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Running Lean 第5章 実験の準備
Tw: @technopreneurjp
Fb: https://www.facebook.com/technopreneurjp
18 June, 2013
第5章の内容
課題チームと解決チームをつくる
効果的な実験
イテレーションのメタパターンをリスクに適用する
2
課題チームと解決チームをつくる
適切なチームをつくる
最小のチームで始める
各チーム2~3人で
小さいものを早く、安くつくる
3つの才能をそろえる 開発・デザイン・マーケティング
3
課題チー
ム
建物の外で活動
顧客インタビュー、ユーザビリティテ
ストなど
顧客とのやり取り
は、全員の責任
顧客についての学習
は、絶対に委託しな
いこと
解決チー
ム
建物の中で活動
開発、テスト、リリースのデプロイな
ど p.59
リーンスタートアップでは、「エンジニア
リング」「QA」「マーケティング」のよう
な部門は邪魔であり、不要な摩擦を生む原
因とされています。
効果的な実験
最適な実験には、速度・学習・集中が必要
4
アイデア
製品データ
構築する
計測する
学習する
速度
学習 →
集中
↓
リソースを使い果た
す前にうまくいくプ
ランを見つける
顧客について学習す
る
仮説を検証し、反証
を学ぶ
達成すべき学習や指
標に集中する
効果的な実験
速度・学習・集中を最大化する
5
速度
学習
ムダな
努力
早すぎる
最適化
リソースの
浪費
膨大なエネルギーを
費やすが、ムダ
ゆっくりすぎると
リソースを消耗
集中
注意しないとワナにはまる
最適学習
ループ
効果的な実験
MVP(Minimum Viable Product)
実用最小限の製品
• 構築-計測-学習ループを最小限の労力で回せるもの
• 必須機能がすべて搭載されていなくてもよい
目的は学ぶこと、完璧な製品をつくることではない
• プロトタイプと違い、技術的な問題解決ではない
Dropboxの例
ソフトウェア製品のテストにコードは不要
技術説明でなく、どう動くかを3分の動画で説明
6
効果的な実験
反証可能な表現で仮説を事前に宣言する
× あいまいすぎる
• 有名な専門家になって、アーリーアダプターを集め
る
○ 具体的でテスト可能
• ブログに投稿して、登録者100人を集める
定性的検証から定量的検証へ
まずは、強いシグナルを受け取ること
• 否定的なシグナル→仮説はうまくいかないので見直
す
• 肯定的なシグナル→先に進む
肯定的なシグナルが得られたら、定量的に検証する7
効果的な実験
ダッシュボードを作って、使う
信念だけでは危険、透明性と客観性をもって進める
学習したことを振り返り、次の行動計画の確度を上げる
8
自分たちの考え
・
・ (仮説)
・
見解
・
・ (起きたこと)
・
次にやること
・
・ (実験)
・
主要指標
------
------
------
課題 ソ
リュー
ション
独自の
価値提
案
圧倒的
な優位
性
顧客セ
グメン
ト
主要指
標
チャネ
ル
コスト構造 収益の流れ
MVPのテスト
イテレーションのメタパターンをリスクに
適用する
リスクには、何度も実験して取り組む
9
課題/解決フィッ
ト
製品/市場フィッ
ト
拡大
まずはステージを越えることが重要
注意すること
・中途半端、否定的な学習→やる気喪失→実験中止
・肯定的すぎる学習→楽観的→行き詰る
体系的にリスクを排除する
製品リスクの排除: 正しい製品を作る
10
課題 ソリューション 独自の価値提案 圧倒的な優位性 顧客セグメント
主要指標 チャネル
コスト構造 収益の流れ
体系的にリスクを排除する
顧客リスクの排除: 顧客への経路を作る
11
課題 ソリューション 独自の価値提案 圧倒的な優位性 顧客セグメント
主要指標 チャネル
コスト構造 収益の流れ
不満を持っている人を
特定
アーリーアダプターに
絞る
アウトバウンドチャネル
インバウンドチャネル
p.37
アウトバウンド
印刷広告、CM、展示会、営業電話
インバウンド
ブログ、e-book、小冊子、オンラインセ
ミナー
体系的にリスクを排除する
市場リスクの排除: 実現可能なビジネスを作る
12
課題 ソリューション 独自の価値提案 圧倒的な優位性 顧客セグメント
主要指標 チャネル
コスト構造 収益の流れ
既存の代替品
競合他社
ソリューションの価格
顧客の声を聞いて、
価格をテスト(口約束)
顧客の行動を見て、
価格をテスト
コスト構造を最適化
第5章 まとめ
課題チームと解決チームをつくる
2~3人の最小チームで
初めから機能別のチームにしない
効果的な実験
最適な実験→速度・学習・集中を最大化する
具体的でテスト可能なもの→顧客からシグナルを受け取る
ダッシュボードを作って使う
イテレーションのメタパターンをリスクに適用する
体系的にリスクを排除する
(製品リスク、顧客リスク、市場リスク)
13
更新履歴
14
1
作成日 18 June,
2013
作成者 technopreneurjp
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