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Linux 仮想マシン設定ガイド
2021 年 6 月
Microsoft Azure で仮想マシンを完全保護
Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編)
Page 2
Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved.
目 次
このガイドについて ..........................................................................................4
オペレーション目標..........................................................................................4
CentOS 6x または RedHat 6x ベースの VM を準備する手順 ..................................5
前提条件 ..............................................................................................................5
ステップ 1. GRUB オプションを修正する.............................................................................6
ステップ 2. AGETTY シリアルコンソールを設定する ................................................................7
ステップ 3. Hyper-V ドライバを dracut コンフィギュレーションに追加する .......................................7
ステップ 4. Hyper-V モジュールがロードされたかどうかを確認する ................................................8
ステップ 5. Azure NIC に永続化ルールを追加する...............................................................8
ステップ6. Azure NIC 用に ifcfg-eth ファイルを作成する......................................................9
ステップ 7. SSH を有効にする .....................................................................................10
ステップ 8. Azure でテストする ....................................................................................10
ステップ 9. 次にすべきこと...........................................................................................11
CentOS 7x または RedHat 7x ベースの VM を準備する手順 ................................12
前提条件 ............................................................................................................12
ステップ 1. GRUB オプションを修正する...........................................................................12
ステップ 2. initramfs に Hyper-V ドライバを追加する.........................................................13
ステップ 3. Hyper-V モジュールがロードされたか確認する ......................................................14
ステップ 4. ネットワーク コンフィギュレーションを行う ...............................................................15
ステップ 5. Azure NIC 用に ifcfg-eth ファイルを作成する ....................................................16
ステップ 6. SSH を有効にする .....................................................................................17
ステップ 7. シリアルコンソールを有効にする........................................................................17
ステップ 8. Azure でテストする ....................................................................................18
ステップ 9. 次にすべきこと...........................................................................................18
Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編)
Page 3
Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved.
Ubuntu または Debian ベースの VM を準備する手順 ..........................................19
ステップ 1. Azure Netplan プロファイルを作成する.............................................................20
Zerto で Azure VM にスタティック IP アドレスを割り当てる方法 ...............................21
ステップ 1. VPG を作成、編集する................................................................................21
ステップ 2. スタティック IP アドレスを割り当てる ...................................................................22
ステップ 3. VM のフェイルオーバー テストを実施する .............................................................23
テスト済みの Linux バージョン .........................................................................24
参考資料 ..................................................................................................24
Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編)
Page 4
Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved.
このガイドについて
Zerto は、複数のクラウド環境にまたがるマイグレーションと災害復旧(DR)機能を実現します。そのプロセスは仮
想マシン(VM)に対してほぼシームレスに行われ、オンプレミスの VMware または Hyper-V 環境と Azure との
間の移行において VM への影響はゼロです。
Zerto では、あらゆるバージョンまたはディストリビューションの Linux を Azure に移行することができます(サポート
されるバージョンの一覧は Microsoft のドキュメンテーションで確認できます)。ただし、Linux VM を Azure に移
行できても、適正なドライバが不足してネットワークの接続が不完全になる可能性はあります。また、旧バージョンの
Linux を本番環境で使用している場合は、サーバーのコンフィギュレーションによってサイト間のプラットフォームを再構
成して、特定のプラットフォーム プロファイルを設定しなければならないケースも少なくありません。
このガイドは、Linux 仮想マシンのコンフィギュレーションにより、オンプレミス サイトの VMware と Azure 間の移行を
実現したいシステム管理者を対象としています。
オペレーション目標
Zerto を使用した DR とマイグレーションでは、Linux 仮想マシンのプラットフォームがあらゆる再プラットフォーム化オ
ペレーションを通じて効果的に再構成されます。そこでは、以下の課題がクリアされます。
1. オンプレミスと Azure の双方で正しく動作するすべての必要なドライバを追加する
2. 基盤となるプラットフォームの異なる VM ハードウェア プロファイルを自動的に検知して、自動的に対応する
3. VM に適切な IP アドレスを割り当てる
Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編)
Page 5
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①オンプレミスのハードウェアとドライバ プロファイル ②Azure の仮想ハードウェアとドライバ プロファイル
CentOS 6x または RedHat 6x ベースの VM を
準備する手順
前提条件
以下に、Azure を移行先とするオンプレミスの VMware Linux VM を前提とするステップを説明します。
Azure を災害復旧(DR)用プラットフォームとしてのみ使用し、VM は引き続き VMware か Hyper-V で稼働さ
せる予定の場合、ここで必要となるステップは Azure で稼働する VM を準備するだけです。実際に DR プランを実
行しない限り、VMware で VM 稼働中にこの修正が影響することはありません。また、このプロセスはフェイルオーバ
ー後に行うのに比べ、フェイルオーバー前に行うのが断然簡単です。
本番環境の仮想マシンでは、VMware で稼働するフェイルオーバー対象の VM または Azure へ移行予定の VM
に対して、以下のステップを実行します。
Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編)
Page 6
Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved.
ステップ 1. GRUB オプションを修正する
これはシリアルコンソールを有効にするためのステップで、何か問題が生じた場合のトラブルシューティングに
Microsoft Serial Console が使用できるようになります。したがって、このステップは省略せずに、必ず行ってくださ
い。
VI または nano エディタを使用して/boot/grub/grub.conf を編集します。
デフォルトのカーネル ブート オプションから“kernel”ではじまる行を見つけます(下記スクリーンショット参照)。
デフォルトのカーネルは通常、最初の項目です。そこから、kernel 定義の行を探してください。
以下のオプションを削除します。
rhgb quiet crashkernel=auto
これは、GRUB に対し、グラフィカル ブートローダの使用とコンソールへの Verbose Kernel 出力の使用を指定す
るオプションです。Microsoft によれば、このオプションはパブリッククラウド VM には使用されないことになっています。
CrashKernel(カーネルのクラッシュダンプ)には約 128MB の RAM が使用されるので、Microsoft は削除しな
くても特に問題はないとしていますが、RAM を節約するためには削除が推奨されます。
Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編)
Page 12
Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved.
CentOS 7x または RedHat 7x ベースの VM を
準備する手順
前提条件
以下に、Azure を移行先とするオンプレミスの VMware Linux VM を前提とするステップを説明します。
Azure を災害復旧(DR)用プラットフォームとしてのみ使用し、VM は引き続き VMware か Hyper-V で稼働さ
せる予定の場合、ここで必要となるステップは Azure で稼働する VM を準備するだけです。実際に DR プランを実
行しない限り、VMware で VM 稼働中にこの修正が影響することはありません。また、このプロセスはフェイルオーバ
ー後に行うのに比べ、フェイルオーバー前に行うのが断然簡単です。
本番環境の仮想マシンでは、VMware で稼働するフェイルオーバー対象の VM または Azure へ移行予定の VM
に対して、以下のステップを実行します。
ステップ 1. GRUB オプションを修正する
これはシリアルコンソールを有効にするためのステップで、何か問題が生じた場合のトラブルシューティングに
Microsoft Serial Console が使用できるようになります。したがって、このステップは省略せずに、必ず行ってくださ
い。
VI または nano エディタを使用して/etc/default/grub を編集します。
GRUB_CMDLINE_LINUX ではじまる行を見つけます。
以下のオプションを削除します。
rhgb quiet crashkernel=auto
これは、GRUB に対し、グラフィカル ブートローダの使用とコンソールへの Verbose Kernel 出力の使用を指定す
るオプションです。Microsoft によれば、このオプションはパブリッククラウド VM には使用されないことになっています。
CrashKernel(カーネルのクラッシュダンプ)には約 128MB の RAM が使用されるので、Microsoft は削除しな
くても特に問題はないとしていますが、RAM を節約するためには削除が推奨されます。
次に、このオプションを追加します。
Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編)
Page 19
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Ubuntu または Debian ベースの VM を準備する
手順
Ubuntu では、バージョン 18.04LTS において、ネットワーク コンフィギュレーションが/etc/init.d/network のコ
ンフィギュレーション ファイルから Netplan に移されました。
Netplan は、ネットワーク コンフィギュレーションを/etc/netplan/*.yaml から読み取ります。YAML はシステム管
理者かインストール担当者が記述するか、クラウドイメージのインスタンス化やその他の OS デプロイメントによって記
述されます。初期のブート時に、Netplan によって/run にバックエンド特定のコンフィギュレーション ファイルが生成さ
れ、デバイスの制御がネットワーク設定のシステムデーモンに受け渡されます。
Netplan が現在サポートしているシステムデーモンは下記のとおりです。
 NetworkManager
 Systemd-networkd
仮想マシン(VM)が VMware 上で稼働するとき、ネットワーク アダプタ タイプは通常、ens160 か ens32 です。
一方、Azure ネットワーク カードは eth0 と表示されます。VM が DHCP によって割り当てられたアドレスを取得す
るためには、Netplan の YAML ファイルによって、Hyper-V アダプタであるネットワーク アダプタを識別可能にし、
DHCP の使用を指定できるようにする必要があります。
Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編)
Page 25
Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved.
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/linux/redhat-create-upload-vhd
Netplan について
https://netplan.io
お問い合わせ先:
株式会社クライム
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-36-7 蛎殻町千葉ビル 4F
TEL: 03-3660-9336 FAX: 03-3660-9337
Email: soft@climb.co.jp www.climb.co.jp
https://www.climb.co.jp/soft/contact/contact.php

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Zerto: Linux仮想マシン設定ガイド(エグゼクティブ・サマリー) Microsoft Azureで仮想マシンを完全保護

  • 1. Linux 仮想マシン設定ガイド 2021 年 6 月 Microsoft Azure で仮想マシンを完全保護
  • 2. Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編) Page 2 Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved. 目 次 このガイドについて ..........................................................................................4 オペレーション目標..........................................................................................4 CentOS 6x または RedHat 6x ベースの VM を準備する手順 ..................................5 前提条件 ..............................................................................................................5 ステップ 1. GRUB オプションを修正する.............................................................................6 ステップ 2. AGETTY シリアルコンソールを設定する ................................................................7 ステップ 3. Hyper-V ドライバを dracut コンフィギュレーションに追加する .......................................7 ステップ 4. Hyper-V モジュールがロードされたかどうかを確認する ................................................8 ステップ 5. Azure NIC に永続化ルールを追加する...............................................................8 ステップ6. Azure NIC 用に ifcfg-eth ファイルを作成する......................................................9 ステップ 7. SSH を有効にする .....................................................................................10 ステップ 8. Azure でテストする ....................................................................................10 ステップ 9. 次にすべきこと...........................................................................................11 CentOS 7x または RedHat 7x ベースの VM を準備する手順 ................................12 前提条件 ............................................................................................................12 ステップ 1. GRUB オプションを修正する...........................................................................12 ステップ 2. initramfs に Hyper-V ドライバを追加する.........................................................13 ステップ 3. Hyper-V モジュールがロードされたか確認する ......................................................14 ステップ 4. ネットワーク コンフィギュレーションを行う ...............................................................15 ステップ 5. Azure NIC 用に ifcfg-eth ファイルを作成する ....................................................16 ステップ 6. SSH を有効にする .....................................................................................17 ステップ 7. シリアルコンソールを有効にする........................................................................17 ステップ 8. Azure でテストする ....................................................................................18 ステップ 9. 次にすべきこと...........................................................................................18
  • 3. Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編) Page 3 Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved. Ubuntu または Debian ベースの VM を準備する手順 ..........................................19 ステップ 1. Azure Netplan プロファイルを作成する.............................................................20 Zerto で Azure VM にスタティック IP アドレスを割り当てる方法 ...............................21 ステップ 1. VPG を作成、編集する................................................................................21 ステップ 2. スタティック IP アドレスを割り当てる ...................................................................22 ステップ 3. VM のフェイルオーバー テストを実施する .............................................................23 テスト済みの Linux バージョン .........................................................................24 参考資料 ..................................................................................................24
  • 4. Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編) Page 4 Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved. このガイドについて Zerto は、複数のクラウド環境にまたがるマイグレーションと災害復旧(DR)機能を実現します。そのプロセスは仮 想マシン(VM)に対してほぼシームレスに行われ、オンプレミスの VMware または Hyper-V 環境と Azure との 間の移行において VM への影響はゼロです。 Zerto では、あらゆるバージョンまたはディストリビューションの Linux を Azure に移行することができます(サポート されるバージョンの一覧は Microsoft のドキュメンテーションで確認できます)。ただし、Linux VM を Azure に移 行できても、適正なドライバが不足してネットワークの接続が不完全になる可能性はあります。また、旧バージョンの Linux を本番環境で使用している場合は、サーバーのコンフィギュレーションによってサイト間のプラットフォームを再構 成して、特定のプラットフォーム プロファイルを設定しなければならないケースも少なくありません。 このガイドは、Linux 仮想マシンのコンフィギュレーションにより、オンプレミス サイトの VMware と Azure 間の移行を 実現したいシステム管理者を対象としています。 オペレーション目標 Zerto を使用した DR とマイグレーションでは、Linux 仮想マシンのプラットフォームがあらゆる再プラットフォーム化オ ペレーションを通じて効果的に再構成されます。そこでは、以下の課題がクリアされます。 1. オンプレミスと Azure の双方で正しく動作するすべての必要なドライバを追加する 2. 基盤となるプラットフォームの異なる VM ハードウェア プロファイルを自動的に検知して、自動的に対応する 3. VM に適切な IP アドレスを割り当てる
  • 5. Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編) Page 5 Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved. ①オンプレミスのハードウェアとドライバ プロファイル ②Azure の仮想ハードウェアとドライバ プロファイル CentOS 6x または RedHat 6x ベースの VM を 準備する手順 前提条件 以下に、Azure を移行先とするオンプレミスの VMware Linux VM を前提とするステップを説明します。 Azure を災害復旧(DR)用プラットフォームとしてのみ使用し、VM は引き続き VMware か Hyper-V で稼働さ せる予定の場合、ここで必要となるステップは Azure で稼働する VM を準備するだけです。実際に DR プランを実 行しない限り、VMware で VM 稼働中にこの修正が影響することはありません。また、このプロセスはフェイルオーバ ー後に行うのに比べ、フェイルオーバー前に行うのが断然簡単です。 本番環境の仮想マシンでは、VMware で稼働するフェイルオーバー対象の VM または Azure へ移行予定の VM に対して、以下のステップを実行します。
  • 6. Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編) Page 6 Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved. ステップ 1. GRUB オプションを修正する これはシリアルコンソールを有効にするためのステップで、何か問題が生じた場合のトラブルシューティングに Microsoft Serial Console が使用できるようになります。したがって、このステップは省略せずに、必ず行ってくださ い。 VI または nano エディタを使用して/boot/grub/grub.conf を編集します。 デフォルトのカーネル ブート オプションから“kernel”ではじまる行を見つけます(下記スクリーンショット参照)。 デフォルトのカーネルは通常、最初の項目です。そこから、kernel 定義の行を探してください。 以下のオプションを削除します。 rhgb quiet crashkernel=auto これは、GRUB に対し、グラフィカル ブートローダの使用とコンソールへの Verbose Kernel 出力の使用を指定す るオプションです。Microsoft によれば、このオプションはパブリッククラウド VM には使用されないことになっています。 CrashKernel(カーネルのクラッシュダンプ)には約 128MB の RAM が使用されるので、Microsoft は削除しな くても特に問題はないとしていますが、RAM を節約するためには削除が推奨されます。
  • 7. Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編) Page 12 Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved. CentOS 7x または RedHat 7x ベースの VM を 準備する手順 前提条件 以下に、Azure を移行先とするオンプレミスの VMware Linux VM を前提とするステップを説明します。 Azure を災害復旧(DR)用プラットフォームとしてのみ使用し、VM は引き続き VMware か Hyper-V で稼働さ せる予定の場合、ここで必要となるステップは Azure で稼働する VM を準備するだけです。実際に DR プランを実 行しない限り、VMware で VM 稼働中にこの修正が影響することはありません。また、このプロセスはフェイルオーバ ー後に行うのに比べ、フェイルオーバー前に行うのが断然簡単です。 本番環境の仮想マシンでは、VMware で稼働するフェイルオーバー対象の VM または Azure へ移行予定の VM に対して、以下のステップを実行します。 ステップ 1. GRUB オプションを修正する これはシリアルコンソールを有効にするためのステップで、何か問題が生じた場合のトラブルシューティングに Microsoft Serial Console が使用できるようになります。したがって、このステップは省略せずに、必ず行ってくださ い。 VI または nano エディタを使用して/etc/default/grub を編集します。 GRUB_CMDLINE_LINUX ではじまる行を見つけます。 以下のオプションを削除します。 rhgb quiet crashkernel=auto これは、GRUB に対し、グラフィカル ブートローダの使用とコンソールへの Verbose Kernel 出力の使用を指定す るオプションです。Microsoft によれば、このオプションはパブリッククラウド VM には使用されないことになっています。 CrashKernel(カーネルのクラッシュダンプ)には約 128MB の RAM が使用されるので、Microsoft は削除しな くても特に問題はないとしていますが、RAM を節約するためには削除が推奨されます。 次に、このオプションを追加します。
  • 8. Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編) Page 19 Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved. Ubuntu または Debian ベースの VM を準備する 手順 Ubuntu では、バージョン 18.04LTS において、ネットワーク コンフィギュレーションが/etc/init.d/network のコ ンフィギュレーション ファイルから Netplan に移されました。 Netplan は、ネットワーク コンフィギュレーションを/etc/netplan/*.yaml から読み取ります。YAML はシステム管 理者かインストール担当者が記述するか、クラウドイメージのインスタンス化やその他の OS デプロイメントによって記 述されます。初期のブート時に、Netplan によって/run にバックエンド特定のコンフィギュレーション ファイルが生成さ れ、デバイスの制御がネットワーク設定のシステムデーモンに受け渡されます。 Netplan が現在サポートしているシステムデーモンは下記のとおりです。  NetworkManager  Systemd-networkd 仮想マシン(VM)が VMware 上で稼働するとき、ネットワーク アダプタ タイプは通常、ens160 か ens32 です。 一方、Azure ネットワーク カードは eth0 と表示されます。VM が DHCP によって割り当てられたアドレスを取得す るためには、Netplan の YAML ファイルによって、Hyper-V アダプタであるネットワーク アダプタを識別可能にし、 DHCP の使用を指定できるようにする必要があります。
  • 9. Linux VM コンフィギュレーションガイド(Azure 編) Page 25 Copyright(C) 2021 Climb Inc. All Rights Reserved. https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/linux/redhat-create-upload-vhd Netplan について https://netplan.io お問い合わせ先: 株式会社クライム 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-36-7 蛎殻町千葉ビル 4F TEL: 03-3660-9336 FAX: 03-3660-9337 Email: soft@climb.co.jp www.climb.co.jp https://www.climb.co.jp/soft/contact/contact.php