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AndroidのAR最新動向
2021/06/20 株式会社カブク 高橋憲一
@ken1_taka ktaka
株式会社カブク / ソフトウェアエンジニア
高橋憲一
• 携帯向け3Dグラフィクスエンジンや、昔あった
某ARアプリの開発に携わる
• 現在はカブクで3Dグラフィクスのレンダリング
および解析エンジンの実装を担当
• 個人的活動としてAR&VRの実験をする傍ら翻訳
本を出したり、技術系雑誌への解説記事を寄稿す
るなどしている
• 東北TECH道場の講師として主に石巻道場、時々
東北のあちこちに出没 
今日の内容
• ARCoreでできること
• Google I/O 2021のAR関連情報
• Recording and Playback API
• Raw Depth API
• WebXR
ARCoreでできること
• 基本の3機能
• 環境認識
• モーショントラッキング
• 光原推定
子猫と戯れるARアプリ
• Unity + AR Foundationで開発
• Android → ARCore
• iOS → ARKit
• Software Designで連載していた記事
• 2019年8月∼2020年9月の14回
• UnityのプロジェクトはGitHubで公開
• https://github.com/ktaka/ARKitten2019
簡易版のハンズオン動画
• 東北TECH道場のオンライン講座アーカイブ
• 全3回の動画
• https://youtube.com/playlist?
list=PLy_WOQXVomS7DdhFxITGKkuKQ
yyouGQuu
1回目
• Unityのインストール
• ボールに見立てた球体を追加
• 物理エンジンの機能を試す
• ボールが落下する
• 落下したボールが平面ではずむ
• スワイプしてボールを投げる機能を追加
2回目
• ボールに色をつける
• ペットのオブジェクトを追加
• ボールを投げてはずんだところにペットが
歩いてくる
• AR Foundationを組み込む
• ビルドしてスマホで動かす
3回目
• ペットの後ろに回り込むとこちらを向いて
くれる
• 単純な回転
• アニメーションつきの回転
• 現実空間の平面にARペットの影を落とす
• 影を描画するシェーダーの追加
• 平面を完全に透明化
UnityでARCoreを使うときの注意
• 2種類のパッケージ
• ARCore SDK for Unity
• AR Foundation + ARCore Extensions for AR Foundation
UnityでARCoreを使うときの注意
• 2種類のパッケージ
• ARCore SDK for Unity → 非推奨
• AR Foundation + ARCore Extensions for AR Foundation
Google I/O 2021のAR関連情報
ARCore関連セッション
ARCore関連セッション
?
ARCore関連セッション
ARCore関連セッション
レコーディングとプレイ
バックAPIでARを好きな
場所に連れていく
Recording and Playback API
ARといえばカメラからのライブビューありき
(Live AR)
AR画面の背景
モーショントラッキング
平面認識
Recording and Playback API (AR Anywhere)
アプリで再生
動画(mp4)として保存
• カメラ映像
• IMU(加速度センサなどの値)
AR画面の背景
オブジェクトの配置情報(アンカー)も
動画のトラックに埋め込める
AR画面の背景
動画(mp4)として保存
映像
トラック
独自トラック
に配置情報
配置情報を
元にオブジェクトを配置
アプリで再生
コードラボ
• Introduction to ARCore Recording and
Playback API
• https://codelabs.developers.google.com/
codelabs/arcore-record-and-playback-intro
コードラボの完成画面
保存した動画は見た目は通常のもの
• CGのオブジェクトは含まれない
• 映像は640x480
これで嬉しいのは…
• 開発者は現地に何度も行って調整しなくても済む
• ユーザーはその場にいなくても前にいた場所のARを再現できる
• 外出先で「これうちのリビングに合うかな」という時など
Raw Depth API
Depth API
• Depth APIは2020年6月に追加
• 現実の物体に隠れるCGのオブジェクト
• 平面ではない現実の物体との衝突
Raw Depth API
• より精度の高い距離の値
• ピクセルごとの値の信頼度を示す
Con
fi
dence Images
• 簡易的な3Dスキャンに使用できる
Depth (full Depth) vs Raw Depth
• Raw Depth API
• すべてのピクセルはカバーしていない
• 精度は高い
• (full) Depth API
• すべてのピクセルをカバー
• なめらかになるよう補間されている
• 精度は低い
Camera Raw Depth Full Depth
https://developers.google.com/ar/develop/java/depth/raw-depth
WebXRでAR
WebXR
• WebXRでARコンテンツを開発するワーク
ショップ
• コードラボを進めていくセッション
• https://
codelabs.developers.google.com/ar-
with-webxr
ご静聴ありがとうございました

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