする取り組みを開始しました。 また、 社外に向けては、 サービスの提供を通じたペーパーレス化や効率化を推進するだけ でなく、 環境負荷の低い行動 ・ 企業活動を後押ししています。 今後は、 サービス上でユーザー の皆さまの環境負荷低減をサポートするような機能の提供も検討していきます。 北海道コンサドーレ札幌のホームゲームにて 「まちづくりのDX推 進アライアンス」 の発表会を行いました。 札幌市内における企業 のDXやデジタル人材の育成を推進していきます。 ※定義および算出方法についてはP.83参照 『マネーフ ォワード クラウド公認メンバー』 総利用者数 32,364人 『マネーフ ォワード クラウド』 提携商工会議所数 137 マネーフ ォワードX 提供サービス数 180件 25,258人 2022年11月期 2023年11月期 123 126件 Talent Forward Society Forward User Forward Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 22
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社 員の可 能
性を もっと前へ。 2023年7月より、 当社のグループ執行役 員 CHO(Chief Human Officer) ・ DEI (Diversity, Equity & Inclusion) 担当に就 任した石原千亜希です。 私は2016年に当社 に入社し、 経営企画部にて東証マザーズへの IPO準備に携わった後、 上場後は経営企画 部長 ・ IR責任者として、 資金調達や投資家と の対話に従事してきました。 2019年には、 女 性管理職とし て初めて産休育休を取得。 復帰 後は、 「後に続くメンバーが、 安心し てライフス テージに向かっ てほしい」 「管理職と家庭を楽 しく両立することもできると知ってほしい」 と いう思いで、 有志のDEIプロジェ ク トを立ち上 げたほか、 サステナビリテ ィプロジェ クトを主 導し、 「Talent Forward」 というコンセプト を打ち出し てきました。 2021年、 「会社の戦略や課題に沿った人 事制度にアップデートしてほしい」 とCEOの 辻から声を掛けられたのをきっかけに、 人事 に職種を変更。 経営の目指す方向性や足元 の組織課題を踏まえ、 「働きがい」 と 「働き やすさ」 の両面をアップデートすべく、 評価 制度の改定やサーベイの導入 ・ 研修制度の 構築などさまざまな新しい施策を実行して きました。 今後も、 Mission ・ Visionの実現 に向け、 より強い組織をつく っていきたいと 考えています。 Talent Forward Society Forward User Forward マネーフォワードらしい 強くてあたたかい組織づくり Talent Forward グループ執行役員 CHO (Chief Human Officer) DEI (Diversity, Equity & Inclusion) 担当 石原 千亜希 役員紹介 (P.76) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 23
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当社グループの人的資本に関する考え方や今後の方針の詳細は 「Talent Forward Strategy 2024」 をご覧ください。 More
Information ! Talent Forward Strategy 2024 1. 安心して働ける環境 ・ 文化を創る 共通の価値観・目指したい世界観をMission Vision Values Culture(MVVC)として 掲げ、 理解の促進を深める施策を実行しています。 また、 メンバーの多様化が進む中でも、 それ ぞれが働きやすいと感じられる環境 ・ 文化創りに取り組んでいます。 (P.64 Culture浸透のための取り組み) 2. MVVCに共感する優秀で多様な人材を世界中から採用する 新たなアイデアや価値創造のためには、 MVVCに共感する多様な視点と経験を持つメンバー が集うことが重要であると考え、 日本国内だけではなく世界中から優秀なタレントが集まる組織 づくりに取り組んでいます。 3. 個人のポテンシャルを最大化できる仕組みを創る 人事制度の継続的なア ップデートや各メンバーをタイムリーに支援するためのサーベイの実施 など、 メンバーの継続的な成長やチャレンジを後押しできる仕組み創りに取り組んでいます。 (P.25) 4. メンバー一人ひとりが自律的に成長する メンバーが自分の成長にオーナーシップを持ち、 自律的に成長することを大切にし、 「業務にお ける経験」 だけでなく 「教育 ・ 研修制度」 「効果的なフ ィードバック」 に取り組んでいます。 (P.25) 5. 個人の成長を組織成長に繋げる メンバー一人ひとりが目指す成長と、 会社の成長に連動性を持たせるような目標設計など、 メン バーの継続的な成長やチャレンジを企業価値の向上に繋げられるよう取り組んでいます。 2023年12月には、 当社グループの人的資本に関する考え方や今後の方針を示した 「Talent Forward Strategy 2024」 を公表。 当社グループが従前より人事に関して大切にしてきた基本思想を、 「Talent Forward戦略」 として整理しました。 下記に掲げる5つ の項目を今後も強化していくことで、 経営戦略やその先のMission・ Visionを実現していきます。 マネーフォワードの成長は 常にメンバーの成長とともに 2022年11月期 2023年11月期 Talent Forward 個人の成長を組織成長に繋げる メンバー一人ひとりが自律的に成長する 個人のポテンシャルを最大化できる仕組みを創る MVVCに共感する優秀で多様な人材を世界中から採用する 安心して働ける環境 ・ 文化を創る 5 4 3 2 1 経営戦略 (成長戦略) の実現 Mission ・ Visionの実現 数字で見るTalent Forward 女性管理職比率 (全体/ビジネス職のみ) Leadership Forward Program研修累計参加人数 マネージャー基礎研修累計参加人数 育児休業取得率 (女性/男性) 従業員エンゲージメント (MFグループサーベイ) 20.2%/26.0% 126名 419名 100.0%/50.0% 20.4%/24.1% 179名 591名 92.9%/87.1% (P.87 参照) 「Talent Forward戦略」 Talent Forward Society Forward User Forward ※定義および算出方法についてはP.83参照 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 24
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当社グループでは、 メンバーが働きがいや働きやすさを感じられる組織をつく ることが、 一人ひとりの 「成長してより多くの価値を生み出したい」 「Mission ・ Visionを実現したい」 という思いにつながり、 組 織と個人の成長が促されると考えています。 そのため、 半期に一度 「MFグループサーベイ」 という無記名 式のサーベイを実施し、 組織のコンディションを可視化しています。 経営層やマネージャーは、 サーベイの 結果を踏まえて、 より良い組織の実現に向けた取り組みを行います。 加えて、 毎月 「MF Selfie Map」 という記名式のサーベイも実施しています。 こちらは、 「働きがい」 や 「成 長実感」 などを重要指標として注視しており、 サーベイ結果で気になる変化があるメンバーはマネージャー と私たち人事部門 (People
Forward本部や各カンパニーのHRBP) が連携してケアを行っています。 以前はチャレンジングな経験を積めるような大胆な抜擢を行う成長支援が中心でしたが、 近年 は研修制度も強化しており、 特にリーダー育成に力を入れています。 2021年11月期から開始した経営リーダー育成のための研修 「Leadership Forward Program」 では、 CEOをはじめとした役員陣が講師となり、 1泊2日の合宿を通してリーダーとし て大切にしていることを伝える実践的な学びを提供しています。 2024年11月期からは、 経験の浅い マネージャーを対象にした 「Leadership Forward Program Basics」 を開始し、 リーダー シップや組織マネジメント、 クリティカルシンキングなどリーダーとしての基礎力を高めるプログラ ムを実施しています。 ほかにも、 ハイレイヤーのマネージャー層を対象に、 役員の選出した課題図 書をもとにディスカッションを行う 「読書セッション」 など、 経営の視座を身につけるための研修を 新たにスタートしました。 当社グループの研修の特徴は、 役員自らが企画から研修実施まで携わっ ている点です。 研修を通じて、 役員と参加者が密にコミュニケーションすることで、 参加者のエン ゲージメントやコミットメントの向上にも寄与しています。 また、 これらの研修では、 個人の 「成長した い」 という主体的な思いを重視しており、 挙手制で参加者を募っています。 「Leadership Forward Program」 は定員を大幅に上回る申し込みが あり、 自身を高めたいという意欲があるメン バーが、 当社グループには多く集まっているこ とがよく表れています。 個人のポテンシャルを最大化できる仕組みを創る メンバー一人ひとりが自律的に成長する 組織の成長が個人を成長させ、 個人の成長がMission・Visionの 実現につながる 当社のMission・Visionを実現するためには、 「人」 の成長が最も大切だと考えています。 当社グループの 「Talent Forward戦略」 (P.24) の5項目の中 でも、 「個人のポテンシャルを最大化できる仕組みを創る」 「メンバー一人ひとりが自律的に成長する」 ことを掲げており、 組織づくりを通じて人の成長を 促進するための施策を、 以下の通りアップデートし続けてきました。 これからも、 仕組みをアップデートし続け、 「Talent Forward戦略」 を推進し、 Mission・Visionの実現を目指していきます。 2022年11月期 ・ MF Selfie Map (記名式のサーベイ ・ 毎月) 2016年11月期 ・ MFグループサーベイ (無記名式のサーベイ ・ 半期) 組 織 づくり 2024年11月期 ・ Leadership Forward Program Basics、 本部長読書セッション 2022年11月期〜2023年11月期 ・ 目標設定研修、 1on1研修、 キャリア研修 2021年11月期 ・ Leadership Forward Program 2017年11月期 ・ チャレンジシステム (公募制度) 人の成長 2023年11月期 Leadership Forward Programの実績 累計参加人数 満足度 推奨度 179名 (全3回開催) 4.7 (5段階) 9.0 (10段階) 日清食品ホールディングス株式会社を経て、 2021 年に当社へ入社。 2023年6月より現職。 People Forward本部 副本部長 Talent Growth部 部長 竹内 富貴 出産を機にやめていた筋トレを再 開して、 体力がついてきました ! Forward Voice Talent Forward Society Forward User Forward ※累計参加人数の定義についてはP.83参照 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 25
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個の成長を促進し、 全員で価値を最大化する組織へ ユーザーの皆さまに多くの価値をお届けし続けるためには、 メンバーが仕事を楽しみ、 仕事を通 じて成長していけるような組織づくりが大事だと考えています。 「MFグループサーベイ」 は、 組織の健康状態を定期的にチェックする、 人でいう健康診断のような もの。 サーベイの結果を分析する際、 どうしても相対的に低いポイントや低下しているポイントに目 がいきがちです。 しかし、 健康診断において体重の微増減よりも本質的な体質改善が大切であるの と同じように、 サーベイではメンバーが成長実感を持てる組織・環境になっているかどうかを最重要 ポイントとし、 そのための施策に優先順位を上げて取り組んでいます。 最近では、 仕事に慣れてきて 成長が感じにく くなってきたメンバーに、 会計事務所様での就業体験をしてもらいました。 ユーザー をより深く知ることで、 私たちがより良い価値を提供できる余地があること、 すなわち本人にとっては 成長機会がまだまだあることに気づいてもらう良い機会になりました。 一方で 「MF Selfie Map」 は個々のメンバーの変化の兆しを捉える問診の役割を果たします。 組 織全体の体調が良好でも、 個々人の状況は日々変化します。 アラートが上がった時には直属のリー ダーだけではなく斜め横のリーダーが相談に乗る 「クロス1on1」 を実施し、 多角的な視点でメンバー に向き合うようにしています。 私たちの組織には、 社会に貢献したいという想いを持って入社したメンバーが集まっています。 一 人にできることは限りがありますが、 みんなが集まれば大きなことができる。 だからこそ、 多様なメ ンバーが一丸となって提供できる価値を少しでも大きくすることこそが、 私の使命だと思っています。 ワクワクの渦の中で、 リーダーとしての器を育む リーダーから部長への役割変化によってステークホルダーがどんどん増える中、 自分の視座の低 さを感じるシーンも増え、 それは漠然とした不安につながっていました。 しかし 「Leadership
Forward Program」 での体験学習やセッションを通じて、 経営メンバー や同じ立場の仲間と交流したことで、 皆が同じように悩みながら挑戦を続けていることを知り、 その 不安はワクワクに変化しました。 グループでの議論は、 他職種の視点をより深く理解するきっかけに なりました。 同時に、 デザイナーが何を期待されているかも感じることができました。 それは、 物事を 深掘り、 本質的な課題を見つけ、 価値を見える化すること……まさにデザイナーが、 そして私が強み としている点でした。 「Leadership Forward Program」 受講前は、 リーダーとして成果を出すためにビジネス職と 同じ思考ができないといけないのでは? という焦りと不安から、 これまで築いたデザイナーキャリア のアンラーニングに意識が集中していました。 しかし受講後は、 強みはそのままに、 デザイナーとビジ ネス職のハブとして対話を重んじ、 器を大きく持ってコミュニケーションを生み出すことを意識でき るようになりました。 このマインドをメンバー全員で体現すればパフォーマンスは最大化すると考え、 部では私がアクションを決めて指示するような動きはほとんどしていません。 私は 「場づくり」 と 「観 点の提供」 を行い、 アイデアは全員で議論しながら発散させて、 各自が能動的にリーダーシップを発 揮できる状態をつくるようにしています。 これからもワクワクの渦に仲間を巻き込み、 その渦を誰よりも楽しんでいきます。 2022年1月にデザイナーとして当社に入社し、 2023年6月より現職。 コミュニケーションデザイン やブランド表現の策定などを横断的に担当する部 門の部門長を務める。 マネーフォワードビジネスカンパニー デザイン室 BXデザイン部 部長 小原 あゆみ 苦手なストレッチをがんばって、 前屈 で手が床につく ようになりました ! Forward Voice 2019年2月に当社に入社し、 広島支社長などを経 て2023年3月より現職。 パートナーである士業事務 所の新規開拓を行う30名規模の部門長を務める。 マネーフォワードビジネスカンパニー SMB事業推進本部 副本部長 士業パートナーデベロップメント部 部長 岡本 義彦 ボランティアで学生向けにキャリ アの授業を始めました ! Forward Voice Talent Forward Society Forward User Forward Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 26
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①意思決定層における性差の是正 意思決定に多様な視点を取り入れること、 特に当社のようにユーザーが多様な会社におい てはこの点が重要であると考え、 まずは最大のマイ ノリテ ィグループである女性の意思決定者を 増やすことに注力しています。 女性のチャレンジ意欲を測る指標としては、 従業員アンケート 「MFグループサーベイ」 の、 「管理職や今よりも大きな責任を負う業務をオファーされたらやっ てみたいと思う」 という設問において、 2025年11月までに男女ともに5段階中、 4.0以上となる ことを目指しています。 2022年8月においては、 平均スコアが男性4.2に対して女性3.8と男女 で有意な差が生じておりましたが、 2023年10月のサーベイでは男性4.2、 女性3.9と、 改善の傾 向が見られました。 今後も産休育休ガイドブックの公表などを通じ、 ライフイベントがあっても安 心してチャレンジできる文化創り、 情報発信を継続していきます。 また 「Talent Forward指標」 として女性管理職比率も注視していますが、 下記の理由から実際の意思決定層の性差を測る指 標としては、 グレードのジェンダーギャ ッ プ※ を追っています。 グレードのジェンダーギャ ッ プは、 2023年2月時点で0.6pt発生し ていたギャ ッ プを、 2025年11 月までに0.2ptへと縮めることを目指し ています。 直近ではまず採用 ・ 評価などにおける公平な取 り扱いの確認および課題があればその是正に注力し ていきます。 DEIにおける2つの重点テーマ 「Talent Forward戦略」 (P.24) にまたがる、 非常に重要な観点がDEI (多様性 ・ 公平性 ・ 包括性) です。 企業が継続的にイ ノベーションを起こすには、 組織における多様性が必要です (Talent
Forward戦略2) 。 一方で、 それだけでは十分ではなく、 多様な経験や価値観を持ったメンバーが、 互いをチームとして受け入れ、 同じ方向性に向かっていく こと (包括性) で組織がうまく機能します (同1、 4) 。 そして、 そのような 多様な人材がポテンシャルを遺憾なく発揮するには、 チャレンジする機会や評価の公平性が欠かせません (同3、 5) 。 当社ではこれまでDEI全体に対する理解を深める取り組みとして、 DEIステートメントを社 内外に向けて発信してきたほか、 無意識バイアス研修や異文化コミュニケーション研修を実施してきました。 DEIは非常に幅広い概念であり、 当社としても取り組むべきテーマは多くありますが、 当社の現状 と目指す方向性を鑑み、 ①意思決定層における性差の是正 および ②エンジニア組織における多様化を、 まずは重要なテーマとして設定し、 特に公平性と包括性の担保に向けた取り組みを実施しています。 ・ 「Professional」 をCultureの一つに掲げる当社では、 メンバーが役職に関わりなくリーダーシップを 発揮する土壌があること ・ グレードは、 本人の適性や志向によってマネジメント (管理職) とエキスパート (専門職) に分かれており、 エキスパートも会社の意思決定に関与することから、 管理職比率以上にグレードの分布が意思決定層 のダイバーシティを測る観点で重要であること ②エンジニア組織における多様化 質の高いプロダクトを継続的に開発していくためには、 エンジニアの採用力と開発組織の強 化が必要であると考え、 2021年11月期より日本語力を問わないエンジニア採用を開始し、 現在 ではエンジニア組織のNon-Japaneseメンバー比率は41.2% (P.88) になっています。 2024 年11月までにはエンジニア組織の公用語を英語とする目標を掲げ、 2022年11月期より学習レベル に応じた英語研修の提供を開始しています。 2023年1月に41%だったTOEIC700点以上のエ ンジニアの比率は、 2023年11月には72%へと改善しており、 2024年11月までに100%という目 標に対して順調に進捗しています。 将来的には、 研修やサポートの体制を強化してさらに高いレ ベルの英語力の習得を目指すとともに、 Non-JapaneseメンバーとJapaneseメンバーのグ レード差異についても指標を定め、 差異是正を進めていきたいと考えています。 DEIは一朝一夕に実現できるものではなく、 地道な取り組みの継続が必要です。 組織の拡大や 事業環境の変化などによって取り組むべき課題も変わって く ると思いますが、 都度ア ップデート しながら、 マネーフ ォワードらしい取り組みを継続することで、 より強くてあたたかい組織をつ く っていきたいと考えています。 ※当社 (当社からの出向者含む) における正社員の男女別の平均グレード (等級) の差をいいます。 なお、 グレードは、 スキルや貢献度に基づき定義され、 1〜7までの 設定になっています (ただし、 カンパニー執行役員、 インクルーシブ雇用 (障がい者雇用) および試用期間中でグレードが確定していない場合は除きます) 。 Talent Forward Society Forward User Forward 当社のDEIに関する取り組みの詳細は 当社ホームページをご覧ください。 More Information ! DEI Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 27
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CFOメッセージ 全社ハイライト 事業ハイライト Businessドメイン Homeドメイン Xドメイン Financeドメイン SaaS Marketingドメイン 海外戦略 SPOTLIGHT アカウントアグリゲーション 29 34 35 36 40 42 44 46 48 49 Our
Business 02
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2023年11月期の実績について 2023年11月期の連結の業績は、 Businessドメイン (P.36) を中心とする各ドメインの 高成長により、 売上高は前期比+41%の30,381百万円と、 期中に上方修正した見通し上 限を超えるとともに、 上場来7期連続して期初の見通しを達成しました。 損益についても、 投資規律を強化し収益性の改善に努めた結果として、 連結EBITDA は△2,260百万円となり、 EBITDAマージンは△7%と+21pt改善しております。 財務の観 点では、 2021年8月に実施した海外公募増資により31,572百万円を調達したほか、 2023 年8月にも転換社債型新株予約権付社債により12,000百万円を調達し、 2023年11月期 末において現金及び預金として38,856百万円を保有しており、 事業の成長に必要な手元 流動性を確保しています。 +41% 前期比 (前期比) (年度) (百万円) 18/11期 19/11期 20/11期
21/11期 22/11期 23/11期 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 ■ Finance ■ X ■ Home ■ SaaS Marketing ■ Business 63 1,242 2,681 4,595 597 339 1,634 4,166 7,157 1,005 1,422 743 1,270 6,048 8,589 1,970 2,414 1,882 769 12,704 18,712 3,532 3,989 2,525 +52% +27% +28% +47% 1,586 +36% 2,767 3,146 1,663 1,168 11,319 15,633 21,477 30,381 1,845 高成長と収益性の改善を両立し今期黒字化へ。 さらに売上高1,000億円、 EBITDA300億円を目指す 02 Our Business CFOメッセージ CFO Message 取締役グループ執行役員 CFO 金坂 直哉 役員紹介 (P.74) ※ 「その他」 売上高のグラフ内での表記を省略しているため、 各ドメインの売上高の合計値は全体の売上高と必ずしも一致しない Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 29
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4つの成長戦略 当社グループでは、 4つの成長戦略を推進しています。 ❶バックオフ ィス向けSaaSプラットフォームとしてのさらなる提供価値向上と、 投資規律を 持ったGo-to-Market戦略の遂行 経営資源は、 ARR成長率が大きく加速しているBusinessドメインにより一層集中させ、 それ以外のドメインは成長を継続しつつも、 収益性改善を優先させていきます。 Businessド メインの主な事業モデルは、 サービスの利用に応じて収益を計上する、 いわゆるSaaSモデル となっています。 導入時に売上のすべてが計上されるビジネスモデルに比べて、 収益化に時間 を要する一方、 解約率が低く (法人向け 『マネーフ ォワード クラウド』 の2023年11月期における 平均月次解約率は0.8%) 、 粗利率は高い (バックオフ ィス向けSaaS事業の2023年11月期に おけるGross Margin
Rateは86%※1 ) ため、 中長期では非常に収益性が高くなることが見 込まれます。 ※1 Businessドメインに限定し、 一般的なグローバルSaaS企業における定義に基づいて計算。 原価部分には、 プロダクトの 開発に関わる通信費やシステム利用料、 AWSなどのサーバー費用、 API接続費用、 カスタマーサポートに関わる人件費、 サー ビス基盤に関わる人件費、 自動記帳サービス 『STREAMED』 のオペレーターの人件費などを含む。 なお、 プロダクト開発にか かるエンジニア ・ デザイナー人件費は国内会計基準上 ・ 当社の損益計算書上は売上原価に含まれる。 ❷事業ドメイン間のシナジー最大化と、 全社的な生産性の改善 グループ全体の生産性の改善に向けて、 各ドメイン間のシナジーを強めていきます。 具体 的には 『マネーフォワード ME』 の個人事業主ユーザーに 『マネーフォワード クラウド確定申 告』 の併用を促進するような相互送客や、 当社のコア ・ テクノロジーであるアカウントアグリ ゲーション (P.49) を応用していくような、 プロダクト開発や機能開発などの横展開も進めて いきたいと考えています。 ❸SaaS×Fintechによる新たなユーザー価値創造 「すべての人の、 『お金のプラットフォーム』 になる。 」 という当社のVisionを実現していくに あたって、 個 人や法 人 が 抱えているお金の課 題をより直 接 的に解 決していくために Embedded Finance (組み込み型金融) を推進していく ことは、 非常に重要な取り組みです。 また、 現在では、 それぞれのドメインで国内最大級の顧客基盤を有しており、 SaaSxFintech を実現していくための基盤もあります。 今後は、 『マネーフォワード クラウド』 をはじめとする クラウドサービス内での送金・決済機能の組み込み、 会計データを活用したリアルタイム与 信やオンラインファクタリングの推進、 さらに金融機関との協業 (API連携などの拡大) を 加速させていくことで、 ほかにはない付加価値を携えたサービスを提供していきたいと考 えています。 これにより、 SaaSのストック収益最大化に加え、 SaaS顧客基盤を活かしたトラ ンザクション収益の創出を強化していきます。 4つの成長戦略 1 バックオフ ィス向けSaaSプラットフ ォームとしてのさらなる提 供価値向上と、 投資規律を持ったGo-to-Market戦略の遂行 4 規律あるM&A (グループジョイン) 戦略の継続と、 グループ 資本戦略の最適化の推進 2 事業ドメイン間のシナジー最大化と、 全社的な生産性の改善 3 SaaS × Fintechによる新たなユーザー価値創造 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 30
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❹規律あるM&A (グループジョイン) 戦略の継続と、 グループ資本戦略の最適化の推進 当社グループ内では 「買収」 といった用語は決して使わず、 お互い同じMissionに向かっ ているパートナーであることを強調するためにM&Aを 「グループジョイン」 と呼称していま す。 M&A (グループジョイン) 、 マイ ノリティ出資および事業提携を通じた非連続的な成長実 現に積極的に取り組んでいます。 2017年のマザーズ市場上場以来、 7社のすばらしい企業 が当社グループにジョインしました。 当社のM&A戦略に関して、 大きく3つの重点領域があります。 1つ目は、 グループ内で最も 売上貢献の大きいBusinessドメインを中心とした、 プロダクトラインアップの拡充を企図し たM&Aです。 2つ目は、 東南アジア ・北米を中心とする地理的なTAMの拡大を企図した M&Aまたは出資です。 3つ目は、 新たな事業領域への参入を通じたTAMの拡大を企図した M&Aです。 ※Mekari社、 Bizzi社、 Mesh社はいずれもマイ ノリテ ィ出資 ※susten社は持分法適用会社 ❷TAMの拡大(地理的拡大) •東南アジア ・ 北米のバックオフ ィス向けSaaS市場へのアクセスによる将来的なオポチュニテ ィーの追求 事業領域 戦略 実績 Business/Home SaaS
Marketing ❸TAMの拡大(事業領域の拡大) •市場規模のさらなる拡大が見込まれるSaaS Marketingビジネスへの参入 (2021年9月) (2023年8月) (2017年11月) (2020年10月) (2021年12月) (2020年2月) (2018年7月) ❶プロダクトラインアップの拡充 ARR拡大のための既存顧客 (士業事務所および法人) へのア ッ プセル 最高水準のソリューションを拡大し、中堅企業 ・ IPO準備企業/上場企業向けのラインア ッ プをさらに拡充 金融関連サービスの拡充および提供価値向上 Business Business Home (2021年6月) (2023年12月) (2022年5月) (2018年1月より 複数回投資を実行) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 31
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グループジョイン グループジョインした企業と共に成長し続けるためには、 「人とCulture」 がカギだと当社 は考えています。 定量的なインセンティブ設計のみならず、 当社グループを通じて会社および 個人として新たな成長の機会やチャレンジが得られる環境を提供するよう心がけています。 また、経営陣のみならずグループ全体の社員にCultureが浸透していることがPMI成功の 要となるため、 グループ会社の垣根を越えたさまざまな活動を行っています。 結果として、 過去 にグループジョインした企業は、 当社グループへの参画後も成長が加速しています。 2017年 11月 株式会社クラビス 2012年設立 レシートや領収書などの紙証憑をスキャ ンするだけで、 仕訳をデータ化する 『STREAMED』 を 展開。 主な顧客は会計事務所。 『マネーフ ォワード クラウド』 はデジタルデータから自動で仕訳を起こすこと、 『STREAMED』 は 紙から自動で仕訳を起こすことが強みであり、 ユーザーへの提供価値を補い合うことができて います。 また、 マネーフ ォワードの営業網を活かすことで、 新規ユーザー獲得の伸びも大きく改 善。 プロダクト、 セールス双方のシナジーでユーザー数は5,400事務所を突破しました。 企業情報 グループジョインによるシナジー 株式会社クラビス 代表取締役CEO 君島
寿章 株式会社ナレッジラボ 2012年設立 経営管理に必要なデータを収集 ・ 分析 ・ 予測して経営を可視化するクラウド予算管理ソフト 『Manageboard』 と経営管理コンサルテ ィングサービスを展開。 『Manageboard』 は、 『マネーフ ォワード クラウド』 を利用する士業事務所や中堅企業向けにク ロスセルを進めています。 加えて、 経営管理コンサルテ ィングでは、 マネーフ ォワードと連携しな がら成長企業のバックオフ ィスDXや管理会計支援を行っています。 株式会社ナレッジラボ 代表取締役CEO 国見 英嗣 スマートキャンプ株式会社 2014年設立 SaaS比較サイト 『BOXIL SaaS』 を軸に、 SaaS企業のセールスやマーケテ ィング活動を一気 通貫で支援。 5つの事業ドメインの一翼であるSaaS Marketingドメインとして、 当社グループの売上の 10%以上を同社の売上が占めています。 2023年12月には株式会社ビズヒントがグループ会社 となり、 SaaS企業のマーケテ ィング、 セールス支援をさらに拡大していきます。 スマートキャンプ株式会社 代表取締役社長CEO 林 詩音 株式会社アール ・ アンド ・ エー ・ シー 2004年設立 入金消込/債権管理業務に特化したクラウドサービス 『V-ONEクラウド』 『Victo- ry-ONE/G5』 を展開。 主に中堅企業およびエンタープライズ企業向けで販売面の連携や、 製品面においても、 『V-ONEクラウド』 と 『マネーフォワード クラウドERP』 の債権請求分野と連携開発が進行 しています。 株式会社 アール ・ アンド ・ エー ・ シー 代表取締役社長 太刀川 秀臣 HiTTO株式会社 2006年設立 社内向けAIチャ ッ トボッ ト 『HiTTO』 を提供。 バックオフ ィス部門への社内問い合わせ対応を 横断的に自動化し、 業務効率化や社内DXに貢献。 マネーフォワードのネットワークや顧客基盤を活用した 「HiTTO」 利用者拡大を推進してき ました。 今後は 『HiTTO』 を 『マネーフォワード クラウド』 へブランド統合し、 両サービス連携 を推進することで、 さらなる利用者の拡大および利便性の向上を進めていきます。 HiTTO株式会社 代表取締役CEO 木村 彰人 ※2024年3月1日をもってマネーフ ォワードへ吸収合併 株式会社Next Solution 2014年設立 ファイナンシャルプランナー (FP) による、 保険に限らないお金に関わる幅広い相談サービス を提供。 『マネーフォワード ME』 や 『マネーフォワード お金の相談』 などからの連携を進めています。 今後もユーザーへの提供価値および FP の利便性の向上に向けて両社で取り組んでいきます。 株式会社Next Solution 代表取締役社長 小勝 通光 株式会社ビズヒント 2016年創業/2022年設立 決裁者向けのBtoBマーケテ ィングを支援するプラッ ト フ ォーム 「BizHint (ビズヒント) 」 を運営。 グループジョイン後、 株式会社ビズヒントが有する60万人以上の決裁権者を中心とする 会員基盤と、 スマートキャンプ株式会社の 『BOXIL SaaS』 『BALES』 『ADXL』 などの既存 事業を連携し、 ユーザーと企業のより精度の高いマッチングを進めていきます。 株式会社ビズヒント 代表取締役社長 関 哲 2018年 7月 2020年 2月 2020年 10月 2021年 12月 2022年 5月 2023年 12月 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 32
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資本市場との積極的な対話を 経営と現場に還元 2023年12月よりグループ執行役員 ファイナンス ・ IR担当に就任した長尾祐美子です。 私は2018 年の入社以来、 M&A、 過去4回のエクイティ ・ ファイナンス、 2023年8月に実施した12,000百万円 規模のデッ ト ・ ファイナンスなど、 グループ企業価値創造にさまざまな角度から取り組んできました。 当社グループは調達した資金を活用しながら飛躍的な成長を遂げていますが、 資本市場 の期待や想いに応え、 さらなる成長を実現するために、 積極的な対話を続けていきたいと 考えています。 情報を適時かつ公平に開示することだけではなく、 より丁寧にわかりやすく 伝えることを重視し、 日々のIR面談で得たフ ィードバックをもとに改善を重ねています。 2023年11月期 通期決算発表にて開示した中長期の財務ターゲッ トも、 まさに資本市場の 声を取り入れ、 開示を決定したものです。 また、 当社株主構成は40%以上を海外機関投資家 が占めている (P.89) ことから、 英語でのタイムリーな開示と直接的なコミュニケーションも重 視しています。 具体的には、 決算発表同日に英語でも決算説明会を開催することに加え、 国 内外のカンファレンスにも参加したり、 また、 IR面談は翻訳者を介さずに実施しております。 IR面談を通じていただいたご意見は、 取締役会と各事業部門の責任者に報告し、 経営 戦略 ・ 事業戦略に反映するとともに、 全社員を対象に四半期ごとに実施している社内向け決 算説明会でも共有を行っています。 社内向け決算説明会には毎回100名以上のメンバー が参加し、 CFOとの間で活発なQ&Aが行われています。 このように資本市場の声に触れ る機会をつく ることで、 資本市場からの期待に対する社内理解が深まり、 社内からもIR活動 へ積極的な協力が得られています。 アナリスト ・ 機関投資家向け決算説明会 (日本語開催) :
四半期ごと4回実施 アナリスト ・ 機関投資家向け決算説明会 (英語開催) : 四半期ごと4回実施 IR面談件数 : 約400件 証券会社アナリストカバレッジの数 : 9社 以上 (うち、 外資系証券会社 5社) 2023年11月期 主なIR活動実績 中長期の財務ターゲットおよび2024年11月期の見通し 中長期の方針としては、 売上高の高成長と収益性の改善の両立を目指しています。 具体的な指標 としては、 2028年11月期において売上高1,000億円以上、EBITDA300億円以上を掲げています。 さらに長期的にはEBITDAマージンは40%以上を目指します。 中長期の方針に基づき、 2024年11月期においても、 引き続きBusinessドメインに事業リ ソースを集中させ、 売上高およびSaaS ARRともに前期比30%以上と高い成長率を維持し ながらも、 広告宣伝費を売上高比率15.0〜17.0% (前期18.7%) 、 ならびに人件費および外 注費を売上高比率64.0〜69.0% (前期74.8%) に抑制することを中心としたコストの効率 化をより進めていくことで、 収益性の改善を進めます。 また、 Businessドメインを除く4つの ドメインにおいては、 引き続き成長を継続しつつも収益性の改善を優先させます。 2024年11 月期の見通しは以下の通りで、 EBITDAマージンは前期比で10〜15%改善する予定です。 今後も投資家や株主の皆さまのご期待に応えるよう、 MissionとVisionの実現に向けた 戦略を機動的に実行していきます。 通期 前期比 売上高 39,500〜42,000百万円 30.0〜38.3% SaaS ARR 30,005〜31,613百万円 29.6〜36.6% EBITDA 1,000〜3,000百万円 - (百万円) 11,319 20/11期 21/11期 22/11期 23/11期 24/11期 25/11期 26/11期 27/11期 28/11期 △1,951 △6,029 430 △2,260 1,000億円以上 15,633 21,477 30,381 39,500〜42,000 28/11期 売上高 300億円以上 40%以上 28/11期 EBITDA 長期的には EBITDAマージン 中長期の財務ターゲット グループ執行役員 ファイナンス ・ IR担当 長尾 祐美子 役員紹介 (P.77) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 33
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Highlights 01 全社ハイライト (2023年11月期) 連結売上高 30,381百万円 連結売上高は、 前期比+41%の高い成長率を実現し、 300億円を突破しまし た。 特に、 連結売上高の6割以上を占めるBusinessドメインにおいては、 前期 比+47%の成長率となっております。 (年度) (百万円) 18/11期 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 ※SaaS
ARRは、 期末時点におけるBusinessドメイン、 Homeドメイン、 Xドメイン、 Financeドメインの経常的に 発生する月間収益 (スト ック収益) を12倍して算出。 ただし、 季節影響を受ける記帳代行サービス 『STREAMED』 に ついては、 第1 および第2四半期における 『STREAMED』 の課金収入の 3分の 1 を経常的に発生する月間収益として算出。 4,595 19/11期 20/11期 21/11期 22/11期 23/11期 7,157 11,319 15,633 21,477 30,381 前期比 +41% SaaS ARRは、 前期比+42%の高い成長率を実現しました。 全ドメイン、 高水 準で推移しておりますが、 特にBusinessドメインにおける法人向けのARRは 前期比+46%の成長率となりました。 SaaS ARR 23,146百万円 前期比 +42% (年度) (百万円) 18/11期 4,164 19/11期 20/11期 21/11期 22/11期 23/11期 6,319 8,439 11,227 16,299 23,146 22,000 16,000 12,000 8,000 4,000 0 ※EBITDA=営業損益 + 償却費 + 営業費用に含まれる税金費用+株式報酬費用。 EBITDAは前期比+38億円改善しました。 EBITDAマージンは△7%になり、 前期比で+21pt改善しております。 2024年11月期EBITDA黒字化に向け、 さら なる収益性の改善を見込んでおります。 EBITDA △2,260百万円 広告宣伝費 除き 3,409百万円 (年度) (百万円) 18/11期 △595 EBITDA △144 19/11期 20/11期 21/11期 22/11期 23/11期 4,000 2,000 0 (2,000) (4,000) (6,000) (8,000) △2,098 △578 △1,951 △6,029 1,411 3,126 430 3,409 △2,260 556 EBITDA (広告宣伝費除く) Businessドメイン (事業者) 課金顧客数 30.1万社 ARPA 60,911円 課金顧客数は前期比+27.8%と順調に増加しております。 ARPAは、 中堅企業 ユーザーの拡大を主要因として前期比+12.1%と堅調な上昇が続いております。 (年度) (万件) (円) 19/11期 35 30 25 20 15 10 5 0 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 ※利用者数は、 『マネーフ ォワード ME』 アプリのダウンロード数およびWEB登録者数の累計。 ※法人顧客は、 Businessドメインが提供するサービスを有料で利用している士業およびその顧問先、 WEB ・ フ ィールドセールスなどを通じた直販先の法人事業者 ・ 個人事業主の合計。 ※ARPAは、 課金顧 客当たり売上高 (Average Revenue per Account) 。 各期末時点におけるARR ÷ 顧客数で算出。 11.8 20/11期 21/11期 22/11期 23/11期 14.2 18.3 23.6 30.1 利用者数は1,530万人、 課金ユーザーは52万人を突破と順調に成長し ております。 Homeドメイン (個人) 利用者数 1,530万人 課金ユーザー 52.9万人 (年度) (利用者数/万人) (プレミアム課金ユーザー数/万人) 18/11期 19/11期 20/11期 21/11期 22/11期 23/11期 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 優秀で多様な人材をグローバルに採用し、 従業員数は、 前期比+236名となり、 2,000名を突破しました。 39,488 680 15.7 850 20.7 1,070 26.8 1,230 34.7 1,400 40.6 1,530 43,864 46,187 54,330 60,911 課金顧客数 ARPA 60 50 40 30 20 10 0 52.9 従業員数 2,130名 前期比 +236名 (年度) (人) 18/11期 394 19/11期 20/11期 21/11期 22/11期 23/11期 691 865 1,248 1,894 2,130 2,000 1,600 1,200 800 400 0 利用者数 プレミアム課金 ユーザー数 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 34
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Business Home Finance
SaaS Marketing X 売上構成比グラフ Highlights 02 事業ハイライト (2023年11月期) バックオフ ィス向けSaaS 『マネーフォワード クラウド』 を中心に、 創業から上場後の拡大フェーズまでさ まざまなステージの企業のバックオフ ィ ス (経理財務・人事労務・法務・情報シ ステム) 向けにクラウドサービスを提供 しています。 さらに決済や資金調達など のFintechサービスも加わり、 業務効 率化にとどまらない付加価値提供を実 現しています。 課金事業者数 30万以上 61.7% 売上高前期比 +47% ※1 利用者数は、 『マネーフ ォワード ME』 アプリのダウンロード 数およびWEB登録者数の累計 ※2『マネーフ ォワード ME』 およびマネーフ ォワード Xが提供し ている個人向けサービスで連携されている口座の金融資産総額 PFM (家計 ・ 資産管理) サービス 『マネーフォワード ME』 を中心に、 個人 向けに 「お金」 に関するサービスを提供 しています。 『マネーフォワード ME』 の 利用者は1,530万人※1 、 プレミアム課金 ユーザーも52万人を突破し、 その連携 資産残高は21兆円※2 に上ります。 ファイ ナンシャルプランナーへの相談など、 お 金の課題を解決するサービスも拡充し ています。 利用者数 1,530万人以上※1 13.1% 売上高前期比 +27% パートナーとの共創による金融サービス 地域の中小企業向けデジタルサービス 『Mikatano』 を中心に、 金融機関をは じめとしたパートナーとの共創による金 融サービスを提供しています。 パート ナーを経由して、 パートナーのユーザー 向けにサービスを提供する、 BtoBtoX がビジネスモデルです。 地域の情報格 差解消のため、 地域金融機関との共創 に注力しています。 『Mikatano』 シリーズ導入 36金融機関 8.3% 売上高前期比 +52% ※『マネーフ ォワード ケッサイ』 、 『マネーフ ォワード トランザク ションファイナンス for Startups』 、 『マネーフ ォワード アーリー ペイメント』 を通じて取引が行われた累計金額 ※ 2022年3月時点での 『BOXIL SaaS』 会員数 ファイナンスサービス 『マネーフォワード ケッサイ』 や 『マネー フォワード アーリーペイメント』 など、 請 求代行やオンラインファクタリングなど のファイナンスサービスを提供していま す。 独 自 の 与 信モデル によりスピー ディーに審査ができ、 企業における請求 業務のアウトソースや資金繰り早期化と いったニーズに迅速に対応しています。 累計取扱高 2,000億円突破※ 5.2% 売上高前期比 +36% SaaSマーケティング支援 SaaS比較サイト 『BOXIL SaaS』 を中 心に、 一気通貫でSaaS企業のマーケ ティング、 セールス支援をしています。 『BOXIL SaaS』 ではSaaSの導入を 検討する企業とSaaSを提供する企業を マッチングしています。 クラウド活用と 生産性向上の専門サイト 『BizHint』 も 加わりました。 会員数 15万人以上※ 11.6% 売上高前期比 +28% Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 35
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■ミッションおよび事業機会 ビジネスを前へ。 働く人をもっと前へ。 『マネーフ ォワード クラウド』 は、 バックオフ ィスに関するさまざまなデータを連携し、 経理財 務や人事労務、 法務における業務を効率化するバックオフ ィス向けSaaSです。 2013年のサー ビスリリース以降、 個人事業主 ・ 中小企業におけるバックオフ ィスのDXを進め、 2020年から は中堅企業向けにサービスを拡充しています。 私たちが一貫して大切にしているのは、 お客様に寄り添う姿勢です。 当社グループは、 バック オフ ィス業務を削減対象と捉えるのではなく、 企業を強くする基礎と捉えています。 デジタル 化、 クラウド化による業務の変革を通して、 「ビジネスを前へ。 働く人をもっと前へ。 」 進めること を目指しています。 政府のデジタル化推進や法令改正により バックオフ ィスのクラウド化が着実に進展 米国ガートナーの調査※ によれば、 クラウドサービスの導入に関して、 日本は米国に7年 以上遅れる 「抵抗国」 に位置づけられており、 今後のクラウドサービスの浸透余地は大き いと考えられます。 また近年では、 リモートワークの広がりやデジタル化に向けた制度改 正を受け、 クラウドサービスの導入は確実に進んでおり、 マーケットは大きく広がりつつあ ります。 経済産業省による 「DXレポート」 (2020年12月28日) では、 老朽化 ・ 複雑化 ・ ブラックボック ス化した既存システムがDXの障壁となることに対して警鐘を鳴らしています。 同時に、 2025年までにデジタル企業への変革を完了させることを目指して計画的にDXを進めるよ う促しており、 この点においても今後日本全体でクラウド化が進むことが予想されます。 加えて、 2023年10月に施行されたインボイス制度や電子帳簿保存法への対応など、 バッ クオフ ィス業務に影響の大きい法令の改正と、 既存システムからのリプレイス機会の増加が 予想されるなど、 良好な事業環境が継続する見通しです。 このような中、 当社グループはクラ ウド型ERPの筆頭として高い成長可能性を見込んでいます。 ※ 2022年のクラウド支出の割合と成長率 (国別比較) 02
Our Business Businessドメイン Business Domain 取締役グループ執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー COO 竹田 正信 役員紹介 (P.74) グループ執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー CSO 山田 一也 役員紹介 (P.77) グループ執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニーVPoE 渋谷 亮 役員紹介 (P.77) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 36
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■競争優位性 個人事業主から中堅企業、 エンタープライズ企業まで あらゆる企業のニーズに対応するプロダクト展開 『マネーフォワード クラウド』 は、 個人事業主や中小企業 を対象にした確定申告・会計ソフトから事業を開始しまし た。 現在では、 創業から上場後の拡大フェーズまでのさまざ まなステージに、 また経理財務に限らず人事労務、 法務、 情 報システム部門など、 さまざまな領域のニーズに対応できる ようプロダクトラインアップを拡充しています (下図) 。 クラウドにより実現する効率化と利便性 クラウドの特性を活かして、 さまざまな業務効率化を実現し ています。 例えば経理財務領域では、 銀行、 クレジッ トカード、 電子マネー、 POSレジなど多様な外部サービスとデータ連 携することで、 入力や仕訳を自動化できます。 また、 生成AI などの最新テク ノロジーを活用し、 連結科目の自動提案や、 給与計算式の自動生成といった機能提供を実現していま す。 人事労務領域では、 クラウド上での社員の入社 ・ 退職手 続きや勤怠管理を可能にし、 勤怠データを給与システムに 連携することで、 給与計算から給与支払いまでクラウド上で 完結できます。加えて、 インターネットさえあれば複数の ユーザーがさまざまなデバイスで、 いつでもどこからでも操 作できるうえ、 従来のパッケージ型のソフトと異なり法令改 正や消費税増税への対応、 日々のサービス改善も無料で素 早く行うことができます (右下図) 。 個人事業主 中小企業
中堅企業 ・ IPO準備企業 上場企業 主に士業事務所向け 主に中堅企業向け あらゆる企業のニーズに対応するプロダクトラインアップ 個人事業主向け 中小企業向け 中堅企業 ・ IPO準備企業/上場企業向け あらゆる企業規模に対応 データの入力の 手間を削減 AI (人工知能) で 賢くなる いつでもどこでも 使える データが 消えない 無料で ア ッ プデート 充実した サービス クラウドにより実現する効率化と利便性 会計事務所における 『マネーフォワード クラウド会計』 の シェアNO.1 全国の企業の経営課題を解決していく うえで、 不可欠な パートナーである士業事務所とのパートナーシップを強化し ています。 現在では、 32,364名の士業事務所の方に公認メ ンバー※1 としてご登録いただいています (P.65) 。 また、 会計 事務所が最も利用している会計ソフトウェアとして、 『マネー フォワード クラウド会計』 のシェアがNo.1※2 になりました。 士業事務所の皆さまの専門性が最大限発揮される環境を 支援し、 『マネーフ ォワード クラウド』 をご活用いただくだけ ではなく、 士業事務所のさまざまな課題に向き合い、 解決す るビジネスパートナーであることを目指しています。 ※1 定義および算出方法についてはP.83参照 ※2 出典 : 船井総合研究所 『会計事務所向け経営研究会合同定例会』 資料 (2023年12月9日) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 37
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ました。 『マネーフォワード クラウド』 のデータを活用することで、 効率化以外の新たな付加 価値を創出し、 さらなるユーザー体験の最適化を目指しています。 今後 「SaaS×Fintech戦 略」 をさらに進め、 SaaSと金融の分断をなくし、 決済や資金調達など、 事業成長における多 様な選択肢を提供していきます。 ●マネーフォワード Pay
for Business 『マネーフォワード クラウド』 のデータを活用したFintechサービスとして、 『マネーフォ ワード Pay for Business』 を展開しています。 決済手段としては、 『マネーフォワード ビジ ネスカード』 を提供しています。 ●オンラインファクタリング 当社グループと三菱UFJフ ィナンシャル ・ グループが合弁で設立した株式会社Biz Forward では、 オンライン型ファクタリングサービス 『SHIKIN+』 を提供してきました (P.44) 。 これらの サービスと 『マネーフ ォワード クラウド』 を連携し、 SaaSにファクタリング機能を組み込むこと で、 よりスムーズな資金調達を実現します。 ●送金プラッ トフ ォーム 『マネーフ ォワード クラウド』 上に送金機能を組み込むことで、 システム上でシームレスに送金 まで実行できるプラッ トフ ォームの開発を進めています。 『マネーフ ォワード クラウド』 に送金機 能を内包することで、 バックオフ ィス業務と決済業務との分断を解消し、 支払いまで一気通貫し たサービスの提供を実現します。 バックオフ ィス SaaSの提供 紙データ 新たなFintech サービスの創出 会計 BtoB決済 サービスの展開 人事管理 請求発行 請求受取 ク ラ ウ ド 化 デ ー タ 蓄 積 ■成長戦略 Businessドメインは、 成長戦略において 「コンポーネント型ERP戦略」 と 「SaaS×Fintech 戦略」 の2つの柱を掲げています。 コンポーネント型ERP戦略 当社では、 成長企業・中堅企業向けクラウド型ERPとして 『マネーフォワード クラウド ERP』 を提供しています。 「まずは経費精算から」 「インボイス対応から」 など、 1サービスか ら開始できる 「コンポーネント型ERP」 の形態を採用しており、課題が大きい領域から順 次システムを導入しやすくすることで、 中堅企業、 エンタープライズ企業での導入事例も増 えています。 また、 事業成長やIPO準備などに伴って必要なサービスを追加導入いただいたり、 グ ループとしてDXを推進する中で、 法令対応 ・ コストなどの観点からグループ会社内の複数社 において当社クラウドサービスの利用を開始いただいたりと、 1サービスだけでなく複数 サービスを導入いただく事例も増えています。 SaaS×Fintech戦略 政府によるDX推進や法令対応などにより、 多くの企業でバックオフ ィス業務のデジタル 化・ クラウド化が進み、 ユーザーの債権・債務の情報をSaaS上に蓄積しやすい環境になり 導入前 既存の他社製品と 組み合わせて 段階的に導入可能 バックオフ ィス 全体をカバーし 業務フロー改善を実現 経費 給与 会計 請求書 経費 給与 会計 請求書 経費 給与 会計 請求書 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 38
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■TOPICS 成長戦略を踏まえ、 主に以下に取り組みました。 ①インボイス対応 インボイス制度の施行により、 これまでの請求業務が大き く変わりました。 そこで、 請求書や領 収書などの発行 ・ 受領に関わる複数のプロダクトで、 複雑な制度に対する業務負荷を軽減する機 能を追加しました。 また、 当社は請求書などの電子文書をオンラインネッ トワーク上でやりとりす るためのグローバルな標準規格である 「Peppol (ペポル) 」 を管理する団体 「OpenPeppol」 に所属し、 デジタルインボイスの送受信を行うPeppolサービスプロバイダーとしてデジタル庁 より認定を受けています。 送信側と受信側をつなぐアクセスポイントとして、 『マネーフ ォワード ク ラウドPeppolコネクト』 の稼働を開始し、 『マネーフ ォワード クラウド』 の複数サービスでデジタ ルインボイスに対応しました。 請求書をデータでやりとりすることで、 仕訳作成、 請求書保管など の経理担当者の作業の手間が省け、 将来的には支払処理や入金消込などの後続業務まで、 バックオフ ィス業務の効率化が期待できます。 ② 『マネーフ ォワード
クラウドERP』 の拡充 『マネーフ ォワード クラウドERP』 における業務領域の拡大を目指し、 3つのプロダクト提供を 開始しました。 2022年12月には連結会計システム 『マネーフ ォワード クラウド連結会計』 を提供 開始し、 グループ経営を行う成長企業に向けて連結決算業務の効率化を実現しました。 また、 2023年2月には個別原価管理システム 『マネーフ ォワード クラウド個別原価』 を提供開始する ことで、 プロジェクト工数管理から個別原価計算までシームレスな対応が可能になりました。 さ らに、 2023年10月には入金消込 ・ 債権管理システム 『マネーフ ォワード クラウド債権管理』 を提 供開始することで、 請求書領域における発行から債権管理や消込の領域までを一貫して対応可 能なERPとしてご利用いただけるようになりました。 また、 導入企業が増える一方で、 複数サービスを併用するユーザーに生じていた、 サービスご とのデータの分断やマスタデータの二重メンテナンスといった課題解決に向けて、 「マスタ ・ ワー クフローの共通化」 に注力しています。 マスタ共通化により、 一つのサービスからデータを更新 すれば全サービスのマスタに自動で反映されることで、 転記のミスやメンテナンスの手間 ・ コス トを大幅に削減することが可能です。 同時に、 ワークフローの共通化も進めており、 ワークフ ローの承認経路の作成や、 承認ステータス管理を一括で行うことが可能になります。 ③AIの活用 これまでもAIの活用により、 会計業務における自動入力や自動仕訳の効率化を行ってきまし た。 2023年には、 『マネーフ ォワード クラウド給与』 『マネーフ ォワード クラウド連結会計』 『マ ネーフ ォワード Admina』 において、 AIを活用した新機能をリリースしました。 今後も利便性に 寄与する生成AIなどの最新技術の活用を進めていきます。 ①情報の整理と収集 ・ 加工 ②現状の可視化 連結科目への変換を自動提案 グループ会社間での利用言語を問わず、 あらゆる勘定科目に対して連結科目の提案が可能に。 ユーザーが実現したい計算式案を文章で 入力することで、 給与計算式を自動生成。 カスタム給与計算式の自動生成が可能に 『マネーフ ォワード Admina』 のSaaSデータを活用し、 テキスト入力で特定データを取得したり操作を行うことで、 個別画面での手作業が不要に。 テキスト入力だけで操作が完結 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 39
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02 Our Business Homeドメイン Home Domain ■ミッションおよび事業機会 Homeドメインは祖業である 『マネーフ ォワード
ME』 を中心としたサービスを展開しており、 個人向けの 「お金」 に向き合う事業領域です。 「お金」 は、 人生においてツールでしかありません。 一方で 「お金」 とは、 自身と家族の身を守 るため、 夢を実現するために必要不可欠な存在でもあります。 また、 ツールに過ぎない 「お金」 に振り回されずに人生を歩みたい、 と考える方も多くいらっしゃると思います。 しかし、 日本社 会では長らく 「人様の前ではお金の話はしないほうがよい」 「お金の話をすることは品性に欠 ける」 などといわれ、 「お金」 に関する知 識を身につけ、 「お金」 と向き合う機会 を失ってきてしまったように感じます。 Homeドメインでは 「お金」 に対して一 人ひとりのユーザーが向き合う機会をつく り出し、 ユーザー自身が人生をもっと前へ と進めるためのガイドのような存在になり たいと考え、 この事業に取り組んでいま す。 また、 このような考えのもと、 Mission & Statementを新たにしました。 自分らし くお金と前向きに向き合える未来を創れ るよう進んでいきます。 一人ひとりのお金を前へ。 自分らしくをもっと前へ。 Mission Statement あらゆる人は誰しもお金というツールを使っています。 「一人ひとり」 に誠実に寄り添い 「お金」 と前向きに向き合い、 自分らし く より良い人生の選択をできるように、 本質的な課題や悩みの解決を目指します。 テク ノロジーやデザインの力を通じて、 互いに高めあい、 常に挑戦しながら 今より一歩、 それ以上を進められる価値を提供し続けることで ワクワクする未来を創ります。 株式会社サイバーエージェントを経て、 2015年に当社へ入社。 2022年12月にホームカンパニーCOOに就任。 カンパニー執行役員 マネーフォワードホームカンパニーCOO 木村 友彦 健康のためにも、 10年ぶりにサッカーを本格的 に再開しました ! Forward Voice 楽天グループ株式会社、 株式会社リクルートホールディングスなど を経て、 2022年に当社へ入社。2022年12月より現職。 マネーフォワードホームカンパニーCSO 竹内 淳 コロナ太り解消のため、 脂質Offして体脂肪率 が一桁になりました ! Forward Voice Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 40
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■競争優位性 お金に関する課題は誰にでもあるものですが、 その具体的な内容は世代や資産状況に よって異なり、 非常に多様です。 ただ、 どの世代の方にも共通するお金の悩みと し てあるのが、 家計 ・ 資産に関するデータが分散し ていることによる、 現状把握の難しさです。 この課題を解決するには、 分散する家計 ・ 資産 に関するデータを一元管理する必要がありま す。 これを実現したのが 『マネーフ ォワード ME』 というサービスです。 当社のコアテク ノロジーであ るアカウントアグリゲーション技術を活用するこ とで、 クレジッ ト カードや銀行口座、 ECサイトのア カウントまでPFM (Personal Financial
Management) サービスの中で最も多い2,531以上※1 の サービスと連携でき、 家計や資産の現状やお金の流れの見える化を実現し ています。 多くのユーザー にお使いいただき、 家計簿 ・ 資産管理アプリでは 利用者数および認知度No.1※2 、 利用者は1,530万人※3 を突破し、 プレミアム課金ユーザーも52万人を突破するなど、 ユーザー基盤も競争優位性の一つです。 さらに現在、 私たちHomeドメインでは、 『マネーフ ォワード ME』 のユーザーに向けて提供する、 お 金の課題解決につながるソリューションのラインア ップを増やすことに注力しており、 ファイナン シャルプランナーへのシームレスな相談が可能な 「お金の相談」 をはじめ、 ラインアップは5つま で増えました。 ※1 当社調べ ※2 調査概要 調査委託先 : 株式会社マクロミル、 調査対象および回答者数 : 家計簿アプリNo.1調査 20〜 60代の家計簿アプリ利用者1,034名/資産管理アプリNo.1調査 20〜60代の資産管理アプリ利用者1,035名、 調査期間 : 2023年9月11日〜2023年9月12日、 調査手法 : インターネッ トリサーチ ※3 利用者数は、 『マネーフ ォワード ME』 アプリのダ ウンロード数およびWEB登録者数の累計。 ■成長戦略 Homeドメインでは、 『マネーフ ォワード ME』 のユーザーを対象に、 お金の管理 ・ 見える化に とどまらず、 お金に関する課題や悩みを解決するためのメディア ・ 広告事業、 金融関連サービ ス事業を展開し、 事業構造を複層化させることでより力強く、 安定的なビジネス構造をつく る 世代別のお金の課題 •20代前半 : 60%以上が生活資金の悩みを抱える •20代後半〜30代前半 : 生活資金に加えて 教育資金や住宅の購入といった、 ライフイベントに関連するお金の悩みが増加 •30代後半 : 老後 ・ 年金への悩みが増加 •35〜65歳 : 70%以上が老後の資産形成に悩み を抱える ( 『マネーフ ォワード ME』 のユーザーを対象に実施 したアンケート結果より) Homeドメインの取り組み •プレミアムサービス 「資産形成アドバンスコース」 の提供開始 (2023年2月) • 『マネーフ ォワード でんき』 の新規募集の再開 (2023年6月) • 『マネーフ ォワード お金のバトン β』 の提供開始 (2023年9月) ことを目指しています。 特に注力しているのが、 お金に関する課題や悩みを解決するための事業の創出です。 老後の 資産形成に関する課題が提唱されてから久しいですが、 足元では物価が継続的に上昇するイン フレも始まっています。 このような環境下においてもユーザーはライフイベントに備えつつ、 自身 の老後資産の形成にも向き合う必要があります。 Homeドメインとしては、 これらのユーザーをサポートすべく、 生活にかかる固定費を中心と した家計改善の見直しに加えて、 資産形成の支援をまずは進めていく予定です。 2024年の NISA制度改正を背景に、 さらに投資に関する意識やニーズが高まると考えています。 まだ投資 を行ったことがないユーザーには投資の効果や意義を、 投資経験が豊富なユーザーにはより 広範な投資機会 ・ 情報のご提供や、 「資産形成アドバンスコース」 を通じてより高度な見える化を 行いたいと考えています。 当社が掲げるValuesの一つであるUser Focusの徹底を常日頃から意識し、 ユーザーの課 題解決に貢献していきます。 ■TOPICS Homeドメインでは、 成長戦略に基づき、 次のような取り組みを行いました。 その他、 2023年11月期は 『マネーフォワード ME』 の継続的なサービス改善や提供価値の 拡大を目指すために、 無料 版の金融関連サービスの連 携数の見直しを行わせてい ただきました。 結果として、 プレミアム課金ユーザーがこの1年でおよそ23%増となりました。 また、 新型コロナウイルスの拡大以降リアルでの開催を見送っていた 「お金のEXPO」 を、 4年 ぶりにグランドプリンスホテル新高輪にて実施しました。 当日は約1,900名のお客様にご来場 いただき、 『マネーフ ォワード ME』 に関わるメンバーも含めて、 ユーザーの皆さまの声を直接お 伺いするなど、 大変貴重な機会となりました。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 41
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02 Our Business Xドメイン X Domain ■ミッションおよび事業機会 Xドメインは、 金融機関をはじめとしたパートナーとの共創によって、 金融サービスを提供し ています。 当社から直接ユーザーに提供するのではなく、 パートナーを経由して、 パートナーの ユーザー向けにサービスを提供しています。 当社が培ってきたテク ノロジーやデザイン力に、 パートナーが有するブランド力や営業力を掛け合わせた新たな金融サービス、 次世代の金融 体験を創出することをMissionに掲げています。 テク ノロジーの進歩は、 私たちの日常を豊かにします。 一方で、 その便利さを十分に享受で きていない人たちもまだまだたくさんいます。 日本では、 都市部と地方、 年代 ・ 世代間などのあ らゆる格差が広がり続けており、 深刻な社会課題となっています。 そのためXドメインでは、 デ ジタル格差という社会課題に挑むべく、 パートナーと共にユーザーに向けてデジタル金融 サービスを展開することに注力しています。 地域金融機関がその地域にお住まいの方と築い てきた信頼関係のように、 パートナーが持つオフラインを中心とした関係性を軸に、 当社が強 みとするユーザー体験を追求した金融サービスをユーザーに届けることで、 誰一人取り残さ ない金融のデジタル化を目指しています。 ■競争優位性 当社は、 『マネーフ ォワード
ME』 や 『マネーフ ォワード クラウド』 上での銀行口座連携などを きっかけに、 金融機関をはじめとするパートナーとの信頼関係を培ってきました。 Xドメイン では、 この信頼関係をベースに両者の強みを活かし、 金融サービスを共創しています。 このよ うなビジネスモデルは他に類を見ないものであり、 強固な競争優位性があると考えています。 現在ではパートナーとのサービス提供数は180件に上ります。 金融機関などのパートナー ・ ユーザーからの厚い信頼とブランド力 ・ 強固な金融インフラ ・ 店舗や営業担当による対面営業力 ・ アカウント アグリゲーション基盤を 活用したデータ収集力、 分析力 ・ クラウドサービスやSaaSの開発力 ・ User Focusを重視したデザイン力 久しぶりにハーフマラソン2時間以内で走れ ました ! Forward Voice アクセンチュア株式会社を経て、 2018年に当社へ入社。 2022年 12月にマネーフ ォワードエックスカンパニーCOOに就任。 カンパニー執行役員 マネーフォワードエックスカンパニーCOO 亥子 友基 グループ執行役員 提携戦略担当 マネーフォワードエックスカンパニーCSO 本川 大輔 役員紹介 (P.77) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 22 22 22 42
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■成長戦略 前述のとおり、 Xドメインでは競争優位性を活かしながら地域の情報格差解消のため地域 金融機関との共創に注力しています。 昨年、 新たに地域金融機関向けに提供を始めた個人向けバンキングアプリ 『BANK APP』 と業務支援ツール 『BANK顧客サポート』 は、 地域金融機関5行庫で採用いただいてお り、 今後も多くの地域金融機関での導入を見込んでおります。 地方金融機関の金融サービス のデジタル化を推し進めるとともに、 金融機関内部の業務効率化を進めるための機能拡張も 計画しております。 地域の中小企業向けデジタルサービス 『Mikatano』 シリーズは、 全国の地域金融機関36 行庫に採用いただいております。 デジタル初心者でも簡単に始められるツールとして、 資金繰 りの管理、 請求書管理、 証憑書類の保存やコミュニケーションに使えるサービスを提供し、 地 域中小企業の“デジタル化の一歩目”を、 地域金融機関とともにサポートしていきたいと考え ています。 また、 大手金融機関とはあらゆる社会課題解決に向けたサービスを共創しており、 今後も新しいデジタルサービスを展開してまいります。 Xドメインの継続的な高成長の実現に向けては、 『Mikatano』 シリーズのような法人向けス ト ックサービス売上比率を高めていきたいと考えています。 ■TOPICS 成長戦略に基づき 『BANK APP』 と 『Mikatano』 シリーズの推進に注力しており、 『BANK APP』 は2行庫で、 『Mikatano』 シリーズは22行庫でサービスリリースいたしました。 また、 地域のデジタル化推進のためには地域金融機関のデジタル化も重要です。 当社では 2023年6月より、 地域金融機関の営業店に所属する行職員を対象に、 中小企業のデジタル 化支援に関する基礎知識を学ぶことができる動画コンテンツと人材育成研修プログラムの提 供を開始し、 金融機関の組織づくりを支援しています。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 23 23 23 43
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■ミッションおよび事業機会 企業間取引を安心で、 なめらかに 経済情勢の変化に伴い、 中小企業同士のBtoB取引では、 与信や請求、 回収、 資金管理な どのバックオフ ィス業務の効率化がますます重要になってきています。 私たちは請求代行とオ ンラインファクタリングを主軸としたファイナンス事業を展開しています。 「企業間取引の決済 インフラになる。 」 をVisionに掲げるマネーフ ォワードケッサイ株式会社、 当社グループと三菱 UFJフ ィナンシャル・ グループとの合弁会社である強みを最大限に活かした株式会社Biz Forward、 両社で手を携え、 中小企業が安心して事業を展開できる世界を築けるように、 飽く なき追求をしていきます。 ■競争優位性 請求代行事業 請求代行事業では、 国内におけるBtoB ECの市場をターゲッ トにサービスを提供し、 市場規 模は2021年に372兆円を超え、 コロナ禍を経て年々拡大しています。 受発注業務を電子化する ことでより多くの企業との取引が可能になる一方、 請求業務の増加や掛売の際の与信審査の負 荷が課題となっています。 『マネーフ ォワード ケッサイ』 『SEIKYU+』 は特にBtoB
ECでニーズ の高いスピーディーな与信審査を強みとし、 これまでの事業運営で得たデータ資産や外部から 収集したデータをもとに、 機械学習を用いた独自の審査モデルを開発して高精度な自動審査を 実現しています。 これに加え、 社内の専門人材による審査を組み合わせ、 最短数秒、 最長2営業 日で与信結果をお知らせできる体制を構築しています。 オンラインファクタリング事業 株式会社Biz Forwardで提供している 『SHIKIN+』 では、 オンラインならではの強みと合弁 会社である強みを最大限に活かして顧客メリッ トを追求しています。 具体的には、 インターネッ トバンキングの口座データと 『マネーフ ォワード クラウド会計』 データの連携により、 ユーザーは 最小限の提出資料をもとに審査申し込みから資金調達まで完了でき、 株式会社Biz Forward は 『マネーフ ォワード クラウド』 で蓄積された会計情報を活用した審査モデルを通してより精度 02 Our Business Financeドメイン Finance Domain GMOペイメントゲートウェイ株式会社を経て、 MF KESSAI株 式会社 (現マネーフ ォワードケッサイ株式会社) 入社。 2022年2月 に取締役就任。 マネーフォワードケッサイ株式会社 取締役 ケッサイカンパニー CRO 株式会社Biz Forward 取締役 田中 謙太朗 ポケモンカードの大会で優勝しました。 Forward Voice ソニー株式会社、 アマゾンジャパンを経て、 2021年に当社入社、 2022年3月から現職。 株式会社Biz Forward ファイナンス事業本部本部長 木下 知之 早朝ジョギングをしながら夜明けを迎える瞬間 が最高に気持ち良くて大好きです ! Forward Voice 冨山 直道 役員紹介 (P.77) グループ執行役員 マネーフォワードケッサイ株式会社 代表取締役社長 株式会社Biz Forward 代表取締役社長 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 44
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加え、 『マネーフ ォワード 請求書カード払い for
Startups』 の提供を開始しました。 いずれも スタートアップに焦点を当てた新たな資金調達手段です。 前者は入金を早める、 後者は支払を 遅らせることで、 いずれもスタートアップの資金繰りを改善させることを狙っています。 ■HIRAC FUND 起業家と共に、 新たな可能性の扉をひら く 「HIRAC FUND」 は、 テク ノロジーによる社会課題解決を目指すシード ・ アーリーステージの スタート ア ップを中心に投資するベンチャーキャピタル (VC) ファンドです。 投資先スタート ア ップ に対して、 「起業や経営のノウハウ、 ネ ッ トワークを共有することで、 起業家が直面するさまざまな 課題を共に解決していきたい」 という私たちの想いから、 2020年に立ち上げました。 1号ファン ドは30.4億円の規模で国内25社へ出資を行い、 そのうちすでに2社が東証グロース市場に上 場を果たしています。 また、 2号ファンドは10以上の地域金融機関に参画いただき、 2023年11月 末に1号ファンドの約3倍の規模となる90.8億円で募集を完了、 海外を含む10社以上へ投資を 行いました。 今後は、 以下の 3 つの取り組みを推進してまいります。 ①投資先と出資者の協業による地域の社会課題を解決 : 投資先スタート ア ップと出資者である 地域金融機関 ・ 事業会社との協業による地域展開を支援し、 地域の課題をスタート ア ッ プが持つ テク ノロジーの力によって解決していく ことを目指します。 ②スタートアップ業界の人材育成 : ファンド出資者から出向者を受け入れ、 スタート ア ップやVC 業務のナレッジを共有し、 日本のスタート ア ッ プ業界全体の人材育成に貢献します。 ③投資先の成長支援 : 起業家が仲間や先輩起業家と出会い、 学び、 共に成長できるようなコ ミュニテ ィイベントの開催や、 マネーフ ォワードグループの持つネ ッ トワーク ・ リソースを最大限活 用して、 成長機会を提供します。 「HIRAC FUND」 は起業家に寄り添うVCとして、 共に悩み汗をかき、 未来を切り拓いていき たいと考えています。 の高い審査を実現しています。 また三菱UFJフ ィナンシャル ・ グループの金融ノウハウや必要資 金の提供により、 数億円単位の大型債権までお引き受けできます。 ■成長戦略 請求代行事業では、 当社グループ独力ではアプローチし難い顧客層 (地方企業や大手企業 など) にコネクションを持つプラッ ト フ ォーマーとの協業を加速します。 取次契約やビジネスマッ チング契約にとどまらず 『マネーフ ォワード ケッサイ』 『SEIKYU+』 のOEMを行い、 協業パート ナーのブランドを活かした決済サービスやシステム連携を実現します。 オンラインファ クタリング事業である 『SHIKIN+』 では、 『マネーフ ォワード クラウド』 との連携 をさらに強化し、 資金需要の発生したタイミングに最小限の労力で、 「え、 こんなに簡単に資金 調達できてしまうの ! 」 といった驚きの体験をユーザーに提供していきたいと考えています。 ■TOPICS 成長戦略を踏まえ、 以下のような取り組みを行いました。 ①インフ ォマート社 『BtoBプラッ トフ ォーム 請求書』 の新オプションサービスに機能を提供 株式会社インフ ォマートが開始した 『BtoBプラッ ト フ ォーム 請求書』 の新オプションサービス 『掛売 決済』 に、 請求業務における与信 ・ 保証 ・ 督促機能の提供を行いました。 『BtoBプラッ ト フ ォーム 請求 書』 は2022年の電子請求書流通金額が28兆円を超え、 請求書クラウドサービスの中で国内シェア No.1、 利用企業数は88万社を超え、 大きな顧客基盤を有し ています。 両社の強みである、 与信 ・ 保証 と顧客基盤を組み合わせることで、 より多く の企業間取引における悩みを解決できると考えています。 ② 『Bカート掛け払い powered by Money Forward Kessai』 の提供開始 BtoB EC・ Web受発注システム 『Bカート』 を提供する株式会社Daiとの協業により、 『B カート』 ユーザーへ 『Bカート掛け払い powered by Money Forward Kessai』 の提供を開 始しました。 この提供により、 利用企業が運営するECサイト上で発生するインボイス制度に対 応した請求業務や掛売決済の効率化、 DXを実現します。 ③スタートアップ向け事業を強化 2022年に開始した 『マネーフォワード トランザクションファイナンス for Startups』 に Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 45
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02 Our Business SaaS
Marketingドメイン SaaS Marketing Domain ■ミッションおよび事業機会 私たちは 「テク ノロジーで社会の非効率を無くす」 をMissionに掲げています。 人口減少に 伴う労働力の低下や経済成長の鈍化が進むであろうこれからにおいて、 私たちがより豊かな 生活を送るためには、 テク ノロジー (SaaS) の活用が重要です。 SaaSを利用している企業は 利用していない企業に比べて労働生産性が 1.5倍近く高いとの調査結果※ もあります。 SaaS活用の推進を通じて、 一人ひとりの生 産性を飛躍的に高め、 非効率を無くしたいと いう想いのもと、 右記のようなSaaSの導入 ・ 活用を推進するサービスを展開しています。 ※スマートキャンプ株式会社 『SaaS業界レポート2023』 (同社が 「令和4年通信利用動向調査」 (総務省) を もとに独自に算出) ■競争優位性 2023年の世界のSaaS市場規模は約1,973億ドル、 2024年には約2,323億ドルまで拡大す る見通しです※1 。 米国の企業が発表した集計では※2 、 2022年における1企業顧客当たりの平均 利用SaaS数は89種で、 ここ数年横ばいですが、 大企業 (従業員数2,000人以上) では平均211 種使用しており、 前年比8%増とのことです。 国内SaaS市場は、 年平均成長率11.7%で拡大し、2027年11月期には2兆円規模を超え る見通しです※3 。 私たちの調査によると※4 、 自身の勤め先にSaaSが導入されているとした人の 割合は、 全国平均が34%、 最も高かったのは東京の45%でした。 働き方改革 ・ 労働生産性の向 上が重視される中で、 今後もさらにSaaSの導入のニーズは高まっていく と考えています。 このような成長市場で、 黎明期に提供を開始した 『BOXIL SaaS』 は、 SaaS導入推進者 (ユーザー) が選ぶサイト第1位※5 のSaaS比較サイトとして支持され、 SaaSの導入を検討する企 業とSaaSを提供する企業をマッチングしています。 また、 スマートキャンプ株式会社は、 マーケ テ ィング戦略の立案からリード獲得、 さらにはインサイドセールスを中心とする営業支援までを 一気通貫でサポートする稀有な存在として、 特にSaaSの提供企業から認知されています。 ※1 Gartner®, Press Release, April 19, 2023 “Gartner Forecasts Worldwide Public Cloud End-User Spending to Reach Nearly $600 Billion in 2023” ※2 Okta“Businesses-at-Work”2023, 2022, 2021, 2020, https:/ /www.okta.com/businesses-at-work/ ※3 富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2023年版」 * 2022年度実績、 2023年度見込、 以降予測 ※4 スマートキャンプ株式会社 「SaaSに関する調査」2023年10月3日、 https://boxil.jp/mag/a8070/ ※5 2020年9月実施 株式会社クロス ・ マーケティング 「SaaS比較メディアに関するイメージ調査」 より。 提供サービス SaaS比較サイト 『BOXIL SaaS』 インサイドセールスアウトソーシング『BALES』 オンライン展示会 『BOXIL EXPO』 SaaSに特化したデジタルエージェンシー 『ADXL』 SaaS活用と生産性向上の専門サイト 『BizHint』 デロイトトーマツコンサルティング合同会社を経て、 2017年にス マートキャンプ株式会社に入社し、 取締役執行役員COO就任。 スマートキャンプ株式会社 取締役執行役員COO 阿部 慎平 初めての著書 『最高の成果を出し続けるインサ イドセールス組織の作り方』 を出版しました ! Forward Voice 株式会社ワークスアプリケーションズを経て、 2015年にスマート キャンプ株式会社に入社。 2021年2月にスマートキャンプ代表取 締役社長就任。 スマートキャンプ株式会社 代表取締役社長 林 詩音 社長になって話す機会が増え、 人前で話すこと にだいぶ慣れました。 Forward Voice Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 46
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■成長戦略 スマートキャンプ株式会社は自らを 「SaaS Enabler (サース イネーブラー) 」 、 SaaS企業を 支援しSaaSを普及する存在と位置付け、 今後もSaaS企業の成長をマーケテ ィング、 セールス 面から支援していきます。 特に、 根幹であるSaaS比較サイト 『BOXIL
SaaS』 を中心とするメ ディア事業では、 競争優位性をさらに強固なものとしていくべくテク ノロジーを活用した精度の 高いマッチングを実現するとともに、 情報提供の幅を拡大します。 現在展開している事業の連携 を深めることで、 SaaS提供企業がプロダクトづくりに集中し、 マーケテ ィング、 セールスに関する ことは私たちに任せておけば大丈夫という世界観をつくりたいと考えています。 具体的には、 SaaSの提供企業に対して、 事業企画からマーケテ ィング、 インサイドセールス、 セールスに関す る総合的なコンサルテ ィングまで、 一気通貫して行えるようにしていきます。 また、 成長を加速す るための資本政策の一つとして、 上場も目指しています。 これらを通じて、 SaaSマーケテ ィング業界におけるNo.1を目指し、 ひいてはSaaS活用が進 むことで社会の非効率を無く していきます。 ■TOPICS 成長戦略に基づき、 マーケテ ィング ・ セールスの両面において、 支援領域を拡大しています。 ま た子会社で展開されていたデジタルエージェンシー事業を吸収合併することにより、 一気通貫 でSaaS企業のマーケテ ィング、 セールス支援を提供できる体制変更を行いました。 マーケティング 2023年4月に経営者向けのイベント 『JAPAN LEADERS SUMMIT』 を初開催し、 同年9月にはデジタルスキルが身につく動画学習サービス 『BOXIL DX Learning β 版』 の提供を開始しました。 また12月には経営者、 決裁者が抱える事業課題を解決する SaaS活用と生産性向上の専門サイト 『BizHint』 を提供する株式会社ビズヒントがグ ループ会社に加わったことによって、 情報提供のチャネルがさらに広がり、 マーケティング 支援領域を拡大しています。 セールス 堅調に支援先企業を増やし、 培った知見やノウハウ共有の場としてオンラインイベント 『BALES INSIDE SALES DAY』 を開催、 『最高の成果を出し続けるインサイドセールス組織 の作り方』 (出版社 : クロスメディア ・ パブリッシング) を刊行するなどして業界に貢献しました。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 47
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が海外機関投資家 (P.89) であり、 また人材という観点では、 すでにエンジニアの41.2%が Non-Japaneseメンバー (P.88) です。 2024年11月末までにエンジニア組織は英語を公用語と する予定のため、 「資本のグローバル化」 と 「人材のグローバル化」 については、 大き く前進している と考えています。 そのため、 さらなるステッ プとして考えているのが 「事業のグローバル化」 です。 私たちが現在提供しているサービスは日本の法規制 ・ 慣習をもとにしているため、 当社グループ のサービスをそのままグローバルに展開していく というアプローチは適切ではありません。 その ため、 事業のグローバル化においては、 現地の有望なスタートアップに対する出資から始め、 そ の後のM&A (グループジョイン) につなげることを戦略の中心に置いています。 分野としては、 プロダクトマーケッ ト フ ィ ッ トを見極めやす く、 スト ック型の継続的な収益が見込める法人向けの SaaS事業を考えていますが、 成長ポテンシャルや事業内容だけでなく、 創業者のMission実現 に向けた情熱や当社の掲げるMission Vision Values
Culture (MVVC) とフ ィ ッ トするかと いった定性的な面も重視しています。 すでにアメリカ、 アジア、 インドといった大きなマーケッ トを 中心に、 有望なスタート ア ッ プへの出資を行い、 事業開発の機会を模索しています。 TOPICS 2023年9月には、 API連携に強みを持つ組み込み型金融スタートアップMesh社に 対して、 リード投資家としてPayPal、 Samsung Next、 Galaxyとともに出資いたし ました。 2020年に米国シリコンバレーで創業したMesh社のAPI連携は、 暗号資産 や証券会社を中心に300以上に上り、 口座情報などを参照できるだけでなく資金 移動にも対応しているのが大きな特徴です。 API連携は言語に依存しないため、 2022 年末にサービスを提供開始後、 米国以外も含めて、 すでに70社が顧客となっています。 このような世界中の有望なスタートアップからはたくさんの学びがあります。 同時に、 当社 グループのノウハウや成長過程もスタートアップにとって学びとなりえます。 そのような双方の 学びを通じて互いに成長し、 信頼関係を構築していく ことが戦略の実行においては重要です。 「事業のグローバル化」 は非常にチャレンジングなテーマだと思いますが、 より多くのユーザー の 「お金を前へ。 人生をもっと前へ。 」 を実現すべく、 胆力を持って推進していきます。 グローバル化で、 より多くのユーザーのお金を前へ 2023年7月より、 当社のグループ執行役員 海外戦略担当に就任した木村慎治です。 私はシ リコンバレーとして知られる米国のベイエリアを拠点としながら、 当社グループのグローバル化 というチャレンジングなテーマに挑んでいます。 私たちがなぜグローバル展開を志向するのか。 その理由は大きく2つあると考えています。 一つは 「Talent Forward戦略」 (P.24) にも掲げられているとおり、 MissionやVisionを実現 するためには優秀で多様な人材を世界中から採用する必要があるためです。 もう一つの理由は、 市場規模、 すなわちTAM (Total Addressable Market) を拡大するためです。 日本国内だけ での事業展開では、 TAMはどうしても限定的になってしまいます。 当社グループが高い成長率 を維持するためには、 事業を複数の国・地域に展開することが必要だと考えており、 当社 のM&A戦略 (P.31) においても地理的なTAMの拡大を重点領域にしています。 グローバル化の次のステップへ 当社グループが考えるグローバル化には、 「資本のグローバル化」 「人材のグローバル化」 「事 業のグローバル化」 の3つのステッ プがあります。 資本という観点では、 当社の株主の40%以上 海外戦略 Global Strategy グループ執行役員 海外戦略担当 Money Forward America CEO 木村 慎治 役員紹介 (P.77) 02 Our Business Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 48
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連携サービス数 国内No.1※ マネフォのすごい技術、 アカウント アグリゲーションって何? 当社の提供する 『マネーフ ォワード ME』 や 『マネーフ ォワード
クラウド』 などのサービスでは、 銀行口座や クレジットカードをはじめとするさまざまな金融関連サービスとの連携が可能です。 実にその数、 国内 No.1※ 。 『マネーフォワード ME』 では2,531、 『マネーフォワード クラウド』 では2,382に上ります。 複数の 銀行口座などをサービス上で連携すると、 それぞれにアクセスすることなく口座残高やお金の出入りを簡 単にチェックすることができるようになりますが、 ユーザーのさまざまなニーズに応えるためには、 多様な 金融関連サービスと連携し続ける必要があります。 それを実現しているのが、 金融機関などから入出金 情報などのデータを取得するアカウントアグリゲーション (通称 : アグリ) という技術を担うチームです。 平和を守るために ! ! (サービスを連携し続ける) ※当社調べ、 2023年11月30日現在。 なお、 『マネーフ ォワードクラウド』 における対応金融関連サービス数は、 接続方法を問わず、 接続先サービス 毎に集計した合計数となります。 「連携サービス数 国内No.1」 で あり続ける秘訣は? 我々のチームでは特に連携数を目標にしてはいません。 より多 くのユーザーからのご期待に応えられるよう、 地道な取り組み を積み重ねてきたことが、 結果につながったのだと思います。 ま た、 連携開始後も、 毎日のように発生する連携先の仕様変更に スピーディに対応し続けていく必要があります。 限られたリ ソースで対応するにはなかなか厳しい時もありますが、 メン バーの 「ユーザーへの価値提供」 へのこだわりが強いので、 しっ かりと戦えているという実感があります ! これから実現していきたいことは? お金の使い方やユーザーの価値観は日々変化していき、 私たち はその変化にあわせて必要な情報を集め続けています。 そう いった複数の情報をあわせ持ったサービスを提供していくこと で、 ユーザー自身もまだ気づいていない人生の可能性を見出 すお手伝いをしていきたいです。 また、 連携先にとっても価値 のある取り組みを増やし、 ユーザー ・連携先・ 当社にとって 「三 方よし」 の世界をつくり出すことが我々の使命だと思っていま す。 もちろんこの想いは日本国内にとどまらず、 海外でのアカウ ントアグリゲーション基盤構築も目指していきたいです。 アカウントアグリゲーション本部 本部長 西方 夏子 アカウントアグリゲーション本部 副本部長 宋 美沙 LIGHT SPOT Vol. 1 今日もアグリは 戦っている おかげで今日も 平和は守られている (サービス連携) LIGHT SONG MISA N I S H IK A T A N A T S U K O スポッ ト ライ ト Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 49
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Values & Culture 03 User
Focus ーCPO・PdM対談 Tech & Design ーCTO・CDO対談 ーベトナム開発拠点 ー研究開発 Fairness Culture SPOTLIGHT 士業パートナー 51 56 59 60 61 62 65
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カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー CPO(Chief Product Officer) 廣原
亜樹 株式会社ワークスアプリケーションズを経て、 2020 年に当社に入社し 『マネーフォワード クラウドERP』 の 立ち上げに関わり、 2021年より現職。 50歳にして身長がついに180cm を超えました! Forward Voice :右 マネーフォワードビジネスカンパニー デジタルインボイス本部 プロダクト戦略部 部長 『マネーフォワード クラウド債務支払』 PdM 石塚 阿左子 会計コンサルティング企業を経て、 2018年に当社に 入社し、 カスタマーサクセス部門で顧客への導入支援 やプリセールスに携わり、 2021年より現職。 食事の際に、 腹八分目で終えられるよ うになってきました! Forward Voice :左 User Focus Values CROSS TALK Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 51
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徹底的にユーザー起点で考え、 つくる それが感動的なユーザー体験を生む Businessドメイン (P.36) では、 経理財務、 人事労務、 法務、 情報システム部門などのさまざまな領域 でバックオフ ィス業務をサポートできるようプロダクトラインナップを拡充し、 現在では約30のプロダクト を展開しています。 各プロダクトごとにPdM (プロダクトマネージャー) が1〜2名配置され、 企画・開発 をリードしています。 廣原亜樹は、 そのPdMをリードするCPO (Chief Product Officer) を 務め、 石塚阿左子は、 『マネーフォワード
クラウド債務支払』 のPdMを 務めています。 対談では、 当社が最も大事にするValuesであるUser Focusに2人がどう向き合い、 どのように取り組んできたのか、 今後の意気 込みも含めて語り合いました。 Fairness Tech & Design User Focus Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 52
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User Focusを実現するための独自の開発プロセス ユーザーフォーカス・スクラム 徹底的にリサーチする 解像度の高い完成形を描き、 プロトタイプをつくる ユーザーに利用いただき 広く深く検証 プロトタイプ/プロダクトを ブラッシュアップ ユーザーの声をヒントに 本質を理解 User アジャイル開発手法の一つであるスクラム (開発工程をSprintと呼ばれる小単位に区切り、 短期間で企画・開発・検証を 繰り返す開発手法) の工程の中に、 PdMなどの関係者がUser
Focusを意識、 体現できる仕組みを組み込みました。 Sprint を1〜2週間サイクルで回し続けることにより、 User Focusなプロダクトを永続的にブラッシュアップし続けます。 徹底的なリサーチによる広く深いユーザー理解をもとに、 プロダクトの最終完成形をできる限り詳細に描きます。 そして、 ユーザーが実際にプロダクトの最終形をイメージ できるようなプロトタイプをつくることで、 次のステップ となる検証からブラッシュアップへのサイクルへとつな げていきます。 単なるユーザーヒアリングを行うのではなく、 プロダクト を通して解決したい課題と実現したいビジョンを描き、 潜在 ユーザー層との対話を繰り返します。 数々のリアクション、 その一つひとつをヒントに探求し続けることで、 ユーザー の本質的な欲求に対する理解を深め、 ユーザーが本当に 求めているプロダクトを見つけ出します。 Sprint 企画 ・ 開発 ・ 検証の一連の流れ ザー体験から考える場合には、 「経理部門 がどのように決算業務を行っていくのか」 という体験を可視化して、 その体験の中に 私たちのプロダクトがどう貢献するかを 考えます。 ユーザーの体験に機能をはめ込 んでいくというイメージに近いです。 石塚:私も、 入社以前から経理部門の業務 負荷をシステムによって少しでも楽にした 廣原:当社には 「ユーザーフォーカス ・ スク ラム」 という独自の開発プロセスが定着し ていますが、 このプロセスの最初にPdM とデザイナーが取り組むのが、 ユーザー 体験の可視化です。 私は20年以上バック オフ ィス向けのソフトウェア開発に携わっ てきましたが、 当社への入社前は、 プロダ クト開発を機能から考えていました。 例え ば、 会計システムの総勘定元帳という機能 を開発する時、 これまでは法令に照らして 必要な要件を洗い出し、 画面 ・ データ構造 ・ データ表示のアルゴリズム……と機能を 起点に設計をしていました。 一方で、 ユー いという思いで取り組んでいましたが、 一 方で、 劇的に体験が変わるような領域でも ないと思い込んでいる節があったと思い ます。 マネーフォワードに入社して、 そうで はなかったという気づきがありました。 良いユーザー体験は、 ユーザーから始まる Fairness Tech & Design User Focus Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 53
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廣原:入社した当時は、 今までどおり機能 から考えていました。 最初に担当したのは、 広い意 味では開 発
経 験のあるシステム だったので、 必要な機能もわかっていました し、 設計も実装も全部自分でイメージでき たので、 画面のデザインだけを社内のデザ イナーに依頼しました。 その時に 「廣原さん のやりたいことはわかりました。 でも、 ユーザーがどういう人で、 ユーザーの体験 をどう変えていきたいのかをイメージした いので、 インセプションデッキ※1 とユーザー ・ ストーリーマッピング※2 を一緒につくらせて ください」 と言われて、 そこで初めて、 これ までとのプロセスの違いに気づきました。 今までも 「ユーザー体験が悪いもの」 をつく りたいなどとは思っていません。 でも、 「ユー ザー体験が良いもの」 のつくり方を知らな かったのです。 「まずユーザー体験を深く考 えるから、 ユーザー体験が良いものができ る」 という、 当たり前のことに当時気づけた のは、 とても大きなことだったと感じてい ます。 石塚 : ユーザー体験を考える際に、 セールス マーケ部門やカスタマーサクセス部門、 多くの部門が関わる体制になっている点 も、 マネーフォワードらしさの一つだと思い ます。 私は元々カスタマーサクセス出身で、 その当時、 カスタマーサクセスとして新しい 機能開発の議論に参加していました。 おこ がましいですが 「自分が一番、 ユーザーの ことを理解している」 と自負していたので、 ユーザーを中心とした設計ができること にとても喜びを感じていました。 また、 当社は経理部門が率先してプロダ クトを使用しており、 私の担当する 『マネー フォワード クラウド債務支払』 では、 毎週 の定例で経理からフ ィードバックをもらい、 サービス改善に活かしています。 ※1 プロジェクトの目的や価値・問題点といった全体像 を記載し、 プロジェクトの進むべき方向性を示し、 チームで共有するドキュメント ※2 ユーザーの具体的な想定とどのような体験にしたい かを記載したドキュメント 松岡のモッ トーは 「ドッグフーディング (Eat your own dog food : 自社で開発したプロダクトを自社内で 日常的に使用すること) 」 。 当社の経理部門は、 自社プロダクトを積極的に早期導入し、 まずは自社で使い込み、 開発部署に改善のためのフ ィードバックをすることで、 User Focusの実現に向けた一役を買っています。 (左から) 廣原、 石塚、 2人と打ち合わせをするのはグループ執行役員 経理本部 本部長 松岡 俊 (上) 『マネーフ ォワードクラウド債務支払』 のカスタマージャーニーマッ プ。 ユーザー体験をこのように細かく分析し ています。 Fairness Tech & Design User Focus Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 54
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廣原:私たちはバックオフ ィスという専門 領域で働く方向けにプロダクトを提供して いるので、 実は、 石塚さんのようにユーザー のこと (バックオフィスで働く方がどんな 業務をしているかということ) を当初から 理解しているPdMというのは多くはない です。 経理業務をやったことがある人とな ると、 ほとんどいない。 そうすると、 ユーザー 体験を可視化するにも慣れるまではどうし たらよいかわかりません。 自分として経験 がない領域でも、 ユーザー体験を描けるよ うになるためには、 PdMが成長しなけれ ばならなくて、 そのために何か支援できな いだろうかと考えて企画したのが 「PdM Forward Program」 です。 石塚さんには 一期生として参加していただきました。 石塚:私が受講した時に、 自分の担当プロ ダクトの3年後の提案書をつく るという課題 がありました。 3年後にプロダクトが進化 した状態でユーザーにその魅力をどう伝え るか、 実際にそのプロダクトに興味があり そうなユーザーにプレゼンをしてくると いうものです。 実際に提案書を書き始め てみると、 ユーザーの本当の課題や期待に ついて、 自分ではわかっていたつもりが、 実は曖昧な理解しかなかったという気づ きも多々あり、 このプロセスを通じて、 深く 思考する癖がつきました。 この課題では、 プレゼン先も自分で探してくるのですが、 廣原さんから 「プレゼン相手が同じような 人たちですね」 と当時突っ込みを受けまし た (笑) 。 本当にユーザーのために良いプロ ダクトをつくろうと思ったら多くの立場の 方に意見を聞くべきであって、 そういった自 分の弱さにも気づき、 自分の姿勢を謙虚に 見つめ直すきっかけにもなりました。 また、 提案書を最終的に発表する場では、 日々 のコミュニケーションを通じて共有できて いると思っていたメンバーからも新鮮な 反応とフ ィードバックがあり、 いかにこれ まで言語化ができていなかったのかを痛感 し、 反省しました。 廣原 : 「PdM Forward
Program」 は1回 2時間で全7回、 それを年間で4セットほど 行っているので結構大変で (笑) 。 準備時間 も含めて私の時間の多くを使っています。 当社にいるPdMはUser Focusの考えに 共感して入社しているメンバーなので、 ユーザーの役に立ちたいという気持ちは 土台としてあります。 あとは、 それを実現 するスキルです。 PdM全員が、 ユーザー のためにユーザー体験が良いプロダクト を完璧につくれるという状態を目指したい です。 ユーザーからすると、 いつ使っても気 持ちがいい、 ストレスがまったくない、 と いう状態が理想です。 これが実現できれ ば、 会社としての一番の強みになると思い ますし、 CPOとしての私の役割はこの状態 に最速で持っていくことだと考えています。 石塚: そうですね。 私自身も成長していき たいですし、 担当する 『マネーフ ォワード クラ ウド債務支払』 を早くその状態に持って いきたいというのもあります。 「ユーザー 体験が良いプロダクト」 は、 機能のライン アップだけでなく、 各機能において、 ユー ザーの細かい操作の一つひとつを丁寧に 考え抜かれていることがとても大事なの で、 「神は細部に宿る」 ということを常に 意識していきたいです。 加えて、 『マネー フォワード クラウド債務支払』 に限らず 経理財務領域のプロダクトについても同じ ように当事者意識を持って、 PdM同士アド バイスをし合えるようなところまで、 みんな でレベルアップしていきたいです。 そして、 ユーザーにより早く、 より多くの感動的な 体験を届けたいと考えています。 全員がUser Focusを 完璧に実現できる状態へ、 最速で向かっていく Fairness Tech & Design User Focus Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 55
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取締役グループ執行役員 CTO 中出 匠哉:左 グループ執行役員 CDO(Chief
Design Officer) 伊藤 セルジオ 大輔:右 Tech & Design Values CROSS TALK 役員紹介 (P.74) 役員紹介 (P.76) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 56
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感動を実現し届ける力を持った会社へ 2023年7月、 2016年の策定から実に7年ぶりにValuesのアップデートを行い、 「Technology Driven」 から 「Tech &
Design」 へ変更。 第1回目の統合報告書から毎年対談をしている、 取締役グループ執行役員CTO 中出匠哉とグループ執行役員CDO(Chief Design Officer) 伊藤セルジオ大輔が語り合いました。 テクノロジーとデザインの力を最大限に活かし、 ユーザーに新しい価値を届けるためにはー ー。 サービスで締結した契約データを、 当社 の 『マネーフォワード クラウド契 約 』 に メールから自動的に取り込むという実装 済みの特許です。 電子契約サービスが乱立 する中、 ユーザーは締結完了メールを探し 出したり、 契約書データを手動でアップ ロードしたりする手間なく、 契約書の一元 管理を行うことができます。 プロダクトを 伊藤:Valuesに 「Design」 が加わりま したが、 これはデザインを管掌する私から 追加を提案したわけではありません。 当社 では従前より、 プロダクトづくりにおける ユーザーフォーカス ・ スクラム (P.53) の仕 組みやCultureの浸透 (P.64) などさま ざまな場面においてデザイン活用を進め てきました。 それが全社的に定着してきた ことの表れと捉えています。 2023年4月 には 「特許庁長官表彰」 を受賞し、 社外から も 「デザイン経営企業」 として評価をいただ けるレベルになってきました。 大変うれし いことです。 中出: テクノロジーそのものだけではユー ザーの課題は解決できません。 テクノロ ジーをどう活かすのか、 プロダクトのどこ にテクノロジーを組み込むのか。 私たちは デザイン思考を取り入れ、 ユーザー体験 を最優先に考えています。 デザインの力で 今あるテクノロジーの限界にとらわれず、 最高のユーザー体験を実現するために、 以前から 「Tech」 と 「Design」 は掛け合わ せて使っていたので、 今回のアップデート は当社の中では自然な流れだったと思い ます。 伊藤: まさに、 デザインは 「発明とイノベー ションをつなぐ」 ※1 という考え方ですね。 発 明だけでは社会を良くすることはできない (イノベーションは起きない) ので、 テクノ ロジーとユーザーの橋渡しをするデザイン が必要だと考えています。 さらに、 これま でにない便利さという機能的価値だけで なく 「期待を超える驚きやうれしさを伴う 利用体験」 という情緒的価値も届けていき たいです。 中出: 「INVENTION AWARDS」 ※2 の 2023年11月期の大賞は、 他の電子契約 使うユーザー体験を徹底的に考えたから こそ、 この技術とつながった、 まさに 「Tech & Design」 を体現した事例だったと思って います。 ※1 2018年 経済産業省 ・ 特許庁「デザイン経営」 宣言 ※2 特許につながる発明をしたメンバーなどを称える社内 表彰制度 デザインの力で テクノロジーの限界を取り払う Fairness Tech & Design User Focus Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 57
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Fairness Tech & Design User
Focus デザインをデザイナーだけの力にとどめ ず、 デザイン経営企業として経営陣も含め たメンバー全員が活用できるような会社 にしていきたいです。 中出:テクノロジーの実装には開発力が 必要です。 ベトナム開発拠点 (P.59) は今 や当社グループ最大の拠点となり、 プロダ クト開発面での成長ドライバーになってい ます。 今後も開発力の強化のためグロー バル化を推し進め、 同時に生産性向上に も取り組んでいきたいと思っています。 私 が究極のユーザー体験だと思っているの は、 AIの活用による企業のバックオフ ィス 業務の自律化 「Autonomous Back Office」 の世界観 (P.60) を実現すること です。 この取り組みにおいても、 目 指す ユーザー体験を実現するためにはテクノ ロジーの活用だけでなく、 それをより使い やすい形で届けるデザインの力が必要と なります。 「Tech & Design」 で感動を 届けられるよう引き続き邁進していきた いですね。 伊藤 : 私も今後はどれだけユーザーに感動 を届けられるかに着目し て 「Tech & Design」 を活用していきたいと思っています。 また、 マネーフォワードが推進する生成AIプロジェクト 今後の経営戦略において、 新しいテクノロジーである生成AIをどうビジネスに活か していくかが非常に重要なポイントになると考え、 「Tech & Design」 を掲げる当社 は、 いち早くCEO直下の生成AIプロジェクトを発足しました。 生成AIを活用すること で、 新規アイデアの創造による競争力の強化、 パーソナライズされたデータに基づく提 案による顧客満足度の向上、 膨大で煩雑なタスクの自動化による業務効率化などが 期待できます。 当社のプロジェクトの特徴は、 社員一人ひとりが当たり前のように生成 AIを活用する文化をつくり上げることで、 社内業務とプロダクトへの活用の双方を推 進しようとしている点です。 2023年12月にプロジェクト推進体制を構築し、 あわせて 全社員が自由に生成AIを活用できるよう独自のAIチャットを社内に展開しました。 現 在は、 各事業ドメインにおけるプロダクト開発への導入や税務などの専門的な知識を 学習させる生成AIの研究を進めています。 プロジェクトビジョン 生成AIを活用して、 業界最高水準のサービスを提供しユーザーに最大の価値を届けよう ビジョンを達成するための戦略 3 生成AIを活用して膨大で煩雑なタスクを自動化することで、 重要な業務により集中できるようにする プロセスの改善と自動化 2 生成AIを活用して新たなアイデアを生み出し、 革新的なソリューションを開発する 継続的なイノベーションと新しいユーザー体験の提供 1 全社員が生成AIの機能と可能性を理解し、 活用できるよう支援する 教育と啓発 テクノロジーと デザインをみんなの力に Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 58
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これまで新規プロダクトの開発を担うことが多かった ベトナム開発拠点ですが、 今後は既存プロダクトをより 良いものにしていく機能追加のための開発にも取り組み、 さらにパフォーマンスの高い組織を目指します。 既存サー ビスはすでに使ってくださっているユーザーが多くいらっ しゃるため、 既存の利便性を維持しながら機能をアップ デートしていくという難しさがあります。 さらにUser Focus を実現すべく、 プロセスの標準化やコミュニケーションの 改善を通して、 品質や開発力を強化していきます。 また、 ベトナム開発拠点は、 当社グループがインド開発 拠点の開設や開発組織の多国籍化などにチャレンジして いく中でいち早くグローバル化に取り組んできた拠点です。 私たちの知見を積極的に共有することにより、 当社グループ 全体でのグローバル化の推進や開発力強化にも寄与して いきたいと考えています。 2023年7月より当社のグループ執行役員に就任した、 Money Forward
Vietnam Co., Ltd. CEOの永井 七奈です。 2021年の入社当時には数十名規模だったベト ナム開発拠点が、 当社グループ最大の開発拠点に成長する 現在まであらゆることに取り組んできましたが、 中でも 優秀なメンバーにジョインしていただき、 長く活躍しても らえるような成長機会を創出することに注力してきました。 多くの日本企業が海外の開発拠点を設立していると思い ますが、 私たちはMission Vision Values Culture (MVVC) をコアに据えたことで、 エンゲージメントが高 まったメンバーが活躍の場を広げています。 他社と比較 しても強い組織になっていると自負しています。 2019年の設立以降、 ベトナム開発拠点における人材 採用やサービス開発の実績は好調に伸びてきました。 現在 は200名を超える規模となり、 当社グループが提供して いるプロダクト開発の大半をベトナム開発拠点が担うな ど、 数多くの開発リクエストに対してスピード感を持って 対応できる組織になってきています。 そこで2023年は開発 のクオリティ面を向上すべく、 主にエラーの撲滅や開発 チームをリードできるスキルの高いエンジニアの採用・ 育成・定着に注力して取り組んできました。 エンジニアリーダーの採用、 育成および定着に関して は、 従前より力を入れていたカルチャー醸成・浸透の取り 組みをさらに磨き込んでいます。 意外と思われるかもし れませんが、 転職希望者から取得しているサーベイによる と 「成長する機会のある職場で長期的に働いていきたい」 という理由から、 ベトナム国内では特にハイレイヤーに なるほど企業カルチャーを重視する傾向があります。 当社グループ最大の開発拠点として、 パフォーマンスに磨きをかけていく Money Forward Vietnam さらなる User Focus実現に向けて グループ最大の開発拠点を支えるために 注力している取り組み Fairness Tech & Design User Focus グループ執行役員 Money Forward Vietnam Co., Ltd. CEO 永井 七奈 役員紹介 (P.77) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 59
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Money Forward Lab
所長 北岸 郁雄 日本電信電話株式会社、 ヤフー株式会社 (現 LINEヤフー株式 会社) などを経て、 2018年に当社に入社。 2019年3月にMoney Forward Lab所長に就任。 人生初の水泳の国際大会を経験しました! Forward Voice テクノロジー×データで目指す究極の未来 「Autonomous BackOffice」 Money Forward Lab にするために必要な取り組みです。 この成果を、 まずは バックオフ ィス業務の中でも親和性の高いカスタマーサ ポート業務において適用し、 生産性の向上、 経験の浅い メンバーのスキル早期獲得、 部門内の判断の統一などを 実現したいと考えています。 データを活用するうえでは、 個人情報や回答の正確性 および適法性に関する対応が必要になります。 データの安 全性、 回答の信頼性を確保する取り組みについては、 LLM の活用を支える基礎として、 並行して注力していきます。 私たちはこれらの活動を通じて、 ユーザーが思い描い た自律化経営を実現できる未来を目指していきます。 Money Forward Labは、 「お金のメカニズムを解き 明かすことで、 人生に笑顔と驚きを。 」 をMissionとして、 テク ノロジーとデータを駆使した研究開発に取り組んでおり、 現在は企業のバックオフ ィスを自律化する 「Autonomous BackOffice」 (オートノマス ・バックオフ ィス) の研究開発 に注力しています。 Autonomous (自律化) は、 自動車に例えると、 人が 設定した目的地まで人の運転操作を不要とする自動運転 の、 さらに先にある 「自律運転」 です。 自律運転の場合は、 周辺情報から経路や目的地の変更や経由地の追加など を自動車が自律的に判断し、 「目的地まで、 安心・安全・ 快適に移動したい」 という究極の願望を実現します。 同じ ように、 企業のバックオフ ィス業務の自律化も 「思い描い た経営を安心・安全・快適に実行する」 ことを目指してい ます。 人が認知・判断・操作することをAIによって支援した り、 それらをAIが代わりに実行したりすることを通じて、 働く皆さまが煩雑なバックオフィス業務から解放され、 企業のミッションを実現することに集中できる環境をつく りたいと考えています。 「Autonomous BackOffice」 の実現に向けては、 自動車における自動化のレベル定義と同様に、 次の図の ようなレベル設定を行っています。 『マネーフォワード クラ ウド』 はすでに会計業務における自動入力や自動仕訳 (Level.4) を実装できているので、 今後はさらにそれを 発展させLevel.7を目指していきたいと思います。 現在、 重点的に取り組んでいるのが、 独自の大規模言語 モデル (Large Language Model、 以下LLM) の構築と 活用 (Level.5) です。 これは近年注目を集めているChat GPTなどの生成AIを構成する技術要素の一つであり、 バックオフ ィス業務の効率化や判断をより迅速かつ正確 Level.6 発見・説明 Level.7 創造 Labが目指す “自律化”の世界 “自動化” Level.5 予測・判断 Level.4 最適化 Level.3 ルール Level.2 単純反復 Level.1 人力 Level.0 完全人力 自律化経営を実現するために注力している取り組み 国立研究開発法人理化学研究所との共同研究を開始し、 日本語インストラクションデータで学習されたLLMを公開 研究開発の質やスピードの向上、 社会的意義のさらなる明 確化を目的とした学会発表や論文公開 OSS (Open Source Software) コミュニティへの貢献 などを通じた外部との意見交換 株式会社Biz Forwardが提供するファクタリングサー ビス 『SHIKIN+』 における自動審査モデルの実装 TOPICS Fairness Tech & Design User Focus Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 60
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ザーの立場を重視し、 テクノロジーとデザ インの力を活かしていくことを表明してい ます。 このことの帰結として、 私たちのユー ザーへの価値提供手段は、 人手不足経済 における生産性向上と、 技術の力による イノベーションの実現を唱道することにな ります。 ただ、 その立場が孕むバイアスにも自覚 的でありたいと考えています。 例えば、 デジ タル化は新しい仕事を生むこともあれば 既存の仕事を不要とすることもあります。 私 たちはそのようなケースで誰もが新たな 状況へと移行できるよう、 士業、 商工会議所、 地域金融機関といったパートナーとコミュ ニティを形成し共創することにより社会の DXに貢献するなど、 イノベーションが包摂 的に実現することを大切にしています。 また、 イノベーションへの着想は誰もが 私たちがValuesの一つとして掲げて いるFairnessという言葉は、 世の中の大 半の人が理解しており 「あえて掲げる必要 性がない」 と思われるかもしれません。 しか し私たちは、 すでに認知されたこの言葉を あらためて強調することに非常に意味が あると考えています。 Fairnessは、 スポーツの世界でよく耳 にします。 例えばサッカーで、 片方のチーム のゴールが小さくつくられていたら、 それ はフェアではないという感想を持つかもし れません。 しかし、 実力差のある両チーム が話し合い、 試合をおもしろくするために 対応したのであれば、 むしろ良い工夫と見 ることもできます。 朱喜哲氏の著書 『 〈公正 (フェアネス) 〉 を乗りこなす』 (太郎次郎社エディタス、 2023年) では、 公正という言葉の持つ多 義的なニュアンスに触れつつ、 複数の正義 が主張される環境であっても 「会話を途絶 えさせないこと」 を通じて社会を良くして いく点に着目しています。 私たちも同様に、 事業活動や政策提言などを行う際、 さま ざまな主体が継続的に会話できる関係を 重視しています。 私たちは他の2つのValuesとして、 ユー 持ち得て、 その機会を均等に発揮できるべ きとも考えています。 米国の哲学者ジョン ・ ロールズ氏が表現する 「無知のベール」 に 照らして考えれば 「明日、 別の人に生まれ 変わってもフェアといえる行いをしている か」 を重視しています。 私たちの活動にお いては、 例えば電子決済等代行業などの 自主規制機関や経済団体の運営におい て、 産業としての参入障壁を下げ、 エコシス テムの拡大を優先する提言も行っています。 このような行動は、 これからの社会課題 を解く個人・会社が数多く生まれ、 結果的 に当社グループが目指す社会を実現する ものでもあると考えます。 そして、 同様に考 える会社が増えるよう模範を示せないか と日々考えて行動していきます。 ひいては、 Fairnessをわざわざ意識せずともよい 未来を実現したいと考えています。 グループ執行役員 CoPA (Chief of
Public Affairs) サステナビリティ担当 Fintech研究所長 瀧 俊雄 Fairnessを意識しなくてもよい未来に 向かって、 あえてFairnessを掲げる Fairness Values Fairness Tech & Design User Focus 役員紹介 (P.76) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 61
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Culture マネーフォワードの全員が大切にする文化 Update! 意思決定のスピードを上げ、 最速で行動に移し、 最速でやり遂げよう。 絶えず成長し、 最高の結果を出すために、 プロとして高い意識をもってやり抜こう。 One for
all, All for one.の精神を大切に、 ひとつのチームとなって目標を成し遂げよう。 Speed Professional Teamwork 感謝と尊敬を忘れずに、 誰に対しても誠実であり続けよう。 外部環境が常に変化していることを意識し、 自分たちも変わり続け進化し続けよう。 仕事を楽しみ、 成長を楽しみ、 人生を楽しもう。 Respect Evolution Fun Update! Culture Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 62
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Culture Deck 進化し続けるという意志を表す、 Cultureアップデート 当社ではMission Vision
Values Culture (MVVC) を共通の価値観として大切にしています。 その中でもValuesとCultureは、 創業期からさま ざまな意思決定や行動を少しずつ重ねながらつく られてきた、 会社として約束する価値観と、 働くみん なが大切にしたい仕事や人生への向き合い方など の価値観です。 「マネーフォワードらしさ」 の土台で あり、 当社が目指すMissionやVisionの実現と切 り離せないものだと考えています。 私は入社してからの10年間、 マネーフォワード らしさの形成に関わってきました。 その中で、 ピンチ の時のふるまいや、 会社を左右するような大きな意思 決定など、 数々の重要なシーンで 「マネーフォワード らしいかどうか」 が経営として非常に大事にされて きたと感じています。 2023年7月には、 2016年の策定から7年ぶり に、 ValuesとCultureの一部をアップデートしま した。 その一つが 「Evolution」 というCulture の追加です。 想像を超えるスピードで変化し続ける 世の中で、 新しい価値を生み出すためには、 より難 易度が高いチャレンジを行っていくことになります。 私たち自身も変化を恐れずに、 進化し続ける必要が あります。 ルールで縛るのではなく、 多様なメンバー が共に未来を描き、 多様な価値観の中にも共通の 価値観が育まれていることで、 一人ひとりが自律的 に考え、 意思決定をし、 行動できるようになると考 えています。 常に変化を恐れず、 今何が重要なのか を意識しながら、 進化し続けられる組織であるため に。 「マネーフォワードらしさ」 を研ぎ澄ませて、 当社 が目指すMissionやVisionの実現に向かっていき ます。 VP of Culture 金井 恵子 デザイン制作会社を経て、 2014年に当社に入社し、 2020 年より現職 (VP of Culture) 。 仕事でサッカーに関わり、 地方まで応援に 駆けつけるほどのファンになりました! Forward Voice 当 社 の C u l t u r e に 関 する考 え 方 や 詳 細 は 「Culture Deck」 をご覧ください。 More Information ! Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 63
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Culture浸透のための取り組み 海外拠点を含む全グループ社員が参加する社員総会は、 半期のキックオフとして全社が向かう方向を示し、 共感 と共創で育まれるCultureを感じてもらう場として実施 しています。 参加するメンバー全員との一体感をつくる ことはもちろん、 毎回運営メンバーを募集し、 Cultureを どう埋め込みながら醸成しているのかを体験できるプロ ジェクトになっています。 Soukai All Hands 当社はJリーグクラブ 「横浜F・マリノス」 「アビスパ 福岡」 「北海道コンサドーレ札幌」 とパートナー契約を 締結しています。 各クラブでの冠試合 「マネーフ ォワード DAY」 の開催や、 拠点や部署、 社員のご家族などを招 いた観戦会を実施し、 業務以外での関係構築や社内 活性を行っています。 スポーツを通じた社内活性 会社から一方通行で語られるものではなく、 共感と共創 を軸にメンバー一人ひとりがCultureづくりに関わって いることが当社の大きな特徴だと捉えています。 みんな で育んでいくことを知っていただくために、 Cultureに 対するメンバーの想いや解釈を集約した 「Culture Deck」 を作成し、 公開しました。 Culture
Deckの公開 メンバーが体現してきたValuesとCultureの具体 的なアクションを言語化し、 ガイドラインにまとめま した。 ValuesとCultureの体現に迷った時や、 上長と メンバー間のコミュニケーションに活用し、 組織の 目線を揃えていきたいと考えています。 部署ごとのガイ ドラインに落とし込むワークショップも実施してい ます。 Action Guidelinesの策定 2023年4月に本社オフ ィスを1フロアから2フロアへ増床。 オフ ィス は働くための箱ではなく、 刺激を受け合って成長したり信頼関係を 育んだりしながら、 人生を豊かにする場所であってほしいという 想いから 「Connect」 というコンセプトで構築しました。 みんなが 集まれる 「Connect Area」 を設け、 勤務終了後にワンドリンクを 提供しています。 また構築のプロセスから 「Connect」 を感じられる さまざまなイベントを実施しています。 本社オフィスアップデート マネーフォワードのCultureの体現者を 「Culture Hero」 として四半期ごとに表彰 しています。 Culture体現の基準を伝える とともに、 成果だけではなく日々の行動や ふるまいからも 「マネーフォワードらしさ」 を大事にしてほしいという会社からのメッ セージになると考えています。 Culture Hero Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 64
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全国に拡がる士業パートナー 公認メンバー数32,364人※1 を実現 私たちは、 法人向けに 『マネーフォワード クラウド』 の提供を開始して以来、 全国の中小企業を支える 士業事務所の皆さまとパートナーシップを組み、 共に中小企業、 士業業界全体の生産性向上に取り 組んでいます。 現在では、 私たちの拠点も北海道から九州まで広がり、 パートナーシップを組んでくだ さる全国士業事務所の公認メンバーは32,364人になりました。 TOP100の会計事務所のうち 80%※2 が 『マネーフォワード クラウド』 を導入してくださっています。 ※1
定義および算出方法についてはP.83参照 ※2 2022年における国内従業員規模上位100会計事務所を指す。 月刊プロパートナー 「士業業界TOP500」 2022年度版に基づく当社調べ。 なぜ公認メンバーがこんなに? マネーフォワードビジネスカンパニー SMB事業推進本部 士業パートナーデベロップメント部 アカウンティンググループ リーダー 福薗 美希 大変ありがたいことに企業における 『マネーフォワード クラ ウド』 の浸透とともに、 企業を支援する士業事務所からも 『マ ネーフォワード クラウド』 を導入したいという動きが一層強 まっています。 公認メンバーには当社の専任担当がつき、 士業 の皆さまの理想の実現に向けて伴走している点や、 最近実施 した新規開業事務所向けの交流会は他の事務所の取り組み などの情報交換ができる場として活用できる点が、 ご好評い ただいています。 私たちの業界全体を盛り上げたいという想い が士業の皆さまに伝わり、 信頼をいただけていることが公認メ ンバーの増加につながっていると感じています。 これから実現していきたいことは? 私たちは信頼されるパートナーとして、 士業業界の魅力を引き 立てる役割を果たしていきたいと思っています。 業務効率化を 超え、 新たな事業の創出を後押しするなど、 士業全体の売上と 給与水準の向上を目指しています。 これにより、 士業業界に優 秀な人材が集結し、 士業事務所の顧客である中小企業への価 値提供を飛躍的に向上させたいです。 私たちの活動は、 日本の GDP向上にも間接的に貢献すると信じています。 マネーフォワードビジネスカンパニー SMB事業推進本部 副本部長 伊堂寺 航 LIGHT SPOT Vol. 2 スポッ ト ライ ト LIGHTI D O UJI W A T A R U F UKUZON O M I K I 全国の士業事務所と 信頼を築く私たち それはまさしく 地域の中小企業の困りごとを 共に解決するのである そして今日も... Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 65 65
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67 70 74 78 79 80 コーポレート ・ ガバナンス 社外取締役対談 役員紹介 コンプライアンス リスクマネジメント セキュリティ Governance 04
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コーポレート ・ ガバナンス体制 「守り」 が強調されやすいガバナンスの分野においても、 当社は 「攻めと守りを両立させる ガバナンス」 を標榜し、 経営の健全性と透明性を高めるだけではなく、 長期的かつ安定的な 株主価値の向上を図るため、 迅速で合理的な意思決定体制および業務執行の効率化を可能 とする 「攻め」 の体制を構築しています。 コーポレート ・ ガバナンスにおいても、 私たちが大事に するValuesの一つであるFairnessにある 「私たちは、 ユーザー、 社員、 株主、 社会などの すべてのステークホルダーに対してフェアに誠実に向き合い、 オープンマインドであることを 誓います。 」 を実践していきたいと考えています。 ●経営経験を有する社外取締役を多数選任し (P.74) 、 成長に向けた果敢な挑戦、 リスク テイクを後押しする意思決定体制を確保 ●監査役会設置会社として認められる範囲内で、 大幅に執行部に権限を委任 ●執行役員制度や CxO制度を導入し (P.76) 、 代表取締役の権限を委譲して、 より迅速 かつ効率的な業務執行を実現 ●社外取締役を過半数とする構成により、 監督機能を強化 ●任意の指名・報酬委員会を設置し、 同委員会の委員の過半数を社外取締役とする ことで、 透明性・健全性を担保 ●企業経営経験者、 会計・法務の知識が豊富な監査役を選任し (P.76) 、 独立した立場 から取締役の職務執行を監査する体制を確保 ●社外役員のみで構成される社外役員協議会を四半期に1回開催し、 社外役員の考え ている課題などを執行部に伝え、 改善する取り組みを実施 (P.69) 攻 め 守 り 指名 ・ 報酬委員会 社外役員協議会 取締役会 代表取締役社長 CEO 内部監査室 各部門 サステナビリティ委員会 投資委員会 コンプライアンス ・ リスク 管理委員会 監査役会 提案 報告 モ ニ タ リ ン グ 報 告 報 告 報 告 報 告 連 携 指 示 内 部 監 査 連 携 会 計 監 査 選 定 監 督 解 職 選任・解任 選任・解任 選任・解任 提案 諮問 監査
報告 連携 報 告 Corporate Governance コーポレート・ガバナンス 当社では、 コーポレート ・ ガバナンス体制の整備、 強化を経営の最重要課題の一つとして 位置づけており、 継続的なアップデートを実施しております。 今後も、 コーポレートガバナンス ・ コードの動向やステークホルダーの皆さまの声を踏まえ、 体制強化や開示の拡充に継続的に 取り組んでいきます。 ●執行役員制度導入 ●取締役任期変更 (1年) ●監査役会設置会社移行 (以後、 継続して社外監査役率100%) ●社外取締役2名体制 (以後、 継続して2名以上) ●投資委員会設置 ●指名 ・ 報酬委員会設置 (社外取締役を過半数とする) ●女性取締役選任 (以後、 継続して1名以上) ●譲渡制限付株式 (RS) 報酬制度導入 ●社外取締役の任期上限と 最高年齢 (定年) の制定 ●取締役会の実効性評価開始 ●譲渡制限付株式 (RS) 報酬制度変更 (報酬総額の外枠→内枠に変更) ●取締役会の構成を見直し、 社外取締役を過半数とする体制 (以後、 継続して維持) ●スキルマトリックスの開示 ●社外役員協議会設置 ●業績連動型賞与の導入 (社内取締役) ●サステナビリテ ィ委員会設置 ●コンプライアンス ・ リスク 管理委員会設置 コーポレート ・ ガバナンス体制の継続的なアップデート 攻めと守りを両立させるガバナンス コーポレート ・ ガバナンス体制図 株主総会 会計監査人 (監査法人) 2014年度 2015年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 67
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構成 当社の取締役は、 多様なバックグラウンド ・ 専門知識 ・ 経験などを有する人材を人物本位の 観点で選任しております。 現状においては、 他社での経営経験を有する独立社外取締役を5名 選任しているほか、 女性の独立社外取締役を1名、 外国籍の独立社外取締役を1名選任する など多様性の確保に努めており、 今後も継続して多様性の確保を図っていきます。 なお、 ジェンダーでの多様性向上のために、 2026年11月期までに女性取締役比率20%以上、 2030年11月期までに女性役員 (取締役および監査役) 比率30%以上を目指す方針です。 主な審議 ・ 協議 ・ 報告内容 当社は、 取締役会規程を定め、 法令 ・ 定款に規定する事項のほか、 経営方針 ・ 経営計画など 経営一般に関する重要事項、 重要な組織 ・ 人事などの当社経営に係る基本事項、 重要性の 高い投資、 グループ会社向け融資などの業務執行に係る重要事項に関して、 取締役会におい て審議し、 決議しています。 また、 経営上の重要な課題および中長期的な視点に立った事項に ついては、 当該事項を付議した会日に決議することを前提としない協議を行っています。 実効性評価 取締役会 社内取締役 社外取締役 女性取締役割合
独立社外取締役割合 監査役 社外監査役割合 100% 60% 10% 6名 4名 ※当社グループの売上高の60%以上を占めるBusinessドメインのCOO 男性5名 4名 主な審議 ・ 協議内容 2024年11月期予算、 株式会社ビズヒントのグループジョイン (P.47) 、 ValuesおよびCultureアップデート (P.63) 、 サステナビリティに関する 取り組み (P.15) 、 海外展開 (P.48) 主な報告内容 人事関連 (DEI活動報告を含む) (P.23) 、 IR/SR活動 (P.33) 、 コンプライ アンス (P.78) 、 情報セキュリティ (P.80) 、 生成AIに関する取り組み (P.58) 、 グループ会社の業績評定 全取締役および監査役 取締役会の実効性に関する以下の項目 ● 取締役会の構成と運営 ● 取締役会の運営 ・ 情報提供 ● 取締役会による戦略の監督 ・ 確認 ● リスク管理 ● 企業倫理と業績のモニタリング ● 経営陣の評価 ・ 報酬 ● 機関投資家との対話 ● 取締役会の運営 ・ 情報提供 ● 取締役会による戦略の監督 ・ 確認 中長期の戦略や討議すべき課題などを、 しっかりと時間をかけて議論する ために、 以下に取り組みました。 運営方法:社内規程改定など書面で判断できるものはメールで決議・報告 する。 議案選定:社外役員協議会で議論や指摘があった点について取締役会の 議題として取り上げる。 情報提供:取締役会資料の事前送付 (原則1週間前、 遅くとも3営業日前) を 徹底する。 審議時間の増加 : 権限委譲を進め、 議案数を絞り込む。 資料を充実させ口頭 での説明を短くし、 審議の時間を増やす。 ● ● ● ● 前期に引き続き、 全項目の評価の平均値は高く、 取締役会の実効性がおおむ ね確保されているとの評価を受けました。 取締役と監査役、 社内役員と社外 役員の評価の乖離も全体的に小さく、 大きな偏りもありませんでした。 2022年11月期に特定された課題についても、 上記の取り組みの結果、 改善の 評価となりました。 対象者 質問内容 2022年11月期に 特定された課題 2023年11月期の 取り組み 2023年11月期の 評価 CEO CFO 女性1名 CTO COO※ Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 68
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コーポレート ・ ガバナンスの一翼を担う社外役員が定期的に意見交換をすることにより、 執行部門に対するモニタリングの向上を図るため、 当社は社外役員協議会を設置しています。 社外役員協議会からのフィードバックを踏まえて、 今期、 新たな報告事項を追加するなどの 対応をすでに行っています。 引き続き、 社外役員協議会からのフィードバックに基づき改善に 取り組んでいきたいと考えています。 社内取締役の報酬は、 職責に応じた堅実な職務遂行を促すため、 職責に応じた固定金銭 報酬としての基本報酬、 事業年度ごとの全社業績目標達成に向けて着実に成果を積み上げる ための短期インセンティブとしての変動報酬、 中長期的な企業価値向上に対するインセン ティブとしての非金銭報酬等 (株式報酬) で構成しています。 また、 社外取締役の報酬は、 経営の監督機能を十分に機能させるため、 職責に応じた固定 報酬としての基本報酬と、 中長期的な企業価値向上に対するインセンティブとしての金銭 報酬等 (株式報酬) で構成しています。 変動報酬は、 業績、 組織づくりを含む年次ごとの各取締役の目標の達成度合いで金額 が変動するもので、 非金銭報酬等については、 株主との価値共有および取締役の株価へ の意識付けによる中長期の企業価値向上に対するインセンティブとして位置づけ、 譲渡 制限付株式報酬としています。 取締役の報酬は、 株主総会決議により年額5億円以内 (うち、 対象取締役に対する譲渡制限 付株式を付与するための金銭報酬債権の総額を年額2億円以内) としています。 社外役員協議会 役員報酬 CEOコメントの実施など、 社外役員協議会のフィードバックに対して、 執行 部がアクションを返すのは非常に良い。 会社の成長ステージによって、 ガバナンスは変わっていく。 現状、 監査役会設 置会社だが、 監査役がしっかり機能しているので、 今は変える必要はない。 中長期的な経営の議論に関するアプローチとして、 当社グループの強みを 再評価し、 その強みを変化が予測される経営環境に置いてみた時に、 今後 どういうことを考えていけばいいのか、 という議論をしていくべき。 最終的に は、 財務面、 資本配分と資本の調達の判断となるだろう。 コア事業をしっかりと定義することと新たな事業をどこまで広げるか、 とい うことは今後も継続して取締役会で議論すべきポイントである。 マネーフォワードは、 温かい風土で良い会社だが、 企業価値向上に向けては 損切り、 切り捨てるという厳しい判断をする部分も必要となる。 M&Aの場 合も、 今後3〜5年の時間軸で撤退基準をしっかりセットするべきである。 会社に必要な人材をピックアップし、 マーケットレベルに合わせて報酬を上 げていく必要がある。 また、 人材マーケットの変化、 流動性をしっかり見て、 人事報酬制度を練っていくべきである。 ● ● ● ● ● ● 社外役員 (社外取締役および社外監査役) 全員 構 成 田中
正明 (独立社外取締役) 議 長 4回 開催実績 主な フィードバック 2023年11月期における報酬等の総額 取締役の報酬構成比率 変動報酬 非金銭報酬等 役員区分 報酬等の 総額 (百万円) 内訳 (百万円) 基本報酬 取締役 252 56 42 42 295 98 120 42 42 42 162 85 54 0 - - 0 54 78 13 - - 78 13 10 6 4 4 14 10 うち 社外取締役 監査役 うち 社外監査役 合計 うち 社外役員 対象となる 役員の 員数 (名) 47.6% 基本報酬 31.0% 非金銭報酬等 21.4% 変動報酬 2億円以内 5億円以内 コーポレート ・ ガバナンスの詳細については当社ホーム ページをご覧ください。 More Information ! Corporate Governance Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 69
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社外取締役 安武 弘晃 右 役員紹介 (P.74) 社外取締役 宮澤 弦 左 役員紹介 (P.74) 社外取締役対談 CROSS
TALK Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 70
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宮澤: これまでさまざまな会社の取締役会 に参加してきましたが、 マネーフォワードの 取締役会では厳しい議論が交わされてい ると思います。 社外取締役がそれぞれの 専門性に基づき 「打つべき手立ては本当 にこれでいいのか」 といった議論を相当 深くしている印象です。 安武:私もここまで活発に議論が行われ ていることに驚きました。 マネーフォワード には手堅い印象を持っていましたが、 実際 に議論に参加してみると非常にアグレッ シブな印象に変わりました。 それは、 辻さん の 「聞く」 スタイルのリーダーシップによる ところが大きいのかもしれません。 私に とっては新しいリーダーシップの形で、 やさ しくも確実に会社を拡大・前進させていけ るだろうと感じており、 非常にユニークだと 思います。 宮澤 : 取締役就任前にオンボーディング※ が あったので、 初日から議論に加わることが できたのもよかったです。 議論が十分に なされるよう、 議案の選定や時間配分など 取締役会の運営も適切に行われている と思います。 ただ、 今後業容が拡大すれば 審議や報告すべき事項も増えていくと思い ますので、 取締役会の時間が変わらなけ れば一案件に与えられる時間が短くなり ます。 満遍なく議論していくというスタイル ではなく、 もっと時間をかけて議論すべき 議題がないかということは、 より慎重に 検討していく必要があると思います。 当社の取締役会はオンライン開催を基本としながら、 議論の活性化を目的とし、 年に2回のオフライン開催を導入しています。 「聞く」 スタイルの 新しいリーダーシップと 活発な議論 ※就任前の段階で秘密保持契約を締結したうえで、 当社の 事業責任者から事業や組織の状況に関する事前説明の場を 設定しています。 2022年2月に、 安武弘晃、 宮澤弦の両名が当社の社外取締役に 就任しました。 継続的な高成長とグローバル化を実現するために、 取締役の果たすべき役割は何か。 当社の先を行く企業で役員 経験のある両名が語ります。 あえて社内事情は知りすぎず、 同時に社長を代われるほどの 当事者意識も持ち続ける Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 71
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安武:今の取締役会は多種多様なタレン トの方で構成されており、 取締役会では さまざまな角度から自由闊達に意見を言 い合えているので非常に良いと思ってい ます。 今後、 グローバルの売上比率を高め ていこうというタイミングになったら、 半分 程度の取締役がグローバルでのビジネス 経験を有しているという構成にしていく 必要があるでしょう。 宮澤:おっしゃるとおり、 未来志向の人選 が重 要だと考えています。 私 自
身も、 マ ネーフォワードが今後世界で活躍する企業 になるために、 失敗も含めた私の経験が役 に立つだろうと考え、 社外取締役を引き受 けました。 直近では、 新たに東南アジア市場 に知見のあるRyu Kawanoさんが社外取 締役に就任されましたが (P.74) 、 このよう に次のステップを見 据えて、 必 要な知 見 を補強していくという観点は大事だと思い ます。 また、 マネーフォワードには多様な ユーザーがいる以上、 取締役会も多様な属 性で構成する必要があると考えています。 安 武:私もまさに、 辻さんからこれから マネーフォワードとして実現したいことを 聞き、 私が過去に経験してきたことには、 まだマネーフォワードが経験していない 部分、 実現していきたい部分があり、 これは 力になれると実感したことが社外取締役 を引き受けた理由の一つです。 宮澤:私は指名・報酬委員でもあります が、 マネーフォワードは先ほど申し上げた ような未来志向の人選が実現できている ことに加えて、 中立性を保った適正なプロ セスもしっかり実践できていると思います。 私自身も、 社外取締役就任にあたって非常 にたくさんの面接を受けました。 また、 役員 報酬は生き物のように日々変わっていき ます。 ここ最近はIT業界の報酬、 特にエン ジニアの報酬がどんどん上がっている状況 なので、 競争優位性を失わないよう常に ウォッチしながら、 我々の報酬水準に競争 力があるかどうかという観点で検討して いく必要があります。 しかし、 それだけで なく社員が生き生きと働ける報酬体系に なっているのかという目線もとても大事 です。 マネーフォワードがその目線で考えら れているのは、 良いところだと思っています。 安武: そうですね。 私は指名・報酬委員会 から報告を受ける側ですが、 役員報酬に ついてストラクチャーの説明があり、 その ストラクチャーに対しての検討内容と最終 的な判断に至るまでのプロセスまで開示 されているため、 透明性もしっかりと担保 されていると感じています。 透明性と中立性のある プロセスで 未来志向の人選を Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 72
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安武:先ほどオンボーディングのお話しが 出ましたが、 その際に少し考えさせられた のが、 どこまで踏み込んで理解しておくべ きなのか、 という点ですね。 私は社外取締 役として、 社内事情の積み上げをあえて 知りすぎようとせず、 一定の距離を置いて バイアスがかかりすぎないようにすること を意識しています。 社外取締役には、 監督 機能と助言機能の両方が求められます。 会社の中長期的な価値を上げるために 助言をすることも必要ですが、 取ってはいけ ないリスクを取らないようにブレーキを かける監督の要素がないと、 株主に対して 責任が果たせません。 監督・助言いずれに おいても、 社外取締役だからこその客観 性が大事だと考えています。 宮澤:特にマネーフォワードは今が伸び 盛りのステージで、 これからもっと成長して いこうというところにあるので、 やっぱり 助言の要素を強めに出さないと、 会社が より成長していけないんじゃないかと思い ます。 この高い成長率を維持しながらさら に世界を目指していくのは、 並大抵のこと ではないので、 イメージ的には助言7割・ 監督3割で、 一緒に大きくなっていくという ことになるのかなと思っていますね。 安武:私個人としては会社の中でがんばる のも大好きなのですが、 やはり社外取締 役の価値は、 社内の積み上げの視点から 見えないものを提供することです。 例えば、 会社の成長の在り方や、 株主に対してどの ように価値を還元していくかといったとこ ろを見つけ出す力になることだと思って います。 そのため、 外の立ち位置、 外部の 視点を大事にし、 一歩引いた立場から価値 をもたらせる存在でいたいと考えています。 宮澤:会社が引き続き、 社外の応援団で ある株 主の皆さまの期 待に応えられる ように、 サステナブルに成長することを応援 しながら監督するのが社外取締役である 私の立場です。 そのためにできることを これからも全力で続けていきたいと思い ます。 印
象 的な話として、 社 外 取 締 役は もしもの時に社長を代わることができる くらいの当事者意識を持っていないといけ ないと以前に聞いたことがあります。 今回、 私もマネーフォワードの社外取締役をその 心意気で受けています。 マネーフォワード が世界で活躍する会社になってほしいと 思っています。 あえて社内事情は理解しない 当事者意識 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 73
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弁護士事務所の代表社員弁護士として、 また上場企業の 社外取締役として、 コンプライアンス、 リスクマネジメント、 コーポレートガバナンスなどの分野における高度で幅広い 経験および見識を有しており、 独立した客観的な立場で、 コンプライアンス、 リスクマネジメント、 コーポレートガバ ナンスに関する事項を中心に、 当社の経営に対する社外 取締役としての監督と有益な助言を行っています。 社 外 社外取締役 弁護士法人松尾綜合法律事務所代表社員弁護士 菊間 千乃 フライパンを買い替えて、 お店のようなきれいなオムレツがつくれる ようになりました。 Forward Voice インドネシア最大の決済ゲートウェイ企業Midtransを創業 し、 代表を務めた経験や、 東南アジア最大級のFintech企業 であるGoTo
Financial Commissionerとしての経験を 持つなど、 グローバルFintech企業の経営に関して豊富な見 識を有しており、 独立した客観的な立場で、 東南アジア市場、 グローバル戦略に関する事項を中心に、 当社の経営に対する 社外取締役としての監督と有益な助言を行っています。 Ryu Kawano Suliawan 社 外 社外取締役 AYANA Hospitality, Director インドネシア育ち、 半分日本人。 2カ国をつなぐ仕事に関わって13年 目、 この新たな機会に胸が躍ります。 Forward Voice IT企業を創業し、 LINEヤフー株式会社の上級執行役員を 務めるなど、 当社グループが事業展開するインターネット 関連市場について、 豊富な経験 ・ 知識と幅広い見識を有し ており、 独立した客観的な立場で、 インターネット関連市場 やコーポレート分野を中心に、 当社の経営に対する社外取 締役としての監督と有益な助言を行っています。 Executives 当社の創業期より、 当社の経営を 指揮し、 当社グループの業績拡大 を推進してきたのみならず、 国内 Fintech企業として初の上場を 果たすなどベンチャー・スタート アップ業界を牽引してきました。 ユーザーの方に 「お金が貯まるようになりまし た!」 とか 「業務が楽になりました!」 という声をい ただくのが、 僕にとってのForward Voiceです。 Forward Voice 代表取締役社長 CEO 辻 庸介 楽天株式会社 (現 楽天グループ株式会社) でエンジニアの トップを長年務めるなどテクノロジーやIT分野での豊富 な知識 ・ 経験を持つとともに、 米国法人を立ち上げ、 国際 事業経営に関する豊富な知識 ・ 経験と幅広い見識を有し ており、 独立した客観的な立場で、 テクノロジーやIT分 野、 国際事業経営を中心に、 当社の経営に対する社外取 締役としての監督と有益な助言を行っています。 社 外 社外取締役 Junify Corporation Co-founder & CEO 安武 弘晃 社 外 社外取締役 LINEヤフー株式会社 上級執行役員 宮澤 弦 グローバルな金融事業に精通し、 当社入社以降、 当社の資本政策を 統括するとともに業務提携の推進 や新規事業の立ち上げなど、 当社 グループの事業拡大を牽引してき ました。 取締役グループ執行役員 CFO 金坂 直哉 2023年はIRでの海外出張や日本国内の地方へ の出張が戻ってきて、 数年ぶりにお会いできた方 がたくさんいました! Forward Voice 幅広いITサービス開発経験とコン サルティング経験を有しており、 当 社入社以降、 当社サービスの基盤 構築に尽力し、 当社CTO就任後は エンジニア主導の開発体制を構築 するなど、 当社グループの事業拡 大を牽引してきました。 取締役グループ執行役員 CTO 中出 匠哉 インドでの生活を始めて、 インドの多様性や可能 性とともに日本のすばらしさも深く理解しました。 Forward Voice インターネットリサーチの黎明期 から、 セールス、 事業企画、 経営管 理部門など多岐にわたる業務を主 導し、 デジタルマーケティングリ サーチに精通しており、 当社入社 以降、 『マネーフォワード クラウ ド』 事業を中心としたBusinessドメインの事業責任者として、 当社グループの事業拡大を牽引してきました。 取締役グループ執行役員 マネーフォワード ビジネスカンパニーCOO 竹田 正信 Non-Japaneseメンバーとの有意義な交流や 関わりを通して、 英語コンプレックスから抜け 出すことができました! Forward Voice 株式会社三菱UFJフィナンシャル ・ グループの経営に携わ り、 米国の大手上場金融機関やグローバルな大企業の経営 トップも務めるなど、 金融分野および国際事業経営に関し て豊富な経験と幅広い見識を有しています。 加えて、 金融庁 の 「スチュワードシップ ・ コードおよびコーポレートガバナン ス ・ コードのフォローアップ会議」 などへ参加するなど、 企業 統治に対する知見も深く、 独立した客観的な立場で、 グローバル戦略、 ファイナンス、 ガバナン スを中心に、 当社の経営に対する社外取締役としての監督と有益な助言を行っています。 社 外 社外取締役 米日カウンセル (US-Japan Council) 評議員会副会長 田中 正明 古希を迎えましたが、 ジム通い ・ ゴルフ ・ 孫とのキャッチボールのお陰で 筋肉量が増え始めました。 今年は海外訪問を増やそうと思っています。 Forward Voice 国内外の新規事業へ豊富な投資経験を有し、 またSaaS 分野の投資の第一人者としてSaaS企業に関する幅広い 知見を有しており、 独立した客観的な立場で、 Business ドメインやM&A ・ 投資を中心に、 当社の経営に対する社外 取締役としての監督と有益な助言を行っています。 社外取締役 DNX Ventures Managing Partner & Head of Japan 社 外 倉林 陽 スティーブ・ジョブズのConnecting the Dotsについての講演を 聴いて、 後悔するような失敗や苦労をチャンスと捉えられるようになり ました。 Forward Voice 娘が家から3,000km以上離れたアメリカの真ん中のほうの大学 に進学し、 アメリカの広さをあらためて実感しました。 Forward Voice 目まぐるしく進化を遂げるAIの性能を目の当たりにし、 これから訪れる 未来にとてもワクワクしています。 Forward Voice 人生が少し前に進んだ エピソードを紹介しています。 Forward Voice 役員紹介 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 74
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● ● ● ● ● ● ● 上田 洋三 田中
克幸 瓜生 英敏 ● ● ● ● ● 7年 6年 6年 100% (14/14回) 100% (14/14回) 100% (14/14回) 取締役および監査役のスキルマトリックス 各スキルの定義と選定理由 辻 庸介 企業経営 取締役会 出席状況 在任年数 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 金坂 直哉 中出 匠哉 竹田 正信 田中 正明 倉林 陽 安武 弘晃 宮澤 弦 菊間 千乃 取 締 役 監 査 役 ※在任年数は2024年2月28日時点。取締役会での議論への貢献を期待する分野は、 各取締役および監査役のすべてのスキルを表すものではなく、 1人最大4つまでマッピングしたものです。 Ryu Kawano Suliawan グローバル ビジネス 事業・業界理解 (SaaS・Fintech) 投資/M&A 財務/会計 テクノロジー 人材開発 法務/ コンプライアンス/ リスク管理 サステナビリティ/ ESG 環境・社会・ガバナンスなど企業の持続可能性を支える非財務要素 についての知識・経験・ スキルを有する。 普遍的で壮大なお金の課題に向き合い、 世の中からお金に関する課題や悩みをなくすことで、 個人や企業にとって持続可能な社会 (サステナ ブルな社会) を実現し、 持続的に企業価値を向上させることを目指しているため。 法務・ コンプライアンス ・リスク管理の知識・経験・ スキルを有する。 事業環境が刻一刻と変化するIT業界において企業価値の持続的な増大を図るには、 健全な倫理観に基づくコンプライアンス体制が整備 されることが必要であり、 また、 健全な事業成長のためには適切なリスク管理が必要であるため。 人材開発の知識・経験・ スキルを有する。 MissionやVisionの実現に向けて、 「人」 の成長とともに、 事業と組織を成長させており、 人材育成は欠かせないものと考えているため。 テク ノロジーの知識・経験・ スキルを有する。 インターネット関連市場では、 技術革新や顧客ニーズの変化のスピードが非常に早く、 最新の技術動向や環境変化を常に把握して対応を行う 必要があるため。 財務・ ファイナンス ・会計の知識・経験・ スキルを有する。 正確な財務報告を行うとともに、 強固な財務基盤を構築し、 今後も持続的に成長するためには、 継続的な投資活動 (M&Aや事業会社への 投資に限らず、 既存事業への投資を含む) を行う必要があり、 そのための資金をいつどのように調達するかが重要であるため。 投資・M&Aの知識・経験・ スキルを有する。 M&Aや投資活動により非連続的な成長を実現しており、 今後も成長ペースを落とさずに、 かつ、 健全な投資活動を行うため。 SaaS・Fintech業界の知識・経験を有する。 SaaS×Fintech分野での事業を営んでおり、 持続的な成長戦略の策定や事業環境の把握のため。 海外赴任または海外事業支援・管理の知識・経験・ スキルを有する。 海外拠点の設置および海外企業に投資しており、 今後の成長戦略の策定および適切な経営監督を実行するため。 代表取締役または上場企業の取締役の経験を有する。 事業環境が変化する中で持続的な成長・発展のためには、 経営に関する経験が必要であるため。 スキル名 定 義 選定理由 企業経営 グローバルビジネス 事業 ・ 業界理解 (SaaS ・ Fintech) 投資/M&A 財務/会計 テクノロジー 人材開発 法務/コンプライアンス/リスク管理 サステナビリティ/ESG ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 11年3カ月 7年 6年 5年 6年 6年 2年 2年 ー ー ー ー 100% (14/14回) 100% (14/14回) 100% (14/14回) 100% (14/14回) 100% (14/14回) 取締役会での貢献を期待する分野 100% (14/14回) 100% (14/14回) 100% (14/14回) ● 畠山 優実 ● ● ● 1年 100% (10/10回) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 75
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日本電気株式会社などを経て、 株 式 会 社
デ ジタルフォレスト ( 現 NTTコムオンラインマーケティン グソリューション株式会社) 、 株式 会社シリウステクノロジーズ (現 LINEヤフー株式会社) などの監査 役を務める。 2015年2月、 当社社 外監査役に就任。 社外監査役 上田 洋三 社 外 未来の水素社会を先取りするために、 水素自動 車に乗って海釣りに励んでいます。 先日、 城ヶ島 沖で10キロのクロマグロを釣りました。 Forward Voice 監査役 グループ執行役員 CxO 野村ホールディングス株式会社 (グループ会社含む) を 経て、 当社の設立に参画。 内閣官房デジタル行財政改革 会議有識者構成員等。 グループ執行役員 CoPA (Chief of Public Affairs) サステナビリティ担当 Fintech研究所長 瀧 俊雄 子どもの頃に怖いと脅された映画 『エイ リアン』 を初めて見ました。 泣かずに最後 まで見られました。 Forward Voice 2004年に弁護士登録。 三井安田法律事務所、 外国法共同 事業法律事務所リンクレーターズおよびT&K法律事務所 を経て、 2021年に当社入社。 同年12月にグループ執行役員 に就任。 グループ執行役員 CLO (Chief Legal Officer) 関田 雅和 不惑を超えて久しいですが、 最近、 身体と ともに人間としても丸くなったと家族に 言われました! Forward Voice 日本ヒューレット・パッカード合同会社、 アマゾンウェブ サービスジャパン合同会社を経て、 2023年に当社入社。 同 年6月にグループ執行役員就任。 グループ執行役員 CISO (Chief Information Security Officer) 松久 正幸 冬のキャンプ始めました。 やってみると 寒くても楽しいものですね。 Forward Voice 有限責任監査法人トーマツに入所し、 2015年に会計士登 録。 2016年に当社入社。 2023年7月にグループ執行役員 就任。 グループ執行役員 CHO (Chief Human Officer) DEI (Diversity, Equity & Inclusion) 担当 石原 千亜希 コロナ禍でずっと非開催だった保育園のイベ ントに、 やっと参加することができました! Forward Voice 2008年に弁護士登録。 SBIホールディングス株式会社 (グループ会社含む) などを経て、 2016年に当社入社。 同 年12月にグループ執行役員就任。 グループ執行役員 CCO (Chief Compliance Officer) 坂 裕和 3年越しで四十肩が治った気がします! ピラティスおすすめです! ! Forward Voice フリービット株式会社を経て、 株式会社アンの代表を務め る。 2019年に当社入社。 2020年9月にグループ執行役員 就任。 グループ執行役員 CDO (Chief Design Officer) 伊藤 セルジオ 大輔 家族でスキーを始めて、 みんなで滑れる ようになりました! 夏はキャンプ、 冬はス キー。 楽しみが増えました! Forward Voice 湯浅法律特許事務所 (現ユアサハ ラ法律特許事務所) を経て、 東京 靖和綜合法律事務所を設立し、 パートナーに就任。 2018年2月、 当社社外監査役に就任。 社外監査役 東京靖和綜合法律事務所 パートナー 田中 克幸 初めて飼ったフレンチブルドッグが、 お見送り・ お出迎えをしてくれるようになりました。 Forward Voice 社 外 ゴールドマン・サックス マネージ ング ・ ディレクターを経て、 株式会 社ビザスク取締役。 2018年2月、 当社社外監査役に就任。 社外監査役 株式会社ビザスク 取締役 瓜生 英敏 今年こそは体力回復のために運動します ! Forward Voice 社 外 日本証券業協会、 楽天証券株式 会社を経て、 SBIジャパンネクス ト証券株式会社 (現ジャパンネク スト証券 株 式会社) 代 表取 締 役 CEO。 2023年2月、 当社社外監 査役に就任。 常勤社外監査役 オフィス・ダブリュ・ビジョン 合同会社 代表 畠山 優実 日常的には、 10年近く使わなくなっているビジ ネス英語のブラッシュアップに取り組み始め たところです。 Forward Voice 社 外 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 76
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工藤 裕之 カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー 永井 博 カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー 駒口
哲也 カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー CMO (Chief Marketing Officer) 丸山 嘉伸 カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニーVPoE 島村 誠一郎 カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー CRO (Chief Revenue Officer) 木村 友彦 カンパニー執行役員 マネーフォワードホームカンパニーCOO 杉田 圭 カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー CPO (Chief Product Officer) 亥子 友基 カンパニー執行役員 マネーフォワードエックスカンパニーCOO 廣原 亜樹 カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー CPO (Chief Product Officer) 原田 聖子 カンパニー執行役員 マネーフォワードエックスカンパニー 新井 英明 カンパニー執行役員 マネーフォワードエックスカンパニー 各領域グループ執行役員 カンパニー執行役員 日本電気株式会社、 楽天株式会社、 マネックス証券株式会 社などを経て、 2013年に当社入社。 2014年10月にグルー プ執行役員就任。 グループ執行役員 社長室室長 田平 公伸 書籍 『失敗の科学』 のマージナル ・ ゲイン の話に感銘を受けました! (1%の改善が トータルで劇的な進化に) Forward Voice 1998年にソニー株式会社に入社し、 2019年に当社入社。 同年7月にグループ執行役員就任。 中小企業診断士、 税理 士および公認会計士試験に合格。 グループ執行役員 経理本部本部長 松岡 俊 2023年、 セミナーに66件も登壇しまし た! 現役経理の人としてはギネス級! ? Forward Voice 株式会社リクルート、 ランスタッド日本法人、 エボラブルア ジア ・ ベトナム (現ハイブリッドテクノロジーズ) 、 楽天 ・ シン ガポールを経て、 2021年に当社入社。 2023年7月にグ ループ執行役員就任。 グループ執行役員 Money Forward Vietnam Co., Ltd. CEO 永井 七奈 ワールドマラソンメジャーズ (世界の主要 な6つのマラソン大会) に父のサポーター として参加。 今年、 全大会制覇予定! Forward Voice 2006年に公認会計士試験に合格し有限責任監査法人 トーマツに入所。 株式会社パンカク、 株式会社Bridgeを 経て、 2014年に当社入社。 2016年12月にグループ執行 役員就任。 グループ執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニーCSO 山田 一也 運動不足のために始めたゴルフ、 スコア 100を切ることができました! Forward Voice 有限責任あずさ監査法人、 コンサルティング企業を経て、 2014年に当社入社。 2019年12月にグループ執行役員 就任。 グループ執行役員 マネーフォワードケッサイ株式会社 代表取締役社長 株式会社Biz Forward 代表取締役社長 冨山 直道 子どもが立てるようになりました。 Forward Voice ソニー株式会社、 楽天グループ株式会社を経て、 2022年 に当社入社。 2023年7月にグループ執行役員就任。 グループ執行役員 海外戦略担当 Money Forward America CEO 木村 慎治 英語の読書をがんばるために地元の Book clubに入りました。 Forward Voice 株式会社NTTドコモを経て、 2016年に当社入社。 2019 年7月にグループ執行役員就任。 グループ執行役員 提携戦略担当 マネーフォワードエックスカンパニーCSO 本川 大輔 ゴルフでベストスコアを更新できました! Forward Voice 株式会社アドウェイズ、 グリー株式会社を経て、 2014年 に当社入社。 2020年12月にグループ執行役員就任。 グループ執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニーVPoE 渋谷 亮 海外出張で英語のプレゼンをこなせました! Forward Voice 三井物産株式会社を経て、 2018年に当社入社。 2023年 12月にグループ執行役員就任。 グループ執行役員 ファイナンス・ IR担当 長尾 祐美子 娘3歳、 愛犬5歳。 ついに娘の体重が愛犬 の体重を超えました! Forward Voice Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 77
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当社グループにおいて、 コンプライアンスとは、 単に法令やルールを守るだけではなく、 高い 倫理観を持ちながら企業活動を行うことと定義しています。 コンプライアンスは、 当社グルー プが企業活動を行うための必須条件です。 当社グループでは、 「マネーフォワードグループコンプライアンス ・ マニュアル」 として、 当社 グループ役職員が実践しなければならないコンプライアンスに関する基本的な行動指針を定め ています。 また、 コンプライアンス文化を醸成し、 全役職員が事業活動においてコンプライアンス を特別に意識することなく、 自然とコンプライアンスを実現できるようなグループの実現を目指 しています。 当社では、 取締役会の下部組織として代表取締役社長CEOが委員長を務めるコン プライアンス ・ リスク管理委員会を四半期に1回開催し、 コンプライアンス実践の徹底に 向けた各種取り組みに関して実施状況などの報告を行うほか、 日常業務においてコン プライアンスの観点から留意が必要な事項や法令等の動向などについても報告・協議を 行っています。 コンプライアンス ・ リスク管理委員会の活動状況は取締役会に報告すると ともに、 マネージャーが参加する副本部長以上会議で概要を共有し、 コンプライアンス遵守 経営を推進しています。 また、 取締役会決議により、 当社グループのコンプライアンス遵守経営を推進する最高責任 者として、 CCO (Chief Compliance Officer) を任命し、 CCOがコンプライアンス計画 の立案および推進、 コンプライアンス教育の立案および実施のほか、 グループ全体に対して コンプライアンス実践に関する助言、 支援および指導を行うことの責任を負っています。 Compliance コンプライアンス コンプライアンス研修 当社では、 コンプライアンス文化の醸成に向けて、 研修に力を入れています。 入社者を対象に毎月行われるコンプライアンス ・ オリエンテーションは、 CCOが担当して おり、 参加者の理解度スコアは、 4.7 (5段階) と非常に高いです。 毎年実施しているe-ラーニング (オンラインテキスト研修および理解度テスト) の受講率もほぼ100%となっています (P.84) 。 また、 当社の社内取締役、 執行役員、 本部室長、 副本部室長の200名以上を対象に、 ハラ スメント研修を新たに実施しました。 具体的なケースを動画で紹介したり、 考えて回答する 時間を設けるなど実効性を高めています。 これらの研修の実施などにより、 コンプライアンス違反の抑制を図っており、 重大なコンプ ライアンス違反事案は発生しておりません。 コンプライアンス調査 当社グループの課題を客観的に把握するために年2回実施している 「MFグループサーベイ」 では、 コンプライアンス関連の4項目でいずれも4以上 (5段階) と、 引き続き高いスコアを維持 しました (P.84) 。 また、 コンプライアンスに関するアンケートを実施し、 寄せられた相談 ・ 意見 などに対しては、 CCOが必要に応じて連絡および内部通報窓口に連携しました。 内部通報窓口の運用状況 2023年11月期に当社グループにおいて内部通報窓口などを通じた相談 ・ 通報件数は17件 でした。 相談 ・ 通報されたすべて ( 「MFグループサーベイ」 の結果を踏まえて連携されたものを 含む) について適切な調査を行い、 調査結果に応じて懲戒処分や是正措置 ・ 再発防止措置を行 うとともに、 その結果をコンプライアンス ・ リスク管理委員会および取締役会に報告しています。 コンプライアンスに関する基本的な考え方 コンプライアンス推進体制 2023年11月期の主な取り組み 当社グループのコンプライアンスに関する詳細は当社 ホームページをご覧ください。 More
Information ! Compliance Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 78
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当社では、 取締役会の下部組織として代表取締役社長CEOが委員長を務めるコンプラ イアンス ・ リスク管理委員会を設置し、 リスク管理全般については、 コンプライアンス ・ リスク 管理委員会が統括することで、 事業拡大、 外部環境の変化に応じて生じる新規リスクの抽出 やリスク顕在化の未然防止に努めています。 コンプライアンス ・ リスク管理委員会は、 個別 リスクの管掌部署に対策指示などを行い、 状況を取締役会に報告し、 対策などが適切に 講じられるようモニタリングします。 また、 気候変動リスクについては、 専門的な知見のもとサステナビリティ委員会が統括して います。 気候変動の影響を把握し評価するためのシナリオ分析を行い、 グループの事業に 生じるリスクと機会を特定したうえで個別リスクの管掌部署に対策指示などを行い、 気候 変動に対するリスク低減に努めています。 サステナビリティ委員会は、 コンプライアンス・ リスク管理委員会と連携して、 取締役会に状況を報告し、 対策などが適切に講じられるよう モニタリングします。 また、 内部監査室はこれら全体のリスク管理体制 ・ 状況を独立した立場から確認 ・ 監督します。 当社グループでは、 金融機関等の残高・明細などの口座情報、 会計・請求書・給与・契約 データなどの企業の重要情報を扱うサービスを提供しており、 個人情報の取り扱い、 不正 アクセスの防止など、 情報セキュリティに関するものが最重要リスクとして挙げられるため、 高い次元でのセキュリティ対策を推進しています (P.80) 。 なお、 気候変動リスクについては、 当社グループの事業領域では、 リスクは相対的に小さい ものと認識しています。 ペーパーレスの促進などに伴うクラウドサービスの需要増加など、 Risk Management リスクマネジメント 気候変動に伴う事業機会については可能性を探りつつ、 リスクについては費用対効果も見極 めながら対応したいと考えています。 当社グループでは、 2023年4月14日に取締役会決議により、 人権尊重の取り組みを 促進する方針として 「マネーフォワードグループ人権ポリシー」 を定め、 従業員を対象とした 人権デュー ・ デリジェンスを行いました。 当社グループの主なリスク リスク管理体制 当社グループの主なリスク 人権リスクへの対応 役員紹介 (P.76) グループ執行役員 CCO (Chief Compliance
Officer) リスク管理担当 坂 裕和 Risk Management TCFD提言に基づく開示および人権リスク対応の 詳細については当社ホームページをご覧ください。 More Information ! Risk Management Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 79
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私たちはSaaS×Fintechモデルのさまざまなサービスを提供しています。 そこで 扱うユーザーのデータを守り、 セキュリティをレベルアップさせていきます。 これが 大きな柱になります。 プロダクトセキュリティ 25/11期 26/11期 24/11期 ありとあらゆる脅威を完全に排除しようとすることや、 全方位的な対策はかえって脆弱な 箇所を生み出しかねません。 ビジネスの拡大に伴い、 ユーザーからお預かりするデータは質 ・ 量ともに変化します。 当社のビジネスモデルや働き方なども考慮したうえで、 本当に脅威と なりうるリスクを正確に把握し、 必要な対策を厳選する必要があります。 どのような事業 フェーズにおいても、 大切なデータを確実に守り、 重大なセキュリティインシデントを発生させ ないために、 当社では国際的なフレームワークを参考にしながら、 実態にあわせて改善を 続けています。 一方で、 「お金のプラットフォーム」 を目指していくためにどんな対策が必要か、 という未来 視点の発想で、 セキュリティプランの策定も進めています。 具体的には、 当社のセキュリティ 対策を 「プロダクトセキュリティ」 「コーポレートセキュリティ」 「ガバナンス」 という3つの軸に 分類したうえで、 次のような3カ年のセキュリティプランを策定しました。 2023年6月より、 当社のグループ執行役員CISO (Chief Information
Security Officer) に就任した松久正幸です。 以前はグローバル企業に在籍し、 中でも強固なセキュリ ティが要求される金融領域のシステム部門で20年以上経験を積んできました。 ビッグテックと 呼ばれる企業において高い技術力を学ぶのは楽しく、 どんどんのめり込んでいきましたが、 身につけた技術力を 「お金のプラットフォーム」 の実現というより高い次元で使っていくことに 挑戦したいと考え、 入社を決めました。 当社が提供するサービスでは、 ユーザーのお金に関するさまざまな情報をお預かりしてい ます。 それを確実に守るセキュリティが必要不可欠である一方で、 この仕事には終わりがありま せん。 すべての脅威を完全に排除することは不可能ですし、 一つ対策を講じても次々に新しい 脅威が生まれてきます。 常に社内外の状況を正確に把握したうえで、 リソースを割くべきことを スピード感を持って総合的に判断する。 その難しさに、 日本中のCISOが頭を悩ませている と思います。 だからこそ、 私が目指すのは当社が日本のセキュリティ対策のモデルケースになる ことです。 そのためにも、 まずは当社のセキュリティをさらに高い次元へと推し進めていきます。 Security セキュリティ 外部脅威への対応強化 インフラの可視化と統制 開発ライフサイクルに おけるセキュリティの シフトレフト完成 私たちは多様な働き方を許容し、 AIを活用して常に生産性を高めています。 この働 き方を維持しながら、 見えないところでしっかりセキュリティが守られている環境 を構築し運用していきます。 コーポレートセキュリティ 情報システムの可視化と統制 内部脅威への対応強化 本番環境アクセスの次世代化 グループ会社や海外の拠点が増える中で、 トレーニングやワークショップを通じて 共通のセキュリティのスタンダードを浸透させていきます。 セキュリティを競争力に サステナビリティの実現と発信強化 ガバナンス 国際的なフレームワークの 完全対応 「お金のプラッ トフォーム」 の実現に向けて、 高次元のセキュリティ対策を 未来視点で進める、 セキュリティ対策の3つの軸 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 80
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前述の3カ年のセキュリティプランを実行していくための足場固めの時期である2023年 11月期には、 3つの軸に対して新たに以下のような取り組みを行っております。 プロダクトセキュリティでは、 設計 ・ 実装/テスト ・ 運用の各フェーズにおける以下のセキュ リティ対策を拡充しました。 2026年には開発のライフサイクルにおけるセキュリティのシフトレフトを完成させ るべく、 当社のセキュリティ専門部署が各プロダクトの開発組織に対して、 脅威モデル を使用したより体系的なセキュリティ設計レビューを実施すること。 設計段階 外部脅威への対応強化の足がかりとして、 これまでの外部機関による脆弱性診断だ けでなく、 内製での脆弱性診断も行うことで、 より柔軟に、 より当社の実情に踏み込んだ 脆弱性診断を行うこと。 実装/テスト段階 インフラの可視化と統制の第一段階として、 クラウド環境の設定不備を自動検知して 担当者にアラートを通知し、 是正状況を追跡するシステムを構築すること。 運用段階 コーポレートセキュリティでは、 まずは内部脅威への対応強化の優先順位を上げてい ます。 近年、 転職者などによる情報の不正な持込/持出事例が日本全体で増えていることから、 当社においても情報の持込/持出に対するチェック機構の強化を行っております。 これは、 知らずに持ち出してしまうというリスクを防ぐという観点で言えば、 社員を守るためにも重要な 施策と考えており、 社内での啓蒙活動も強化しています。 また、 マルウェアなどの不正プログラム への対策として、 米国CIS (Center for Internet
Security) のControls/Benchmarksを 用いたセキュリティ対策の実装を行いました。 ガバナンスでは、 ガバナンス体制の強化に取り組んでおり、 まずはグループ会社へのセキュ リテ ィ対策の実装に着手しました。 グループ会社を含めたセキュリテ ィ規程を策定し、 グループ 一体でセキュリティを推進するための基盤を整えました。 セキュリティ教育やインシデント対応 といったグループ会社への支援を通じて、 全社のセキュリティレベルを向上させています。 今後もユーザーに安心してサービスをご利用いただくために、 より高い次元のセキュ リティを目指し、 3カ年のセキュリティプランを着実に実行していきます。 各分野における今期の重点的な取り組み グループ執行役員 CISO (Chief Information Security Officer) 松久 正幸 役員紹介 (P.76) 当社の情報セキュリティ ・個人情報保護に関する考え 方、 情報セキュリティ体制、 主な取り組みの詳細は当社 ホームページをご覧ください。 More Information ! Security Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 81
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財務データ ESGデータ SPOTLIGHT グローバル採用 株式情報・会社情報 83 84 88 89 Facts &
Data 05
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サステナビリティ指標の定義および算出方法 売上高 14/11 (単体) 1,542 734 52% 1,685 △877 △853 △883 △889 △55% 809 2,900 959 67% 2,738 △797 △748 △834 △843 △26% 1,940 4,595 1,812 61% 3,579 △796 △575 △824 △815 △13% 2,783 7,157 2,833 60% 6,770 △2,446 △2,180 △2,567 △2,572 △30% 4,324 11,318 3,701 67% 10,422 △2,805 △2,164 △2,539 △2,423 △19% 7,617 15,633 4,814 69% 11,881 △1,062 430 △1,433 △1,482 3% 10,819 21,477 8,079 62% 21,867 △8,469 △6,029 △9,582 △9,450 △28% 13,398 15/11 (単体) 15/11 (単体) 16/11 (単体) 17/11 (連結) 18/11 (連結) 19/11 (連結) 20/11 (連結) 21/11 (連結) 22/11 (連結) 23/11 (連結) 30,381 11,298 63% 25,412 △6,330 △2,260 △6,739 △6,315 △7% 19,082 売上原価 売上総利益 (△は損失) 売上総利益率 販売管理費及び 一般管理費 営業活動による キャッシュ ・ フロー 投資活動による キャッシュ ・ フロー 財務活動による キャッシュ ・ フロー フリー ・ キャッシュ ・ フロー 営業利益 (△は損失) EBITDA* EBITDAマージン 経常利益 (△は損失) 親会社株主に帰属する 当期純利益 (△は損失) *連結営業利益+償却費+営業費用に含まれる税金費用+株式報酬費用。 2021年11月期より株式報酬費用を定義に含める。 事業者向けバックオフィスSaaS 課金事業者数 : 『マネーフォワード クラウド』 をはじめとするバックオフィスSaaSを課金利用されている事業者 (法人および個人事業主) の総数。 『マネーフォワード
クラウド』 法人顧客解約率 : 『マネーフォワード クラウド』 の各会計年度 (22/11期 : 2021年12月から2022年11月まで、 23/11期 : 2022年12月から2023年11月まで) の解約率月平均。 『マネーフォワード ケッサイ ・ アーリーペイメント』 累計取扱高 : 『マネーフォワード ケッサイ』 および 『マネーフォワード アーリーペイメント』 を通じて取引が行われた累計金額。 マネーフォワードX 提携企業数 : Xドメインにおいて事業提携を実施している企業数。 『マネーフォワード ME』家計改善実感年額 : 『マネーフォワード ME』 ユーザーに対して実施したアンケート調査 (2022年10月および2023年11月実施) により、 家計の改善を実感したと回答したユーザーの月当たりの実感額平均の12倍。 口座連携資産運用額 : 『マネーフォワード ME』 ユーザーおよびXドメインにおいて提供する金融機関向けサービスの個人ユーザーが連携している運用資産の総額。 運用資産には上場株式 (現物) ・ 債券 ・ 投資信託 ・ 確定拠出年金が含まれる。 22/11期は2023年1月末時点、 23/11期は2023年11月末時点 でのアグリゲーション結果に基づき算出。 口座連携金融資産額 : 『マネーフォワード ME』 ユーザーおよびXドメインにおいて提供する金融機関向けサービスの個人ユーザーが連携している金融資産の総額。 22/11期は2023年1月末時点、 23/11期は2023年11月末時点でのアグリゲーション結果に基づき算出。 『マネーフォワード クラウド』公認メンバー総利用者数 : 『マネーフォワード クラウド公認メンバー』 のうち、 マネーフォワードIDが発行されている利用者数。 『マネーフォワード クラウド』提携商工会議所数 : 『 マネーフォワード クラウド』 と提携している商工会議所の総数。 マネーフォワードX 提供サービス数 : Xドメインが提供しているサービスの総数。 Leadership Forward Program研修累計参加人数 : マネーフォワードグループの正社員を対象とした次世代リーダー育成のための研修受講者数。 マネージャー基礎研修累計参加人数 : マネーフォワードグループの正社員のうち、 マネージャー層に対して実施する研修の総受講者数。 育児休業取得率 (女性/男性) : 22/11期は、 マネーフォワードにおいて子の出生祝金の申請に基づいて集計した2021年4月から2022年3月に子供が生まれた社員のうち、 2022年8月31日までに育休を取得した人数を踏まえて算出。 23/11期より、 人的資本開示として義務付けられた育児介護休業法71条の4 第1号における育児休業等の取得率と算定期間の定義に基づき算出。 男性 : 2022年12月1日〜2023年11月30日の間に1日以上産後パパ休業または育児休業を新規で取得した男性÷2022年12月1日〜2023年11月30日のうちに配偶者が出産した男性 (%) 女性 : 2022年12月1日〜2023年11月30日に新規で育児休業を取得した女性÷2022年12月1日〜2023年11月30日に出産した女性 (%) 従業員エンゲージメント : マネーフォワードグループに在籍している正社員および契約社員に対して実施しているアンケート調査 (5段階評価で5が最良) のうち、 従業員エンゲージメントを図る指標として重視する項目の平均値。 (単位:百万円) ※百万円未満は四捨五入して表示しています。 損益計算書 76 159 ー 443 △525 △522 △548 △550 △83 ー 442 431 ー 1,132 △1,120 △1,103 △1,134 △1,142 11 ー 流動資産 14/11 (単体) 137 18 153 101 0 33 2,418 95 2,513 566 0 1,946 2,948 143 3,091 664 540 1,887 6,195 1,202 7,397 1,431 1,955 4,012 6,213 2,447 8,660 2,849 2,428 3,383 10,868 5,445 16,313 5,395 2,888 8,030 13,460 8,251 21,712 8,240 3,234 10,238 44,026 12,917 56,943 12,276 2,333 42,333 38,815 27,172 65,987 23,965 6,939 35,083 16/11 (単体) 17/11 (連結) 18/11 (連結) 19/11 (連結) 20/11 (連結) 21/11 (連結) 22/11 (連結) 54,997 33,285 88,282 30,781 22,841 34,660 23/11 (連結) 固定資産 総資産 流動負債 固定負債 純資産 (単位:百万円) 貸借対照表 15/11 (単体) 14/11 (単体) 3,298 △1,023 △93 △1,117 55 △467 △14 △480 1,172 △718 △60 △777 4,609 △499 △1,066 △1,564 1,306 △795 △1,288 △2,083 8,638 △3,605 △2,784 △6,389 5,257 △1,120 △2,606 △3,726 34,798 △2,328 △5,199 △7,527 9,074 △4,124 △14,780 △18,904 16/11 (単体) 17/11 (連結) 18/11 (連結) 19/11 (連結) 20/11 (連結) 21/11 (連結) 22/11 (連結) 17,463 2,460 △7,448 △4,988 23/11 (連結) (単位:百万円) キャッシュ・フロー計算書 Financial Data 財務データ 女性管理職比率 (ビジネス職のみ) : マネーフォワードグループの正社員で、 ビジネス職 (エンジニア ・ デザイナー職以外) の管理職者のうち女性の占める割合。 女性管理職比率 (全体) : マネーフォワードグループの正社員で、 管理職者のうち女性の占める割合。 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 83
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22/11 受講率 23/11 受講率 23/11 22/11 自社は精神的 (健康面やハラスメントがないなど) に働きやすい就業環境の維持、 向上に取り組んでいる 4.3 4.3 内訳 (百万円) 対象となる 役員の員数 (名) GHG排出量*1 組織形態 人数 社外率 開催回数 出席率 人数 社外率 開催回数 出席率 人数 社外率 開催回数 出席率 10名 (うち女性取締役1名) 辻
庸介 監査役会設置会社 60% (6名。 うち5名が他社での経営経験を有する者) 14回 100% (全取締役 ・ 全監査役) 4名 (全員が財務 ・ 会計の知識 ・ 経験を備える者、 うち1名が法務の知識 ・ 経験を備える者) 100% 14回 100% 3名 (うち2名が独立社外取締役) 67% 4回 100% 15名 (うち女性3名) CEO、 CFO、 CTO、 CISO、 CDO (Chief Design Officer) 、 CIO、 CoPA (Chief of Public Affairs) 、 CLO (Chief Legal Officer) 、 CCO (Chief Compliance Officer) 、 CHO (Chief Human Officer) 、 CQO (Chief Quality Officer) 取締役会議長 取締役 取締役会開催状況 (2023年11月期) 監査役 監査役会開催状況 (2023年11月期) 指名 ・ 報酬委員 指名 ・ 報酬委員会開催状況 (2023年11月期) グループ執行役員 有限責任監査法人トーマツ 会計監査人 CxO Scope 3(その他の間接排出*3 ) カテゴリ1 : 購入した製品 ・ サービス うちデータセンター利用に伴う排出量*4 カテゴリ7 : 雇用者の通勤 Scope 1(燃焼等による直接排出) Scope 2(購入した電力の使用に伴う間接排出*2 ) 21/11 (t-CO2) 22/11 (t-CO2) 23/11 (t-CO2) ー ー ー 313 252 161 65 191 227 154 99 50 取締役 (うち社外取締役) 監査役 (うち社外監査役) 合計 (うち社外役員) 基本報酬 報酬等の総額 (百万円) 役員区分 変動報酬 非金銭報酬等 252 (56) 120 (42) 54 (0) 78 (13) 10 (6) 42 (42) 42 (42) ー ー 4 (4) 295 (98) 162 (85) 54 (0) 78 (13) 14 (10) ※23/11期 (2022年12月1日から2023年11月30日の期間) 、 22/11期 (2021年12月1日から2022年11月30日の期間) 、 21/11期 (2020年12月1日から2021年11 月30日の期間) でのデータ。 * 1 Greenhouse Gas (温室効果ガス) の略 * 2 ロケーション基準で算定。 なお2021年から本社オフィス、 2022年から東海支社 ・ 名古屋開発拠点で実質再生可能エネルギー100%電力を使用。 その他の国内全拠点の電力につい ては、 トラッキング付FIT非化石証書を活用した実質再生可能エネルギー100%電力に切り替え、 環境負荷を低減。 また、 昨年度以前で公開していた数字 を一部見直し、 改訂しております。 * 3 Scope3は今期から段階的に開示。 * 4 再生可能エネルギーを利用しているデータセンターの利用により環境負荷低減を実現。 ※変動報酬には、 2023年11月期の業績評価を加味する前の引当金として費用計上した金額を記載しています。 また、 国内非居住者の取締役1名に対して、 譲渡 制限付株式報酬に代えて、 株価連動型金銭報酬 (ファントムストック) を報酬限度額の範囲内で支給しており、 当事業年度における費用計上額を記載して おります。 ※2023年2月22日開催の第11期定時株主総会終結の時をもって退任した取締役1名を含んでいます。 2022年度は2023年2月時点、 2023年度は2023年10月時点 * 1 マネーフォワードグループに在籍している正社員および契約社員に対して実施しているアンケート調査 (5段階評価で5が最良) のうち、 コンプライアンス 関連項目の平均値。 * 2 2023年から新規に調査された項目のため、 2022年度の実績なし。 環境関連データ 温室効果ガス排出量 情報セキュリティ ・ 個人情報保護 インサイダー取引防止 ハラスメント防止 知的財産 労働基準法違反の件数 入社時 コンプライアンス全般 100% 100% 100% 96.1% 99.0% 94.4% 100% 96.9% 100% 100% 100% 100% 0件 0件 23/11 22/11 上長はバリューとカルチャー (行動規範) を体現し、 メンバーにいい影響を与えている*2 4.2 ー 自社はコンプライアンス ・ 倫理を遵守した企業活動を行っている 4.6 4.6 ハラスメント (パワハラ ・ セクハラなど) のない職場である 4.5 4.6 コンプライアンス研修受講率 従業員エンゲージメント調査 (MFグループサーベイ) *1 研修内容 ガバナンス関連データ コーポレート ・ ガバナンスの概要 (2024年2月28日現在) 限度額 種類 限度額 種類 年額5億円以内 ※うち、 対象取締役に対する譲渡制限付株式を付与するための金銭報酬債権の総額を年額2億円以内 基本報酬 (固定金銭報酬) 、 変動報酬、 非金銭報酬等 (譲渡制限付株式報酬) 年額5,000万円以内 基本報酬 (固定金銭報酬) 取締役報酬 監査役報酬 役員報酬 2023年11月期における報酬等の総額 ESG Data ESGデータ Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 84
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エンジニア ・ デザイナー Non-Japaneseメンバー*1 うち非管理職 正社員 における 男女比率 全体 男性 女性 全体 うち管理職 男性 女性 全体 男性 女性 1,248 ー
1,894 ー 2,130 ー 834 66.8 1,235 65.2 1,395 65.5 414 33.2 659 34.8 735 34.5 177 ー 257 ー 323 ー 140 79.1 205 79.8 257 79.6 37 20.9 52 20.2 66 20.4 1,071 ー 1,637 ー 1,807 ー 694 64.8 1,030 62.9 1,138 63.0 377 35.2 607 37.1 669 37.0 21/11 連結従業員数 (正社員) 全体 男性 女性 22/11 23/11 (名) 1,248 ー 1,894 ー 2,130 ー 834 66.8 1,235 65.2 1,395 65.5 414 33.2 659 34.8 735 34.5 181 14.5 272 14.4 353 16.6 480 39.0 703 37.1 828 38.9 (名) (%) (%) (名) (%) ※本データの対象は特段の明示がある場合を除き、 マネーフォワードグループに在籍する正社員。 * 1 母国語を日本語以外とする正社員。 人事関連データ うち非管理職 デザイナー職 における 男女比率 うちNon-Japaneseメンバー 全体 男性 女性 全体 うち管理職 男性 女性 全体 男性 女性 うち非管理職 エンジニア職 における 男女比率 うちNon-Japaneseメンバー 全体 男性 女性 全体 うち管理職 男性 女性 全体 男性 女性 うち非管理職 21/11 ビジネス職 における 男女比率 うちNon-Japaneseメンバー 全体 男性 女性 全体 うち管理職 男性 女性 全体 男性 女性 22/11 23/11 (名) 768 ー 1,191 ー 1,302 ー 422 54.9 652 54.7 702 53.9 346 45.1 539 45.3 600 46.1 118 ー 181 ー 228 ー 82 69.5 134 74.0 173 75.9 36 30.5 47 26.0 55 24.1 650 ー 1,010 ー 1,074 ー 340 52.3 518 51.3 529 49.3 310 47.7 492 48.7 545 50.7 29 3.8 31 2.6 51 3.9 429 ー 616 ー 723 ー 384 89.5 538 87.3 647 89.5 45 10.5 78 12.7 76 10.5 51 ー 68 ー 82 ー 51 100.0 64 94.1 76 92.7 0 0.0 4 5.9 6 7.3 378 ー 548 ー 641 ー 333 88.1 474 86.5 571 89.1 45 11.9 74 13.5 70 10.9 148 34.5 236 38.3 298 41.2 51 ー 87 ー 105 ー 28 54.9 45 51.7 46 43.8 23 45.1 42 48.3 59 56.2 8 ー 8 ー 13 ー 7 87.5 7 87.5 8 61.5 1 12.5 1 12.5 5 38.5 43 ー 79 ー 92 ー 21 48.8 38 48.1 38 41.3 22 51.2 41 51.9 54 58.7 4 7.8 5 5.7 4 3.8 (名) (%) (%) (名) (%) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 85
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21/11 22/11 23/11 (名)
(名) (%) (%) (名) (%) * 2 2023年度は、 2022年12月1日時点の在籍者のうち、 2022年12月1日から2023年11月30日の期間に退職した者の割合。 2022年度は、 2021年12月1日時点の在籍 者のうち、 2021年12月1日から2022年11月30日の期間に退職した者の割合。 2021年度は、 2020年12月1日時点の在籍者のうち、 2020年12月1日から2021年11月 30日の期間に退職した者の割合。 * 3 事業年度内における新卒採用者数。 2022年度は新卒採用内定者のうち、 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で入国待機中のNon-Japaneseメンバー7名 (男性6名、 女性1名) を含んだ数字。 2021年度は新卒採用内定者のうち、 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で入国待機中のNon-Japaneseメンバー21名 (男性16名、 女性5名) を含んだ数字。 * 4 2023年度より、 人的資本開示として義務付けられた育児介護休業法71条の4 第1号における育児休業等の取得率と算定期間の定義に基づき算出。 男性 : 2022年12月1日〜2023年11月30日の間に1日以上産後パパ休業または育児休業を新規で取得した男性÷2022年12月1日〜2023年11月30日のうちに配偶 者が出産した男性 (%) 女性 : 2022年12月1日〜2023年11月30日に新規で育児休業を取得した女性÷2022年12月1日〜2023年11月30日に出産した女性 (%) 2022年度は、 マネーフォワードにおいて子の出生祝金の申請に基づいて集計した2021年4月から2022年3月に子どもが生まれた社員のうち、 2022年8月31日 までに育休を取得した人数を踏まえて算出。 2021年度は、 マネーフォワードにおいて子の出生祝金の申請に基づいて集計した2020年4月から2021年3月に子どもが生まれた社員のうち、 2021年8月31日 までに育休を取得した人数を踏まえて算出。 * 5 2023年度より、 2022年12月1日〜2023年11月30日の間に1日以上育休を取得した者の取得合計日数平均を算出。 取得日数の通算は2023年11月30日を区切り とする。 2022年度は、 2021年4月1日〜2022年3月31日の間に子の出生があった正社員のうち、 2022年8月31日までに育休を取得した者の取得合計数平均を算出。 2021年度は、 2020年4月1日〜2021年3月31日の間に子の出生があった正社員のうち、 2021年8月31日までに育休を取得した者の取得合計数平均を算出。 * 6 2023年度より、 マネーフォワードにおいて2022年4月1日から2023年3月1日の間に育児休業から復職した社員のうち復職日から半年以上勤務した者の割合。 2022年度は、 マネーフォワードにおいて2021年4月1日から2022年3月1日の間に育児休業から復職した社員のうち復職日から半年以上勤務した者の割合。 2021年度は、 マネーフォワードにおいて2020年4月1日から2021年3月1日の間に育児休業から復職した社員のうち復職日から半年以上勤務した者の割合。 * 7 2023年度は2023年1月1日時点、 2022年度は2022年1月15日時点、 2021年度は2021年1月31日時点でマネーフォワードグループに在籍している正社員および 契約社員を対象。 全体 中途 採用者数 男性 女性 482 ー 748 ー 400 ー 320 66.4 464 62.0 278 69.5 161 33.4 284 38.0 122 30.5 Non-Japanese メンバー 126 26.1 125 16.7 91 22.8 60歳以上 退職率*2 新規採用数 有給取得日数 (平均) 育児休業取得率*4 育児休業取得日数*5 育休取得後復職率*6 MFグループサーベイ (エンゲージメントサーベイ、 年2回実施) 参加率*7 全体 50〜59歳 男性 女性 全体 男性 女性 全体 30歳未満 男性 女性 16 ー 30 ー 38 ー 13 81.3 24 80.0 29 76.3 3 18.8 6 20.0 9 23.7 2 ー 2 ー 3 ー 2 100.0 2 100.0 3 100.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 全体 男性 女性 ー 11.2 ー 13.6 ー 13.6 ー 11.9 ー 15.1 ー 13.7 ー 9.7 ー 10.6 ー 13.3 平均勤続年数 平均年齢 全体 男性 女性 全体 男性 女性 2.0年 1.9年 2.4年 2.1年 2.0年 2.4年 2.0年 1.9年 2.4年 31.0歳 32.7歳 33.0歳 31.1歳 32.7歳 33.1歳 30.7歳 32.7歳 32.9歳 40〜49歳 従業員年齢の状況 (全体に占める 男性比率、 女性比率) 全体 30〜39歳 男性 女性 全体 男性 女性 462 ー 687 ー 686 ー 329 71.2 470 68.4 460 67.1 133 28.8 217 31.6 226 32.9 全体 新卒 採用数*3 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 56 ー 64 ー 89 ー 44 78.6 56 87.5 60 67.4 12 21.4 8 12.5 29 32.6 Non-Japanese メンバー 27 48.2 24 37.5 25 28.1 625 ー 951 ー 1,120 ー 393 62.9 583 61.3 709 63.3 232 37.1 368 38.7 411 36.7 143 ー 224 ー 283 ー 97 67.8 157 70.1 194 68.6 46 32.2 67 29.9 89 31.4 11.9日 51.9% 100% 83.4日 282.4日 100% 100% 97.0% 97.0% 95.1% 50.0% 100% 56.1日 321.6日 100% 100% 87.1% 92.9% 55.5日 137.0日 96.9% 100% 13.6日 13.4日 21/11 22/11 23/11 (名) (名) (%) (%) (名) (%) Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 86
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22/11 23/11 4.4 *2 *2 *2 *2 *2 *2 *2 *2 *2 *2 *2 ー 4.3 ー 4.3 ー 4.0 4.1 4.2 4.2 4.2 4.2 4.0 4.1 4.3 ー 4.0 ー 3.7 ー 4.0 ー 4.0 ー 4.3 4.4 4.2 4.3 4.2 ー 3.9 ー 4.3 4.4 4.2 ー 2022年度は2023年2月時点、 2023年度は2023年10月時点 * 1
マネーフォワードグループに在籍している正社員および契約社員に対して実施しているアンケート調査 (5段階評価で5が最良) のうち、 従業員エンゲージメントを図る指標として重視する項目の平均値。 * 2『Talent Forward Strategy 2024』 の公表により新規追加 ・ 自社の営んでいる事業に社会的影響力や将来性がある ・ マネーフォワードグループはMVVCの実現 ・ 体現に向かっている会社だと思う 2. トップタレントが集まる体制づくり 1. MVVC体制を促進する施策の強化 ・ 自社内の人材は魅力的である ・ 今の仕事にやりがいを感じている ・ 今の仕事を通じて成長できている (できそうである) 3. フィードバック ・ 育成の強化 ・ 評価面談や 1on1において、 上長から良い点と改善すべき点に関するフィードバックが得られている ・ 上長は自分のキャリアプランややりたいことを理解し、 長期的な成長支援をしている ・ 経営陣は失敗を恐れず新しいことにチャレンジすることを奨励している 4. 組織成長から逆算した戦略的配置 ・ 組織デザイン ・ 自分の 「部」 では、 目標の達成に必要なコミュニケーションが図れている ・ 自分の 「本部」 では、 所属する部を超えて、 目標の達成に必要なコミュニケーションが図れている 5. 生産性の向上 ・ 自分の 「部」 の目標および戦略は明確かつ適切であり全員に伝達 ・ 理解されている ・ 社内では継続的な生産性改善 (オペレーション ・ コスト改善) が行われている 6. 意思決定層における性差の是正 ・ 自社では、 違いを尊重し、 互いにリスペクトをもってコミュニケーションが図られている ・ 自社では、 多様な立場からの視点 ・ 意見があることに価値を見出している ・ 私は、 今よりも大きな責任を担う業務や役割をオファーされたらやってみたいと思う (男性) ・ 私は、 今よりも大きな責任を担う業務や役割をオファーされたらやってみたいと思う (女性) 7. 組織のグローバル化への対応 ・ 自社では、 違いを尊重し、 互いにリスペクトをもってコミュニケーションが図られている ・ 自社では、 多様な立場からの視点 ・ 意見があることに価値を見出している 従業員エンゲージメント (MFグループサーベイ) *1 Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 87
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LIGHT マネフォのグローバル化に向けて エンジニアのNon-Japaneseメンバー比率 41.2%! 私たちは、 開発力強化・エンジニアの採用力強化を目的に、 2021年頃から日本語力を問わないエン ジニア採用を開始しました。 同時に、 受け入れ部署であるエンジニア組織では、 2024年に公用語を 英語とする目標を設定。 英語学習にも力を入れ、 3カ月間でTOEICが200点以上アップしたメン バーもいます。 これらのかいあって、 現在ではエンジニアのNon-Japaneseメンバー比率はなんと 41.2%に上ります。 しかし、 言語のわからない異国の地での仕事は、 想像を超える困難が伴います。 私たちはその不安を少しでも解消し、 本来の力を発揮できるような環境づくりに努めています。 SPOT Vol. 3 Non-Japaneseメンバー採用、成功の秘訣は? これから実現していきたいことは? インドネシア大学を2021年に卒業後、 エンジニアとして入社した私は、 グローバ ル化を進めるマネーフォワードが採用した最初のNon-Japaneseメンバーの1人 でした。 イスラム教徒で日本語も話せない私は、 日本での生活に一抹の不安を感 じていました。 でも、 うれしいことにマネーフォワードは温かく受け入れてくれ、 礼 拝スペースや日本語の講座も用意してくれました。 さらに、 みんながハラルや ヴィーガンなどの食事や文化の違いを尊重し、 日々の細々したことにも配慮して くれます。 このような環境で働けることにとても感謝しています。 だ から私はエンジニアチームの一員として、 マネーフォワードのグ ローバル化を支えていきたいです。 そして、 将来的にはインドネシ アに支社を開設することが私の夢です。 マネーフォワードがこれか らも成長を続け、 世界中の人々の生活を豊かにするグローバルIT 企業になれると信じています ! 採用はゴールではなく、 入社後に本来の力を発揮いただき、 マネーフォワードの Mission ・ Visionの実現に貢献いただくことが本当のゴールだと考えています。 そう いった意味では、 あくまでスタートラインに立ったにすぎないという想いです。 オン ボーディングにおいては、 自国を離れ言語の通じない日本で働くことへの不安を少し でも軽減できるよう、 サポート体制を整えました。 事前のオンライン説 明会で、 日本での生活必需品の紹介や、 文化 ・ 労働制度の違いをイ メージできるようにしたり、 行政関連の手続き ・ 銀行口座開設 ・ 住居 が見つかるまでの宿泊先提供などのサポートをしたりしています。 これからも、 出身文化圏、 母語に関係なく、 多様なメンバーが活躍 できる環境づく りに尽力していきたいと思います ! People
Forward本部 中途採用部 部長 保科 岳志 マネーフォワードエックスカンパニー 法人サービス本部 法人サービス開発部 法人サービス開発グループ Bunga Amalia LIGHT H O SHIN A TA KESH I BUNGA AM A L I A スポッ ト ライ ト 初めて日本に来た私は 少し不安だった しかし… 心配いらなかった ! 職場も英語だし すぐにバリバリ働けました Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 88
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IR Sustainability Press Release Stock Information
株式情報 Company Information 会社情報 Forward Map 2024 統合報告書 2024 東京証券取引所プライム市場 上場証券取引所 3994 証券コード 89,956,000 株 発行可能株式総数 54,235,305 株 発行済株式の総数 10,075 名 国内機関投資家 24% 海外機関投資家 43% 経営陣および 創業メンバー 20% ストラテジック パートナー 3% 株主数 株主比率 100 株 単元株式数 個人投資家 10% 辻 庸介 日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口) BNYGCMCLIENTACCOUNTJPRD ACISG(FE−AC) MLIFORCLIENTGENERALOMNINON COLLATERALNONTREATY−PB SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT MSIP CLIENT SECURITIES 株式会社日本カストディ銀行 (信託口) GOVERNMENTOFNORWAY−CFD JPMORGANCHASEBANK385839 株式会社静岡銀行 大株主 (上位10名) 株主名 持株数 (株) 持株比率* (%) 7,265,800 13.42 4,134,542 7.63 2,456,400 4.53 1,689,500 3.12 1,656,965 3.06 1,380,018 2.54 1,188,240 2.19 1,125,700 2.08 768,800 1.42 9,071,680 16.76 *持株比率は自己株式 (115,124株) を控除して計算しております。 『Forward Map 2024』 を最後までご覧いただきありがとうございます。 当社グループで働いていると折りに触れて 「マネーフォワードらしいね」 という言葉を耳にします。 そして、 私 たちはこの感覚をとても大切にしています。 「らしさ」 とはとても曖昧でつかみどころがむずかしい言葉ですが、 この 「らしさ」 というものを本報告書でも表現したい。 そのため、 この1年間はずっと 「マネーフォワードらしさ」 と向き合ってきたように 感じます。 今回、 価値創造モデルもアップデートし、 「らしさ」 の源泉であるMission Vision Values Culture (MVVC) が価値創造のプロセスにおいても核であることを明確にしました。 循環するモデルの中にあっても決して流されない MVVCをどう表現するか、 何度も議論を重ね、 今のモデルに辿り着きました。 しかし、 MVVCも言葉にすぎません。 そのた め、 MVVCを形づくるメンバー一人ひとりと想いに多くのページを割いていま す。 この温度感と 「マネーフォワードらしさ」 が、 本報告書を通じて皆さまに 少しでも伝わり、 当社グループをご理解いただく一助となれば幸いです。 そして、 誰もがチャレンジできる社会の実現に向けて、 これからも皆さま と共に道なき道を歩んでいきたいと考えています。 引き続き、 ご指導ご鞭撻 のほどよろしくお願い申し上げます。 株式会社マネーフォワード 2012年5月 代表取締役社長CEO 辻 庸介 11月 26,716,695千円 社名 2,130名 連結従業員数 設立 代表者 決算期 資本金 20社 グループ会社 事業内容 PFMサービスおよび クラウドサービスの開発 ・ 提供 本社 〒108-0023 東京都港区芝浦3-1-21 msb Tamachi 田町ステーションタワーS 21F 拠点 東京、 札幌、 仙台、 名古屋、 京都、 大阪、 広島、 福岡、 アメリカ、 インド、 ベトナム 対象範囲 株式会社マネーフォワードおよびグループ会社 (子会社) ※本報告書内の 「当社」 は株式会社マネーフォワードを、 「当社グループ」 は当社およびグループ会社を指します。 お問い合わせ 株式会社マネーフォワード 統合報告書担当 EMAIL : ir@moneyforward.co.jp 編集方針 『Forward Map 2024』 は、 すべてのステークホルダーの皆さまに、 マネーフォワードグループがつく ってきた 「これ まで」 と目指すべき 「これから」 の道についてご理解を深めていただくために、 すでに公開済みの財務 ・ 非財務情報の 要点と、 それだけでは伝えきれない当社が大事にするValuesやCultureなどの定性情報に、 メンバー一人ひとりの 想いを統合して編纂しています。 発行時期 2024年4月 対象期間 2023年11月期 (2022年12月1日〜2023年11月30日) ※本報告書内に掲載されたデータのうち、 特段の注釈などがない情報は2023年11月30日時点の情報です。 ※一部に対象期間以前 ・ 以降の情報を含みます。 本報告書に含まれる将来の見通しに関する記述等は、 制作時点における情報に基づき判断したものであり、 マクロ 経済動向および市場環境や当社グループの関連する業界動向、 その他内部 ・ 外部要因等により変動する可能性があ ります。 当社は、 本報告書の情報の正確性あるいは完全性について、 何ら表明および保証するものではありません。 なお、 本報告書に記載されている会社名および商品 ・ 製品 ・ サービス名 (ロゴマーク等を含む) は、 各社の商標または各権利者の登録商標です。 編集後記 将来の予測等に関する注意事項 株価 (円) 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 17/9 17/11 18/5 18/11 19/5 19/11 20/5 20/11 21/5 21/11 22/5 22/11 23/5 23/11 (年/月) 出来高 (千株) 2023年11月30日 終値4,542円 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 0 上場時 公募価格1,550円 (株式分割を加味すると、 775円) 株価 出来高 ※2020年11月30日を基準日とし、 2020年12月1日付で1株につき2株の割合をもって株式分割を実施。 分割後に合わせてグラフを調整。 サービスに関する情報も含めた最新の ニュースリリースをご覧いただけます。 サステナビリティに関する考え方や取り 組み内容をご覧いただけます。 決算説明資料、 決算短信、 適時開示など、 投資家向けの情報をご覧いただけます。 More Information ! Introduction 01 Sustainability 02 Our Business 03 Values & Culture 04 Governance 05 Facts & Data 89
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発行年月 2024.04 https://corp.moneyforward.com
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