SlideShare a Scribd company logo
サーバーの脆弱性管理に関して
株式会社ブロードバンドタワー
Cloud&SDN研究所
岩本裕真
自己紹介
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 2
2015年4月 株式会社ブロードバンドタワー入社
Cloud&SDN研究所
所属
当社クラウド系新規サービス開発・構築・運用
時々IoTやっています。
Interop 2014・2016 STM参加
学生時代は、データセンターネットワークの無線化に関する研究をしていまし
た。
皆さんはサーバの脆弱性管理を
どのように行っていますか?
3
OpenStackのセキュリティ問題
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 4
「OpenStack 脆弱性」とグーグル検索すると多くの脆弱性情報がヒットする。
例
よくある脆弱性の管理
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 5
Excel・スプレッドシート等の表計算ソフト
これがおおい?
てきとーに管理(管理できてない)
学術系とか個人とかに多い!?
自社開発ソフトによる自社運用
開発力のある会社では、やっている。
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 6
OpenStackには、各サーバの脆弱性情報を管理する
ための機能がない。
オープンソース脆弱性管理ソフトウェア Vuls
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 7
vuls(VULnerability Scanner)
フューチャーアーキテクトが開発
オープンソースソフトウェア
https://github.com/future-architect/vuls
Go言語で実装
Linux・BSDのディストリビューションを問わずスキャン可能
エージェントレススキャン
SSH経由
メール・Slack連携が可能
ブラウザから可視化された表で管理できる。
表のパラメータの操作が可能。
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 8
低コストに組織内シーサート(Internal CSIRT)運用することが
できる。
CUIよる可視化の例
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 9
ブラウザによる可視化の例
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 10
どのように運用するか
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 11
構築方法・現状のシステムへの組み込み。
スキャン対象までのリーチャビリティがあるマシンにvulsをインストール
スキャン対象に対してスキャン用のアカウントを作成しておく。
スキャンの際にパッケージ管理ソフトを用いるのでroot権限が必要となる。
(/etc/sudoersにnonpasswdの設定することを推奨されています)
vulsサーバから鍵認証でログイン可能にしておく。
Ansible等の構成管理ツールを用いれば運用中のサーバにも一括で適応可能である。
どのように運用するか
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 12
任意のサイクルで以下上から順番に実行
go-cve-dictionaryの更新
vuls自体の更新
CVE情報を更新
スキャン開始
結果をslackに送信
WebまたはSlackで確認
※Slackに送る際には、スキャン結果が多すぎるとSlack側で弾くかれてしまうの
でCVSSスコアでフィルタする。(展望)
デモ
13
デモ環境
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 14
検証用コンピュートノード・コントローラーノードに対してスキャン
スキャン結果をslackへ送信・確認
compute 2台 controller 2台 スキャン&可視化サーバ
172.28.1.219
172.28.1.62
172.28.1.63
172.28.1.65
172.28.1.66
感じた事
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 15
GUIも非常に見やすく簡単に集約管理が行えるのでとても便利。
Vulsは、パスワードを用いたSSH通信の管理をサポートしていないので鍵ベー
スの認証管理をすることを求められている。
ルート権限を与えるので秘密鍵の管理が非常に重要となる。
会社の認証に関するセキュリティポリシーに適応できるか。
Slackへの送信で結果の表示が多すぎるとSlackで弾かれてしまう
より情報を圧縮した形式でSlackに送る実装もしくは、間引いて送る事が求められる。
有料版でもCVSSスコアでフィルタリングしないと厳しい。
現状の逃げ道は、メールで結果を送信する。
Appendix
参考サイト
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 17
vuls
https://github.com/future-architect/vuls
vulsrepo
https://github.com/usiusi360/vulsrepo
slack連携
https://blog.animereview.jp/vuls/
スクリプト
2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 18
OpenStack-Labのgithub URL
Ubuntu14.04用インストールスクリプト
https://github.com/yuma-bbt/vuls_install_script
cronスクリプト
https://github.com/openstack-lab/vuls_install_script/blob/master/cron_script.sh
参考コンフィグファイル
https://github.com/openstack-lab/vuls_install_script/blob/master/config.toml
2016/12/1All rights reserved. © BroadBand Tower, Inc. 2016 19

More Related Content

PDF
クラウド運用のベストプラクティスを考える - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)
PDF
CD(継続的デリバリー)手法を用いたサーバシステム構築の自動化 - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)
PDF
Accelerate SDN/NFV Network ~ネットワーク高速化のアレコレ~ - OpenStack最新情報セミナー 2016年3月
PPTX
明日から試せる!ソフトウエアベースストレージ「ScaleIO」のご紹介 - OpenStack最新情報セミナー 2015年9月
PPTX
OpenStackを使用するメリット
PDF
実用段階に入ったOpenStack ~ もうすぐ絶滅するというPrivate Cloudの多様性について ~
PPTX
サイバーエージェント様 発表「OpenStackのNWと物理の話」
PDF
OpenStackに必要な技術スキルとは
クラウド運用のベストプラクティスを考える - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)
CD(継続的デリバリー)手法を用いたサーバシステム構築の自動化 - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)
Accelerate SDN/NFV Network ~ネットワーク高速化のアレコレ~ - OpenStack最新情報セミナー 2016年3月
明日から試せる!ソフトウエアベースストレージ「ScaleIO」のご紹介 - OpenStack最新情報セミナー 2015年9月
OpenStackを使用するメリット
実用段階に入ったOpenStack ~ もうすぐ絶滅するというPrivate Cloudの多様性について ~
サイバーエージェント様 発表「OpenStackのNWと物理の話」
OpenStackに必要な技術スキルとは

What's hot (20)

PDF
Ubuntu Juju/MAAS・OpenStackを使った検証環境構築 - OpenStack最新情報セミナー 2016年3月
PDF
StackStorm で実現する、複数システムに対する統一インターフェイス提供と運用一元化の取り組み - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
PDF
OpenStack批評 2015
PPTX
DeNAがオンプレでこれからやろうとしてること - OpenStack最新情報セミナー 2015年12月
PDF
AWS Summit Tokyo 2015_NTTデータセッション(前半:クラウドを活用したオムニチャネル基盤構築)
PDF
【Sb】「if 自動化するなら then stack stormを使おう」 展開用
PDF
Arukasの運用事例と、末永くインフラ運用していくためのTips(SRE Tech Talks #2)
PPTX
Microsoft Azureで描く未来 !CLR/H &Windows女子部 ー lesson1
PPTX
Open stack界でのコンテナの現状
PDF
『OpenStackの導入事例/検証事例のご紹介』 NTTドコモ様 検証事例:OpenStack Summit 2014 Paris 講演「Design ...
PDF
『OpenStack共同検証ラボ』のご紹介 - OpenStack最新情報セミナー 2016年3月
PDF
20210925_jazug_azure_what_to_do_first
PDF
OpenStackにおける、MySQLの活用 – OpenStackのリポジトリとしての、DBサービスの基盤としての、MySQL - OpenStack...
PPTX
ブロードバンドタワー様講演 OpenStack最新情報セミナー 2014年4月
PPT
ネットワン様講演 OpenStack最新情報セミナー 2014年2月
PDF
EMC様講演 OpenStack最新情報セミナー 2014年6月
PDF
さくらのクラウド活用事例 - 構成と運用のご紹介(Innovation EGG 第5回 『クラウド運用の本音』)
PPSX
世界での実績No.1のOpenStackインストーラ – Fuel – の全貌は - OpenStack最新情報セミナー 2015年2月
PPTX
使ってわかった!現場担当者が語るOpenStack運用管理の課題 - OpenStack最新情報セミナー 2015年2月
PPTX
July Tech Festa 2020 AKSを活用した内製教育支援プラットフォームをリリースした話
Ubuntu Juju/MAAS・OpenStackを使った検証環境構築 - OpenStack最新情報セミナー 2016年3月
StackStorm で実現する、複数システムに対する統一インターフェイス提供と運用一元化の取り組み - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
OpenStack批評 2015
DeNAがオンプレでこれからやろうとしてること - OpenStack最新情報セミナー 2015年12月
AWS Summit Tokyo 2015_NTTデータセッション(前半:クラウドを活用したオムニチャネル基盤構築)
【Sb】「if 自動化するなら then stack stormを使おう」 展開用
Arukasの運用事例と、末永くインフラ運用していくためのTips(SRE Tech Talks #2)
Microsoft Azureで描く未来 !CLR/H &Windows女子部 ー lesson1
Open stack界でのコンテナの現状
『OpenStackの導入事例/検証事例のご紹介』 NTTドコモ様 検証事例:OpenStack Summit 2014 Paris 講演「Design ...
『OpenStack共同検証ラボ』のご紹介 - OpenStack最新情報セミナー 2016年3月
20210925_jazug_azure_what_to_do_first
OpenStackにおける、MySQLの活用 – OpenStackのリポジトリとしての、DBサービスの基盤としての、MySQL - OpenStack...
ブロードバンドタワー様講演 OpenStack最新情報セミナー 2014年4月
ネットワン様講演 OpenStack最新情報セミナー 2014年2月
EMC様講演 OpenStack最新情報セミナー 2014年6月
さくらのクラウド活用事例 - 構成と運用のご紹介(Innovation EGG 第5回 『クラウド運用の本音』)
世界での実績No.1のOpenStackインストーラ – Fuel – の全貌は - OpenStack最新情報セミナー 2015年2月
使ってわかった!現場担当者が語るOpenStack運用管理の課題 - OpenStack最新情報セミナー 2015年2月
July Tech Festa 2020 AKSを活用した内製教育支援プラットフォームをリリースした話
Ad

Viewers also liked (20)

PPTX
サーバ脆弱性スキャナ Vuls を OpenStack 環境で使ってみた
PPTX
あらためて考える、これからの仮想化インフラのためのデータセンター
PPTX
今さら聞けない人のためのDevOps超入門
PPTX
Bare Metal Provisioning for Big Data - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)
PPTX
NTTドコモ様 導入事例 OpenStack Summit 2016 Barcelona 講演「Expanding and Deepening NTT D...
PPTX
How logging makes a private cloud a better cloud - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)
PPTX
今さら聞けない人のためのDocker超入門 CentOS 7.2対応版
PPTX
脆弱性スキャナVulsで始めるセキュリティ対策
PPTX
脆弱性スキャナVulsを使ってDevSecOpsを実践!
PPTX
Z Lab社におけるOpenStack × Kubernetesの活用 〜アプリケーション開発者からみた課題解決 - OpenStack最新情報セミナー...
PPTX
OCP, Kubernetes ハイパースケールアーキテクチャ 導入の道のり - OpenStack最新情報セミナー(2016年7月)
PPTX
最近のたまおきの取り組み 〜OpenStack+αの実現に向けて〜 - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
PDF
OpenStack Liberty 外部ネットワーク側との通信
PDF
OpenWrtによるサイト間IPsec接続
PDF
今すぐ試せるブルーグリーンデプロイメント入門とその実装 - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
PPTX
脆弱性スキャナVulsのAWS環境への融合
PPTX
【OpenStack共同検証ラボ】OpenStack監視・ログ分析基盤の作り方 - OpenStack最新情報セミナー(2016年7月)
PDF
Openstack管理運用ソフトの決定版?!かもしれないAppFormix - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
PPTX
DeNA private cloud のその後 - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
PPTX
Internet Week 2016 脆弱性スキャナによる対策支援の課題 Vuls
サーバ脆弱性スキャナ Vuls を OpenStack 環境で使ってみた
あらためて考える、これからの仮想化インフラのためのデータセンター
今さら聞けない人のためのDevOps超入門
Bare Metal Provisioning for Big Data - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)
NTTドコモ様 導入事例 OpenStack Summit 2016 Barcelona 講演「Expanding and Deepening NTT D...
How logging makes a private cloud a better cloud - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)
今さら聞けない人のためのDocker超入門 CentOS 7.2対応版
脆弱性スキャナVulsで始めるセキュリティ対策
脆弱性スキャナVulsを使ってDevSecOpsを実践!
Z Lab社におけるOpenStack × Kubernetesの活用 〜アプリケーション開発者からみた課題解決 - OpenStack最新情報セミナー...
OCP, Kubernetes ハイパースケールアーキテクチャ 導入の道のり - OpenStack最新情報セミナー(2016年7月)
最近のたまおきの取り組み 〜OpenStack+αの実現に向けて〜 - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
OpenStack Liberty 外部ネットワーク側との通信
OpenWrtによるサイト間IPsec接続
今すぐ試せるブルーグリーンデプロイメント入門とその実装 - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
脆弱性スキャナVulsのAWS環境への融合
【OpenStack共同検証ラボ】OpenStack監視・ログ分析基盤の作り方 - OpenStack最新情報セミナー(2016年7月)
Openstack管理運用ソフトの決定版?!かもしれないAppFormix - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
DeNA private cloud のその後 - OpenStack最新情報セミナー(2017年3月)
Internet Week 2016 脆弱性スキャナによる対策支援の課題 Vuls
Ad

Similar to サーバーの脆弱性管理に関して(OpenStack + Vuls) - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月) (13)

PDF
脆弱性スキャナVuls(入門編)
PDF
オープンソースで始めるLinuxサーバー脆弱性診断入門
PDF
Vuls: Vulnerability scanner, FutureVuls: Vuls cloud service
PDF
Azureの上におとりを置いて、世界中から攻撃される様子を観察した話
PDF
脆弱性スキャナVuls(応用編)
PDF
0709wordbench新潟
PDF
脆弱性検知ツールVulsを試してみた
PDF
脆弱性もバグ、だからテストしよう DevSummiFukuoka
PDF
脆弱性もバグ、だからテストしよう PHPカンファンレス2015
PDF
Linuxサーバのセキュリティ対策 part2 - Apache編
PDF
オープンソースソフトウェアで実現するエンタープライズにおけるセキュリティ脅威分析の勘所
PPT
【スカイアーチ】Webサイトを脆弱性攻撃から守る
PDF
Linuxサーバのセキュリティ対策 part3 - ファイル転送編
脆弱性スキャナVuls(入門編)
オープンソースで始めるLinuxサーバー脆弱性診断入門
Vuls: Vulnerability scanner, FutureVuls: Vuls cloud service
Azureの上におとりを置いて、世界中から攻撃される様子を観察した話
脆弱性スキャナVuls(応用編)
0709wordbench新潟
脆弱性検知ツールVulsを試してみた
脆弱性もバグ、だからテストしよう DevSummiFukuoka
脆弱性もバグ、だからテストしよう PHPカンファンレス2015
Linuxサーバのセキュリティ対策 part2 - Apache編
オープンソースソフトウェアで実現するエンタープライズにおけるセキュリティ脅威分析の勘所
【スカイアーチ】Webサイトを脆弱性攻撃から守る
Linuxサーバのセキュリティ対策 part3 - ファイル転送編

More from VirtualTech Japan Inc. (20)

PDF
5G時代のアプリケーションとは 〜 5G+MECを活用した低遅延アプリの実現へ 〜
PPTX
エンジニアが幸せになれる会社を目指します
PDF
KubeVirt 201 How to Using the GPU
PDF
PDF
今からはじめる! Linuxコマンド入門
PDF
5G時代のアプリケーション開発とは - 5G+MECを活用した低遅延アプリの実現へ
PDF
Kubernetes雑にまとめてみた 2020年8月版
PDF
MS Teams + OBS Studio (+ OBS Mac Virtual Camera) でのオンラインセミナーのプロトタイプの構築
PDF
5G時代のアプリケーション開発とは
PDF
hbstudy#88 5G+MEC時代のシステム設計
PDF
通信への課題発掘ワークショップ 「5Gイノベーション」の取り組み
PDF
Kubernetes雑にまとめてみた 2019年12月版
PPTX
OpenStackを使用したGPU仮想化IaaS環境 事例紹介
PPTX
Docker超入門
PDF
5Gにまつわる3つの誤解 - 5G×ライブコンテンツ:5G時代の双方向コンテンツとは
PDF
KubeCon China & MWC Shangai 出張報告
PDF
NTT Docomo's Challenge looking ahead the world pf 5G × OpenStack - OpenStack最...
PDF
Introduction of private cloud in LINE - OpenStack最新情報セミナー(2019年2月)
PDF
Multi-access Edge Computing(MEC)における”Edge”の定義
PPTX
Edge Computing Architecture using GPUs and Kubernetes
5G時代のアプリケーションとは 〜 5G+MECを活用した低遅延アプリの実現へ 〜
エンジニアが幸せになれる会社を目指します
KubeVirt 201 How to Using the GPU
今からはじめる! Linuxコマンド入門
5G時代のアプリケーション開発とは - 5G+MECを活用した低遅延アプリの実現へ
Kubernetes雑にまとめてみた 2020年8月版
MS Teams + OBS Studio (+ OBS Mac Virtual Camera) でのオンラインセミナーのプロトタイプの構築
5G時代のアプリケーション開発とは
hbstudy#88 5G+MEC時代のシステム設計
通信への課題発掘ワークショップ 「5Gイノベーション」の取り組み
Kubernetes雑にまとめてみた 2019年12月版
OpenStackを使用したGPU仮想化IaaS環境 事例紹介
Docker超入門
5Gにまつわる3つの誤解 - 5G×ライブコンテンツ:5G時代の双方向コンテンツとは
KubeCon China & MWC Shangai 出張報告
NTT Docomo's Challenge looking ahead the world pf 5G × OpenStack - OpenStack最...
Introduction of private cloud in LINE - OpenStack最新情報セミナー(2019年2月)
Multi-access Edge Computing(MEC)における”Edge”の定義
Edge Computing Architecture using GPUs and Kubernetes

サーバーの脆弱性管理に関して(OpenStack + Vuls) - OpenStack最新情報セミナー(2016年12月)

  • 2. 自己紹介 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 2 2015年4月 株式会社ブロードバンドタワー入社 Cloud&SDN研究所 所属 当社クラウド系新規サービス開発・構築・運用 時々IoTやっています。 Interop 2014・2016 STM参加 学生時代は、データセンターネットワークの無線化に関する研究をしていまし た。
  • 4. OpenStackのセキュリティ問題 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 4 「OpenStack 脆弱性」とグーグル検索すると多くの脆弱性情報がヒットする。 例
  • 5. よくある脆弱性の管理 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 5 Excel・スプレッドシート等の表計算ソフト これがおおい? てきとーに管理(管理できてない) 学術系とか個人とかに多い!? 自社開発ソフトによる自社運用 開発力のある会社では、やっている。
  • 6. 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 6 OpenStackには、各サーバの脆弱性情報を管理する ための機能がない。
  • 7. オープンソース脆弱性管理ソフトウェア Vuls 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 7 vuls(VULnerability Scanner) フューチャーアーキテクトが開発 オープンソースソフトウェア https://github.com/future-architect/vuls Go言語で実装 Linux・BSDのディストリビューションを問わずスキャン可能 エージェントレススキャン SSH経由 メール・Slack連携が可能 ブラウザから可視化された表で管理できる。 表のパラメータの操作が可能。
  • 8. 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 8 低コストに組織内シーサート(Internal CSIRT)運用することが できる。
  • 9. CUIよる可視化の例 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 9
  • 10. ブラウザによる可視化の例 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 10
  • 11. どのように運用するか 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 11 構築方法・現状のシステムへの組み込み。 スキャン対象までのリーチャビリティがあるマシンにvulsをインストール スキャン対象に対してスキャン用のアカウントを作成しておく。 スキャンの際にパッケージ管理ソフトを用いるのでroot権限が必要となる。 (/etc/sudoersにnonpasswdの設定することを推奨されています) vulsサーバから鍵認証でログイン可能にしておく。 Ansible等の構成管理ツールを用いれば運用中のサーバにも一括で適応可能である。
  • 12. どのように運用するか 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 12 任意のサイクルで以下上から順番に実行 go-cve-dictionaryの更新 vuls自体の更新 CVE情報を更新 スキャン開始 結果をslackに送信 WebまたはSlackで確認 ※Slackに送る際には、スキャン結果が多すぎるとSlack側で弾くかれてしまうの でCVSSスコアでフィルタする。(展望)
  • 14. デモ環境 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 14 検証用コンピュートノード・コントローラーノードに対してスキャン スキャン結果をslackへ送信・確認 compute 2台 controller 2台 スキャン&可視化サーバ 172.28.1.219 172.28.1.62 172.28.1.63 172.28.1.65 172.28.1.66
  • 15. 感じた事 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 15 GUIも非常に見やすく簡単に集約管理が行えるのでとても便利。 Vulsは、パスワードを用いたSSH通信の管理をサポートしていないので鍵ベー スの認証管理をすることを求められている。 ルート権限を与えるので秘密鍵の管理が非常に重要となる。 会社の認証に関するセキュリティポリシーに適応できるか。 Slackへの送信で結果の表示が多すぎるとSlackで弾かれてしまう より情報を圧縮した形式でSlackに送る実装もしくは、間引いて送る事が求められる。 有料版でもCVSSスコアでフィルタリングしないと厳しい。 現状の逃げ道は、メールで結果を送信する。
  • 17. 参考サイト 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 17 vuls https://github.com/future-architect/vuls vulsrepo https://github.com/usiusi360/vulsrepo slack連携 https://blog.animereview.jp/vuls/
  • 18. スクリプト 2016/12/1 All rights reserved. ©BroadBand Tower, Inc. 2016 18 OpenStack-Labのgithub URL Ubuntu14.04用インストールスクリプト https://github.com/yuma-bbt/vuls_install_script cronスクリプト https://github.com/openstack-lab/vuls_install_script/blob/master/cron_script.sh 参考コンフィグファイル https://github.com/openstack-lab/vuls_install_script/blob/master/config.toml
  • 19. 2016/12/1All rights reserved. © BroadBand Tower, Inc. 2016 19

Editor's Notes

  • #5: セキュリティ