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貞 祐光
Microsoft MVP for Cloud and Datacenter Management
Windows Server 2016 Essentials と
記憶域スペースでつくる中小企業を支
えるサーバ
資料は https://www.slideshare.net/sadamasahiko/ で公開しています
自己紹介
Masahiko Sada
貞 祐光
通信キャリア(MNO)でクレジット/決済サービスのビジネス企画、
戦略立案業務に従事
職業
略歴
2014年7月~ Microsoft MVP for File System and Storage
ブログ 「薩摩藩中仙道蕨宿別邸」… http://satsumahomeserver.com/
執筆 ホワイトペーパー:「Windows Server 2012 R2 記憶域スペースのアーキテクチャと
設計・管理のベストプラクティス」
2009年7月~ Microsoft MVP for Server Solutions – Windows Home Server
2015年7月~ Microsoft MVP for Cloud and Datacenter Management
 中小/SOHOのIT管理者の方
 中小企業向けのITソリューションを提供するSIerの方
本日の対象はこんな方
今日のゴール
【中小/SOHOのIT管理者】
1. Windows Server 2016 Essentials とはどんなサーバーなのか?
基本機能を知っていただきたい
【中小企業向けのITソリューションを提供するSIer】
2. Microsoftのクラウドサービスとの統合、仮想展開など、より
高度な活用方法を知っていただきたい
Windows Server 2016でのSKUの見直し
エディション 概要
2012 R2 2016
ラインナップ ライセンス ラインナップ ライセンス
Datacenter
高度に仮想化された
データセンター/クラウド環境
〇 Processor/CAL 〇 Core/CAL
Standard 物理環境または小規模の仮想化環境 〇 Processor/CAL 〇 Core/CAL
Essentials
最大25ユーザー/50ユーザーまでの
中小企業
〇 Server /CAL不要 〇 Server
Foundation
最大15ユーザーまでの小規模環境
CAL不要
〇 Server/CAL不要 ー ー
Storage Server
OEMから提供される
ストレージサーバOS
Standard,
WorkGroup
〇 Server/CAL不要 〇 Server/CAL不要
Essentials 〇 Server/CAL不要 ー ー
Hyper-V Server 無料のハイパーバイザー 〇 不要 〇 不要
 2016ではFoudationが廃止に。Essentialsエディションが中小規模環境向けをカバレッジ
 Essentialsエディションは中小企業向けのサーバーとして、利用される機会がより多くなる
※ その他に、アカデミック環境で複数の利用者が1台のサーバーを共有する「Multi Point Server」がある
Essentialsサーバーは中小企業の最初のサーバーに最適
Azure Backup
ファイルサーバー
ビジネスを支える機能を簡単に構成して、楽に管理
「Windows Server Essentialsの構成」
ウィザード
ダッシュボード サーバーマネージャー
ウィザードやダッシュボードなど、GUI中心で自動構成してくれるから、初級管理者でも安心
Essentialsなら職場のIT環境が例えばこう変わる
管理者がいなくても/クラウドのサービス導入も簡単
○ダッシュボードのGUIから設定ができるので、
比較的簡単に管理ができる。
○職場のアカウントとOffice 365を利用するア
カウントが一本に。パスワード更新も自動同
期。
IT環境の管理は、ITスキルを持った管理者が
必要。
会社のアカウントと、クラウドサービスのア
カウントがばらばら。それぞれアカウント管
理が必要。
Essentialsなら職場のIT環境が例えばこう変わる
働き方
○ファイルサーバーのファイルは社外からもア
クセス可能。
○突発的な仕事でも、社外から社内のPCにリ
モートアクセス。会社に行かなくても対応で
きる。
会社に行かないと仕事が何もできない。通勤
時間をかけて、わざわざ会社に出勤。
Essentialsなら職場のIT環境が例えばこう変わる
働き方
○SharePointのライブラリにアクセス権を設定。
○大容量のドキュメントもセキュアに共有でき
て、外部パートナーとのコラボレーションも
効率的に
外部のパートナーとのファイルの共有は電子
メールの添付ファイル。
パスワードは別のメールで送る
Essentialsなら職場のIT環境が例えばこう変わる
データのバックアップ
○クライアントコンピューターのHDDが故障
しても、イメージバックアップからコン
ピューター丸ごと環境を復元、またはファイ
ル/フォルダー単位で復元可能。
クライアントコンピューターのHDDが故障し
たら、ローカルにあった取引先とのデータも
重要資料も、過去のメールもすべてロスト
Essentialsの中心はサーバーダッシュボード
• 一通りの初期構築はホームタブのセットアップタスクから。
• ToDo形式で必要なタスクがまとめられている。
• 基本的な管理はほぼサーバーダッシュボードから完結。
ダッシュボードを通じた統合管理
Windows Server Essentialsの主な機能
業務環境の構築 データ・環境の保護柔軟な働き方の実現
ダッシュボードを通じた統合管理
Windows Server Essentialsの主な機能
業務環境の構築
ダッシュボードを通じた統合管理
ユーザーアカウント/グループの作成・管理
• Active Directoryを利用して、認証・認可を
一元管理
• パスワードポリシーの設定
(簡易なパスワードを禁じるなど)
• 「標準ユーザー」と「管理者」アカウントの分離
• 管理者はダッシュボードからアカウントを作成す
るだけ
• ユーザーごとにフォルダーのアクセス権やコ
ンピューターへのリモートアクセス権などを
コントロール
• ユーザーグループを作成して、部署や担当、
プロジェクト単位などでアクセス権限管理が
可能。
ユーザーアカウント
ユーザーグループ
• 部署・担当、プロジェクトなど、任意の単位でユーザーをグループ化。
• グループに対してアクセス権を設定することもできる
メールの統合(Exchange, Office 365)
• Office 365
• オンプレミスの Exchange Server
• ホスティングされた Exchange Server
と統合することで、ダッシュボードからメール
アカウントの作成/廃止/割当を合わせて行う
ことができる。
統合後、メールアドレスはクライアントPCのロ
グオンアカウントとしても機能。クライアント
PCでパスワードを変更すると、メールアカウン
トのパスワードも自動的に変更(同期)される
ユーザーアカウント(メールとの統合)
• Office 365やExchangeとの統合を有効にすると、ダッシュボードで新規ユーザー
アカウント作成時にメールアカウントを同時に作成。
既存ユーザーへのアカウント割り当ても可能。
• 複数のメールアドレス割当も
配布グループ(メールとの統合)
• Office 365と統合している場合、ダッシュボードからOffice 365の配布グループ
(メーリングリスト)の作成もできる
クライアントコンピューターの管理
• インストールはWebページから。
クライアントコンピューターを簡単に
接続
• Active Directory ドメインへの参加など、
難しいことは自動的に設定
• ユーザープロファイルの移行も自動化
(~8まで)
• コネクトウィザードはLAN内/LAN外い
ずれからも実行可能。
‐ LAN外から実行する場合は、VPN接続が自
動構成され、LAN外からもドメイン参加が
可能に。
‐ 社員の自宅のPCなど、BYOD対応も
 管理対象クライアントにはコネクターをインストール
http://サーバー名/connect
インストール
クライアントコンピューターの管理
• コネクターをインストールすると、デスクトップ上にサーバーの共有フォルダー
へのショートカットを自動作成(ユーザーにUNCパスを周知する必要なし!)
クライアントコンピューターの管理
• ダッシュボードのデバイスページに
サーバーとコンピューター、モバイルデバイスの一覧を表示
• コンピューターのバックアップやセキュリティ状態を管理。
サポートされるクライアント
• Windows 10
‐ Windows 10
‐ Windows 10 Professional
‐ Windows 10 Enterprise
‐ Windows 10 Education
• Windows 8 operating systems
‐ Windows 8 / Windows 8.1
‐ Windows 8 Pro / Windows 8.1 Pro
‐ Windows 8 Enterprise / Windows 8.1 Enterprise
• Windows 7 operating systems
‐ Windows 7 Home Basic and Home Premium SP1(x86 and x64)
‐ Windows 7 Professional SP1(x86 and x64)
‐ Windows 7 Ultimate SP1(x86 and x64)
‐ Windows 7 Enterprise SP1(x86 and x64)
‐ Windows 7 Starter SP1 (x86)
• Mac OS X 10.5 ~ 10.8
最新の情報はhttps://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj713510.aspxを参照
グループポリシー
• デバイスページから設定
‐ フォルダーリダイレクト
‐ セキュリティ設定
グループポリシー 「フォルダーリダイレクト」
• クライアントコンピューター上の重要なデータを自動的
にサーバーに保存して保護
• フォルダーリダイレクトは
ユーザーに違和感なく、
データをサーバー上に保存
• サーバーに保存するフォルダーは
指定可能:
• デスクトップ
• マイドキュメント
• お気に入り
• ダウンロード、その他
グループポリシー 「セキュリティ設定」
• クライアントコンピューターのセキュリティポリシー
を強制的に設定
• ドメイン内で統一したセキュリ
ティポリシーを適用可能
• 最新の重要なアップデートを
適用するため、Windows Update
を有効化
• Windows Defender はマルウェア
の攻撃から保護
• ネットワークファイアウォール
を強制的に有効化し、外部からの
攻撃にさらされることを防ぐ
グループポリシー
• ポリシーをカスタマイズすることで、もっと高度な管理も
• プリンター
• デスクトップショートカット
• ブラウザブックマーク …etc
記憶域の管理
サーバーに接続されたハードディスクを管理
• 記憶域(記憶域スペース)の
作成もダッシュボードから
記憶域スペースとは
複数の物理ディスクを束ねて、1つの物理ディス
クのように取り扱うことができる
記憶域プール上に作成される、仮想論理ディスク
回復性タイプを指定することで(下表参照)
記憶域プール(Storage Pool):
記憶域スペース(Storage Space):
SAS
SATA
USB
JBOD
複数の物理ディスクを束ねることで、「ディスク容量の拡大」、
「回復性(耐障害性)」、そして「パフォーマンスの向上」を実現できるSDS
(Software Defined Storage)
記憶域の管理
ダッシュボードから作成すると、双方向ミラー
の仮想ディスクを自動作成
より高い回復性を備えた仮想ディスクの作成や
細かいパラメーターの指定は、コントロールパ
ネルやサーバーマネージャー、PowerShellから
ストレージ(記憶域):共有フォルダーの管理
• ウィザードから簡単に、物理ディスクや仮想ディスク上に、共有フォルダーを作成。
• ユーザー/グループに対するアクセス権もダッシュボードから。
ストレージ(記憶域):共有フォルダーの管理
• 共有フォルダーはドメインのメンバーサーバー上のストレージに作成もできる
• Essentialsサーバーは仮想化、記憶域スペースは物理サーバー(メンバーサー
バー)上に作成など
Windows Server Essentialsの主な機能
業務環境の構築 柔軟な働き方の実現
ダッシュボードを通じた統合管理
クラウドサービスの統合
• ウィザードに従って、Microsoftのクラウドサービスを統合
• 場所を意識することなく、透過的かつ安全にビジネスリソースにアクセスができる
クラウドサービスの統合
• Microsoftのクラウドサービスを簡単に自社のビジネスインフラに統合
• 作成されたアカウントで、Office 365にどこからでも利用できる
クラウドサービスの統合
• クラウドサービスで利用するモバイルデバイスもダッシュボードで管理。
• デバイスのブロックやリモートワイプも(紛失時もセキュリティは安心)。
ストレージ(記憶域):SharePointライブラリの管理
• Office 365を統合すると、SharePointライブラリの管理も可能
ストレージ(記憶域):SharePointライブラリの管理
• SharePointライブラリを活用することで、社内だけでなく社外のパートナーとのコ
ラボレーションも効率的に
• Office 365のグループを組み合わせるとさらに便利。
リモートワークの実現
VPNリモートWebアクセス
• 自宅や外出先から会社のサーバーのファ
イルにアクセスができる
• 自宅や外出先から会社のコンピューター
にリモートデスクトップ接続ができる
(どこからでも会社のデスクトップ環境
にアクセス)
• 自宅や外出先から会社のネットワークに
アクセスができる
• 社内ネットワークにいる状態になり、社
内リソースへのアクセスが容易に。
• アクセス権限はユーザー/グループ毎の制御も
(管理職はOK/一般社員はNGなど)
VPN接続プロファイルを自動設定
外出先では自動接続も
マイクロソフトが提供する無料のDDNSサービス
http://xxx.remotewebaccss.comが利用可能。
リモートワークの実現
• リモートWebアクセスとVPN、有効にする機能はウィザードから選択
Windows Server Essentialsの主な機能
業務環境の構築 データ・環境の保護柔軟な働き方の実現
ダッシュボードを通じた統合管理
クライアントコンピューターのバックアップ
• 夜間などあらかじめ指定した時間帯の中で、クラ
イアントコンピューターを自動的にバックアップ
(クライアントがスリープしている場合は自動レ
ジュームしてバックアップも)
• クライアントコンピューターを、同一または類似
のハードウェアに復元(ベアメタルリストア)
• ファイルまたはフォルダー単位の復元
• クライアントバックアップにはVSSライターを使
用(クライアントが稼働中でもバックアップが可
能)
クライアントコンピューターのバックアップ
• バックアップスケジュールやバックアップの保持期間もダッシュボードから
• 個々のコンピューターごとに、特定のバックアップイメージを保護することも
クライアントコンピューターのベアメタルリストア
• バックアップからのリストアには、「クライアント復元サービス」を構成。
• リンク先からWindows ADK(WinPE)をインストールして、復元サービスを開始。
• WinPEをカスタマイズしてリストア用のイメージを生成
クライアントコンピューターのベアメタルリストア
• コンピューターのシステム全体の復元
• ネットワークブート(PXE boot)か、あらかじめサーバーで作成したUSBドラ
イブから復元対象のコンピューターを起動
クライアントコンピューターのベアメタルリストア
• コンピューターのシステム全体の復元
• コンピューター名と、復元対象となるバックアップイメージを一覧から指定。
• 復元が終わると、バックアップ時点のシステム状態に
• ファイル、フォルダー、ドライブ単位で復元
• クライアントコンピューターから管理者がダッシュボードを起動
• 過去のバックアップから、「いつのバックアップから」「どのアイテムを
復元するか」選択
クライアントコンピューターのベアメタルリストア
ファイル履歴の保存
• Windows 8 以降のクライアントのファイル履歴の保存をサポート。サーバー
の共有フォルダー内にファイルの履歴を保存。
• ユーザープロファイル内に保存されたファイルやフォルダを、ある特定時点
のバージョンに復元が可能。
• PC単位ではなく、ユーザー単位で設定が可能。
• 新しいPCにユーザーがログインすると自動でファイルを復元
• バックアップ対象/頻度、保持期間も指定できる
Windows Server バックアップ
• Essentials サーバー自体のバックアップ
• Windows Server バックアップの機能を利用し、
指定したハードディスクにバックアップを保存
• 2012 R2 より、2TBを超えるボリュームもサポート
• ファイル指定、フォルダー指定、サーバー全体の
ベアメタルリストアをサポート
• ディスクを入れ替えて複数のバックアップ先に
バックアップすることも可能。
(オフサイトバックアップを想定)
Windows Server バックアップ
• デフォルトでは1日2回(それぞれ時間を指定)、
カスタムでは、30分ごとにバックアップ時間を指定可能。
Azure Backupとの統合
• 帯域とストレージの効率的な利用
• 柔軟な構成
• 利用量に応じた課金
• ダッシュボード上から簡単に管理
• Microsoft Azure との統合
• 暗号化されたバックアップ
• 信頼できるデータセンター
サインアップ
バックアップ
登録・
構成
同一あるいは異な
るサーバーに復元
エージェントの
インストール
Azure Backupとの統合
• Azureアカウントでログインして、ウィザードに従って構成するだけでよい。
• ファイルの復元もダッシュボードから。
BCP(Business Contunity Plan)/DR(Disaster Recovery)
• Windows Server EssentialsをHyper-Vの仮想
インスタンスで稼働させると、Hyper-Vレプリカ
サイトにバックアップが可能
• 利点:
• ビジネスの継続性と災害対策を安価に実現
• 復元は数分以内に可能
• Hyper-VレプリカサイトはLAN内/WAN越しいずれもOK
• 遠隔地にバックアップすることでDR対策に
Windows Server
Essentials
の仮想インスタンス
Azure Site Recoveryへの対応
• Windows Server 2016では、Azure Site Recoveryをダッシュボードに統合。
仮想マシンをAzure上/他のオンプレ拠点に自動レプリケーション。
• 災害時には、レプリケーションした仮想マシンへのフェールオーバーを指示。
Azure Site Recoveryへの対応
• ダッシュボードからの操作だけで、Hyper-Vホストと対象の仮想マシンに必要ソフトをインス
トールし、Azure Site Recoveryへのレプリケーションを自動構成。
他のオンプレミス拠点やAzure上にレプリケーション
Azure Virtual Network
Azure Virtual Networkの統合
• Azure Virtual Networkの構成もダッシュボードから
• サーバーのVPNも自動構成。Azure上のリソースにローカルからアクセス
正常性の監視
• サーバーとクライアントのセキュリティ状態を監視。
• 管理者がサーバーとクライアントのセキュリティ状態、
システム状態を監視するのに有効
• アラート通知をメールで管理者やシステム管理を委託している
SIerなどに送信も可能
• 3つの管理レベル
(情報/警告/エラー)
• エラーの解決方法へ
のリンク
Windows Server Essentialsの主な機能
業務環境の構築 データ・環境の保護柔軟な働き方の実現
ダッシュボードを通じた統合管理
Windows Server Essentialsの
入手方法は?
Windows Server 2016でのSKUの見直し
エディション 概要
2012 R2 2016
ラインナップ ライセンス ラインナップ ライセンス
Datacenter
高度に仮想化された
データセンター/クラウド環境
〇 Processor/CAL 〇 Core/CAL
Standard 物理環境または小規模の仮想化環境 〇 Processor/CAL 〇 Core/CAL
Essentials
最大25ユーザー/50ユーザーまでの中
小企業
〇 Server 〇 Server
Foundation
最大15ユーザーまでの小規模環境
CAL不要
〇 Server ー ー
Storage Server
OEMから提供されるス
トレージサーバOS
Standard
WorkGroup
〇 Server/OEM 〇 Server/OEM
Essentials 〇 Server/OEM ー ー
Hyper-V Server 無料のハイパーバイザー 〇 NA 〇 N/A
 2016ではFoudationが廃止に。Essentialsエディションが中小規模環境向けをカバレッジ
 Essentialsエディションは中小企業向けのサーバーとして、利用される機会がより多くなる
※ その他に、アカデミック環境で複数の利用者が1台のサーバーを共有する「Multi Point Server」がある
Essentialsの入手方法
Essentialsが最初から有効になったSKUの購入
Standard、Datacenterエディションで、
Essentialsエクスペリエンスを有効化
DSP版プリインストール
サーバー
OEM製品
Essentials
Essentialsエディションの制限事項
※「インストールおよびWindows Server EssentialsまたはWindows Server Essentials Experienceの構成」より
Essentialsエディションの制限事項(2016での変更点)
• 2016の「Essentialsエクスペリエンス」では制約が一部緩和
Essentials SKUの選び方
Essentialsが最初から有効になったSKU
Standard、Datacenterエディションで
Essentialsエクスペリエンスを有効化
EssentialsStorage※ Standard Datacenter
※ライセンス
+
CALが必要
Transition可能
ビジネスが
成長しても
対応可能
CAL不要
※2012 R2の場合 ※※クライアントコンピュータのバックアップは75台まで
CAL必要
3つの展開方法
67
Windows Server
Essentials edition:
仮想展開
Windows Server 2016
Essentials
and Hyper-V
Windows Server
Essentials edition:
物理展開
Windows Server 2016
Essentials
Windows Server
Essentials
エクスペリエンス
ロール
Windows Server 2016
Standard or Datacenter
edition
Windows Server 2016 Essentialsを展開する方法は以下の3つ。
※ Windows Server 2012 R2 EssentialsからHyper-Vロールを有効にすることができ、Windows Server Essentialsエディショ
ン1ライセンスで、Hyper-Vホストと仮想マシンを展開することができる
Windows Server Essentials edition:物理展開
• 通常のインストール方法
• オンプレミスの物理サーバーに
Essentialsをインストール
Together with optional
online apps and services
Windows Server Essentials edition:仮想展開
• 1つのWindows Server Essentialsラ
イセンスで物理+仮想展開が可能に。
• Essentials エディションでもHyper-V
サーバーロールが利用可能
‐ Hyper-V をサーバーの親パーティショ
ンにインストールし、Windows Server
EssentialsをVMゲストとしてインストー
ル
‐ 仮想展開時は、サーバーの記憶域はホ
ストから提供するなどあらかじめ考慮
が必要。
Together with optional
online apps and services
※
Essentials Experienceロールは
ホスト上では無効に
OEM向けに、インストールメディアをカスタマイズして、ウィ
ザードから自動的に仮想展開を行える方法も公開されている
参考:展開のカスタマイズ - Windows Server Essentials
Windows Server Essentials edition:仮想展開
• Hyper-V レプリカ、Azure Site
recoveryのように、仮想マシンとし
て稼働していることで享受できるメ
リットが
• Active Directoryのドメインコント
ローラーとして稼働するEssentials
の耐障害性を確保する手段としても
Together with optional
online apps and services
※
Essentials Experienceロールは
ホスト上では無効に
Windows Server Essentials edition:仮想展開
• Windows Server 2016
Standard や Datacenter
ライセンスでの展開例
• 仮想マシン上
で Windows Server
Essentials Experience
(WSEE) role を展開
Together with optional
online apps and services
Tips #1 Connectorインストール時はDNS設定を
• IPv4,IPv6ともに、EssntialsサーバーのIPアドレスをDNSに指定する
• 忘れると、コネクターインストール(ドメイン参加)時に失敗しやすい
Tips #2 クライアントをドメインに参加させないには
• 基本はActive Directory環境での運用。クライアントもドメイン参加。
• クライアントをドメインに参加させたくない場合は、コネクターインストー
ル前にレジストリを設定する
HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindows ServerClientDeployment
SkipDomainJoin
DWORD値
値:1
Tips #3 ドメイン参加後にプロファイルをコピーするには
• Workgroup環境で利用していたクライアントをドメインに参加させると、新
たにユーザープロファイルが作成される。
• Windows 8.1以降のクライアントでもユーザープロファイルをコピーしたい場
合、フリーソフトの「User Profile Wizard」がおすすめ
https://www.forensit.com/downloads.html
Tips #4 Azure Backupの統合はパスフレーズ設定が必要
(ローカライズのバグのよう…)
• インストールされたMicrosoft Azure Backupを起動し、プロパティから、暗号
化を設定。
Tips #5 Azure Site Recoveryの統合はシステム言語を英語で
(ローカライズのバグのよう…)
日本語だと地域が選択できない… 英語だと地域が選択できる…
Tips #6 Azure Site Recoveryでは1TB以上のディスクに未対応
• Azure Site Recoveryで仮想マシンをレプリケーションする場合、1TB以上の物
理ディスクが接続されているとレプリケーションできない。
(2017年6月時点。拡張の予定あり。)
• Essentialsサーバーをレプリケーションする場合は、注意。
Tips #7 グループポリシー Windows 10の対応
Windows Server 2012 R2以前では、
Windows 10に適用可能なように
WMIグループポリシーフィルターを
修正する必要あり
Windows Server Essentialsとは何なのか?
 Windowsサーバーのもつ機能を、中小企業向けにソリューションとして統合/自動構成
 これらの中小企業向け機能は、 Essentialsエクスペリエンスで利用できる。
 また、Windows Server 2012 R2から「Windows Server Essentialsエクスペリエンス」としてサーバーロー
ルになっており、上位のエディションでも利用可能。
Windows Server Essentialsの主な機能
業務環境の構築 データ・環境の保護柔軟な働き方の実現
ダッシュボードを通じた統合管理
Windows Server 2016 EssentialsはこんなOS
ユーザー部門のIT管理者でも、こんなことが手軽に実現できるサーバー
ご清聴ありがとうございました

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Windows Server 2016 Essentials と記憶域スペースでつくる中小企業を支えるサーバー

Editor's Notes

  • #8: 管理者としてのスキル、経験は不要。 スキル、経験があれば高度な使い方もできる。
  • #14: Windows Serverの持つ機能をうまくマッシュアップして、中小企業の環境構築と維持、そして柔軟な働き方の実現に必要な機能を自動構成 これだけのことがそれほど知識がなくても一通り構成できるのが、Essentialsの素晴らしいところ。
  • #15: Windows Serverの持つ機能をうまくマッシュアップして、中小企業の環境構築と維持、そして柔軟な働き方の実現に必要な機能を自動構成 これだけのことがそれほど知識がなくても一通り構成できるのが、Essentialsの素晴らしいところ。
  • #43: Windows Serverの持つ機能をうまくマッシュアップして、中小企業の環境構築と維持、そして柔軟な働き方の実現に必要な機能を自動構成 これだけのことがそれほど知識がなくても一通り構成できるのが、Essentialsの素晴らしいところ。
  • #61: Windows Serverの持つ機能をうまくマッシュアップして、中小企業の環境構築と維持、そして柔軟な働き方の実現に必要な機能を自動構成 これだけのことがそれほど知識がなくても一通り構成できるのが、Essentialsの素晴らしいところ。
  • #62: Windows Serverの持つ機能をうまくマッシュアップして、中小企業の環境構築と維持、そして柔軟な働き方の実現に必要な機能を自動構成 これだけのことがそれほど知識がなくても一通り構成できるのが、Essentialsの素晴らしいところ。
  • #81: Windows Serverの持つ機能をうまくマッシュアップして、中小企業の環境構築と維持、そして柔軟な働き方の実現に必要な機能を自動構成 これだけのことがそれほど知識がなくても一通り構成できるのが、Essentialsの素晴らしいところ。